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第一章 陰陽師
真莉愛
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迷いこんでしまった裏世界。
そこでやみくもに真っすぐ進んでいた僕はそこで女の子を聞き、すぐさまそれに反応して動き出していた。
「あぁ……もうっ!このままじゃ……ッ!」
声がした方向地点へと僕が辿りついた時、そこには、多数の妖魔に囲まれている一人の少女がいた。その背中に鞘へと仕舞われている剣を背負い、その手に二つの鉄扇を握る少女は今、妖魔たちとの激闘の最中。
背中にある剣を邪魔そうにしながらアクロバティックな動きを見せる少女は鉄扇を使い、妖魔たちを次々と斬り裂いていた。ただし、彼女のことを囲んでいる妖魔の数は相当なもので、その手数はてんで足りていなかった。
「助太刀するよ」
ここまで、全ての妖魔たちを剣一つでねじ伏せてやってきた僕はその戦いへと乱入していく。
「……ッ!?」
「よいしょっ!」
今の僕の手にあるのは最初に握られていたような直剣ではなく、アホみたいにデカい大剣。途中から黒い毛玉の出してくる武器の切れ味が尋常ではないことから、真面目に剣を振るよりも適当にぶん回す方が強いという脳筋思考回路へと帰結したのだ。
「あっはっはっはっはっは!」
僕は大剣をぶん回し、周りの妖魔たちをゴミのように吹き飛ばしていく。
電柱くらいあるそいつは雑魚を一掃するのにこれ以上ないほどの強さを持っていた。
「じゅ、呪力を感じない……ッ!?」
「よいしょっ!」
大剣をもってぶん回ること一分。
そのほとんどの妖魔を蹴散らすことが出来た。
残っているのはほんの数体だ。
「ほっ」
僕は武器を大剣から弓へと持ち替え、残っている妖魔たちのすべてを弓矢で貫き切った。
「あ、貴方……何者なの?」
すべての妖魔を倒し終えた僕が助けに入った少女。その少女が僕へと疑問の言葉を投げかけてくる。
「んー。名乗れるような肩書きなんて持っていないんだけどぉ……ただの一般通過高校生の有馬優斗だよ。よろしく」
「い、いやいや!?あれだけの大立ち回しておいて名乗れるような肩書きがないってのは無理があるわよっ!……私は、貴方のことを知らないわ。まず、陰陽師かしら?」
「いや、違いますけど」
「なら、何処の手のもの?日本人……いや、中国の人間かしら?私に接触してきて何のつもり?」
「いや、ただの一般人なんですけど」
「ただの一般人が妖魔を倒せるとでも?素晴らしい冗談を言うものね」
「……」
「それで?私をどうするつもり?……容易く、やられるつもりなんてないけど?」
「い、一応……僕ってば助けに入ったつもりなんだけど?」
助けに入ったつもりの僕が何故、こんなにも責められているの?
「ハッ。それで油断させて近づこうったってそうはいかないわ。それを許すほど、私の脇は甘くないわよ?」
「……マイナンバーです」
拉致が開かないかも。
そう判断した僕は自分の財布からマイナンバーを取り出し、それを見せる。
「えっ?」
それを受け取った少女は驚愕の表情を見せながら、何かの機械でマイナンバーカードをスキャンする。
「……本物、ね」
そして、その少女はナイナンバーカードを本物であると認める。
「でしょう?ちゃんと日本人だったでしょう?」
「……えっ?じゃあ、野良の陰陽師?何処の家よ、それ」
「だから、陰陽師じゃないって!?」
なぁーんでそうなるねんっ!?素直に行こうやっ!信じてぇーな。僕のことを。
「僕のさっきの活躍もこいつのおかげっ!」
どうしても僕のことを陰陽師にしたいらしい少女の前に黒い毛玉を差し出す。
「ナァ!」
「この妖魔が口から武器を吐き出してくれるの。こいつの武器の切れ味が抜群だから、僕があれだけのことを出来ているだけ」
「……式神じゃないの?そいつ。妖魔にしてはあまりにも害意が少なすぎるわ。妖魔よりの式神。そんなところの存在ではなく?」
「詳しいことどころか、基礎的なことも分からない僕に聞かないで。身体能力に関しては生まれつきだから」
電柱くらいの大剣をぶん回せたりするのは生まれつきだ。
車が大爆発の大炎上しても、燃え盛る鉄を引きちぎって脱出して生き残った男だよ。僕は。体つきが人間のそれじゃないんだから。生まれつき。
「え、えぇ……?」
「ところで、貴方の名前は?僕しか名乗っていないけど」
「えっ?あ、あぁ……私は夜風真莉愛よ。よろしく」
「真莉愛さんだね。よろしく」
ようやく話が進みそう。
「それで、ちょっと僕は───」
とりあえず、僕は裏世界から出たいんだけど。
そう話を切り出そうとしたその瞬間。
「「……ッ!?」」
再び、地面が揺れ動き始める。
「ちょっ!?」
またか。
そう思った僕が黒い毛玉より大剣を引き抜いたその瞬間。
「ガァァァァァアアアアアアアアアアッ!」
地面が割れ、そこから一つの大きな腕が突き出してくる。
「……ハッ!?一級妖魔っ!?なんでそんな奴がっ!?」
「……マジかっ!?」
自分の隣にいる真莉愛さんが驚愕の声を上げている中、大剣を振るう僕だが、それはあっさりと弾かれた。
「おっとぉ?」
一撃で屠れないどころか、刃が通らなかった初めての相手。
たった一発効かなかっただけだが、この裏世界について疎い僕はそれだけでまず、冷や汗を垂らした。
そこでやみくもに真っすぐ進んでいた僕はそこで女の子を聞き、すぐさまそれに反応して動き出していた。
「あぁ……もうっ!このままじゃ……ッ!」
声がした方向地点へと僕が辿りついた時、そこには、多数の妖魔に囲まれている一人の少女がいた。その背中に鞘へと仕舞われている剣を背負い、その手に二つの鉄扇を握る少女は今、妖魔たちとの激闘の最中。
背中にある剣を邪魔そうにしながらアクロバティックな動きを見せる少女は鉄扇を使い、妖魔たちを次々と斬り裂いていた。ただし、彼女のことを囲んでいる妖魔の数は相当なもので、その手数はてんで足りていなかった。
「助太刀するよ」
ここまで、全ての妖魔たちを剣一つでねじ伏せてやってきた僕はその戦いへと乱入していく。
「……ッ!?」
「よいしょっ!」
今の僕の手にあるのは最初に握られていたような直剣ではなく、アホみたいにデカい大剣。途中から黒い毛玉の出してくる武器の切れ味が尋常ではないことから、真面目に剣を振るよりも適当にぶん回す方が強いという脳筋思考回路へと帰結したのだ。
「あっはっはっはっはっは!」
僕は大剣をぶん回し、周りの妖魔たちをゴミのように吹き飛ばしていく。
電柱くらいあるそいつは雑魚を一掃するのにこれ以上ないほどの強さを持っていた。
「じゅ、呪力を感じない……ッ!?」
「よいしょっ!」
大剣をもってぶん回ること一分。
そのほとんどの妖魔を蹴散らすことが出来た。
残っているのはほんの数体だ。
「ほっ」
僕は武器を大剣から弓へと持ち替え、残っている妖魔たちのすべてを弓矢で貫き切った。
「あ、貴方……何者なの?」
すべての妖魔を倒し終えた僕が助けに入った少女。その少女が僕へと疑問の言葉を投げかけてくる。
「んー。名乗れるような肩書きなんて持っていないんだけどぉ……ただの一般通過高校生の有馬優斗だよ。よろしく」
「い、いやいや!?あれだけの大立ち回しておいて名乗れるような肩書きがないってのは無理があるわよっ!……私は、貴方のことを知らないわ。まず、陰陽師かしら?」
「いや、違いますけど」
「なら、何処の手のもの?日本人……いや、中国の人間かしら?私に接触してきて何のつもり?」
「いや、ただの一般人なんですけど」
「ただの一般人が妖魔を倒せるとでも?素晴らしい冗談を言うものね」
「……」
「それで?私をどうするつもり?……容易く、やられるつもりなんてないけど?」
「い、一応……僕ってば助けに入ったつもりなんだけど?」
助けに入ったつもりの僕が何故、こんなにも責められているの?
「ハッ。それで油断させて近づこうったってそうはいかないわ。それを許すほど、私の脇は甘くないわよ?」
「……マイナンバーです」
拉致が開かないかも。
そう判断した僕は自分の財布からマイナンバーを取り出し、それを見せる。
「えっ?」
それを受け取った少女は驚愕の表情を見せながら、何かの機械でマイナンバーカードをスキャンする。
「……本物、ね」
そして、その少女はナイナンバーカードを本物であると認める。
「でしょう?ちゃんと日本人だったでしょう?」
「……えっ?じゃあ、野良の陰陽師?何処の家よ、それ」
「だから、陰陽師じゃないって!?」
なぁーんでそうなるねんっ!?素直に行こうやっ!信じてぇーな。僕のことを。
「僕のさっきの活躍もこいつのおかげっ!」
どうしても僕のことを陰陽師にしたいらしい少女の前に黒い毛玉を差し出す。
「ナァ!」
「この妖魔が口から武器を吐き出してくれるの。こいつの武器の切れ味が抜群だから、僕があれだけのことを出来ているだけ」
「……式神じゃないの?そいつ。妖魔にしてはあまりにも害意が少なすぎるわ。妖魔よりの式神。そんなところの存在ではなく?」
「詳しいことどころか、基礎的なことも分からない僕に聞かないで。身体能力に関しては生まれつきだから」
電柱くらいの大剣をぶん回せたりするのは生まれつきだ。
車が大爆発の大炎上しても、燃え盛る鉄を引きちぎって脱出して生き残った男だよ。僕は。体つきが人間のそれじゃないんだから。生まれつき。
「え、えぇ……?」
「ところで、貴方の名前は?僕しか名乗っていないけど」
「えっ?あ、あぁ……私は夜風真莉愛よ。よろしく」
「真莉愛さんだね。よろしく」
ようやく話が進みそう。
「それで、ちょっと僕は───」
とりあえず、僕は裏世界から出たいんだけど。
そう話を切り出そうとしたその瞬間。
「「……ッ!?」」
再び、地面が揺れ動き始める。
「ちょっ!?」
またか。
そう思った僕が黒い毛玉より大剣を引き抜いたその瞬間。
「ガァァァァァアアアアアアアアアアッ!」
地面が割れ、そこから一つの大きな腕が突き出してくる。
「……ハッ!?一級妖魔っ!?なんでそんな奴がっ!?」
「……マジかっ!?」
自分の隣にいる真莉愛さんが驚愕の声を上げている中、大剣を振るう僕だが、それはあっさりと弾かれた。
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