52 / 53
灰かぶりの少年52
しおりを挟む額に薄らと迸る汗
時間が経つにつれ暑さからなのかそれとも室内に漂う香のせいか意識がぼんやりとしてきた
「ふぅ…ふんぅ…」
熱が体に籠りあらゆる部位が敏感になっていく
「尻を浮かして足を拡げてみろ」
お尻をクロール様に向けて突き出す格好はとても恥ずかしい
足も拡げるので肛が丸見えである
プチュッッーゥ
大きな音と共にドロリとした冷たい感触
ぐちゅ…ぐちゅゔゅ…ぐちゅ
「ひゃあぁっ!」
長い指が肛をこじ開けて入ってきた
「力を抜け…奥がもどかしいだろう?先に突いてやろうか?」
グリグリグリグリ
「やん…ぁっっそこはっ…だめぇ‼︎」
凄まじい刺激に足がガクガクして倒れそうになる
「足を閉じるな」
バシッ!
「ぅッ…ッ」
お尻を叩かれ、思わず反射的に持ち堪えた
指が2本、3本、4本と知らぬ間に増えていく
じゅぷぅ…じゅぷぅゔっっ
にちっ…にち…にちっ
「いい具合に解れてきた…グチュグチュで逆に指が蕩けそうだ」
「はぁ…熱い…お尻と奥が熱いよぉ…っ」
ムズムズともどかしい
もっと別のモノで…
そう…奥底まで…
今まで思ってもいない感情が込みあがる
こんな自分は知らない
「どうした?…尻穴がキュッと指を締め付けて離さないぞ?」
「こんな…違うっ…いやっ!」
「何が違う、正直に言わないとダメだろう?」
確かに自分の体は何かを期待している
もっと熱くて脈打つ大きい…
「ぅゔ…っ僕…中に欲しい…です」
「中に欲しいとは?」
「クロール様の…っ」
「私のなんだ?きちんと言わないと自分がいつまでも苦しいだけだぞ」
言葉が詰まる
本当は言いたくないのに
「…クロール様のペニスを…僕の…恥ずかしいお尻にいれて…突いてくだ…さい…っ」
もう苦しくて仕方がない
早くこの状態から抜け出したくてたまらない
助けて…
「…いい子だ」
グッ…ズズズ…ッグプッ!
「ぁぁぐぅっ!」
粘膜がどんどん押し広げられていくのが分かる
蠢く男根は何かを探るように奥へと侵入し、その勢いは増していった
ヌポオ…ッズポッズポッ…ッジュッ
ズポッ ズポッ ンズポッ‼︎
身体を激しく揺さぶられる
「ーーァッ‼︎」
ピュッ ピューッルル… ッ
排泄するかの如し勢いよく精液が飛び散り勝手に絶頂へと向かってしまう
「やぁ…いやぁなんで…とまらないよ…っ」
「…もう垂れ流しか?随分と早い…」
「ご…めんなさいっ…ぼくッ…ごめんなさいっっ」
こんなつもりではなかった
自分が先に出してしまうなんて…
いつもは極限まで我慢して怒られないように耐えている
「どうやら君のココは躾がなってないようだな、ふぅ…」
むにゅ…ぎゅゅっ––
「ぃっっ‼︎」
ペニス全体を潰れそうなくらい強い力で握られ鋭い痛みが走った
「本当に申し訳…ございません…っぅゔ…気をつけます…ッ」
震える声で許しを乞う
苦痛で視界に火花が散り、自然に目が閉じていく感覚…
「この部分に私のモノが存在しているのが分かるか?」
下腹の中心をグッと押されソレを改めて認識させられる
「はい…存じております…僕の…お腹にはクロール様の高貴な一部が挿入されて…おります…」
「そうだ…分かっているならどうしたら良いか考えなさい」
耳元で囁く低い声–
因縁にお腹を撫でる手つき…
ゾクゾクと変な気分である
ゴッ ボコッ ゴッ ポコッ
「ンンん…ぁぁあッ」
痩せ細ったお腹がピストンを受けるたびにプックリと膨らむ
痛みと快感が入り混じったとてつもない衝撃
「動く度に痙攣してこんなに喜ぶとわ…」
「…っやだぁ…やだぁ!」
はしたない声を漏らして悶え、それを感じる自分にとても嫌悪した
気持ちとは裏腹な体の反応…
ちゅっ
"えっ–⁇"
何が起こったのか、そっと額にキスをされた
優しいキス
「ずいぶん困惑した顔だな…それとも私に言いたいことでもあるのか?」
「あの…いえ、そんな…っ滅相もございません」
額に優しく相手からキスされるのは今まで一度も経験したことがない為、どう答えたら良いのか分からずただ迷っていただけである
「フッ…額にキスは初めてか?」
-カァッッ##-
自分の恥ずかしい行動に自然と頬がほんのり赤く染まった
せめて目線だけでも外したくて顔を背く
「あ…はいっ…あの実はこんなキスは初めてで…今までは…その…ほとんど怒鳴られて殴られたり叩かれたりしながら…でしたので…僕どうしたらいいか…すみません…」
「そうか…」
クロール様の前で失礼な態度をしてしまい焦ってしまう
さぞ不愉快に思われただろう
このままでは侯爵様にも知られお叱りを受けることになる
それだけはどうしても避けたい
「続きを…ぼく…の体を…お使いください、たくさん抱いて下さい…」
か細い涙声
「ふむ…そそるね、本当にこの玩具を壊してしまわないか私でも心配になる」
囚われたようにジッと見つめられその瞳に深い澱んだ黒い陰を重く感じた
「は…ひぃ…っ」
「…いいことを思いついた」
「!?」
「君をここから逃してあげようか?」
「‼︎‼︎」
思ってもみない言葉に驚き動揺が止まらない
「どっ…どういうことでしょう?」
「言った通りだ、一週間後のこの日の夜に外までの扉の鍵を開けておこう」
「そんな…!急に何故ですか!?」
「別に私がそうしたいだけだ、不足か?」
「いえっ!…とても言葉では言い表せないほど感謝の気持ちで満ちています」
「それならいいが」
信じられない
ここから出られる
クロール様のそのお言葉だけでほんの一瞬希望の光がさしたように思えた
32
あなたにおすすめの小説
嫌われ者の長男
りんか
BL
学校ではいじめられ、家でも誰からも愛してもらえない少年 岬。彼の家族は弟達だけ母親は幼い時に他界。一つずつ離れた五人の弟がいる。だけど弟達は岬には無関心で岬もそれはわかってるけど弟達の役に立つために頑張ってるそんな時とある事件が起きて.....
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
悪夢の先に
紫月ゆえ
BL
人に頼ることを知らない大学生(受)が体調不良に陥ってしまう。そんな彼に手を差し伸べる恋人(攻)にも、悪夢を見たことで拒絶をしてしまうが…。
※体調不良表現あり。嘔吐表現あるので苦手な方はご注意ください。
『孤毒の解毒薬』の続編です!
西条雪(受):ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。
白銀奏斗(攻):勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
ビッチです!誤解しないでください!
モカ
BL
男好きのビッチと噂される主人公 西宮晃
「ほら、あいつだろ?あの例のやつ」
「あれな、頼めば誰とでも寝るってやつだろ?あんな平凡なやつによく勃つよな笑」
「大丈夫か?あんな噂気にするな」
「晃ほど清純な男はいないというのに」
「お前に嫉妬してあんな下らない噂を流すなんてな」
噂じゃなくて事実ですけど!!!??
俺がくそビッチという噂(真実)に怒るイケメン達、なぜか噂を流して俺を貶めてると勘違いされてる転校生……
魔性の男で申し訳ない笑
めちゃくちゃスロー更新になりますが、完結させたいと思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる