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怪しい隼人
しおりを挟む翌日。
「はぁ……」
私は職場でため息をついた。
隼人は今日は早朝からで朝早くに家を出て行った。
そんな隼人からさっきメッセージが来て、今日の帰りも遅くなるかもしれないとのこと……。
今日は職場の人と飲みにいくらしい。
その中に女の人はいるのかな。
隼人を狙っている人が彼といい感じになってしまったら、どうしよう……。
私だって、彼のスマホを見たくて仕方ない。
本当に職場の人とだけなのか。
確認したくてしょうがないよ。
私……どうして隼人のこと分かってあげられなかったんだろう。
私が飲み会に言ってる時、隼人もこんな感じだったのかな。
頭の中でそんなことをグルグル考えていると、桜田くんが私に声をかけた。
「どうかしたんですか?さっきからため息ついてますけど」
桜田くんとはあの飲み会の後に、ハッキリと気持ちには答えられないと自分の気持ちを告げた。
桜田くんのことは後輩だと思っているし、これから先もそれは変わることがないと伝えたのに彼は……。
『もう少し考えてほしいです。返事は急ぎませんから』
そう言って私の答えを受け取らなかった。
「もしかして、彼氏と上手くいってなかったりして」
ぐいっと顔を近づけてくる桜田くん。
「そ、そんなわけないでしょ」
私はぱっと彼から距離をとるけれど、完全に図星だった。
「上手くいってないなら、俺にしたらいいのに。俺なら絶対葉山さんを悲しませるようなことしませんよ」
「変なこと言わないで!」
桜田くんは、私に告白をしてから行動が大胆になった。
ふたりきりになるとすぐに、「自分なら幸せにできる」とか「自分に乗り換えたらいい」とか言ってくる。
正直、困ってしまう。
会社で会うから、突き放すわけにもいかないし……どうしたら諦めてくれるんだろう。
「ねぇ、葉山さん。本当の話俺に乗り換える気ないですか?俺なら葉山さんを幸せにできます」
「桜田くん、無いってこの間もハッキリ言ったでしょ?それにここは職場だし……あんまりそういう話は……」
そこまで言うと桜田くんは、真剣な顔をして言った。
「分かりました。じゃあ今日ハッキリさせたいんで、夜食事に付き合ってください。そこでしっかり俺の気持ち整理するようにしますから」
「そんなこと勝手に……」
「予定、空けといてくださいよ」
「あっ、ちょ……っ」
桜田くんは一方的に告げると、そのままその場を去ってしまった。
そして夜。
「はあ……疲れた」
「葉山さん、日誌つけておきました」
「ありがとう、助かる……」
これから運動会シーズンになり、準備することがたくさんあってバタバタしていた。
「終わったら、行きましょう。お店予約したんで」
「待って、行くなんて言ってない!」
「だってじゃあいいんですか?この機会逃したら一生葉山さんに好きって言い続けますよ?」
「それは困る……」
「でしょ?なら俺にも踏ん切りつける機会くらいくださいよ」
諦めるために行くってことなんだよね。
ここでしっかり自分の気持ちを整理をしてくれるってことなんだよね。
だったら……。
私は仕方なく桜田くんについていくことにした。
「ここです」
桜田くんが連れてきたのは、薄暗く優雅なジャズが流れているBARだった。
「BAR?」
「はい、ここ気に入ってるんです。食事も出来るBARですし、お酒が美味しいので」
普通に食事するだけだと思ってたのに。
こんなBARに行くなんて聞いてないよ。
「もう予約してるし、行きましょう」
出来るだけ早めに帰るようにしよう……。
カウンター席や向かい合った席もあり、カジュアルなBARになっていた。
「こんなところ会社の近くにあるなんて知らなかった……」
「俺も最近見つけたんです。美味しいお酒あるんで、飲んでみてください」
「いや、お酒は今日は遠慮しておこうかなって……」
すると桜田くんは拗ねたように口を尖らせた。
「せっかくBARに来たのに?俺とは飲みたくないってことですか?」
「ち、違う……そうじゃなくて」
「一杯でいいから付き合ってくださいよ。これは後輩からのお願いです」
「分かったよ……」
そんなこと言われたら、断れないじゃん。
なんか桜田くんのペースに乗せられてる気がする……。
1杯だけと伝えて、私は桜田くんがおすすめするミスティアというお酒を頼むことにした。
食事も適当に頼むと、お酒を乾杯する。
桜田くんは常にニコニコしていて、楽しそうだった。
「このお酒……マスカットの味がして美味しいね」
「そうなんですよ、ジュースみたいな味がするでしょう?口当たりも軽くて俺も結構好きなんです」
桜田くんは色んなことを知ってるな……。
こういうBARは隼人とも行かないもんね。
隼人はもっと落ちついた2人でゆっくり話せるところに行きたがるから……。
「そういえば、朝、葉山さんが悩んでるって言ってましたよね?俺でよければ相談にのりますよ」
「桜田くん!気持ちを整理するためだって言ったよね?」
「そんな食べてすぐに気持ちを整理しろって言われても……先輩の彼氏さんの話とか聞けたら諦められるじゃないですか」
そういうものなの……?
だからと言って隼人の話を桜田くんにするのもなぁ。
でも男の人だったら、どういう気持ちなのか分かったりするのかな。
私は少しずつ口を開いた。
「なんか、いつも一緒にいたんだけど……最近は友達との予定があるみたいで。全然それはいいんだけど……」
私がそこまで言うと、桜田くんはお酒をぐいっと煽りながら言った。
「それ、典型的な浮気じゃないですか」
「えっ!」
「だって、それで過ごせる時間が少なくなったんでしょ?おまけに先輩、俺に彼氏さんが連絡してないかって何回か確認してきたでしょ?最近全然そういうの無くなって、不安になってきてるんじゃないんですか?」
な、なんで分かるの……。
「あれ以来連絡はパッタリないですよ。きっと先輩に飽きたとかじゃないですかね?」
「あ、飽きた……」
「男ならよくあることです。それに幼馴染なんでしょう?お互いを知りすぎてるから、付き合っちゃうと満足して冷めちゃうんですよね~」
そんな……。
「そ、そういうものなの?」
「そりゃね、男っておとすまでが楽しいと思ってる人いますよ。あの人の場合執着が激しいから完全にそういうタイプですよね」
ウソ……。
私は頭に石を落とされたようにショックを受けた。
「元々ああいうタイプは危険なんですよ。相手をコントロールするタイプは意外と自分に甘くて浮気してるんです」
もう何も言わないで……。
私のHPは0になりつつあった。
桜田くんがさらに追加でお酒を頼む。
「まぁ今日は飲みましょう。葉山さんがスッキリするまで付き合いますよ」
「い、いい……私はもう帰るから」
ぼーっとしている間に桜田くんが私の分のお酒まで頼んでしまう。
断らないと、なんだかちょっとお酒が回ってグルグルしてきた。
「もう少しだけ。俺も葉山さんにフラれて飲みたい気分なんで付き合ってくださいよ」
「ダメだよ、ご飯食べたら帰るから」
そう言った瞬間、次のお酒が運ばれてくる。
「分かりました。じゃあこれだけ飲んだら帰りましょうか」
桜田くんは引き下がってくれて、私はほっとした。
2杯ならそんな酔うこともないだろう。
そう思っていたのだけど……。
マズい、グラグラする。
飲みやすいお酒だと思ってたけど、これってもしかして強い?
「桜田くん、このお酒って強いのかな?」
「さぁ?僕も度数までは……」
頭がふわふわしてきて、頬が熱を持っているのが分かる。
「もしかして、酔っちゃいました?」
「あ、いや……違うけど」
「酔った先輩、顔赤くなっててかわいい」
桜田くんの笑顔が歪んで見える。
どうしよう。
お酒に弱いわけじゃないのに、どうしてこんなにぼーっとするの?
ぼーっとした頭の中で出てくるのは、決まって隼人の存在だ。
早く会いたいのに、会うのが怖い……。
私は桜田くんに支えられながら、お店を出た。
お水がほしいと言って飲ませてもらったはずなのに、全然酔いは覚めない。
「休憩出来るところ行きましょう、先輩」
「いい、家に帰る」
「それじゃあ帰れないでしょ?」
「隼人呼ぶから……」
「きっと迷惑だって思いますよ。相手は遊んでるんですから」
迷惑……。
そう、だよね。
じわりと目に涙が浮かぶ。
「俺が責任持つんで」
そう言って、桜田くんは私の手を引いた。
桜田くんは私の手を引いて、どんどん人通りのないところに向かおうとしていた。
「いや!やめて……!1人で帰る。迷惑だって思われたら、どこか別の場所に泊まるから」
「それじゃあ危ないでしょ」
ぐいっと強引に手を引かれ、小さく悲鳴をあげた瞬間。
──パシンッ。
「危ないのはどっちだよ」
後ろから聞き馴染みのある声が聞こえてきた。
振り返ると、そこには隼人がいる。
「隼人……」
「そっちはホテル街しかないけど?人の彼女連れて何しようとしてんだよ」
「お前……」
桜田くんは、隼人を睨みつける。
「なんでこの場所を知ってるんだよ」
「なんで?そんなの決まってるだろ?人の彼女に強引に強い酒を飲ませてしようとしてるやつと2人きりにするわけがない」
「隼人、ごめん……私」
そこまで伝えると、隼人は言わなくていいとでもいうように私の前に出る。
「知らないと思ったか?」
「なんだよ」
「全部知ってるからな」
隼人は余裕たっぷりに笑った。
知ってるって何を……。
「何が実家暮らしだよ。実家でなんか暮らしてないクセに」
「はぁ?なんだよお前……」
「そうやって女子を油断させて、声をかける。それがお前の手口だ」
桜田くんはギリっと歯を食いしばった。
「それからお前がこの園に来た理由。それは前の園にいられなくなったから」
「いられなくなった……?」
桜田くんは、親が引っ越しするからここへ来たって言っていた。
「お前は園児の母親に手を出して、不倫がバレてここにやってきた」
「なっ……」
私が驚いていると、桜田くんが手を強く握りしめた。
「どこでそんな情報……」
「そんなの金払って調べればすぐ出てくることだ。役員のパパが金払って揉み消してくれたみたいだけどな」
「お前……」
「クリーンに見せて結構ブラックなことやってるんだな」
隼人は淡々と彼に告げた。
全然知らなかった……。
「学生の時からずーっと女癖が悪かったってな?お前が学生の時に女を妊娠させて金使って降ろさせたとか大量に情報集まったけど……?」
「クッソふざけやがって……ストーカー野郎が!」
桜田くんは声を荒げた。
しかし、隼人はさらに低い声で言う。
「お前みたいなクズに言われたくねぇよ。美羽に手を出すな。もう二度とだ」
背筋が凍るくらい冷たい声だった。
「分かったよ、手出さなきゃいいんだろう!どうせチョロそうだから声をかけただけだ」
桜田くんは私にも悪態をつく。
そっか……私、全然気づかなかった。
こうやって慕ってくれていると思ったのも、私がチョロそうだったから……。
本当に慕っていてくれたわけじゃないんだ。
「もう関わらないから、それでいいだろ」
そう言って背中を向ける桜田くん。
「待て」
しかし、隼人は彼の手を取り前を向かせた。
「それでいい、わけないだろ?」
「はぁ?なんだよ金でも請求するのか」
「そんなくだらないものじゃ無い」
「じゃあなんだって言うんだよ!」
「美羽の前から消え失せろ」
隼人はさらにドスの聞いた声で言った。
「や、だから関わらないって……」
「そうじゃない。職場を自分からやめろ」
「はっ?」
「それからこの地区に住むな。偶然でも美羽に会わないように、遠くに住め」
「お前……こっちが下手に出てるからって調子に乗りやがって!父さんが知ったら、お前なんか簡単に消せるんだからな!」
桜田くんは顔を真っ赤にして声を荒げた。
「お父さんが大手総合商社優成の役員なら、簡単に不祥事ももみ消せるし、気に入らない人間を潰せるかもな。実際に今までもそうしてきたんだろうし……」
それって隼人ヤバいんじゃ……。
「でももみ消せないことがある」
そう言うと隼人はスマホの画面を桜田くんに見せた。
「このアカウント買収したから自由に投稿出来るんだ」
隼人が何を見せているのかは分からない。
でも彼はみるみるうちに顔を青くさせた。
「一度出てしまったスクープは消せない。それはバカなお前にだって分かるだろう?さっきお前が美羽を無理やりホテルに連れて行こうとしている映像と過去の不祥事を投稿したらみるみるうちに拡散するだろう」
「お、お前……っ。ウソだろう?」
「それだけじゃない。お前の父の情報も書き込めばこれで人生終了だ」
桜田くんは額に冷や汗をかいている。
「お前……っ、どうしてここまで」
「そんなの美羽を愛してるからに決まってるだろう?」
「狂ってる……」
私もそう思う。
私にいい寄ってきた男性にここまでするなんて。
ずっと隼人はこうやって生きてきたんだ。
それを今回目の当たりにしてしまった。
「自分からやめるか不祥事が発覚して全てを失ってからやめるか。お前にはそれを選ばせてやる。まだ優しい方だろう?」
隼人の言葉に桜田くんはだらんと手を下におろした。
「やめ、ますから……すべてを終わらせることだけは……」
桜田くんの言葉を聞いて、隼人は満足気に口角をあげる。
狂ってる。
私だって隼人のことそう思う。
「それから……今後美羽の前に一切顔を表すな。もし偶然でも現した場合は……その顔で歩けないようにするから。分かってるだろう?俺の異常さは十分さ」
桜田くんの顔はみるみる青くなっていく。
「分かったって言ってんだろ……!」
桜田くんは悲鳴を上げてこの場から去っていった。
去っていく桜田くんを見て、隼人はつぶやく。
「連絡先消せって言うの忘れたな……まぁ、でも美羽の方でブロックすれば大丈夫か」
隼人……。
彼はいつもそうだったんだね。
私に近づいてきた男性をこうやって脅して諦めさせてきたんだね。
隼人は私の元に駆け付けて、ぎゅっと抱きしめた。
「美羽、大丈夫だった?」
隼人は安心させるように優しい声をかける。
温かい……気持ちいい。
でも呆れられちゃったかもしれない。
だって隼人に監視しないで!と強く伝えたくせにけっきょく彼に助けられてる。
しかも、桜田くんと食事に行くことさえ伝えてなくて……彼からみたら、私も浮気をしようとしたみたいに見えているかもしれない。
「あの、隼人……わたし」
そこまで伝えると、隼人は言った。
「いいよ、言わなくて……分かってるから。それより怖いところを見せたね」
張り詰めていた糸が切れたみたいに涙が流れてくる。
隼人は心配した表情で言った。
「やっぱり怖いって思った?もう俺と一緒に入られない?」
私はぎゅっと唇を噛みしめる。
正直怖いって思った。
こうやって目の前で見てしまうと生生しいって思った。
「でもダメなんだ。美羽を前にすると、どうしても美羽に近づく男を許せない。……約束も守れなかったし、引かれてもしょうがないよな」
肩を落とす隼人。
「あのね……隼人!違うの!」
「美羽?」
隼人が不安そうにたずねてくる。
「確かに隼人のしてることは狂ってるって思った。怖いとも思った。でもね……私、桜田くんのやりとり見ていて……嬉しいって思っちゃったの」
隼人はうつむいていた顔をあげた。
「嬉しい……?」
「隼人の行動を制限した時、隼人が干渉してこないことを寂しいって思ってた自分がいたの……愛が冷めたんじゃないかって不安になった。でも今日……隼人がかけつけてくれて、あんな風に言ってくれて私……愛されてるんだって思っちゃったの」
ポロポロと涙が出てくる。
変なことを言ってるのは重々承知だ。
でも感情が止まらない。
「それどころじゃないって分かってるのに、嬉しくて……手が震えてた。その時に私……分かったの。隼人だけじゃない、私も狂ってるんだって」
「美羽……」
気づいてしまった。
彼だけじゃないんだ、おかしいのは。
私も十分おかしくて、彼の歪んだ愛でもどんな歪な形でも欲しくて欲しくてたまらないんだ。
「ごめんね隼人……」
私が謝ると、彼は首をふった。
「謝ること無いよ。俺、今すごい嬉しいって思ってる」
「狂っていても嫌いにならない?」
「なるわけないよ」
「隼人の愛を求めてどうしようもなくめんどくさいことをしてしまうかもしれない。それでも受け入れてくれる?」
「当たり前じゃないか」
隼人はぎゅうっと私を包み込む。
あんなことがあった後なのに、この場で抱き合っている私たち。
やっぱりおかしくて、歪なふたりの世界がここに存在してる。
でもその愛をどうしようもなく愛おしいと思うんだ。
似たもの同士の私。
気持ちが通じ合ったらもう、誰にも止められない──。
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