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第二章
28、甘えたい気分なの
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「息子さんと結婚させて下さいっ!!」
「……下さいっ」
「……さいっ」
俺の声……綺麗にこだましてる。
秋晴れの空をぼーっと見上げ、そっと目を閉じた。
サンドリッチ侯爵家へのご挨拶。出だしからやらかしてしまったようです……。
◇◇◇
侯爵家の客間へ通された俺は、振る舞われた紅茶を味わう余裕もなく。とりあえず流し込んでカップをソーサーに戻した。
そして、にんまりとこちらを見続ける隣の男の視線をあえて避ける。
長テーブルの向かい側に座っていらっしゃるご満悦のサンドリッチ侯爵夫妻とエリオお兄さん。ごめんなさい。
貴方たちは盛大にぬか喜びをしているんです……。
なぜなら数分前――。
先述したように、ド緊張の俺が出迎えてくださったご家族へのご挨拶一言目を間違えてしまったせいで、
「オーティスおじちゃん結婚するのぉ!?」
「わぁ、おめでとぉー!!」
二人の小さな甥っ子に祝福されて、頬を染めながらこくりと頷くオーティス。
(あれ? オーティス?)
夫人は「あらま!」と目を輝かせて侯爵やお兄さんと頷き合ってるし。使用人たちも公開プロポーズに感動してしまい、皆さんを盛大にぬか喜びさせてしまったのです。
「……あのぉ……実はまだ陛下から婚約の許可をもらっていないんです。先走ってしまってすみません」
さすがにあの盛り上がりの中、訂正する勇気はなかったよ。今日のご挨拶は「結婚を前提としたお付き合いをしている」というご報告で、ぬか喜びだと知った皆さんはガッカリしただろうか。
「……そうでしたか。でも情熱的な申し込み、胸打たれましたよ。オーティスは昔からフィル様のことしか見えていなくてね。息子の一方的なものかとそれはそれは心配していたんです」
「フィル様の熱量が息子と同じようで安心しました。良かったわねオーティス」
侯爵夫妻は「はははは」「ほほほほ」と目尻を下げて微笑み合う。
「ご安心ください。オーティスからフィル様を奪おうとする命知らず、そうそういません」
(そうですよねエリオお兄さん。あの黒いのがいっぱい出てきて人知れず抹殺されそうだもん)
皆の笑い声が重なって、俺の心もようやく落ち着きを取り戻してきた。
「そうだ、オーティスの使い魔たちはどうですか? 新しく作った子たちは真面目に仕事をしていますか?」
エリオお兄さんの言う「オーティスの使い魔たち」とは使用人ぽよぽよズのことだ。
「ええ。とてもよく働いてくれています」
あの子たちは本当に良い子で、今朝だって心臓バクバクの俺を一生懸命励ましてくれた。
「フィル様は知っていますか? あの使い魔たちは――」
この話題を機に、懐かしい思い出話がいくつか語られた。そのどれもがサンドリッチ家の宝物であり家族の仲の良さが窺える。
終始恥ずかしがるオーティスを、先程の仕返しだと言わんばかりににんまりと少し腹の立つ笑顔で見てやった。
「……今日はフィル様のお気持ちが聞けてホッとしました。感謝致します」
「いいえ侯爵。お礼を言うのは俺の方です。オーティスは俺には勿体無いくらいとっても素敵な人で、その彼を育てられたご両親もお兄さんもやっぱり素敵な方たちで。今こうしてこの場にいることが夢のようです」
「フィル様……」
オーティスがじーんと胸打たれてる。そんな顔で見られると恥ずかしいじゃん。
女性たちの間では表情の変わらない観賞用イケメンなんて言われてるけど、俺の前では本当に分かりやすい。今だって可愛いくらいに素直だ。
「改めてもう一度言わせてもらいます。陛下から必ず許可をもらいますので、オーティスさんと結婚させてください」
「フィル様……オーティスを好きになってくれてありがとう。息子だけでなく、私たちやエリオの家族。そしてこの侯爵家共々末永くよろしくお願いします」
明るい笑い声。愛の溢れた家族。侯爵家の皆さんは俺を歓迎してくれている。
心配事が解消されたからかな……侯爵の言葉が胸を熱くさせる。
一度しかここに来なかったのは羨ましかったから。楽しかった母との暮らしを思い出してしまうから。
無いものをねだっても仕方がない。自分の立場を理解し始めて『諦める』のは早かった。
「フィル様?」
わ……ヤバい……
「すみません。俺、今顔が上げられなくて……」
「体調が優れませんか?」
「違うよオーティス。みんなの優しさが嬉しくて……」
喉が詰まって「こちらこそ末永くよろしくお願いします」のたった一言が言えそうにない。
ガタッと席を立ったオーティスが、下を向いたまま泣く俺を強く抱き締めてくれる。そして俺を抱き締めるオーティスごとサンドリッチ侯爵が包み込むように抱き締めてくれて、そこに夫人、エリオお兄さんも重なった。
ちょっと苦しい。でも幸せな苦しさだ。
「君はもう私たちの家族だよ。夢ではないからね」
(お義父さぁぁん、それ以上優しい言葉をかけられたら俺の涙止まらなくなっちゃいます!)
サンドリッチ侯爵の言葉に再び涙腺崩壊。俺の涙に動揺した彼らに慰められ、泣かせたわねと夫人から怒られる侯爵がちょっと不憫だった。
◇◇◇
「いつでも遊びに来てください」
「はい! 皆さん、ありがとうございました!」
胸が躍る。月日が流れても、あの頃と変わらない素敵なご家族だった。
可愛い甥っ子たちの頭を撫で撫でして、俺は差し出されたオーティスの手を取り、用意してもらった侯爵家の馬車に乗り込んだ。
「この後は楽しみにしてた王都デートだな」
「はい」
ほんのり頬を染める姿に胸がキュンとなる。オーティスのこういうとこ、ズルいよなぁ。俺はスルッと座り直して、ころんと膝の上に頭を乗せた。
「疲れましたか?」
「ううん、甘えたい気分なの」
「そうですか」
大きな手が頭を優しく撫でてくれる。とっても気持ちが良い。規則正しく撫でていた手はそのうち前髪を触ったり頬をさすったり、ついには甘えるような手付きで耳たぶを弄り始めた。
「くすぐったいってオーティス」
頭をグリグリと動かしていると硬いものに当たった。
「あれ……?」
伏せた目は横に逸らされ耳を触っていた指先がピクリと反応する。
知ってるかな? 悪戯心っていうのは、こういう小さな反応によって一層掻き立てられるんだよ?
オーティスの膝に跨って「オーティス~?」と首に腕を回して覗き込むと、するりと服の中に手が入ってきて胸の先を刺激した。
「あっ」
「声……フィル様は感じると大きな声が出てしまうから、御者に聞かれてしまいますよ」
そう言っている間もオーティスの指先は休むことなく胸を刺激し続けてくる。
「ちょっとオーティ……」
「どんなに気持ち良くても声を出したらダメですからね。我慢してください」
(もぉ、甘い口調で無茶なこと言う!)
俺は咄嗟に両手で口を押さえたけど、それは無意味なようだ。
「んんっ……んっ!」
(王都まで一時間以上もあるんだよ? 俺、そんなに我慢できないって)
「もしやオーティス、初めからこれを狙ってたな!」
「さあ、どうでしょう」
俺たちはクスッと笑い合った。
「……下さいっ」
「……さいっ」
俺の声……綺麗にこだましてる。
秋晴れの空をぼーっと見上げ、そっと目を閉じた。
サンドリッチ侯爵家へのご挨拶。出だしからやらかしてしまったようです……。
◇◇◇
侯爵家の客間へ通された俺は、振る舞われた紅茶を味わう余裕もなく。とりあえず流し込んでカップをソーサーに戻した。
そして、にんまりとこちらを見続ける隣の男の視線をあえて避ける。
長テーブルの向かい側に座っていらっしゃるご満悦のサンドリッチ侯爵夫妻とエリオお兄さん。ごめんなさい。
貴方たちは盛大にぬか喜びをしているんです……。
なぜなら数分前――。
先述したように、ド緊張の俺が出迎えてくださったご家族へのご挨拶一言目を間違えてしまったせいで、
「オーティスおじちゃん結婚するのぉ!?」
「わぁ、おめでとぉー!!」
二人の小さな甥っ子に祝福されて、頬を染めながらこくりと頷くオーティス。
(あれ? オーティス?)
夫人は「あらま!」と目を輝かせて侯爵やお兄さんと頷き合ってるし。使用人たちも公開プロポーズに感動してしまい、皆さんを盛大にぬか喜びさせてしまったのです。
「……あのぉ……実はまだ陛下から婚約の許可をもらっていないんです。先走ってしまってすみません」
さすがにあの盛り上がりの中、訂正する勇気はなかったよ。今日のご挨拶は「結婚を前提としたお付き合いをしている」というご報告で、ぬか喜びだと知った皆さんはガッカリしただろうか。
「……そうでしたか。でも情熱的な申し込み、胸打たれましたよ。オーティスは昔からフィル様のことしか見えていなくてね。息子の一方的なものかとそれはそれは心配していたんです」
「フィル様の熱量が息子と同じようで安心しました。良かったわねオーティス」
侯爵夫妻は「はははは」「ほほほほ」と目尻を下げて微笑み合う。
「ご安心ください。オーティスからフィル様を奪おうとする命知らず、そうそういません」
(そうですよねエリオお兄さん。あの黒いのがいっぱい出てきて人知れず抹殺されそうだもん)
皆の笑い声が重なって、俺の心もようやく落ち着きを取り戻してきた。
「そうだ、オーティスの使い魔たちはどうですか? 新しく作った子たちは真面目に仕事をしていますか?」
エリオお兄さんの言う「オーティスの使い魔たち」とは使用人ぽよぽよズのことだ。
「ええ。とてもよく働いてくれています」
あの子たちは本当に良い子で、今朝だって心臓バクバクの俺を一生懸命励ましてくれた。
「フィル様は知っていますか? あの使い魔たちは――」
この話題を機に、懐かしい思い出話がいくつか語られた。そのどれもがサンドリッチ家の宝物であり家族の仲の良さが窺える。
終始恥ずかしがるオーティスを、先程の仕返しだと言わんばかりににんまりと少し腹の立つ笑顔で見てやった。
「……今日はフィル様のお気持ちが聞けてホッとしました。感謝致します」
「いいえ侯爵。お礼を言うのは俺の方です。オーティスは俺には勿体無いくらいとっても素敵な人で、その彼を育てられたご両親もお兄さんもやっぱり素敵な方たちで。今こうしてこの場にいることが夢のようです」
「フィル様……」
オーティスがじーんと胸打たれてる。そんな顔で見られると恥ずかしいじゃん。
女性たちの間では表情の変わらない観賞用イケメンなんて言われてるけど、俺の前では本当に分かりやすい。今だって可愛いくらいに素直だ。
「改めてもう一度言わせてもらいます。陛下から必ず許可をもらいますので、オーティスさんと結婚させてください」
「フィル様……オーティスを好きになってくれてありがとう。息子だけでなく、私たちやエリオの家族。そしてこの侯爵家共々末永くよろしくお願いします」
明るい笑い声。愛の溢れた家族。侯爵家の皆さんは俺を歓迎してくれている。
心配事が解消されたからかな……侯爵の言葉が胸を熱くさせる。
一度しかここに来なかったのは羨ましかったから。楽しかった母との暮らしを思い出してしまうから。
無いものをねだっても仕方がない。自分の立場を理解し始めて『諦める』のは早かった。
「フィル様?」
わ……ヤバい……
「すみません。俺、今顔が上げられなくて……」
「体調が優れませんか?」
「違うよオーティス。みんなの優しさが嬉しくて……」
喉が詰まって「こちらこそ末永くよろしくお願いします」のたった一言が言えそうにない。
ガタッと席を立ったオーティスが、下を向いたまま泣く俺を強く抱き締めてくれる。そして俺を抱き締めるオーティスごとサンドリッチ侯爵が包み込むように抱き締めてくれて、そこに夫人、エリオお兄さんも重なった。
ちょっと苦しい。でも幸せな苦しさだ。
「君はもう私たちの家族だよ。夢ではないからね」
(お義父さぁぁん、それ以上優しい言葉をかけられたら俺の涙止まらなくなっちゃいます!)
サンドリッチ侯爵の言葉に再び涙腺崩壊。俺の涙に動揺した彼らに慰められ、泣かせたわねと夫人から怒られる侯爵がちょっと不憫だった。
◇◇◇
「いつでも遊びに来てください」
「はい! 皆さん、ありがとうございました!」
胸が躍る。月日が流れても、あの頃と変わらない素敵なご家族だった。
可愛い甥っ子たちの頭を撫で撫でして、俺は差し出されたオーティスの手を取り、用意してもらった侯爵家の馬車に乗り込んだ。
「この後は楽しみにしてた王都デートだな」
「はい」
ほんのり頬を染める姿に胸がキュンとなる。オーティスのこういうとこ、ズルいよなぁ。俺はスルッと座り直して、ころんと膝の上に頭を乗せた。
「疲れましたか?」
「ううん、甘えたい気分なの」
「そうですか」
大きな手が頭を優しく撫でてくれる。とっても気持ちが良い。規則正しく撫でていた手はそのうち前髪を触ったり頬をさすったり、ついには甘えるような手付きで耳たぶを弄り始めた。
「くすぐったいってオーティス」
頭をグリグリと動かしていると硬いものに当たった。
「あれ……?」
伏せた目は横に逸らされ耳を触っていた指先がピクリと反応する。
知ってるかな? 悪戯心っていうのは、こういう小さな反応によって一層掻き立てられるんだよ?
オーティスの膝に跨って「オーティス~?」と首に腕を回して覗き込むと、するりと服の中に手が入ってきて胸の先を刺激した。
「あっ」
「声……フィル様は感じると大きな声が出てしまうから、御者に聞かれてしまいますよ」
そう言っている間もオーティスの指先は休むことなく胸を刺激し続けてくる。
「ちょっとオーティ……」
「どんなに気持ち良くても声を出したらダメですからね。我慢してください」
(もぉ、甘い口調で無茶なこと言う!)
俺は咄嗟に両手で口を押さえたけど、それは無意味なようだ。
「んんっ……んっ!」
(王都まで一時間以上もあるんだよ? 俺、そんなに我慢できないって)
「もしやオーティス、初めからこれを狙ってたな!」
「さあ、どうでしょう」
俺たちはクスッと笑い合った。
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