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新天地篇
魔物森はピクニック気分で
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魔物森はなかなか面白い生態系だった。
当たり前の食物連鎖とはだいぶ違う、食虫植物ならぬ。食獣植物がいるからだ。
先ほど目の前で5mほどの大蛇が巨大花に飲み込まれ骨になって出てきた。
「でかい動物が天辺じゃないんすね」
先頭を歩くアクティは大分ボロボロだ、特回復薬を数本渡した。
「う、うまいっす!何本でもいけます」
いやいや無駄に飲まないで、作るのは簡単だけど一応薬品だからね?
味の改良は余計だったかな?
普通の回復薬を飲んだラミンが「おかわり!」と言い、マホガニーに怒られてた。
パイナップル味とグレープフルーツ味にしたのだけど……。ジュースじゃないから!
「喉が渇いたならジュースか水を飲んで」
グルドに預けて置いたドリンク瓶を数本だして貰う、皆が豪快に飲み干しておかわりをしている。
肩の上でグルドがクロノスバッグの利用駄賃の胡桃をガリガリやっている、ボクの服がカスだらけに……。
「グルドの秘密部屋にはこういう宝が眠ってたの?」
「ふふん、興味がおありか?そうである、吾輩は面白可笑しい物が大好きなのだ!」
一遍に披露するのは勿体ないから、次の機会にと教えてくれない。
気易く見せたら秘宝じゃないもんね。
森の開けた場所でしばし休憩を取る。
数分後、ランチの匂いに誘われたオークとブラッドグリズリーが襲って来た。
「アクティ、なるべく静かに倒せ」
「了解っす、坊ちゃん!」
アクティはフシュゥと呼吸を調え、手足の筋肉をボコボコと膨らませた。
体躯が2倍ほどになった。魔物が怯んだ隙にアクティが飛び跳ね、グリズリーの頭を蹴った。
頭が逆方向に曲がりズウンと赤黒い体が倒れた。
オークが仲間を呼んだのか5体に増えていた。
「そっちもヤル気っすね?容赦しないっす。」
アクティが3倍に膨らんだ、大柄なオークが子供に見える。
オークが石斧を掲げアクティの肩を殴った、だが石斧が粉砕して終わった。
「グルウッ!?」
「なんすか、それ本気っすか?バカにしてます?」
オーク達は逃げようとしたが、アクティがドガドガと蹴り全員の頭を飛ばしてしまう。
「終わったっす!」
「アクティ静かの意味……」
マホガニーが血で穢れた周囲を浄化した。異臭は消え去ったが食欲も消えた。
ラミンが遺体処理をして食獣花に向かって投げ付けた。
「あれ?食べないですぅ。生餌じゃないとダメみたい」
生餌って……。
***
ランチを食べ損なったボクは、移動途中に美味しそうな黄色い果物が成っていたので齧ってみた。
南国フルーツのような見た目だ、舌がピリリとするので何らかの毒があったみたい。
ボクらには効かないけど。
「坊ちゃん、一応毒なのですから、食べすぎないで下さいね」執事が諌言する。
「でも、この痺れが癖になってたまらないよ?」
林檎味のバナナのような果物だ、不思議!
ボクの隣でアクティが皮ごと食べていた、「痺れるッス!快感っす!」と嬉しそうに頬張る。
執事も恐々口にして「む、……これは摩訶不思議な体験!」そう言って数個ほど袋に詰めていた。
他にもモチモチ食感の木苺と激甘なサルナシを発見しては食べ歩いた。
魔物の森、美味しくて楽しいぞ!
エリマが「食糧難はこれで解決しちゃうのでは」と言う。
まてまて全部毒持ちだし、人間が立ち寄れば獣型の魔物や食獣植物に捕食されちゃうだけだろう?
グルドが毒の解析をした結果、痺れは神経毒、焼け付く甘さは臓腑を溶かすそうだ。
残念、人間用じゃないね。モグモグ。
「なるほど、この環境では旅人が生きて通るのは難しいというのが理解できますわ」
エリマが変な感心をしている、手には青紫の木の実が握られていた。
とっても嫌な予感がする。
半日ほど歩いたところで森を抜けた。
盗賊などには一切遭遇しなかった、流石に森で遊ぶ猛者はいないようだ。
渓谷は緩やかに下がるわけではなく、いきなり眼下に傾斜の鋭い谷があった。
目測で下方200mくらいか?
最底辺にエメラルド色の河川が流れている、不思議な光をたたえているのは四大元素なるものが溢れてるせいだろう。
「冷たそう泳いでみたいな」
「坊ちゃん……」
マホガニーが目で「ダメです」と語っていた。
仕方ない、こっそり根っこだけで楽しもう。
当たり前の食物連鎖とはだいぶ違う、食虫植物ならぬ。食獣植物がいるからだ。
先ほど目の前で5mほどの大蛇が巨大花に飲み込まれ骨になって出てきた。
「でかい動物が天辺じゃないんすね」
先頭を歩くアクティは大分ボロボロだ、特回復薬を数本渡した。
「う、うまいっす!何本でもいけます」
いやいや無駄に飲まないで、作るのは簡単だけど一応薬品だからね?
味の改良は余計だったかな?
普通の回復薬を飲んだラミンが「おかわり!」と言い、マホガニーに怒られてた。
パイナップル味とグレープフルーツ味にしたのだけど……。ジュースじゃないから!
「喉が渇いたならジュースか水を飲んで」
グルドに預けて置いたドリンク瓶を数本だして貰う、皆が豪快に飲み干しておかわりをしている。
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「了解っす、坊ちゃん!」
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頭が逆方向に曲がりズウンと赤黒い体が倒れた。
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オークが石斧を掲げアクティの肩を殴った、だが石斧が粉砕して終わった。
「グルウッ!?」
「なんすか、それ本気っすか?バカにしてます?」
オーク達は逃げようとしたが、アクティがドガドガと蹴り全員の頭を飛ばしてしまう。
「終わったっす!」
「アクティ静かの意味……」
マホガニーが血で穢れた周囲を浄化した。異臭は消え去ったが食欲も消えた。
ラミンが遺体処理をして食獣花に向かって投げ付けた。
「あれ?食べないですぅ。生餌じゃないとダメみたい」
生餌って……。
***
ランチを食べ損なったボクは、移動途中に美味しそうな黄色い果物が成っていたので齧ってみた。
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ボクらには効かないけど。
「坊ちゃん、一応毒なのですから、食べすぎないで下さいね」執事が諌言する。
「でも、この痺れが癖になってたまらないよ?」
林檎味のバナナのような果物だ、不思議!
ボクの隣でアクティが皮ごと食べていた、「痺れるッス!快感っす!」と嬉しそうに頬張る。
執事も恐々口にして「む、……これは摩訶不思議な体験!」そう言って数個ほど袋に詰めていた。
他にもモチモチ食感の木苺と激甘なサルナシを発見しては食べ歩いた。
魔物の森、美味しくて楽しいぞ!
エリマが「食糧難はこれで解決しちゃうのでは」と言う。
まてまて全部毒持ちだし、人間が立ち寄れば獣型の魔物や食獣植物に捕食されちゃうだけだろう?
グルドが毒の解析をした結果、痺れは神経毒、焼け付く甘さは臓腑を溶かすそうだ。
残念、人間用じゃないね。モグモグ。
「なるほど、この環境では旅人が生きて通るのは難しいというのが理解できますわ」
エリマが変な感心をしている、手には青紫の木の実が握られていた。
とっても嫌な予感がする。
半日ほど歩いたところで森を抜けた。
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渓谷は緩やかに下がるわけではなく、いきなり眼下に傾斜の鋭い谷があった。
目測で下方200mくらいか?
最底辺にエメラルド色の河川が流れている、不思議な光をたたえているのは四大元素なるものが溢れてるせいだろう。
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「坊ちゃん……」
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仕方ない、こっそり根っこだけで楽しもう。
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