幼なじみとルームシェアする事になりました。

メロン箱

文字の大きさ
55 / 127
真夜のヒーロー

涼太の失言

しおりを挟む
今日のバイトでは、忙しくて中村さんとお話はしなかった。
裕翔もバイトだから、私は先に帰ってご飯の支度をするのに着替えてすぐにお店をでた。

「あっ、真夜ちゃん。終わった?送っていくよ」

お店から出て少し歩いたら中村さんが待っていた。

「いや、買い物もあるから大丈夫ですよ」
「じゃあ、買い物も付き合うよ」

断っても、送ってくれた。
マンションに入ろうと思ったら、腕を掴まれて

「僕の家に来てココアもいるし、一緒に飲まないかい?」
「私は未成年だし、遠慮しておきます」

怖くなって、振りほどいてから逃げるようにマンションに入った。
次のバイトの時も中村さんは待っていた。
また、誘われたけど。もちろん断った。
花梨と一緒に帰る時は話しかけて来ない。

反対側から遠回りして帰るようになった。
中村さんからのメッセージも未読のままにしていたり、避けてるアピールをしてるけど、一日に何回もメッセージが届くようになった。

…今日は休み?…一緒に帰ろうよ…また、写真撮りたいな…今日の私服可愛かったね…遊ぼうよ…

段々と怖くなる内容に変わって行った。

そして。

…おかえり…

私が働いてる所やマンションに入る写メが来た。

怖い・・・・・


「ねぇ、裕翔。明日から迎えに来て欲しいな…」
「はっ?」
「だめ?」
「いや、いいよ。」


裕翔をバイト先で待っていると中村さんからメッセージが来た
「まだ、出てこないの?忙しい?」
「彼氏が迎えにくるから…」
「えっ?彼氏出来たの?」
「はい」
「僕の方が経済力あるよ!」

怖くなってスルーした。

裕翔がどうしても来れない日は裏口から走って帰るようにした。
心配かけちゃうから、裕翔や花梨には言いたくないし。
そのうち、収まるといいけど…


―――――――――――――――――――――


「なぁ、涼太。来週うちで手巻き寿司パーティーをや…」
「いくーーーーーー!」
「話終わる前に答えてくる、お前の反応速度には尊敬出来るわ」
「いや、やっと裕翔の妹に会えるからさっ!」
「あ~、妹なっ、、、多分びっくりするぞ?」
「そんな事、言って楽しみのハードルあがっちゃうぞ?」


それから、真夜のバイト終わりに合わせて迎えにいった。


パーティ当日。
花梨はお昼すぎに家に来て、真夜と買い物に行ったり準備を進めていた。
涼太は夕方に来る予定だ。

真夜は洗濯物を畳みに行った。
さすがに、涼太が来るのに干しっぱなしは嫌なんだろう。

花梨が近寄ってきて小声で話しかけてきて。
「何か真夜から聞いてる?」
「ん?なんの事?」
「ほらっ、最近は裕翔も迎えに来てるでしょ?」
「その事?迎えに来て欲しいって頼まれたからだけど。何かあるのか?」
「なんかね?変なお客さんが居て、真夜の事を付け回してるかもしれないの。真夜は何もいわないんだけど。」
「まじかっ!犬の写真撮ってる人に撮影されたらしいぞ?」
「えっ!!そうなの???知らないんだけど!」
「常連らしいけど?」
「赤ワインの事だよね…真夜の事だから私たちに気を使ってそうだよね」
「俺も気を付けて真夜を見てるから、花梨もよろしくな!」

夕方になって、涼太が家にやってきた。
エントランスの鍵を開けて、上に登ってくる間にちょっとだけ、イタズラを思いついた。

「真夜、お前は部屋に隠れてろよ」
「え?なんで??」
「妹に会うの楽しみにしてるらしいからさ」
「あっ、そんな設定だったよね!忘れてた」

涼太が玄関に来たから、俺と花梨で出迎えた。

「おじゃましま~す!花梨来てたんだね。で??妹はどこに??」

真夜がいない事より、妹が気になるらしい…

リビングに招いても、涼太はキョロキョロしてる。
それほど、妹が気になるって事なんだろう…

「どっちの扉が妹の部屋なの?」
「キッチン側だな。日当たりのいい方だ。」
「そんな、ジロジロドアみてたら、気持ち悪いよ…」
花梨が突っ込んでた

俺は真夜の部屋をノックして
「涼太が来たぞ!出てこい」

涼太を見ると正座して姿勢よくドアを見つめていた。
そして、ドアが開いて真夜が出てきた。

「なんだぁ~真夜ちゃんか。妹が来るかと思ってドキドキしちゃったよ」
「私の事だよ?」
「へ???どゆこと???」
「親に決められて、私たちルームシェアしてるから!」
「は?・・・・・」

涼太は俺と真夜の顔を交互に何回も見てきた。

「はぁーーーーー!!!!!!」

「びっくりするよね!わかるよ」
「花梨は知ってたの?」
「前に来た時に気付いたよ!」
「まじかぁ…」

真夜がいじわるそうに涼太に声をかけた。
「ねぇ、なんだぁ真夜ちゃんか。ってどゆこと?」
「えっ、いや、その…妹かと思ったからさぁ」
「私でごめんね」
「そーゆう意味じゃ…すいません失言でした。」

涼太にとっては、驚きや焦りで疲れたっぽいけど。
これで涼太にもルームシェアを伝える事ができた。
その後は、楽しく手巻き寿司パーティを開いた。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

幼馴染の生徒会長にポンコツ扱いされてフラれたので生徒会活動を手伝うのをやめたら全てがうまくいかなくなり幼馴染も病んだ

猫カレーฅ^•ω•^ฅ
恋愛
ずっと付き合っていると思っていた、幼馴染にある日別れを告げられた。 そこで気づいた主人公の幼馴染への依存ぶり。 たった一つボタンを掛け違えてしまったために、 最終的に学校を巻き込む大事件に発展していく。 主人公は幼馴染を取り戻すことが出来るのか!?

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

ナイトプールで熱い夜

狭山雪菜
恋愛
萌香は、27歳のバリバリのキャリアウーマン。大学からの親友美波に誘われて、未成年者不可のナイトプールへと行くと、親友がナンパされていた。ナンパ男と居たもう1人の無口な男は、何故か私の側から離れなくて…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

マッサージ

えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。 背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。 僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。

処理中です...