小さな貴族は色々最強!?

谷 優

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62話

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  「アクア、ルーナ起きて」

  「どうしたの?ウィル」

  「ルーナも起きてー」

  「我は眠いからもう寝る」

  「この計画はルーナがいないと成立しないのです」

 僕は体を起こし、ルーナを抱きしめ、耳元で起きるように囁いた。

  「わかったわかった、今起きる。で、どうしたんだ?」

 ルーナは重い体をゆっくり起こした。

  「いい、今からこっそり別荘から抜け出してフィールの森に行って光るお花を見に行きます。ルーナの背中に乗って」

  「え、めっちゃいい考え!」

アクアは、興奮し嬉しさから羽をパタパタとさせウィリアムとルーナの頭上をぐるぐると回っている。

  「アクア、しー」

 「あ、ごめん」

ウィリアムはベッドから出て、寝巻きの状態で「アクア、乗って」と指示し、ルーナの背中に乗った。

  「お兄様も、一緒に来てくれるかな。うーんどうしよう、告げ口されちゃうかな」

  「大丈夫じゃないか?」

 でも、万が一お兄様にこの事がバレちゃったら、すんごい怒られる気がする。言わないでこっそり行こうかな。

  「見つからないように、窓から出て行___」
  『窓から出ていくと___見つからないように』

  「え、お、お兄様!?」

 お兄様も誘いに行けば良かったよー、ルミエラが光るところ見たかったのに。見つかっちゃったよ。

  「…これから、寝ます…」

 ウィリアムは誰が見てもわかるほど、酷く落ち込んでいる。ゆっくり、ルーナの背中から降り、撫でて、「…また今度見に行こう」と二人にこっそり言った。
  
  「ウィルはもしかして、ルミエラを見たかったの?」

  「…はい、ごめんなさい。…こっそり出かけようと思いました」

ウィリアムは言い訳をしようとせず、しっかりと説明した。

  「そっか、お兄ちゃんはショックだなー、ウィルに1回も誘われなかったよ」

  「え?」

 ウィリアムは顔を上げ、ルーカスの瞳を見た。

  「怒ってないんですか?」

  「うーん誘われなかったことに怒ってるかな?」

 ウィリアムは、キョトンとした顔でルーカスを見つめている。

 お兄様、僕がこっそり出掛けることに怒ってるのかと思ってた。さっきの出来事もあるし、勝手にいなくならないようにする、とは思ったけど実際、内緒で行こうとしちゃってたから。

   「ルーナの背中に乗っていくんでしょ?僕が付いて行くことが条件で、ルミエラ見に行こう」

  「え…えぇ!ほんとですか!」

 やった!やった!ルミエラも見られるし、お兄様も着いてきてくれるなんてすごく嬉しい!

  「お父様とお母様には内緒だよ」

  「はい!わかりました!」

  「それじゃあ、ルーナお願いね」

お兄様は2階の窓を開け、ルーナの背中に乗った。その流れで、ウィリアムを上から引き上げルーカスの前に座った。
 
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