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61話
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「もうみんな、集まっていたんですね。お待たせしました」
ウィリアムが、足早にみんなの元へ行った。
「私達も今来たところだ。ウィリアムの席はここだ」
高さがあるため、サイラスに抱えられウィリアム用の子供椅子に座らせてもらった。皆はその様子を微笑ましく見ていた。
その後は、家族団らんを楽しんだ。
家族での食事が終わり、エリスとウィリアムは自分の部屋までの長い廊下を歩いていた。
「エリス?ふたりはお部屋にいたー?」
「おりましたよ、今頃はおなかいっぱいになっていることと思われます」
「それは良かった」
ウィリアムは自分の部屋の前まで来ると、エリスが大きな扉を開けた。
『ウィル!』
『ウィリアム』
ふたりは、ウィリアムの事に気がつくとすぐに駆け寄ってきた。2人の背後には、食事を綺麗に平らげたであろう食器達が置かれていた。
「良かった、戻ってきてくれたんだね!おなかいっぱいになった?」
「あぁ、美味しかった」
「今まで食べたご飯の中でいちばん美味しかったよー」
「良かった!お家に帰ったら、一緒にご飯食べようね!」
2人のの口にあってよかった。僕もシェフさんたちが作るご飯がすごく好きだから気に入って貰えて嬉しい。
「わーい」
ウィリアムはふたりと楽しく会話していると就寝時間になり、エリスが寝巻きに着替えさせた。
大きなベッドの上にアクアとルーナと僕で、3人で横になった。でも、ルーナが大きいからちょっと窮屈。
「ねぇルーナ、ウィルが狭そうだから降りてー」
アクアはおしりでルーナを押しているが、大きなルーナの体はビクともしない。
「そんなことはなかろう」
ルーナは重そうに首をウィリアムの方に向けた。
すると、苦笑いのウィリアムの様子が目に映る。
「あーまぁたしかに狭そうだな」
そういうと、ルーナの大きな体はみるみるうちに小さくなっていった。
「えぇ!どういうこと!?なんで小さくなれるの!?」
「我は体の調節が可能なんだ」
すごい軽い感じで言われちゃった。でも、普通のわんちゃんじゃないとは思ってたからルーナにとって簡単なことなんだろうな。便利だなー。
「今日は色々、驚くことが多かったのでこのくらいじゃ驚きませんね」
エリスはいつも通りの声色と表情。この様子を見てもエリスは驚かないんだ。
「えぇーエリスはすごいや」
「私なんて、素晴らしいお方なのはウィリアム様です。そんなことより、もう夜も遅いですしお休みになりましょう」
エリスは、白い掛け布団をゆっくりとウィリアムにかけた。最後に頭を撫で、微笑む、
「うん、わかった。おやすみなさーい」
「はい、良い夢を」
僕が目を瞑ると、静かにエリスは扉を閉めた。エリスの遠ざかる足音を聞くと、ウィリアムはパッと目を開け、悪巧みをするような笑みを浮かべた。
ウィリアムが、足早にみんなの元へ行った。
「私達も今来たところだ。ウィリアムの席はここだ」
高さがあるため、サイラスに抱えられウィリアム用の子供椅子に座らせてもらった。皆はその様子を微笑ましく見ていた。
その後は、家族団らんを楽しんだ。
家族での食事が終わり、エリスとウィリアムは自分の部屋までの長い廊下を歩いていた。
「エリス?ふたりはお部屋にいたー?」
「おりましたよ、今頃はおなかいっぱいになっていることと思われます」
「それは良かった」
ウィリアムは自分の部屋の前まで来ると、エリスが大きな扉を開けた。
『ウィル!』
『ウィリアム』
ふたりは、ウィリアムの事に気がつくとすぐに駆け寄ってきた。2人の背後には、食事を綺麗に平らげたであろう食器達が置かれていた。
「良かった、戻ってきてくれたんだね!おなかいっぱいになった?」
「あぁ、美味しかった」
「今まで食べたご飯の中でいちばん美味しかったよー」
「良かった!お家に帰ったら、一緒にご飯食べようね!」
2人のの口にあってよかった。僕もシェフさんたちが作るご飯がすごく好きだから気に入って貰えて嬉しい。
「わーい」
ウィリアムはふたりと楽しく会話していると就寝時間になり、エリスが寝巻きに着替えさせた。
大きなベッドの上にアクアとルーナと僕で、3人で横になった。でも、ルーナが大きいからちょっと窮屈。
「ねぇルーナ、ウィルが狭そうだから降りてー」
アクアはおしりでルーナを押しているが、大きなルーナの体はビクともしない。
「そんなことはなかろう」
ルーナは重そうに首をウィリアムの方に向けた。
すると、苦笑いのウィリアムの様子が目に映る。
「あーまぁたしかに狭そうだな」
そういうと、ルーナの大きな体はみるみるうちに小さくなっていった。
「えぇ!どういうこと!?なんで小さくなれるの!?」
「我は体の調節が可能なんだ」
すごい軽い感じで言われちゃった。でも、普通のわんちゃんじゃないとは思ってたからルーナにとって簡単なことなんだろうな。便利だなー。
「今日は色々、驚くことが多かったのでこのくらいじゃ驚きませんね」
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「えぇーエリスはすごいや」
「私なんて、素晴らしいお方なのはウィリアム様です。そんなことより、もう夜も遅いですしお休みになりましょう」
エリスは、白い掛け布団をゆっくりとウィリアムにかけた。最後に頭を撫で、微笑む、
「うん、わかった。おやすみなさーい」
「はい、良い夢を」
僕が目を瞑ると、静かにエリスは扉を閉めた。エリスの遠ざかる足音を聞くと、ウィリアムはパッと目を開け、悪巧みをするような笑みを浮かべた。
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