幼なじみとルームシェアする事になりました。

メロン箱

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ずっと2人で…

お祝い

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5月になって、就職後に初めての大型連休がやって来た。

俺と真夜は休みを当てて新婚旅行へと行く事にした。
といっても、新入社員でそこまでお金がある訳じゃないから。
俺たちが行く所は、あの山奥の温泉しかない。

思い出の温泉だし真夜も、あの温泉が大好きだからだ。

「車買ったら、もっと楽に来れるのにな」
「うん。そうかも知れないけど、私は電車やバスを乗り継いで来る事も良いんだけどねぇ!旅行って感じがするし」
「それもそうだな!親や花梨を連れてくる時は車にして、2人の場合は電車とバスにしようか!」
「裕翔の好きな雰囲気作りってやつ?」
「好きな訳じゃないけど、雰囲気は大切だな。」

電車からバスに乗り継いで。
いくつものトンネルを抜けて。
真夜がいつも怖がる長いトンネルで俺たちは手を繋いでバスに揺られていた。

温泉に着くと、予約の時点で名前を覚えてくれていた女将さんが出迎えてくれて。

「女将さん!私たち結婚したんです!!」
「わぁ!おめでとうございます!!私も嬉しいです!!」
「それで、2人で結婚して初めての旅行はここがいいよね!って話になって来ちゃいました!」
「そんな事を思ってくれて、本当にうれしいわ!結婚式は挙げたんですか?」
「まだ挙げてないんですけど、披露宴はやらないでチャペルだけでもいいかな?って考えてるんです!」
「え~!まだそうゆうのもやってない、新婚ホヤホヤなんですね!」
「はい!ホヤホヤです。」
「あら、いけない。長話すると怒られちゃうわね。お部屋にご案内しますね!」

すぐに部屋に案内されて。
案内をされた部屋は初めて泊まった時と同じ部屋だった。

女将さんは忙しいらしくて、そんなに会話も出来ずに行ってしまったんだけど。

「この部屋も懐かしいね!」
「今考えると、風呂とか本当にぎこち無かったよな」
「裕翔はね?」
「まぁ、バレないように隠すのに必死だったからな」

荷物を置いて、俺たちは定番となった小川へ向かった。

前までは無かったベンチとテーブルが作られていて。
1組のファミリーが遊んでいた。

30代の夫婦と3歳くらいの男の子。

「こんにちわ!」

真夜があいさつをすると、向こうもあいさつを返してくれる。

こうゆう社交的な所が真夜の凄いところだと思う。

「お子さんはおいくつなんですか?」

「2歳ですよ!お2人はカップルさんですか?」
「あっ、私達も夫婦なんです!」

指輪を奥さんに見せる真夜。

「お若いご夫婦なんですね!!」
「この前、婚姻届出してきたんです!!ここは思い出の温泉なので来ちゃいました!」
「おめでとうございます!ここの温泉は落ち着けるからいいですよね!」


真夜は子供と遊んだりしてから、部屋に戻る事にした。

明るいうちに部屋の温泉に入って。

真夜は足をパタパタさせてお湯を蹴っていた。


うん。普通に割れ目が見えてるな。
最初は暗くて見えなかったけど。
見えなかっただけで、見えてたんだな。

お風呂を上がって2人で景色を眺めていた。

そこに女将さんがやってきた。

「お2人でちょっと、付き合ってもらっていいですか?」

よくわからず、女将さんの運転する車で街までいった。

写真屋さん?

「どうぞ、中に入ってください!」

俺と真夜は記念写真を撮ってくれるんだって理解してから中に入った。

中にいた女性が真夜に声をかける。

「奥様はこちらに来てください」

もう1人の女性は俺を奥の部屋に連れていった。

なんだ?

「たぶんこれくらいかなぁ?」
「なんです?」
「温泉の女将さんから、お2人に正装してあげてって頼まれたんですよ!」

色々気を使ってくれてありがたい。

そして、俺は着替えて髪の毛をセットされて。

「行きますよ!」
「え?どこに??」
「着いてきて下さい!」

たどり着いたところは教会。

しばらく待つように言われて、結構待たされたけど。

教会の神父さんの横につれていかれた。

まさか??

入口のドアが開くと、純白のワンピースにレースのロングスカート。
花を持った真夜が立っていた。

女将さんに手を引かれて、ゆっくりと俺の元へ
たどりつくと、神父さんが病める時も健やかなる時も…なんちゃらの言葉を話し始めて俺は真夜の指輪を外して、、また、嵌めた記念撮影をしてる時も俺は真夜に目を奪われ続けた。

「どうしたの?」
「うちの奥さんが可愛くて見惚れてた」
「嬉しい!!このドレス可愛いよね。レンタルでも高そう」

ウエディングドレスを着た真夜と正装した俺は写真屋さんの人に写真を撮ってもらった。

「女将さん!ありがとうございます」
「喜んで頂けたなら良かったです!お節介かな?って思ってしまったんですけど、良かったです。」

その日の食事も豪華な物を出してもらって。
食事にロビーに呼ばれると、何人かの人達が集まってて。

「時間が無くて、小さめなんですけど…」

女将さんはケーキを用意してくれた。

「さっ!このナイフでお2人で切ってください!」

俺と真夜はケーキに入刀した。

周りからは拍手が贈られて。
他のお客さんや街の人が集まってお祝いをしてくれた。

真夜は・・・・・

「こんな事までやってくれてありがとうございます…」

号泣していた。

俺たちにとっても予想外の事で・・・・・
俺達が着いた時から女将さんは色々手配をしてくれてたんだろう。

毎年ここに来る決意を固めた。



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