クラスの陰キャボッチは現代最強の陰陽師!?~長らく継承者のいなかった神器を継承出来た僕はお姉ちゃんを治すために陰陽師界の頂点を目指していたら

リヒト

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第三章 同棲生活

過保護

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 男子一人女子四人で婚約者になれよ?という圧の元で始まった僕たちの同棲生活は今のところ、えっちぃ雰囲気になったことは一度もなかった。
 そんな状況の中、僕は日々何とも言えない気持ちを抱え続けていた。
 自分たちの生活には何処までも、陰陽師の話しかなかった。

「さっ!今日も裏世界に行くわよっ!」

「んっ?一人?」

 自分の部屋でゲームをしていたところにいきなり扉を開けて意気揚々と入ってきた真莉愛に対し、僕は疑問の言葉を投げかける。
 何のノックもなしに部屋へと入ってくる。
 その経験があまりにも多すぎて、今更この程度では動揺しない。

「えぇ、一人よ。他のみんなは用事があって外しているわ。だから、私たちで裏世界に行こうっ!」

「……なら、別に裏世界へと行く必要はなくない?」

「少しでも数を減らすんだ!」

「人の悪感情に起因して生まれ続けるのだろう?なら、倒し続けても意味なくね?」

「妖魔は長く生きれば生きるほどその力を増していく。彼らが力を増すことがないよう、ここで徹底的に叩く。それは常識だぞ?」

「……そうか」

 裏世界。
 絶対に毎日行って毎日妖魔と戦うようなところじゃないと思うんだ。何もなくとも高校帰りに裏世界によって妖魔と数時間戦ってから帰ってくる、って絶対に異常じゃない?
 赤羽先生はそんな僕の疑問の言葉に頷いてくれたよ。

「さっ!行くわよ!」

 だが、そんな僕の意見は封殺される。
 というか、言っていないから当然だけど。
 
「あぁ~」

 僕は真莉愛に引きずられるような形で裏世界へと入っていった。

 ■■■■■

 毎度毎度の裏世界。
 そこでは昨日、狩り尽くすかのごとく倒したというのに、なおも大量に妖魔たちが蠢いていた。

「合わせて!」

「あいよー」

 真莉愛が妖魔の群れに差し向けた広範囲の炎。
 それに妖魔たちが焼かれ、その体を消滅させていく。

「ほっ」

 ただ、そんな炎に全身を包まれたとしてもまだ、生き残っている妖魔も存在する。
 その妖魔を僕は手にある刀で斬り裂いてやった。
 これで一つの妖魔の群れは撃滅だ。

「良い感じだったわね!あの妖魔はそこそこ生きていたわよ?半年くらい生きていたわね。危なかったわ。さっ、次行くわよ!」

「あいよ」

 たった半年じゃ強くならない、って習ったけどな?

「妖魔は何処かしらぁ~」

「発言がバーサーカーのそれ……そういえば真莉愛」

「うん?」

「もっと涼音と仲良くできないの?いつもぶつかってばかりで……幼馴染だったんでしょ?」

 妖魔を探して歩く中、僕は真莉愛に対して疑問の言葉をぶつける。
 涼音と真莉愛は今、一緒に暮らしている。
 なのに、常に二人はいがみ合っている。個人的に言うのであれば、いがみ合われるとうるさいので、仲良くして欲しかった。

「……涼音が悪いのよ」

「ん?」

「弱いのに現役で表舞台に立つことに対して固執するから」

「別にいいんじゃない?それに、涼音だってそんなに弱いわけじゃないでしょ?ちゃんと、妖魔も倒せるし、僕たちの戦闘に参加できるじゃん」

 涼音の実力は確かに、真莉愛たちを比べると一段、二段と落ちるような気はするが、それでも、彼女が雑魚とまでは言えないと思っている。

「ダメよ。あの子は弱いのよ。私とは違う」

「あら、傲慢な発言」

「事実よ。ほら、早く行くわよ?……少しでも、強い妖魔を倒すために」

「……はいはーい」

 ずいぶんと過保護なことで。
 なんか仲良さそうで、致命的なところがすれ違っている真莉愛たち幼馴染のことを思いながら、僕は瞳をぎらつかせて妖魔を探す真莉愛の後についていった。
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