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本編
第2話
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収穫を終えた畑の中に、石壁に茅葺き屋根の家々が点在している。どこにでもある田舎の風景なのにどこか物悲しく感じるのは曇天のせいなのか、それとも人の姿がまったく見えないからなのか。荷馬車に揺られて辿り着いた場所は家が密集しており、おそらくここが村の中心部らしかった。
手綱を握っていた農夫が荷馬車から降り、周囲へ向けて大声をあげた。
「みんな! 糞漏らしさんが来てくださったぞ!」
すると家々の木戸が開き、村人たちが広場へと集まってきた。
「本当に……あの糞漏らしさんが……」
「三年前にこの国を救ってくださったあの糞漏らしさんが……」
「もう大丈夫だ! 糞漏らしさんが来たからにはもう大丈夫だ!」
憔悴しきった様子の村人たちだが、その顔に笑みが浮かんでいる。
「糞漏らしさん。今年の冷夏のせいでこの村の小麦の収穫量が激減して……」
「この村を統治する辺境伯に決められた量の年貢が納められなかったんです。すると、辺境伯が……」
人々をかきわけて一人の中年男が俺の前によろよろと歩み寄ってきた。
「年貢の代わりに私の娘を差し出せと……。辺境伯はずっと娘に御執心だったんです……。娘は何度も断っていたんですが……今朝、娘は兵士に無理やりつれていかれました……。私は、ただ見ていることしかできなかった……」
そういって男は自分の顔を両手で覆った。指の間から涙が流れ落ち、彼は嗚咽を漏らし始めた。
案内役の農夫にこの話は聞いていた。友人の力になろうと近隣の街へと走った農夫だったが徒労に終わったそうだ。
「若い娘が辺境伯に拉致された。助けてくれ」と街の憲兵に訴えた農夫だったが、「管轄外だ」と言い放たれたそうだ。「管轄内で訴えても、憲兵たちは辺境伯の手下だ。この街を治める侯爵殿下に話を通してくれ」と食い下がっても憲兵たちは相手にしなかったらしい。くだんの辺境伯は街を治める侯爵と懇意である。そのことを知っている憲兵たちは目をそらして迷惑そうな顔をしたらしい。なすすべなく途方に暮れていた彼は、街を襲ったオーガから逃げることになり、そして俺に出会った。
俺は、涙を流し続ける男にできるだけ優しく微笑んだ。
「大丈夫。娘さんは俺がなんとかします」
そんな俺の前に一人の少年が走ってきた。大事そうに一冊の絵本を抱きしめているその少年は空気を読まずにこう言った。
「ぼく、四歳になったんだ。もうオネショはしないんだ」
褒めてほしいのだろう。俺は笑みを浮かべて少年の頭をなでた。
「それはすごいな。もう立派なお兄さんじゃないか」
すると少年は俺の手を払いのけ、こう言った。
「糞漏らしさんは糞を漏らしたんだよね。大人なのに。どうかしてるの?」
この言葉を聞いた大人たちが一斉に凍り付いた。その子の父親と思われる人物が慌てて駆け寄り、少年の肩を掴んだ。
「糞漏らしさんが糞を漏らしたなんて失礼な事を言うな」
すると少年は不満そうな顔を父親に向けた。
「僕は本当の事を言っただけだよ。この人は糞を漏らした人だよ」
「この人は、私たちを助けてくださった偉大な人なんだ。お前は幼いから三年前の”大災害”の記憶がない。だからそんな失礼な事が言えるんだ」
――大災害。それは数千万にも及ぶ魔物の群れの事である。
本来、魔物や魔獣は大規模な群れを成さない。多くて数十匹の群れを作るだけである。そして、知能が低くケダモノにすぎない魔物たちは種族を越えて群れを成すことはない。だがある日、大陸の北にある小さな山村が数百の魔物の群れによって壊滅した。その群れにはオーク・ゴブリン・グリフォンなど様々な魔物が混在していた。
王都の学者たちは変異種の誕生を断言した。数千年に一度生まれる突然変異。強大な力を生まれながら持ち、種族を越えて魔物を従える怪物。それが変異種である。
寒村の事件を知らされた国王はすぐに討伐隊を送ったが、その頃には魔物の群れは数千になっていた。討伐隊は全滅し、その間にも魔物の群れはさらに膨れ上がっていった。北の大地から南下していく数千万の魔物の群れはまさに”大災害”そのものであった。人々は“大災害”の元凶である変異種を“魔王”と呼んだ。
いくつもの街や村が魔物の群れに飲み込まれていく中、国王は大陸中から兵を集め、迫りくる魔物の迎撃と、その先にいる変異種の討伐を命じた。三千万もの兵が集まり、魔物の群れと激突する。その間、多くの兵が傷つき倒れ、命を落とし、変異種の前に辿り着いた者は僅か四人だった。
北の大地に聳え立つ標高九千メートルの霊峰――。雪に覆われたその頂にいたのは、人を丸呑みするほど巨大で、想像を絶するほど美しい一匹の白狼だった。
「そんなこと、この本に書いてあるから知ってるよ」と少年は鼻で笑った。
俺は、少年が大事そうに持っている絵本を借り、開いて読んでみた。
『まものが、たくさんやってきた。ひとびとは、すごくこまった。そこで、おおくのへいたいさんが、まものとがんばってたたかった。そのなかの、よにんが、たかいやまをのぼって、まおうとあった。まおうは、おおきなおおかみだった。そして、まおうとの、たたかいがはじまった。ゆうしゃは、けんをふるった。まじゅつしは、まほうをつかった。そうりょは、きずをいやした。けんしは、くそをもらした。こうして、まおうはしんだ。めでたしめでたし』
「まおうと、ゆうしゃと、くそもらし」というタイトルの絵本を返すと、少年は父親に向き直って質問した。
「この本には嘘が書いてあるの?」
「嘘は書いてない。だが、それ以外の事が省かれている。誰にでも分かるように書かれた本を読んで、全てを分かった気になってはいけない」
そういって父親は北の方角を指差した。
「お前はこの大陸の北側がどうなっているか知っているか? そこにはもう町はない。村もない。すべて無くなってしまった。お前は知らない。あの時、すぐそこまで脅威が迫っていた。今ここにいる大人たちは、迫りくる脅威になすすべなく、生まれ育った村を捨てて南へ逃げるしかなかった。皆が、自分の命がいつ失われるかも知らない恐怖に晒された。そして、私は生まれて間もないお前だけでも守ってくださるよう神に祈った」
父親は屈みこみ、同じ目線で息子に向き合った。
「神の代わりにお前を助けてくださったのは糞漏らしさんだ。この人は、私にとって神様みたいな人なんだよ。糞漏らしさんが魔王を倒してくださったから、魔物の群れは散り散りになった。だから今、お前は生きていられる。この人を侮辱することは、たとえお前でも許さない。糞漏らしさんが糞を漏らしたなんて二度と口にするな」
父親の剣幕に気圧された様子の子供は俺に頭を下げた。
「ごめんなさい。糞漏らしさん」
その言葉を聞いた父親は満足そうに頷いた。
「息子もこの通り反省していますから許してあげてください、糞漏らしさん」
「許すも何も、俺は初めから怒ってなどいない」と嘘をついた。
親子はその言葉を聞いて安堵の表情を浮かべた。胸の中に何とも言えないモヤモヤが残ったが表に出さない方がよさそうである。
気を取り直して俺は道案内の農夫に声をかけた。
「それでは辺境伯の屋敷に案内してもらおうか」
寂れた村には似つかわしくない豪華な屋敷だった。屋敷というより小さな城と呼んだほうが的確であり、寂れた村を治める辺境伯の屋敷とは到底思えない規模である。普通に年貢を受け取るだけで立てられる屋敷ではない。村人から長年搾れるだけ搾り取っているのだろう。
「あとは一人で行く」
農夫にそう告げた俺は屋敷の門へと近づいた。目を大きく見開いて驚きの表情を浮かべる門番を見るに、彼はどうやら俺の顔を知っているらしい。
門番は大慌ての様子で屋敷へ向かって大声をあげた。
「大変だ! 糞漏らしが来たぞ!」
手綱を握っていた農夫が荷馬車から降り、周囲へ向けて大声をあげた。
「みんな! 糞漏らしさんが来てくださったぞ!」
すると家々の木戸が開き、村人たちが広場へと集まってきた。
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「この村を統治する辺境伯に決められた量の年貢が納められなかったんです。すると、辺境伯が……」
人々をかきわけて一人の中年男が俺の前によろよろと歩み寄ってきた。
「年貢の代わりに私の娘を差し出せと……。辺境伯はずっと娘に御執心だったんです……。娘は何度も断っていたんですが……今朝、娘は兵士に無理やりつれていかれました……。私は、ただ見ていることしかできなかった……」
そういって男は自分の顔を両手で覆った。指の間から涙が流れ落ち、彼は嗚咽を漏らし始めた。
案内役の農夫にこの話は聞いていた。友人の力になろうと近隣の街へと走った農夫だったが徒労に終わったそうだ。
「若い娘が辺境伯に拉致された。助けてくれ」と街の憲兵に訴えた農夫だったが、「管轄外だ」と言い放たれたそうだ。「管轄内で訴えても、憲兵たちは辺境伯の手下だ。この街を治める侯爵殿下に話を通してくれ」と食い下がっても憲兵たちは相手にしなかったらしい。くだんの辺境伯は街を治める侯爵と懇意である。そのことを知っている憲兵たちは目をそらして迷惑そうな顔をしたらしい。なすすべなく途方に暮れていた彼は、街を襲ったオーガから逃げることになり、そして俺に出会った。
俺は、涙を流し続ける男にできるだけ優しく微笑んだ。
「大丈夫。娘さんは俺がなんとかします」
そんな俺の前に一人の少年が走ってきた。大事そうに一冊の絵本を抱きしめているその少年は空気を読まずにこう言った。
「ぼく、四歳になったんだ。もうオネショはしないんだ」
褒めてほしいのだろう。俺は笑みを浮かべて少年の頭をなでた。
「それはすごいな。もう立派なお兄さんじゃないか」
すると少年は俺の手を払いのけ、こう言った。
「糞漏らしさんは糞を漏らしたんだよね。大人なのに。どうかしてるの?」
この言葉を聞いた大人たちが一斉に凍り付いた。その子の父親と思われる人物が慌てて駆け寄り、少年の肩を掴んだ。
「糞漏らしさんが糞を漏らしたなんて失礼な事を言うな」
すると少年は不満そうな顔を父親に向けた。
「僕は本当の事を言っただけだよ。この人は糞を漏らした人だよ」
「この人は、私たちを助けてくださった偉大な人なんだ。お前は幼いから三年前の”大災害”の記憶がない。だからそんな失礼な事が言えるんだ」
――大災害。それは数千万にも及ぶ魔物の群れの事である。
本来、魔物や魔獣は大規模な群れを成さない。多くて数十匹の群れを作るだけである。そして、知能が低くケダモノにすぎない魔物たちは種族を越えて群れを成すことはない。だがある日、大陸の北にある小さな山村が数百の魔物の群れによって壊滅した。その群れにはオーク・ゴブリン・グリフォンなど様々な魔物が混在していた。
王都の学者たちは変異種の誕生を断言した。数千年に一度生まれる突然変異。強大な力を生まれながら持ち、種族を越えて魔物を従える怪物。それが変異種である。
寒村の事件を知らされた国王はすぐに討伐隊を送ったが、その頃には魔物の群れは数千になっていた。討伐隊は全滅し、その間にも魔物の群れはさらに膨れ上がっていった。北の大地から南下していく数千万の魔物の群れはまさに”大災害”そのものであった。人々は“大災害”の元凶である変異種を“魔王”と呼んだ。
いくつもの街や村が魔物の群れに飲み込まれていく中、国王は大陸中から兵を集め、迫りくる魔物の迎撃と、その先にいる変異種の討伐を命じた。三千万もの兵が集まり、魔物の群れと激突する。その間、多くの兵が傷つき倒れ、命を落とし、変異種の前に辿り着いた者は僅か四人だった。
北の大地に聳え立つ標高九千メートルの霊峰――。雪に覆われたその頂にいたのは、人を丸呑みするほど巨大で、想像を絶するほど美しい一匹の白狼だった。
「そんなこと、この本に書いてあるから知ってるよ」と少年は鼻で笑った。
俺は、少年が大事そうに持っている絵本を借り、開いて読んでみた。
『まものが、たくさんやってきた。ひとびとは、すごくこまった。そこで、おおくのへいたいさんが、まものとがんばってたたかった。そのなかの、よにんが、たかいやまをのぼって、まおうとあった。まおうは、おおきなおおかみだった。そして、まおうとの、たたかいがはじまった。ゆうしゃは、けんをふるった。まじゅつしは、まほうをつかった。そうりょは、きずをいやした。けんしは、くそをもらした。こうして、まおうはしんだ。めでたしめでたし』
「まおうと、ゆうしゃと、くそもらし」というタイトルの絵本を返すと、少年は父親に向き直って質問した。
「この本には嘘が書いてあるの?」
「嘘は書いてない。だが、それ以外の事が省かれている。誰にでも分かるように書かれた本を読んで、全てを分かった気になってはいけない」
そういって父親は北の方角を指差した。
「お前はこの大陸の北側がどうなっているか知っているか? そこにはもう町はない。村もない。すべて無くなってしまった。お前は知らない。あの時、すぐそこまで脅威が迫っていた。今ここにいる大人たちは、迫りくる脅威になすすべなく、生まれ育った村を捨てて南へ逃げるしかなかった。皆が、自分の命がいつ失われるかも知らない恐怖に晒された。そして、私は生まれて間もないお前だけでも守ってくださるよう神に祈った」
父親は屈みこみ、同じ目線で息子に向き合った。
「神の代わりにお前を助けてくださったのは糞漏らしさんだ。この人は、私にとって神様みたいな人なんだよ。糞漏らしさんが魔王を倒してくださったから、魔物の群れは散り散りになった。だから今、お前は生きていられる。この人を侮辱することは、たとえお前でも許さない。糞漏らしさんが糞を漏らしたなんて二度と口にするな」
父親の剣幕に気圧された様子の子供は俺に頭を下げた。
「ごめんなさい。糞漏らしさん」
その言葉を聞いた父親は満足そうに頷いた。
「息子もこの通り反省していますから許してあげてください、糞漏らしさん」
「許すも何も、俺は初めから怒ってなどいない」と嘘をついた。
親子はその言葉を聞いて安堵の表情を浮かべた。胸の中に何とも言えないモヤモヤが残ったが表に出さない方がよさそうである。
気を取り直して俺は道案内の農夫に声をかけた。
「それでは辺境伯の屋敷に案内してもらおうか」
寂れた村には似つかわしくない豪華な屋敷だった。屋敷というより小さな城と呼んだほうが的確であり、寂れた村を治める辺境伯の屋敷とは到底思えない規模である。普通に年貢を受け取るだけで立てられる屋敷ではない。村人から長年搾れるだけ搾り取っているのだろう。
「あとは一人で行く」
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