32 / 74
第32話 世界の強制力ですか?
しおりを挟む
ドタバタとした週末が終わり、僕は平和な日々を過ごせていた。
先週は楓さんを助けに千葉まで行き、翌日は東京で飲み会を行い、その翌日にまた千葉でラスボスと面会という、超ハードスケジュールだった。
さすがに立て続けにビッグイベントがあると、何もない平和な一日の有難みを感じてしまう。
最近は千葉に居る兄貴から連絡が来ることが増えた。内容はまちまちだが、天王寺家の仕来りを学ぶお勉強が大変というのが2割だった。天王寺家の仕来りの実技試験で失敗してしまうと、楓さんによる厳しい調教が待っているらしい。
だがしかし、厳しい調教の後には楓さんが好きで好きで堪らなくなるらしいのです。どんな厳しい調教をしているのか、気になります!!
何故そんな事が分かるのかというと、残りの8割が楓さん大好きっていう惚気話だからである。
兄貴とは別のルートから仕入れた情報によると、兄貴の天王寺家での一日はこんな感じらしい。
朝5時に起床し、メイド服に着替える。他のお手伝いさんと一緒に軽い朝食を食べ、ご主人様方が起きて来る前に朝食の準備をする。ちなみに、他のお手伝いさんは私服にエプロンで、メイド服を着るのは兄貴だけだそうです。
兄貴の場合、楓さんを起こしに行くという特別業務がある。楓さんの部屋に入り、優しく起こしてからキスをして、身の回りの世話をするのだ。
そこで楓さんに襲われないようにしないとメイド長の恵子さんに怒られてしまうらしいです。一度メイド姿の兄貴に興奮した楓さんに襲われて、朝から大変な事になったそうです。
ちなみに、恵子さんに妊娠の兆候があったとか。おめでとうございます!
やっぱり人物鑑定のレベルが上がってるような気がする……。
そんな感じで朝の支度が終わり朝食を食べてもらい、お見送りをするそうです。いってらっしゃいのキスをしてお見送りですが、楓さんがなかなか離してくれないって言ってました。羨ましい……。
その後、他のお手伝いさんと一緒にお屋敷のお掃除をしたり、恵子さんに天王寺家の仕来りを教えて貰ったりするらしい。
そしてお昼ご飯を食べた後から兄貴の自由時間になり、趣味のコスプレ衣装を作ったり、ダラダラして楓さんが帰ってくるのを待っているようです。
楓さんから帰宅するという連絡を受けたら、すぐに門へ走りお出迎えの準備をします。ここで少しでも遅れると厳しい調教が待っているそうです……。お出迎えも楓さんの匙加減で簡単に厳しい調教になるって言ってました。
それから夕飯まで楓さんとコスプレ撮影会を行ったり、勉強会を行ったりと恋人同士で楽しんでいるそうです。
そして一緒に夕飯を食べて、一緒にお風呂に入って、イチャイチャして寝るそうです……。
この情報は全て紫苑さんから貰いました。というより、紫苑さんから毎日連絡が来ます。次はいつ遊びに来るのかという催促が恐ろしいです。いや、僕より婿になる修二を呼んであげて下さい。
まぁ紫苑さんからしたら、僕の鑑定でやって貰いたい事がたくさんあるそうです。このまま行くと、紫苑さんの会社に務める事になるかもしれません……。
でもまあ、紫苑さんなら悪い事もないだろうし、何より玲子さんお母さんだ。僕や葉月ちゃんに良くしてくれた。それに兄貴を引き取ってくれた恩もある。出来る事ならお手伝いをしよう。
さて、色々と現実逃避をしていたけど、そろそろ逃げるのをやめようと思う。
あと数分もすれば、葉月ちゃんがやって来る。つまり今日は土曜日、葉月ちゃん曰く土曜日はエッチの日である。
この一週間、ずっとソワソワしていた。童貞の僕には荷が重すぎる。内容が内容だけに、修二や玲子さんに聞くのもどうかと思った。
とりあえずドラッグストアへ行ってティッシュ類や避妊具を買ってみた。ちょっと練習で避妊具を付けて見たけど、違和感が凄かった。
部屋の掃除を入念に行い、ベッドのシーツを新品に交換したり部屋の換気もしっかりと行った。そしてお風呂やトイレ、洗面所といったありとあらゆる場所をピカピカに磨き上げました。
これ、もしかしたら過去最高に掃除を頑張ったかもしれない。実家の大掃除だってここまで頑張らなかったもん。
さっきシャワーも浴びて入念に歯磨きもした。ネットで調べたありとあらゆる事をやったはずだ。もう後は自然に任せるしかないという所まで来てしまった。
ちなみに、今日の運勢はこんな感じです。
【中野薫】
※今日の運勢※
今日は彼女と結ばれる日、一生の思い出を彼女と作ろう♪
あと、性欲に負けて暴走した場合、彼女が悲しみます。独り善がりはダメだぞ!
いっぱい優しくしようね♪
有難いお言葉を頂きました。暴走してはいけない。優しくすることを誓います!!
よく考えたら部屋でエッチするために女性を待ってるって、デリバリーなヘルスのサービスを利用してるみたいだなって想像していたら、部屋にチャイムの音が響き渡った……。ごめん葉月ちゃん、変な想像してしまいました。
はやる気持ちを抑え、玄関の扉を開けたら天使が居た。
「こんにちは先輩。遅くなっちゃいました」
いつもより気合を入れてお化粧をしているのだろうか。艶やかさが際立つ大人なメイクをしている。そして何より、いつも背中に流している綺麗な黒髪は、頭の後ろにバレッタでうまくまとめ上げられており、いつも見えない首回りが魅力的に見えた。
服装は足元まであるロングコートのため見えないが、僕の彼女はこんなにも可愛いくて美しいのかと放心してしまった。
「……先輩、大丈夫ですか?」
「ご、ごめん葉月ちゃん。いらっしゃい。葉月ちゃんが綺麗すぎて心臓が止まってました」
「もう先輩ったら、そんな褒めてもキスしかしてあげませんよ」
そして僕は、葉月ちゃんにそっと頭を抱きしめられ、濃厚なキスをされてしまった。いつもより甘い匂いの葉月ちゃんは、可愛くて、綺麗で、何よりも艶やかだった。
葉月ちゃんが家に入ったことで玄関ドアが閉まる瞬間、道路を歩いていた近所のおばちゃんと目が合ってしまった。きっと真っ昼間からいかがわしいサービスを利用する男と認識されてしまったに違いない……。
「んぅ……先輩、この日をずっと待ってたんですよ。先輩大好きです」
「僕も葉月ちゃんが大好きです」
そしてまたキスをした。葉月ちゃんとキスをすると、気持ちが繋がる気がした。葉月ちゃんから好きって気持ちが流れ込んでくる。僕も負けないように、好きって伝えるんだ。
「ふふ、時間はたっぷりとありますから、お部屋に入ってもいいですか?」
「ごめん葉月ちゃんが可愛くて止まらなかった。どうぞ上がってください」
そうだった。まだ玄関でした。すぐに葉月ちゃんを部屋に案内した。案内するほど広い家じゃないから、玄関抜けたらすぐに部屋なんだけどね!!
葉月ちゃんは少し大きなボストンバッグを持っており、何か荷物を持って来たようだ。
「わぁ、お部屋すごく綺麗にしてるんですね!」
「初めて彼女をお迎えするって事で、気合を入れてお掃除しました」
「ふふ、ありがとうございます先輩」
そして葉月ちゃんがロングコートを脱いだ瞬間、僕の心臓が本当に止まりかけた。
メイド服だった。ちょっとエッチなメイド服だった。白と黒を基調としたフリルの多いゴスロリのようなメイド服は、胸元が大きく開いていて葉月ちゃんの大きなお胸が半分見えてしまっている。
更にミニスカートからスラっと伸びる足には黒いニーソックスが装着されており、ミニスカートとニーソックスの間に見える葉月ちゃんの白い肌が蠱惑的である。あぁ……あの隙間に入り込みたい。
どれくらいスカートを凝視していたのだろうか。葉月ちゃんから声が掛かるまで、ずっと凝視していた。
「……先輩って、やっぱりエッチなメイドさんが大好きなんですね♡」
「ご、ごめん……」
やばい、こんな凝視してたら嫌われてしまう。でも今日の葉月ちゃんはいつも以上に魅力的でクラクラしてしまう。
「ふふ……先輩ならいくらでも見て貰っていいですよ? 今日は午前中、先輩に紹介して貰った美容室に行ってきたんです。店長さんが変な人でしたけど、どうですか綺麗になってますか?」
「もちろんだよ! 葉月ちゃんが綺麗すぎて、僕はもうどうにかなっちゃいそうです」
先日、葉月ちゃんから連絡があり、カリスマ美容師を紹介して欲しいと言われた。店長さんに連絡してみたところ、快く受けてくれた。なので最高に可愛くして欲しいとお願いしておきました。
さすがカリスマ美容師さん、葉月ちゃんは一見幼くも見え、大人の色気を醸し出す美女に大変身しております。もう葉月ちゃんが最強です。
「今日はお泊りですから、一日中私がご奉仕してあげますね先輩」
「え……? お泊り? 大丈夫なの?」
どういう事だ? 聞いてる限りだと葉月ちゃんのご両親は厳しいお方に思える。そのご両親がお泊りの許可を出したのか!?
「両親から泊ってこいって送り出されました。月曜日辺りから急に両親の態度がおかしくなって、早く結婚しろって急かされるんですよ。ふふ、何があったんでしょうね?」
「……」
どういう事だ? 大事な一人娘なのに付き合って1ヶ月で早く結婚しろと急かされるだと!? 葉月ちゃんまだ18歳だよね。そんな急ぐ年齢じゃないだろうし、一体何があったんだ!?
「え、えっと、結婚はまだ待って欲しいかな。ほら、僕も稼ぎがないし、葉月ちゃんを養うなんて到底無理だからさ……」
「でもうちの親が援助してくれるって言ってましたよ? 結婚しちゃいますか?」
援助してくれるってどういう事だ? 僕の知らぬ間にどんどんと外堀が埋められている気がする。なぜだろう、一瞬紫苑さんの面影が脳裏にチラついた。
「あ、えっと、その、……援助って言われても、急になんていうか……」
「ふふ、今日はこれくらいで許してあげますね。そういう事なので、今日はお泊りです。よろしくおねがいしますね、先輩」
「あ、はい。狭いところですが……」
どうやらお泊りは確定してしまったようです。こんな狭い部屋でどうやって寝ようかとか、色々と考えてしまう。まあ最悪、僕が床で寝ればいいか。
葉月ちゃんはボストンバッグをゴソゴソと漁り、大きなタッパーを取り出した。
「これ、うちのお母さん特製のビーフシチューです。パンも買って来たので夕飯に食べましょう」
「わぁ美味しそう。わざわざありがとう葉月ちゃん」
大きなタッパーにはゴロゴロと大きなお肉が詰まったボリューム満点のビーフシチューが見えます。夕飯になるまで冷蔵庫で保管しておこう。
「あとこれを持ってきました」
「……」
葉月ちゃんがテーブルの上に、たくさんの避妊具とシーツを無造作に置きました。しかも避妊具は色々なサイズがあった。
僕は呆然としてしまい、言葉が出て来なかった。
「昨日お母さんと一緒にドラッグストアで買ってきました。先輩のサイズが分からなかったので、全種類買ってきちゃいました! あ、言っておきますけどサイズを気にするような女じゃありませんので私。それにしっかりとしたサイズを選ばないと大変な事になるそうなので、後で一緒にサイズ測定しましょうね」
「……」
葉月ちゃんはお母さんと一緒に避妊具を買いに行ったのか……。葉月ちゃんの行動力には驚かされっぱなしだ。それより彼女と一緒にアレのサイズ測定とか、エロすぎないか?
そしてまたゴソゴソと漁り、大量のローションを取り出した
「あとこれです。私も初めてですし、玲子お姉さまに聞いたところ、有った方が良いって聞きました」
「えっ、玲子さんに聞いたの?」
「はい。玲子お姉さまに修二さんとの初体験の時の事を聞きました。何でも修二さんが暴走してしまい、玲子お姉さまは痛いだけだったそうです。例えば……って感じらしいですよ。先輩は優しくしてくださいね?」
「も、もちろんです!」
驚愕の事実発覚。親友二人の生々しい初体験レポートを彼女の口から聞いてしまった。修二は暴走してハッスルしてしまったのか……。僕は気を付けよう。
「じゃあ先輩、今日は先輩の大好きなメイドさんになっているので、エッチなイタズラをしてもいいですよ? でもまだ最後までやりませんから、それだけは注意して下さいね。最後までやるのは夕飯を食べてからです。修二さんみたいに暴走しないって約束、守れますか?」
「え、エッチなイタズラ!? は、葉月ちゃんを大事にするって誓います!!」
メイドさんにエッチなイタズラをしても良いとか、神か!?
「じゃあ先輩、キッチンをお借りしますね。紅茶を入れて来ますので、好きにして下さい。先輩の大好きなスカートだって覗いてもいいんですよ♡」
「エッッッッッッ!!」
そして葉月ちゃんは立ち上がり、わざとスカートを捲って黒いスケスケの下着を見せつけてキッチンに行ってしまいました。
僕はこれからどうしたら良いのだろうか? 心臓がドキドキして大変だ。股間も大変だ。でも暴走してはいけない。修二の二の舞になってはならないのだ!!
コッソリとキッチンに近づき、後ろ姿の葉月ちゃんを眺める。いつもと違う首筋が妙にエロい。
葉月ちゃんの後ろから優しく抱きしめ、髪に顔をうずめた。あぁ、なんていい匂いなのだろうか。これだけで昇天してしまいそうだ。
「もう、ご主人様が抱き着いてたらお料理が出来ないですよ! あん、ちょっと胸を触るのは困ります~」
僕は堪らず葉月ちゃんの胸を触ってしまった。ブラがあるけど、この柔らかさは感動だ……。
しばらくすると、葉月ちゃんからストップが掛かった。さすがにやりすぎてしまったかもしれない。
「だ、ダメですよご主人様、私が我慢出来なくなっちゃいます」
「……くっ」
ダメだ、僕は修二とは違う、修二とは違うんだ。ここで襲い掛かったら修二になってしまう。修二じゃダメだ……。ふぅ、何とか自制出来た。危ない危ない。
何とかテーブルに戻り、落ち着くことが出来た。でもここからが本番だった……。
「じゃあご主人様、今日はこれから女の子の体がどうなっているのか、一緒にお勉強して行きましょうね。大丈夫です、私がしっかりと教えてあげますからね♡」
「……」
ここからの記憶は鮮明に残っているが、言葉にする事が出来ない。何千、何万という言葉で表現しても、消えてしまうのだ。何か世界のR18が働いているとしか思えない。
僕は一人、快楽の海に沈んでいった。
先週は楓さんを助けに千葉まで行き、翌日は東京で飲み会を行い、その翌日にまた千葉でラスボスと面会という、超ハードスケジュールだった。
さすがに立て続けにビッグイベントがあると、何もない平和な一日の有難みを感じてしまう。
最近は千葉に居る兄貴から連絡が来ることが増えた。内容はまちまちだが、天王寺家の仕来りを学ぶお勉強が大変というのが2割だった。天王寺家の仕来りの実技試験で失敗してしまうと、楓さんによる厳しい調教が待っているらしい。
だがしかし、厳しい調教の後には楓さんが好きで好きで堪らなくなるらしいのです。どんな厳しい調教をしているのか、気になります!!
何故そんな事が分かるのかというと、残りの8割が楓さん大好きっていう惚気話だからである。
兄貴とは別のルートから仕入れた情報によると、兄貴の天王寺家での一日はこんな感じらしい。
朝5時に起床し、メイド服に着替える。他のお手伝いさんと一緒に軽い朝食を食べ、ご主人様方が起きて来る前に朝食の準備をする。ちなみに、他のお手伝いさんは私服にエプロンで、メイド服を着るのは兄貴だけだそうです。
兄貴の場合、楓さんを起こしに行くという特別業務がある。楓さんの部屋に入り、優しく起こしてからキスをして、身の回りの世話をするのだ。
そこで楓さんに襲われないようにしないとメイド長の恵子さんに怒られてしまうらしいです。一度メイド姿の兄貴に興奮した楓さんに襲われて、朝から大変な事になったそうです。
ちなみに、恵子さんに妊娠の兆候があったとか。おめでとうございます!
やっぱり人物鑑定のレベルが上がってるような気がする……。
そんな感じで朝の支度が終わり朝食を食べてもらい、お見送りをするそうです。いってらっしゃいのキスをしてお見送りですが、楓さんがなかなか離してくれないって言ってました。羨ましい……。
その後、他のお手伝いさんと一緒にお屋敷のお掃除をしたり、恵子さんに天王寺家の仕来りを教えて貰ったりするらしい。
そしてお昼ご飯を食べた後から兄貴の自由時間になり、趣味のコスプレ衣装を作ったり、ダラダラして楓さんが帰ってくるのを待っているようです。
楓さんから帰宅するという連絡を受けたら、すぐに門へ走りお出迎えの準備をします。ここで少しでも遅れると厳しい調教が待っているそうです……。お出迎えも楓さんの匙加減で簡単に厳しい調教になるって言ってました。
それから夕飯まで楓さんとコスプレ撮影会を行ったり、勉強会を行ったりと恋人同士で楽しんでいるそうです。
そして一緒に夕飯を食べて、一緒にお風呂に入って、イチャイチャして寝るそうです……。
この情報は全て紫苑さんから貰いました。というより、紫苑さんから毎日連絡が来ます。次はいつ遊びに来るのかという催促が恐ろしいです。いや、僕より婿になる修二を呼んであげて下さい。
まぁ紫苑さんからしたら、僕の鑑定でやって貰いたい事がたくさんあるそうです。このまま行くと、紫苑さんの会社に務める事になるかもしれません……。
でもまあ、紫苑さんなら悪い事もないだろうし、何より玲子さんお母さんだ。僕や葉月ちゃんに良くしてくれた。それに兄貴を引き取ってくれた恩もある。出来る事ならお手伝いをしよう。
さて、色々と現実逃避をしていたけど、そろそろ逃げるのをやめようと思う。
あと数分もすれば、葉月ちゃんがやって来る。つまり今日は土曜日、葉月ちゃん曰く土曜日はエッチの日である。
この一週間、ずっとソワソワしていた。童貞の僕には荷が重すぎる。内容が内容だけに、修二や玲子さんに聞くのもどうかと思った。
とりあえずドラッグストアへ行ってティッシュ類や避妊具を買ってみた。ちょっと練習で避妊具を付けて見たけど、違和感が凄かった。
部屋の掃除を入念に行い、ベッドのシーツを新品に交換したり部屋の換気もしっかりと行った。そしてお風呂やトイレ、洗面所といったありとあらゆる場所をピカピカに磨き上げました。
これ、もしかしたら過去最高に掃除を頑張ったかもしれない。実家の大掃除だってここまで頑張らなかったもん。
さっきシャワーも浴びて入念に歯磨きもした。ネットで調べたありとあらゆる事をやったはずだ。もう後は自然に任せるしかないという所まで来てしまった。
ちなみに、今日の運勢はこんな感じです。
【中野薫】
※今日の運勢※
今日は彼女と結ばれる日、一生の思い出を彼女と作ろう♪
あと、性欲に負けて暴走した場合、彼女が悲しみます。独り善がりはダメだぞ!
いっぱい優しくしようね♪
有難いお言葉を頂きました。暴走してはいけない。優しくすることを誓います!!
よく考えたら部屋でエッチするために女性を待ってるって、デリバリーなヘルスのサービスを利用してるみたいだなって想像していたら、部屋にチャイムの音が響き渡った……。ごめん葉月ちゃん、変な想像してしまいました。
はやる気持ちを抑え、玄関の扉を開けたら天使が居た。
「こんにちは先輩。遅くなっちゃいました」
いつもより気合を入れてお化粧をしているのだろうか。艶やかさが際立つ大人なメイクをしている。そして何より、いつも背中に流している綺麗な黒髪は、頭の後ろにバレッタでうまくまとめ上げられており、いつも見えない首回りが魅力的に見えた。
服装は足元まであるロングコートのため見えないが、僕の彼女はこんなにも可愛いくて美しいのかと放心してしまった。
「……先輩、大丈夫ですか?」
「ご、ごめん葉月ちゃん。いらっしゃい。葉月ちゃんが綺麗すぎて心臓が止まってました」
「もう先輩ったら、そんな褒めてもキスしかしてあげませんよ」
そして僕は、葉月ちゃんにそっと頭を抱きしめられ、濃厚なキスをされてしまった。いつもより甘い匂いの葉月ちゃんは、可愛くて、綺麗で、何よりも艶やかだった。
葉月ちゃんが家に入ったことで玄関ドアが閉まる瞬間、道路を歩いていた近所のおばちゃんと目が合ってしまった。きっと真っ昼間からいかがわしいサービスを利用する男と認識されてしまったに違いない……。
「んぅ……先輩、この日をずっと待ってたんですよ。先輩大好きです」
「僕も葉月ちゃんが大好きです」
そしてまたキスをした。葉月ちゃんとキスをすると、気持ちが繋がる気がした。葉月ちゃんから好きって気持ちが流れ込んでくる。僕も負けないように、好きって伝えるんだ。
「ふふ、時間はたっぷりとありますから、お部屋に入ってもいいですか?」
「ごめん葉月ちゃんが可愛くて止まらなかった。どうぞ上がってください」
そうだった。まだ玄関でした。すぐに葉月ちゃんを部屋に案内した。案内するほど広い家じゃないから、玄関抜けたらすぐに部屋なんだけどね!!
葉月ちゃんは少し大きなボストンバッグを持っており、何か荷物を持って来たようだ。
「わぁ、お部屋すごく綺麗にしてるんですね!」
「初めて彼女をお迎えするって事で、気合を入れてお掃除しました」
「ふふ、ありがとうございます先輩」
そして葉月ちゃんがロングコートを脱いだ瞬間、僕の心臓が本当に止まりかけた。
メイド服だった。ちょっとエッチなメイド服だった。白と黒を基調としたフリルの多いゴスロリのようなメイド服は、胸元が大きく開いていて葉月ちゃんの大きなお胸が半分見えてしまっている。
更にミニスカートからスラっと伸びる足には黒いニーソックスが装着されており、ミニスカートとニーソックスの間に見える葉月ちゃんの白い肌が蠱惑的である。あぁ……あの隙間に入り込みたい。
どれくらいスカートを凝視していたのだろうか。葉月ちゃんから声が掛かるまで、ずっと凝視していた。
「……先輩って、やっぱりエッチなメイドさんが大好きなんですね♡」
「ご、ごめん……」
やばい、こんな凝視してたら嫌われてしまう。でも今日の葉月ちゃんはいつも以上に魅力的でクラクラしてしまう。
「ふふ……先輩ならいくらでも見て貰っていいですよ? 今日は午前中、先輩に紹介して貰った美容室に行ってきたんです。店長さんが変な人でしたけど、どうですか綺麗になってますか?」
「もちろんだよ! 葉月ちゃんが綺麗すぎて、僕はもうどうにかなっちゃいそうです」
先日、葉月ちゃんから連絡があり、カリスマ美容師を紹介して欲しいと言われた。店長さんに連絡してみたところ、快く受けてくれた。なので最高に可愛くして欲しいとお願いしておきました。
さすがカリスマ美容師さん、葉月ちゃんは一見幼くも見え、大人の色気を醸し出す美女に大変身しております。もう葉月ちゃんが最強です。
「今日はお泊りですから、一日中私がご奉仕してあげますね先輩」
「え……? お泊り? 大丈夫なの?」
どういう事だ? 聞いてる限りだと葉月ちゃんのご両親は厳しいお方に思える。そのご両親がお泊りの許可を出したのか!?
「両親から泊ってこいって送り出されました。月曜日辺りから急に両親の態度がおかしくなって、早く結婚しろって急かされるんですよ。ふふ、何があったんでしょうね?」
「……」
どういう事だ? 大事な一人娘なのに付き合って1ヶ月で早く結婚しろと急かされるだと!? 葉月ちゃんまだ18歳だよね。そんな急ぐ年齢じゃないだろうし、一体何があったんだ!?
「え、えっと、結婚はまだ待って欲しいかな。ほら、僕も稼ぎがないし、葉月ちゃんを養うなんて到底無理だからさ……」
「でもうちの親が援助してくれるって言ってましたよ? 結婚しちゃいますか?」
援助してくれるってどういう事だ? 僕の知らぬ間にどんどんと外堀が埋められている気がする。なぜだろう、一瞬紫苑さんの面影が脳裏にチラついた。
「あ、えっと、その、……援助って言われても、急になんていうか……」
「ふふ、今日はこれくらいで許してあげますね。そういう事なので、今日はお泊りです。よろしくおねがいしますね、先輩」
「あ、はい。狭いところですが……」
どうやらお泊りは確定してしまったようです。こんな狭い部屋でどうやって寝ようかとか、色々と考えてしまう。まあ最悪、僕が床で寝ればいいか。
葉月ちゃんはボストンバッグをゴソゴソと漁り、大きなタッパーを取り出した。
「これ、うちのお母さん特製のビーフシチューです。パンも買って来たので夕飯に食べましょう」
「わぁ美味しそう。わざわざありがとう葉月ちゃん」
大きなタッパーにはゴロゴロと大きなお肉が詰まったボリューム満点のビーフシチューが見えます。夕飯になるまで冷蔵庫で保管しておこう。
「あとこれを持ってきました」
「……」
葉月ちゃんがテーブルの上に、たくさんの避妊具とシーツを無造作に置きました。しかも避妊具は色々なサイズがあった。
僕は呆然としてしまい、言葉が出て来なかった。
「昨日お母さんと一緒にドラッグストアで買ってきました。先輩のサイズが分からなかったので、全種類買ってきちゃいました! あ、言っておきますけどサイズを気にするような女じゃありませんので私。それにしっかりとしたサイズを選ばないと大変な事になるそうなので、後で一緒にサイズ測定しましょうね」
「……」
葉月ちゃんはお母さんと一緒に避妊具を買いに行ったのか……。葉月ちゃんの行動力には驚かされっぱなしだ。それより彼女と一緒にアレのサイズ測定とか、エロすぎないか?
そしてまたゴソゴソと漁り、大量のローションを取り出した
「あとこれです。私も初めてですし、玲子お姉さまに聞いたところ、有った方が良いって聞きました」
「えっ、玲子さんに聞いたの?」
「はい。玲子お姉さまに修二さんとの初体験の時の事を聞きました。何でも修二さんが暴走してしまい、玲子お姉さまは痛いだけだったそうです。例えば……って感じらしいですよ。先輩は優しくしてくださいね?」
「も、もちろんです!」
驚愕の事実発覚。親友二人の生々しい初体験レポートを彼女の口から聞いてしまった。修二は暴走してハッスルしてしまったのか……。僕は気を付けよう。
「じゃあ先輩、今日は先輩の大好きなメイドさんになっているので、エッチなイタズラをしてもいいですよ? でもまだ最後までやりませんから、それだけは注意して下さいね。最後までやるのは夕飯を食べてからです。修二さんみたいに暴走しないって約束、守れますか?」
「え、エッチなイタズラ!? は、葉月ちゃんを大事にするって誓います!!」
メイドさんにエッチなイタズラをしても良いとか、神か!?
「じゃあ先輩、キッチンをお借りしますね。紅茶を入れて来ますので、好きにして下さい。先輩の大好きなスカートだって覗いてもいいんですよ♡」
「エッッッッッッ!!」
そして葉月ちゃんは立ち上がり、わざとスカートを捲って黒いスケスケの下着を見せつけてキッチンに行ってしまいました。
僕はこれからどうしたら良いのだろうか? 心臓がドキドキして大変だ。股間も大変だ。でも暴走してはいけない。修二の二の舞になってはならないのだ!!
コッソリとキッチンに近づき、後ろ姿の葉月ちゃんを眺める。いつもと違う首筋が妙にエロい。
葉月ちゃんの後ろから優しく抱きしめ、髪に顔をうずめた。あぁ、なんていい匂いなのだろうか。これだけで昇天してしまいそうだ。
「もう、ご主人様が抱き着いてたらお料理が出来ないですよ! あん、ちょっと胸を触るのは困ります~」
僕は堪らず葉月ちゃんの胸を触ってしまった。ブラがあるけど、この柔らかさは感動だ……。
しばらくすると、葉月ちゃんからストップが掛かった。さすがにやりすぎてしまったかもしれない。
「だ、ダメですよご主人様、私が我慢出来なくなっちゃいます」
「……くっ」
ダメだ、僕は修二とは違う、修二とは違うんだ。ここで襲い掛かったら修二になってしまう。修二じゃダメだ……。ふぅ、何とか自制出来た。危ない危ない。
何とかテーブルに戻り、落ち着くことが出来た。でもここからが本番だった……。
「じゃあご主人様、今日はこれから女の子の体がどうなっているのか、一緒にお勉強して行きましょうね。大丈夫です、私がしっかりと教えてあげますからね♡」
「……」
ここからの記憶は鮮明に残っているが、言葉にする事が出来ない。何千、何万という言葉で表現しても、消えてしまうのだ。何か世界のR18が働いているとしか思えない。
僕は一人、快楽の海に沈んでいった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる