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第一章
第四十三話
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キリエの黒い炎。
バジリスクを溶かしきった恐るべき炎であるが……天火竜はバジリスクよりも数段高位の魔物である。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
片翼を断たれ、全身に傷を覆い、黒い炎に覆われる天火竜はそんな状態であっても力強く咆哮を上げる。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
地面を揺らし、空間を丸ごと揺らしているかのような錯覚を覚えるような強く、大きく、強大なその咆哮。
それと共に天火竜の体が浮かび上がる。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
体が変わる。
変容する。
黒い体を落とし、新たなる姿へと。
「……脱皮?」
一回り程小さくなった天火竜は、無傷の体を上空に浮かべるその天火竜は、双翼を羽ばたかせる天火竜は大きな咆哮を上げ、地上にいる僕たちを睨みつける。
「第二ラウンドスタート……ラレシア、盾!」
僕は異空間収納から巨大な盾を取り出してラレシアへと渡し、大剣を回収する。
「ブレスが来る!隠れるよ!」
巨大な盾を構えるラレシアの後ろへと避難する僕に続いてキリエとリーリエもラレシアの後ろへと回る。
「キリエは己が最高の魔法の準備、リーリエはラレシアの回復を」
「わかったわ」
「くくく……そうか。我が深淵の奥を見たいか。良かろう。運命を同じくとする汝の頼みであれば聞き入れる」
僕が二人へと指示を出し終えたと同じくして。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
竜のブレスが放たれる。
大地を削り、空を割る一つのブレスがラレシアを襲う。
「……んっ!」
ラレシアの持つ盾に強い衝撃が走り、盾からはみ出す彼女の体の一部分がブレスに晒される。
「……傷は治せても、痛覚までは消せないわ。お願い、耐えて頂戴」
「任せてくださいッ!!!」
「あぁ……任せるよ。ラレシア。僕は君を信じている」
「~~ッ!!!はいです!」
「ラレシアがブレスを耐えきると同時に僕が天火竜の上へと転移し、アレを地へと落とす。落ちた天火竜に僕とキリエが攻撃を仕掛ける」
「えぇ……わかったわ」
僕の言葉にキリエが頷く。
「一撃で終わらせるぞ」
バジリスクを溶かしきった恐るべき炎であるが……天火竜はバジリスクよりも数段高位の魔物である。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
片翼を断たれ、全身に傷を覆い、黒い炎に覆われる天火竜はそんな状態であっても力強く咆哮を上げる。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
地面を揺らし、空間を丸ごと揺らしているかのような錯覚を覚えるような強く、大きく、強大なその咆哮。
それと共に天火竜の体が浮かび上がる。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
体が変わる。
変容する。
黒い体を落とし、新たなる姿へと。
「……脱皮?」
一回り程小さくなった天火竜は、無傷の体を上空に浮かべるその天火竜は、双翼を羽ばたかせる天火竜は大きな咆哮を上げ、地上にいる僕たちを睨みつける。
「第二ラウンドスタート……ラレシア、盾!」
僕は異空間収納から巨大な盾を取り出してラレシアへと渡し、大剣を回収する。
「ブレスが来る!隠れるよ!」
巨大な盾を構えるラレシアの後ろへと避難する僕に続いてキリエとリーリエもラレシアの後ろへと回る。
「キリエは己が最高の魔法の準備、リーリエはラレシアの回復を」
「わかったわ」
「くくく……そうか。我が深淵の奥を見たいか。良かろう。運命を同じくとする汝の頼みであれば聞き入れる」
僕が二人へと指示を出し終えたと同じくして。
「ガァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
竜のブレスが放たれる。
大地を削り、空を割る一つのブレスがラレシアを襲う。
「……んっ!」
ラレシアの持つ盾に強い衝撃が走り、盾からはみ出す彼女の体の一部分がブレスに晒される。
「……傷は治せても、痛覚までは消せないわ。お願い、耐えて頂戴」
「任せてくださいッ!!!」
「あぁ……任せるよ。ラレシア。僕は君を信じている」
「~~ッ!!!はいです!」
「ラレシアがブレスを耐えきると同時に僕が天火竜の上へと転移し、アレを地へと落とす。落ちた天火竜に僕とキリエが攻撃を仕掛ける」
「えぇ……わかったわ」
僕の言葉にキリエが頷く。
「一撃で終わらせるぞ」
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