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第三章 同棲生活
才能
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正直に言うのであれば、涼音から才能がどうとかを言われるとは思っていなかった。
真莉愛が涼音に対して陰陽師としての才能はないとか言っていたが、あれは一種の冗談だと認識していたし、そもそもとしてあまりにも自分の中で涼音が落ちこぼれという認識がなかった。
だから、こんな風に涼音と才能がどうとかいう話をするとは思ってもみなかった。
「……きれいごとよ。私に陰陽師としての才能は微塵もないわ。どれだけ、努力しても、何ら意味はなかった」
「んー。ほら、努力するのにだって才能がいるんだよ?」
ただがむしゃらに努力していたところで、効率よく、最短ルートで努力しようとしていた者に対して勝つことは出来ない……と、勝手に思っている。
時間だけを、努力だけを誇るようになってしまっては駄目だと思う。
「へっ?」
「自分の何が足らないのか。それを瞬時に把握し、どう修正すればいいかを感覚で理解できる。これはれっきとした才能である、と。そうは思わない?」
「な、何よ……じゃあ、何の才能もない私は、努力さえさせてもらえない、っていうの!?」
「いや、この世界には教えるのが上手い人だっているんだよ?別に自分一人の力だけで」
「じゃ、じゃあ、貴方が私に教えてくるの?」
「ふっ……僕が、上手いように思ってくれているんだ。ありがとうね。でも、期待に添えそうにないなぁ……ハハ!」
人に教える才能というのは僕はてんで持ち合わせていない。
「言語化するの苦手なんだよねぇ」
相手の何処が悪くてどう治せばいいのか。それは何となくで理解出来るのだ。その上で、それを言語化して相手に伝えるのがビビるほど苦手なのだ。
マジで苦手。全然言葉に出来ないのだ。
「な、何なのよ!?結局、貴方は私に何を言いたかったの!?」
「最初に話を振って来たのは僕じゃないしぃ……」
「……あっ、そうだったわね。そう、ね。ごめんなさい。いきなり変な話を振って」
「別にいいさ……というか、涼音ってばこういうところで悩んでいるだね」
「……悩むに、決まっているじゃないっ」
「そうだったんだねぇ……僕は学校での君の姿しか知らないし、頭よくて運動神経もいいイメージしかないから」
「うぅんっ!?……貴方、私のことをそんな風に思っていたの?」
「えっ?うん。もちろん。君が落ちこぼれと言われる要素なかったし?陰陽師としての才能なんて僕に見分けられるようなものじゃないしねっ!」
「……わ、私にも陰陽師としての何かしらの才能がある、かしら?」
「さ、さぁ……?僕は全員に何かしらの才能があるとは思っているよ。でも、それが必ずしも、自分の夢と一致するかどうかまではわからないし」
「んなぁっ!?ダメじゃない!?というか、そこはあるね!って言っているくれるところでしょう!?……私はッ、私は、陰陽師としその力を振るわなきゃいけない。その、家の元で生まれてしまったのよ」
「……そっか」
涼音なら、医者とか向いてそうだけどね?彼女の術式を考えても。
そんなことを思いながらも、僕は口を紡ぐ。
「何をしているのかしら!」
そんな話をしていた中で、訓練場へと真莉愛の言葉が響き渡す。
「二人だけ……ズルい」
「私たちも混ぜてくださぁーい」
そして、そのまま僕たち二人がいた訓練場へと真莉愛、美紀、歩佳の三人が雪崩込んでくるのだった。
真莉愛が涼音に対して陰陽師としての才能はないとか言っていたが、あれは一種の冗談だと認識していたし、そもそもとしてあまりにも自分の中で涼音が落ちこぼれという認識がなかった。
だから、こんな風に涼音と才能がどうとかいう話をするとは思ってもみなかった。
「……きれいごとよ。私に陰陽師としての才能は微塵もないわ。どれだけ、努力しても、何ら意味はなかった」
「んー。ほら、努力するのにだって才能がいるんだよ?」
ただがむしゃらに努力していたところで、効率よく、最短ルートで努力しようとしていた者に対して勝つことは出来ない……と、勝手に思っている。
時間だけを、努力だけを誇るようになってしまっては駄目だと思う。
「へっ?」
「自分の何が足らないのか。それを瞬時に把握し、どう修正すればいいかを感覚で理解できる。これはれっきとした才能である、と。そうは思わない?」
「な、何よ……じゃあ、何の才能もない私は、努力さえさせてもらえない、っていうの!?」
「いや、この世界には教えるのが上手い人だっているんだよ?別に自分一人の力だけで」
「じゃ、じゃあ、貴方が私に教えてくるの?」
「ふっ……僕が、上手いように思ってくれているんだ。ありがとうね。でも、期待に添えそうにないなぁ……ハハ!」
人に教える才能というのは僕はてんで持ち合わせていない。
「言語化するの苦手なんだよねぇ」
相手の何処が悪くてどう治せばいいのか。それは何となくで理解出来るのだ。その上で、それを言語化して相手に伝えるのがビビるほど苦手なのだ。
マジで苦手。全然言葉に出来ないのだ。
「な、何なのよ!?結局、貴方は私に何を言いたかったの!?」
「最初に話を振って来たのは僕じゃないしぃ……」
「……あっ、そうだったわね。そう、ね。ごめんなさい。いきなり変な話を振って」
「別にいいさ……というか、涼音ってばこういうところで悩んでいるだね」
「……悩むに、決まっているじゃないっ」
「そうだったんだねぇ……僕は学校での君の姿しか知らないし、頭よくて運動神経もいいイメージしかないから」
「うぅんっ!?……貴方、私のことをそんな風に思っていたの?」
「えっ?うん。もちろん。君が落ちこぼれと言われる要素なかったし?陰陽師としての才能なんて僕に見分けられるようなものじゃないしねっ!」
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「んなぁっ!?ダメじゃない!?というか、そこはあるね!って言っているくれるところでしょう!?……私はッ、私は、陰陽師としその力を振るわなきゃいけない。その、家の元で生まれてしまったのよ」
「……そっか」
涼音なら、医者とか向いてそうだけどね?彼女の術式を考えても。
そんなことを思いながらも、僕は口を紡ぐ。
「何をしているのかしら!」
そんな話をしていた中で、訓練場へと真莉愛の言葉が響き渡す。
「二人だけ……ズルい」
「私たちも混ぜてくださぁーい」
そして、そのまま僕たち二人がいた訓練場へと真莉愛、美紀、歩佳の三人が雪崩込んでくるのだった。
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