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第1章 エイゼル領の伯爵
第1章第048話 会食
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第1章第048話 会食
・Side:ツキシマ・レイコ
リーテ様と紹介された貴婦人。様で良いのかな? 四十台くらいだろうか、ブロンドヘアの豊かななんか凄い威厳のある女性です。
着けているゴルゲットは、アイリさんと変わらないくらいのサイズだけど。金と銀で作られていて、宝石の装飾もある。小さいけど凄く高いんだろうな。
その執事さん…多分腕の立つ護衛でもあるんだろうけど。セーバスさんとおっしゃる。セバスチャンじゃないんだ、ちょっと惜しいね。優秀な執事は、並べてセバスチャンなのです。…この辺の名詞は、やっぱどこかから流れてきているのかな?
結局、私も無理矢理上座に座らされて、厳かな雰囲気で会食が始まりました。
会食と言っても、簡単な作り方の説明をしつつ、リーテ様とブライアン様が食べているのを見ているだけ。私のところにも同じ物が出されているけどね。あ、レッドさんはマイペースです。行儀よく食べているレッドさんを見て、リーテ様が微笑んでいる。動物と同席させるなんて!と激高されたらどうしようとか思ったけど、一安心。
リーテ様とブライン様が、フライとかソースに色々感想を言っているけど。小市民根性が炸裂して、なんか頭に入ってこないです。だって私、ウェイトレスのエプロン姿のままですよ?私。食堂の人たちも、遠巻きにこちらを見ています。
なんか貴族街から人やら物やら送り込まれていたけど、安全確認のためだったんだね。この面子だと納得です。
「レイコ殿、この国で少し過ごされて、感想などはいかがですか?」
リーテ様が聞いて来ました。
「はい。いい人が多くて過ごしやすい処だと思います」
「それは良かったです。赤竜神の巫女様に気に入っていただけるとは、この国の一人としてうれしい限りですね。ねぇブライアン殿」
「はい。リーテ様の仰る通りかと。ただまぁ、たまにそれを荒そうとする者がうろついているのが、玉に瑕ではありますが」
「まぁ、それはいけませんね。セーバス、対処は出来ているのでしょうか?」
「はい奥様。まもなくエイゼル市からはいなくなるかと思います」
「それは良かったわ」
ご婦人にはフライは辛くないかな?と思ったので、量は控えめにしてあります。サラダも含めてきっちり召し上がられました。パンは、貴族街から持ち込んだ高級品のようです。
コースとかなにか作法があるのかな?とは思ったけど。遅めのランチを兼ねた試食会ということでお目こぼしされているようですね。
皿がかたづけられたところで、今日のメインという雰囲気でデザートのプリンが運ばれてきます。
「これが噂のプリンですね」
カップに入ったままなので、手に持ってスプーンで掬って食べる事になるが。特に抵抗はないようです。
「奥様。カップ底の方にソースが入っておりますので、それを搦めてお召し上がりください。これは驚かれると思いますよ」
「セーバスがそこまで言うとは、楽しみですね」
かき混ぜて食べるものでも無いのだが。カップの内側が多少ざら付いており、皿に伏せて出すことが出来なかったので、底を浚って食べていただくことになる。釉薬を使った磁器はありますが、けっこうお高いので今回は用意できませんでした。プリンに適したカップを探すのは、今後の課題ですね。
…今思いついたけど。蒸してからカラメルソースかければ良かったんじゃね?
一口食べた貴婦人が、驚いた表情をする。
「これはこれは…。すっと口の中から消えていくのに、濃厚な甘み。確かに今まで経験の無い甘味ですね。黒いソースもほろ苦くて香ばしく、プリンの甘さによく合います」
「確かに。これは素晴らしい」
とブライアン様。VIPが来たとビビってましたけど、お二人ともお気に召していただけたようでホッとしております。
「なるほど。ジャック会頭が王都の教会にまで奉納したいと言う理由がよく分りました。これは夫や子供達にも食べさせたいですね。奉納には私共も協力いたしましょう。よろしいですね?ブライアン殿」
「は。仰せのままに」
レッドさんがメレンゲクッキーをポリポリしていたのを見て、リーテ様も召し上がられていた。
「これは、素朴でお茶に合いそうな菓子ですね」
この国にも紅茶みたいなお茶があるんだけど。プリンに合うお茶じゃないなと思って、まだ出していなかった。
派遣されている人が、慌ててお茶の用意をしている。
うーん。私も雰囲気に飲まれて、様付けで呼んじゃっているよ。
・Side:ツキシマ・レイコ
リーテ様と紹介された貴婦人。様で良いのかな? 四十台くらいだろうか、ブロンドヘアの豊かななんか凄い威厳のある女性です。
着けているゴルゲットは、アイリさんと変わらないくらいのサイズだけど。金と銀で作られていて、宝石の装飾もある。小さいけど凄く高いんだろうな。
その執事さん…多分腕の立つ護衛でもあるんだろうけど。セーバスさんとおっしゃる。セバスチャンじゃないんだ、ちょっと惜しいね。優秀な執事は、並べてセバスチャンなのです。…この辺の名詞は、やっぱどこかから流れてきているのかな?
結局、私も無理矢理上座に座らされて、厳かな雰囲気で会食が始まりました。
会食と言っても、簡単な作り方の説明をしつつ、リーテ様とブライアン様が食べているのを見ているだけ。私のところにも同じ物が出されているけどね。あ、レッドさんはマイペースです。行儀よく食べているレッドさんを見て、リーテ様が微笑んでいる。動物と同席させるなんて!と激高されたらどうしようとか思ったけど、一安心。
リーテ様とブライン様が、フライとかソースに色々感想を言っているけど。小市民根性が炸裂して、なんか頭に入ってこないです。だって私、ウェイトレスのエプロン姿のままですよ?私。食堂の人たちも、遠巻きにこちらを見ています。
なんか貴族街から人やら物やら送り込まれていたけど、安全確認のためだったんだね。この面子だと納得です。
「レイコ殿、この国で少し過ごされて、感想などはいかがですか?」
リーテ様が聞いて来ました。
「はい。いい人が多くて過ごしやすい処だと思います」
「それは良かったです。赤竜神の巫女様に気に入っていただけるとは、この国の一人としてうれしい限りですね。ねぇブライアン殿」
「はい。リーテ様の仰る通りかと。ただまぁ、たまにそれを荒そうとする者がうろついているのが、玉に瑕ではありますが」
「まぁ、それはいけませんね。セーバス、対処は出来ているのでしょうか?」
「はい奥様。まもなくエイゼル市からはいなくなるかと思います」
「それは良かったわ」
ご婦人にはフライは辛くないかな?と思ったので、量は控えめにしてあります。サラダも含めてきっちり召し上がられました。パンは、貴族街から持ち込んだ高級品のようです。
コースとかなにか作法があるのかな?とは思ったけど。遅めのランチを兼ねた試食会ということでお目こぼしされているようですね。
皿がかたづけられたところで、今日のメインという雰囲気でデザートのプリンが運ばれてきます。
「これが噂のプリンですね」
カップに入ったままなので、手に持ってスプーンで掬って食べる事になるが。特に抵抗はないようです。
「奥様。カップ底の方にソースが入っておりますので、それを搦めてお召し上がりください。これは驚かれると思いますよ」
「セーバスがそこまで言うとは、楽しみですね」
かき混ぜて食べるものでも無いのだが。カップの内側が多少ざら付いており、皿に伏せて出すことが出来なかったので、底を浚って食べていただくことになる。釉薬を使った磁器はありますが、けっこうお高いので今回は用意できませんでした。プリンに適したカップを探すのは、今後の課題ですね。
…今思いついたけど。蒸してからカラメルソースかければ良かったんじゃね?
一口食べた貴婦人が、驚いた表情をする。
「これはこれは…。すっと口の中から消えていくのに、濃厚な甘み。確かに今まで経験の無い甘味ですね。黒いソースもほろ苦くて香ばしく、プリンの甘さによく合います」
「確かに。これは素晴らしい」
とブライアン様。VIPが来たとビビってましたけど、お二人ともお気に召していただけたようでホッとしております。
「なるほど。ジャック会頭が王都の教会にまで奉納したいと言う理由がよく分りました。これは夫や子供達にも食べさせたいですね。奉納には私共も協力いたしましょう。よろしいですね?ブライアン殿」
「は。仰せのままに」
レッドさんがメレンゲクッキーをポリポリしていたのを見て、リーテ様も召し上がられていた。
「これは、素朴でお茶に合いそうな菓子ですね」
この国にも紅茶みたいなお茶があるんだけど。プリンに合うお茶じゃないなと思って、まだ出していなかった。
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うーん。私も雰囲気に飲まれて、様付けで呼んじゃっているよ。
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