クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト

文字の大きさ
27 / 50
第二章 神器

純白のパンツ

しおりを挟む
 愛を紡ぎましょう。
 そんな提案をしてくる歩佳に僕は困惑を見せる。

「とはいえ、いきなり言われても困ってしまうでしょう。ということで、まずは私たちと一緒に裏世界の方に行きましょう。実戦経験。それを積みたいのでしょう?」

 そんな僕のことを察してか、歩佳はまず別の提案から入ってくる。僕がちょうど、望んでいることを。

「……まぁ、そうだね」

 とはいえ、それを受ける僕の返答は歯切れ悪くなる。

「どうしましたか?何か、不安なことでもございますか?」

「いや、この流れでの提案は少し怖いでしょ」

 それに、実戦経験を積む場はとも用意してくれるとは言っていたからな。
 ここで安易に飛びつくような必要もない気がする。

「あら?何でですか?」

「何かしらの策略が張り廻らされているような感じがしない?これ。」

「ふふふ……」

「もしかしたら、僕が逆レイプされちゃうかも?……ここなら、僕が女の子のように叫べば、助かるような感じがしない?」

「ご安心を。こちらの方で私たちがあなたのことを逆レイプし、既成事実を勝手に作り上げたとしても、こちらでの罪をもみ消せますから。やる気になれば、どちらであっても変わらないですよ」

「……あっ、そうすか」

 何だろう。日本の闇を見た気がする。

「というわけで安心してください」

「……」

 色々な意味で安心出来なくなったのだけど。
 うぅん……ここで無視したらまずいかな?四大名家、何でしょう?多分だけど、陰陽頭さんの土御門家は絶対その中に入っているだろうし、それと同じ苗字である涼音もその名家の人間なんだと思うんだよね。ここで提案を突っぱねても、涼音を頼れば何とかなる説を押したい。
 後、なんか陰陽頭さんの口ぶり的にそこそこの地位にありそうだった赤羽先生の方に助けを呼びに行けば、実は案外何とかなったりしないかな?
 お偉いさんの提案を断れるのは怖いけど、自分のバックにそれと同等の相手がいるのなら、勇気をもって断っちゃうこともできるかもしれない。

「まだ、お悩みになりますか……それでは、こちらでどうでしょう?」

 未だに答えを出さずにいた僕へと、歩佳が近づいてくる。

「……っ」

 何かされるかも。
 そんな風に警戒し、身構えた僕の前で、歩佳が行ったことは想像をはるかに超える行いだった。

「私、パンツは白色が好きなんです」

 歩佳は自身のスカートをひとりでに脱ぎ始める。
 それによって、晒されるのは清純派。物凄い清楚な感じがする白色のパンツだった。

「は、はぁっ!?」

 それを僅かな時間で瞼へと焼き付けた僕はその後、慌てて目をそらす。
 自分の頬が熱くなっていくのを僕は確かに感じていた。

「先ほどおっしゃられていたこと。その真反対を、私がいたしましょうか?」

「……ぇ、あ?」

 だが、その熱は、すぐにでも鎮静化されていく。
 
「貴方にもみ消せるほどの権力はございますか?」

「……ないです。すみません。ご一緒させていただきます」

「はい。ありがとうございます」

 実刑判決を喰らうかどうかは関係なく、男は女に性犯罪者であると嘘のでっち上げをされるだけで致命的なのだ。女の言っていることが嘘だとわかったとしても、落ちてしまった自分の名声というのは中々にあげられない。元には戻らない。
 僕はまだ、高校で生徒をやっていたい。

「それじゃあ、裏世界の方に行きましょうか。あぁ、もうスカートは穿いたので、視線は戻してくれてもいいですよ?

「……ありがとうございま……って、ちょぉい!?まだ穿いていないじゃんっ!?」

 歩佳の言葉で視線を前に戻せば、再び純白のパンツが目に飛び込んできた。

「このままパンツも降ろしましょうか?」

「大丈夫ですっ!?」

「残念です。これから、私たちはパンツの下を乳繰り合う中になるというのに」

「生々しいって!?」

「ご安心ください。私と美紀はまだ処女です。純潔です。破るのは貴方ですよ?」

「どんどん生々しくなっていくってぇ!?」

 僕が悲鳴を上げている中で、何とか、歩佳はスカートをはいてくれた。

「裏世界!早く行く、戦い!」

 なんて会話をしていた中で、いつの間にか制服から戦闘衣装へとその衣を変えていた美紀が大きな声を上げる……この子も、気づいていなかったけど、僕の前で着替えをしたのか。
 どうなっているんだ。こいつらの貞操観念。この場には校長先生の他、謎の白服までいっぱいいるんだぞ。

「そうですね。無駄話をしていないで、参りましょうか」

「開く」

 美紀が一枚の御札を取り出し、それへと呪力を流し込んだ瞬間、この場に一つの門が出現する。
 その門の先には、またあの時の、自分が迷い込んだ裏世界があった。

「……えっ?なにそれ?」

「あら?裏世界からから帰った時に見ていないのですか?」

「うん……あの時は赤羽先生が手を叩いたと同時に元の世界に戻ってきていたから」

「あぁ、あのあの人と共に帰ってきたのですね。納得です。これは見ての通り、裏世界に入るための門です。その名を、分かりやすくシンプルに開門。術式関係なしに誰でも使える裏世界へと入るための陰陽術ですよ。これの使い方は後で教えましょう。まずはひとまず、入りましょうか」

「あっ、はい」

 既にもう美紀は勝手に一人で門を通って裏世界の中に入っている。
 僕は早く入ろうと急かす歩佳に従い、彼女と共に再び裏世界の中へと入っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜

咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。 そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。 「アランくん。今日も来てくれたのね」 そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。 そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。 「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」 と相談すれば、 「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。 そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。 興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。 ようやく俺は気づいたんだ。 リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。 ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。 そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。 問題は一つ。 兄様との関係が、どうしようもなく悪い。 僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。 このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない! 追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。 それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!! それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります! 5/9から小説になろうでも掲載中

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜

大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!? どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

処理中です...