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第2章~逃げ出したい気持ち~
俺が守りたい
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「あら、タマちゃん!いたの!」
ここで責任者をしてる結城さんが食堂にやってくる。
「結城さん、おはよー」
「おはようってもう午後よ?」
「今日はねー、15時まで寝てた」
当たり前のことのように話すタマ。
「タマちゃん、また寝れなかった?」
結城さんが心配そうにみる。
「まぁね、寝付けたのはもう明るくなってたよ」
底抜けに明るく見えるタマだけど、どこかで闇を抱えてるのかもしれない。
「そうだ、今日の夜はみんなでちとせちゃんの歓迎会するよ!」
「え!?そんな……あたしいつまでいるかなんて分からないのに」
「いいのよ。たとえ1日だとしてもここにいるうちは家族なの」
結城さんの言う〝家族〟という言葉に胸が暖かくなった。
家族がないあたしは、家族にずっと憧れてた。
やっと家族ができたと思ったのに、家族になんかなれていなかった。
1人で舞い上がっていたんだ。
✱✱✱
......................................................
「なにしてんの?」
ちとせを元いた施設へ送り届けて、仕事が終わるような時間から会社の前で待つこと2時間。
目当ての人物がやっと出てきた。
「あまり副社長にこういうこと言いたくないんですけど、どいうつもりなんですか?」
「なにがだよ」
俺の言葉に眉を顰める。
「ちとせのことなんだと思ってるんですか?」
「は?」
ちとせの名前を出した瞬間、不機嫌な声になる。
「結婚したとか言って、してねーじゃん」
「は?なんでそれ……」
「あいつのこと傷つけるだけのつもりなら、俺が一緒にいるんで」
ちとせが同じ生徒会に入ってきて、すぐに好きになった。
仲よくなった関係を壊したくなくて、告白する勇気は待ち合わせてないけど。
でも、結婚したからもう先はないなと。
妹のように見守ろうと心に決めた。
でも、こいつがちとせを裏切ってるなら話は別だ。
「そんなの許すわけねーだろ」
俺の腕を掴んで睨みつける。
「じゃあ、ちゃんと幸せにしてやってくださいよ!」
「わかってるよ……」
副社長はそのまま、俺に背を向けて歩き出した。
「家に帰ってもいねーけどな」
ちとせはもうあの家を出た。
帰ったら誰もいない家にあいつは驚くのだろう。
あいつは、今日ちとせが会社に行ってないことも知らない様子だった。
本当にちとせのこと見てるんだろうか。
だいたいなんで婚姻届は出されてなかったのか。
そんなことをする必要がどこにあるのか。
俺らが高校の時だってそうだ。
教育実習生だったあいつは、この期間が終わったらちゃんとしようとちとせと約束をしておいて、最後の日に学校にこなかった。
あの時、ちとせがすごく泣いていたのに俺は抱きしめることしかできなくて。
何も出来ない自分がもどかしかった。
だから、もしいま傷つけようとしてるなら。
俺が守りたい。
ここで責任者をしてる結城さんが食堂にやってくる。
「結城さん、おはよー」
「おはようってもう午後よ?」
「今日はねー、15時まで寝てた」
当たり前のことのように話すタマ。
「タマちゃん、また寝れなかった?」
結城さんが心配そうにみる。
「まぁね、寝付けたのはもう明るくなってたよ」
底抜けに明るく見えるタマだけど、どこかで闇を抱えてるのかもしれない。
「そうだ、今日の夜はみんなでちとせちゃんの歓迎会するよ!」
「え!?そんな……あたしいつまでいるかなんて分からないのに」
「いいのよ。たとえ1日だとしてもここにいるうちは家族なの」
結城さんの言う〝家族〟という言葉に胸が暖かくなった。
家族がないあたしは、家族にずっと憧れてた。
やっと家族ができたと思ったのに、家族になんかなれていなかった。
1人で舞い上がっていたんだ。
✱✱✱
......................................................
「なにしてんの?」
ちとせを元いた施設へ送り届けて、仕事が終わるような時間から会社の前で待つこと2時間。
目当ての人物がやっと出てきた。
「あまり副社長にこういうこと言いたくないんですけど、どいうつもりなんですか?」
「なにがだよ」
俺の言葉に眉を顰める。
「ちとせのことなんだと思ってるんですか?」
「は?」
ちとせの名前を出した瞬間、不機嫌な声になる。
「結婚したとか言って、してねーじゃん」
「は?なんでそれ……」
「あいつのこと傷つけるだけのつもりなら、俺が一緒にいるんで」
ちとせが同じ生徒会に入ってきて、すぐに好きになった。
仲よくなった関係を壊したくなくて、告白する勇気は待ち合わせてないけど。
でも、結婚したからもう先はないなと。
妹のように見守ろうと心に決めた。
でも、こいつがちとせを裏切ってるなら話は別だ。
「そんなの許すわけねーだろ」
俺の腕を掴んで睨みつける。
「じゃあ、ちゃんと幸せにしてやってくださいよ!」
「わかってるよ……」
副社長はそのまま、俺に背を向けて歩き出した。
「家に帰ってもいねーけどな」
ちとせはもうあの家を出た。
帰ったら誰もいない家にあいつは驚くのだろう。
あいつは、今日ちとせが会社に行ってないことも知らない様子だった。
本当にちとせのこと見てるんだろうか。
だいたいなんで婚姻届は出されてなかったのか。
そんなことをする必要がどこにあるのか。
俺らが高校の時だってそうだ。
教育実習生だったあいつは、この期間が終わったらちゃんとしようとちとせと約束をしておいて、最後の日に学校にこなかった。
あの時、ちとせがすごく泣いていたのに俺は抱きしめることしかできなくて。
何も出来ない自分がもどかしかった。
だから、もしいま傷つけようとしてるなら。
俺が守りたい。
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