灰かぶりの少年

うどん

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灰かぶりの少年10

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ゴーン ゴーン…





深く日が沈むと鐘の音が鳴り響き何処からか心地良い音楽が流れてくる
一時の約束の時間



パーティーの始まる合図だろうか
それとなく人の声も騒がしく聞こえてきた




「目を開けろ」




薄らと目を開けると知らない人物が鏡に映っている




「えっ…?これ僕?」




「そうだ」




どこからどう見ても女性にしか見えない
これが本当に自分だということに信じられない



「腕の良い一流の者に頼んで仕上げてもらったんだ、そうでなければ意味がないだろう」




確かにそうだ
少し複雑な気分になったがそんな贅沢はいえない




「あとは用意した衣装を着るだけだが下着も変えてもらう」




「下着?」




見るとフリルがついた薄い生地の女性用




「なっ、何故ですか!?
衣装だけではないのですか」




「なんだ…お前、嫌だと言いたいのか?」




「…あ…っいえ、ごめんなさい。違います」




「言葉に気をつけろ、次はないぞ」




「はい…」




お兄様の目の前で裸になりいやらしい下着をつけていく
パンツが小さいせいで突起物の形がはっきりと現れすごく恥ずかしい
 



「グズグズするな、ドレスもさっさと着て後ろを向け!背中のチャックをあげてやる」




「っ…申し訳ありません、すぐに…」




ドレスを素早く身に纏い急いで背中を兄に向けた




「ひゃっ!」




突然スカートを捲られパンツの尻の部位を持ち上げられる
その弾みでキュッと割れ目に食い込む




「いいか、お前はただの奴隷にすぎない。なんの価値もない存在だという事を忘れるなよ」




「…は…イ…」





食い込んだところが激しく擦れてもどかしい




「ゃあ…はぁ無理…お許しくださいっ
でちゃうぅ」




嫌なのに体が快楽を求めて反応してしまう




「ドレスはこれだけしか無いからな、汚すんじゃないぞ」




「…気をつけ…ます」





返事と共に下着から手がはなされた
緊張感で昂ぶっていたが邪な感情に解放されたかと思うと少し安堵する




「時間がない、早く身嗜みを整えろ。
この部屋を出たらもう次元が違う気品溢れる煌びやかな世界だ。粗相がない様お前は私の後ろで大人しくついてくるように」




「ハッ、はい!」




決して自分が皆さんやお兄様の迷惑になってはいけない
ましてや男だと知られてはいけない



 
ドレスの裾を握りしめ一歩づつ前に…
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