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「あーーほんっとお前らと居ると必要以上に疲れる。」
「でも今日はウィルに会えたしー、うるせえ奴とジジイはいたけど俺は楽しかったなー!」
「だから俺とお前らは4つしか…… ……はあ、なんかもういいわ。」
「ノアさん、久々に見たけど本当に綺麗だな。」
「だってお前、一時期ヘルツシュさんにガチ恋してただろ……ぷっ……くくくくく待って笑いとまんねえ!」
「黙れそろそろ殺すぞ?ゼルダ。そのドッグタグ引きちぎるぞ。」
「はは、ごめんって。」
「なあ、ゲルガー、ゼルダ。……『アレ』ほんとにやると思うか?」
「…… ……どうなんだろうな。」
「残念だが、ルイス国王はやると言ったらやる男だ。きっとやるんだろう。」
「……だからゲルガー。今のうち想い伝えとけ!」
「はあ?!何言ってんだジジイ。もういいっつってんだろ。」
「まあ、そうなったら俺らでやって行くしかないんじゃね?!!」
「うお!!急に肩組むなよゼリム……まあでも、お前達の言ってることはあながち間違いじゃねえな。珍しく。」
「…… …… ……あれ?ゲルガーお前泣いてんの?」
「…… …… …… …… …… ……うるせえよ。」
・・・
大男3人の笑い声が中央棟の長い廊下に響いた。
一人は泣き声を笑い声に変えて。
一人はそれを力強く慰めるように。
一人は2人の肩を抱きながら。
3人は口に出さなかったが、この国は何かが動き出している、と確信していた。
それも無理矢理で、馬鹿らしくて、それでいて恋物語のような……。
「でも今日はウィルに会えたしー、うるせえ奴とジジイはいたけど俺は楽しかったなー!」
「だから俺とお前らは4つしか…… ……はあ、なんかもういいわ。」
「ノアさん、久々に見たけど本当に綺麗だな。」
「だってお前、一時期ヘルツシュさんにガチ恋してただろ……ぷっ……くくくくく待って笑いとまんねえ!」
「黙れそろそろ殺すぞ?ゼルダ。そのドッグタグ引きちぎるぞ。」
「はは、ごめんって。」
「なあ、ゲルガー、ゼルダ。……『アレ』ほんとにやると思うか?」
「…… ……どうなんだろうな。」
「残念だが、ルイス国王はやると言ったらやる男だ。きっとやるんだろう。」
「……だからゲルガー。今のうち想い伝えとけ!」
「はあ?!何言ってんだジジイ。もういいっつってんだろ。」
「まあ、そうなったら俺らでやって行くしかないんじゃね?!!」
「うお!!急に肩組むなよゼリム……まあでも、お前達の言ってることはあながち間違いじゃねえな。珍しく。」
「…… …… ……あれ?ゲルガーお前泣いてんの?」
「…… …… …… …… …… ……うるせえよ。」
・・・
大男3人の笑い声が中央棟の長い廊下に響いた。
一人は泣き声を笑い声に変えて。
一人はそれを力強く慰めるように。
一人は2人の肩を抱きながら。
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それも無理矢理で、馬鹿らしくて、それでいて恋物語のような……。
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