灰かぶりの少年

うどん

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灰かぶりの少年6

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いよっぉと・・




ドサッー




「ふー、重たいなーめんどくせぇ」   



「ん・・・ぅ」   



「おいっ起きろ、いつまで寝てんだ!」



「ぅっ…ここは…どこ?」



「バカが寝ぼけてんのか、外の洗い場にきまってるだろうが!」



「ごっ‥ごめんなさい」  



「チッ俺はただの門番係でついでにお前を外の洗い場に捨ててくるよう命令された」



「・・・え」     



「じゃーな俺はもう命令された通りしたから自分の業務に戻る」



周りを見渡せば確かに石場の平たい所でバケツが置かれている
こんな所で湯が出るわけがない、いつも通り冷たい水を浴びるだけだ

 

そう考えている内に門番係はさっさと去ってしまい何か拭くものがないか聞かないといけない事に気づく
 



「どうしよう…すぐに浴びて見つからないように帰ろうかな」




今のところ人影は無い
周辺を気にしながらフラフラと立ち上がるが思うように前へ進まない




「いっ…ぅう」
 



体中激痛と倦怠感ー





やっとの思いでバケツを拾い上げ軽く真上から躊躇なく水をかぶった
流れていく水を見つめながら自分がこのまま水のように消えて存在が無くなればいいのにと心底思い始める




そこまでもう心が追い詰められていたのだ





手から力が抜けスルッとバケツが落ちる瞬間…






"ガサッ!”







「くっ、ここは何処だ?」     






「…っえ!?」






すぐ横の草で生い茂った所から見たことも無い男が出てきた




「すまないが君…ここは…?」




「っぁあ、誰…やだぁもう乱暴しないで…」



「何を言っているんだい?」
「と言うか君、こんな場所で何故裸なんだい」



「……!?」




「よく見たら怪我をしているんじゃないかい?」




男が近付いてくる



 
「あっ…ダメ」 




瞬間、緊張のせいで思わず体に力が入り太腿と太腿の間からツーと液体が流れ始める



ゴポッ



大量に中に出された為どんどん溢れて止まらない




「あっうぅ止まらないょ」




「君……」




男は驚いた顔をしつつも目線を逸らさず灰かぶりの様子に釘付けだ




「見ないで…っ」   




何処か隠れる所は無いか必死に見渡したが何も無い、かといっていつまでも此処にいるわけにはいかない


 

「あっ、待って!」




もう背を向けて無我夢中で走る




後ろから声がまだ聞こえたが追いつかれるまでにどうにかして逃げきりたい
弱りきった体だが力を振り絞って前へ進む




早く納屋に戻りたい







素足で冷たい地面を走り続け足の裏がズキズキと痛む
皮膚が裂け血がポタポタと落ち傷だらけ



手当する布はあまっていただろうか
自分の着る服もままならないので覚えていない




そう考えている内にいつの間にか納屋が見えてきた
やっと唯一自分が安堵できる所に帰ってきたのだ




はぁ…はぁ…




安心すると胸苦しさと足の痛みが一気に襲いかかる




「っ…いたぃ…何か足に巻きつけるものないかな」



隅の方を見ると先日掃除しているときに偶然拾った布地が目にはいり、これだといわんばかりに患部を中心に覆う




良かった…まだマシだ、後はー





残りは自分の恥ずかしい場所の後始末
少し力を入れただけでも溢れ出るのに走ったせいで大量に流れてしまっている





だがとてもお腹が張り気持ちが悪い
早く掻き出したいという焦る気持ちを昂らせながら少しずつ自分の指を肛の穴に押し入れていく




「んっンン…はぁ」




ズゥッヌプププ…‼︎




「あぁ…はぁ入るぅ」




細い指をぐりっと中で回す




「うぅんっ!…もぉとおく」
「おく…っださないと…ぉ」




ズプズプといやらしい音を立てながら指で肉壁を拡張させ精液をなんとか掻き出そうと必死になるがどうしても指では届かないところもあった




「そんな…どうしようっ」





グッー




これだといけるかな?





長細い棒を手に取り恐る恐る入れてみる





「ふぅ…あぁ!」





グポッ…オグポオ





「ん…ンこすれ…ちゃう」





とてつもない快感に肉壁が棒を締め付けて離さない
恐ろしいことにもっと大きな別の物でして欲しいとさえ考えてしまう
何故こんなことに?





快楽に溺れそうになる汚い自分
本当は嫌なのに…
 
嫌なのにどうして…怖い…


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