クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト

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第二章 神器

転校生

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 涼音に僕が実戦経験を詰めるような機会を頂戴と頼んだ僕であるわけだが、その僕の願いを叶えるよりも前に涼音も、真莉愛も忙しくなってしまった。
 僕の実戦経験よりも前に、二人へと陰陽師としての仕事が入り、僕のことが後回しになってしまった。

「……」

 というわけで、学校をサボった次の日。
 僕はしっかりと高校へと登校してきていた。

「あー。今日って確か、数学小テストだったよな?」

「ん?あぁ、そうだよ。ちゃんと勉強してきた?」

「いや!?まったく勉強してないんだよ!マジ、やべぇええええ!」

「はぁー。何しているんだが。完全に自業自得じゃないかな」

「ちょっ!?そんなセリフ一つで終わらせないくれよ!どうか!俺を助けてくれ、ってな?」

 周りの生徒たちがわいわいがやがや騒いでいる中で、僕は一人、自分の席に座って、本を広げていた。

「……」

 こ、これは……あれだから。僕が高校入学当初、お姉ちゃんの容態が急に変わったりしてもしかしたら起きるかも!?という期待を僕に持たせた影響もあり、学校へと来れなかったのが原因だから。
 高校入学当初にお姉ちゃん周りの看病で学校に来れなくなり、その分友達作りのスタートでこけてこうなってしまっただけ。
 これは別に僕のコミュニケーション能力に問題があるわけではない。

 ちなみに、ボッチは休み時間中に机へと突っ伏して眠るとか言っている人もいるが、あれはエアプだと思う。休み時間中に机に顔を突っ伏して眠る奴とかヤバすぎるし、一切周りの状況が見えないのちょっと怖いでしょ。
 読書が安定。友達と話していなくとも、自分の好きなことをしているのだろうと周りが思ってくれるだろうし、本好きといイメージになってくる。そのイメージはずっと寝ている奴よりもはるかにマシだろう。

「おーい。朝のHRを始めるぞー。全員席につけー」

 本への集中は半分くらいだった僕の耳に、教室へと入ってきた先生の大きな声が入ってくる。
 それを受け、僕はいそいそと本を仕舞い、いつ朝のHRが始まってもいいように待機する。

「よぉし。座ったな。それじゃあ、朝のHRを始めるぞ。よろしくお願いします」

「「「よろしくお願いします」」」

「うしっ。ということで、普段であれば朝のHRは軽い事務連絡だけして終わりだが、今日に関してはちょっとビックな連絡があるから、ガッツリ時間をかけてやっていくぞ。うちのクラスに転校生が来ることになった」

 転校生。
 その言葉を受け、一気にクラス中へとどよめきが広がっていく。

「それも、うちのクラスに二人だ」

 いきなり転校生が二人も来るなんて珍し……いや、二人もひとつのクラスに集結することあるんだ。びっくり。

「あまり時間もないので、早く進めるぞ。さっ、二人。入ってくれ」

 先生の言葉を受け、教室の中へと二人の女子生徒が入ってくる。

「「「おぉ……」」」

 その姿を見た瞬間、一気にクラスの男子たちが感心のどよめきを上げる。
 だが、そんな感心の声があがるのも当然。
 それくらいに入ってきた女子生徒二人の見た目が麗しかったからだ。

「私は加茂歩佳。みんな、よろしくねぇ?」

 まず、一人目の加茂さんは三つ編みにされた黒髪と大きな黒い瞳を持った背丈の高い実にお美しい人だった。
 ただ、そんな加茂さんへと男としてはどうしても視線が行ってしまうのは規格外に大きなおっぱいの方だった。ほんと、アニメでも見ないくらいに大きなおっぱいを加茂さんは持っていた。
 その加茂さんのおっぱいに男子のほぼすべてが視線を吸われ、周りにいる女子生徒たちは汚物を見るような視線を向け始める。
 そんなクラスの様子を前にしても、加茂さんは実に穏やかな笑顔を浮かべている。
 
「うちは安倍美紀。よろしく」

 そんな色々な意味でビックな加茂さんとは違い、安倍さんの方は小柄な方だった。
 珍しい白髪に希薄な白い瞳を持っている安倍さんは、その背丈が小さく、かなりやせ細っているように見える。その見た目からは弱々しく、何処か儚げな雰囲気を感じられる。

「この二人が今日より、みんなの仲間になってくれる二人たちだ。ぜひ、仲良くしてくれ。えー。それで二人の席だが……」

「ちょっと、失礼するわ」

 先生が転校生である二人の席が何処か。
 それを教えようとしていた中、それを割り込んで勝手に加茂さんが動き出し、それに安倍さんの方も続いていく。

「んぁ?」

 そして、そのまま何故か二人して僕の前で止まる。

「私はこちらの殿方と隣の席になりたいのだけど、両隣の人は席を代わってくれないかしら?」

「如何に同じ」

 そして、そのままその二人は僕の隣に座りたいと主張し始める。

「「「えぇぇぇええええええええっ!?」」」

「はぇ?」

 あまりにも当然すぎる申し出にクラス全体から驚きの声が出る中で、当の本人である僕もいきなり二人から声のかけられ、困惑の声を漏らしていた。
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