3 / 44
西条 誠
第二話
しおりを挟む
僕の家は庭にある大きな木で囲まれていてあまり周りからは見えないんだ。僕と西条くんは杉本さんの後ろを庭を眺めながらトコトコと歩いていた
「この先が僕の家です」
「へぇ、綺麗な庭だな」
「母さんが凄く植物が好きで趣味でガーデニングをしてるんです」
「趣味っていうレベルじゃないな」
「確かに」
僕は苦笑しながら言った
「お帰りなさい。入学式お疲れ様」
艶のある髪を腰あたりまで伸ばして綺麗な花の髪飾りをつけた美人の女性が恭介に向けてそう言った
手に持っていたスコップを地面に置いた。おそらく庭仕事をしていたんだろう
「母さん、ただいま」
「あらあら、早速お友達を連れてくると聞いていたけど、まさか西条自動車のご子息とは思ってなかったわよ」
「母さん知ってるの?」
「えぇ、もちろん知っているわよ。確か名前は西条誠くんだったかしら?私は西蓮寺彩花です。よろしくね」
「はい、西条誠です。よろしくお願いします」
「あらあら畏まらなくていいのよ。西条家のご子息に頭なんて下げられたら困っちゃうわ。うふふふ」
母さんは冗談ぽく微笑んだ
「というかなんで西条くんのこと知ってるの?」
「それは貴方が知らないだけでコッチの業界では有名なのよ?貴方は社交の場にあまり出たがらないからそういう世間知らずになっちゃうのよ?まったくもう貴方って子は」
母さんはコツンと僕の頭をつついた
「は、恥ずかしながら俺もあんまり西蓮寺家についてはあまり覚えてなくて」
「それは仕方ないわよ。西条家は我が家と違ってちゃんと社交の場に出てるものね?」
そう言いながら母さんは僕をジト目で睨む
そんな目で見ないで下さいよ母さん。だって社交パーティーって色んな人の上っ面しか見えなくて怖いんだもん
「立ち話もなんだから家にあがりましょう。今日は和彦さんいると思うから西条くんを紹介してきたら?」
「うん、そうしないと後々面倒だし。西条くん行こ」
「あぁ、分かった」
今気づいたけど杉本さんは横でたって待っててくれたみたいだ。遅くなってごめんなさい!
杉本さんは屋敷の両開きの扉を開けてくれた
「杉本さんはここまででいいよ。父さんの部屋に行ってくるから」
「かしこまりました。御用がありましたらいつでもお呼びください」
僕は杉本さんと別れて二階にある父さんの書斎に西条くんと一緒に向かった
「あっ、入る前に言っときたいんだけど、僕にボールぶつけちゃった事とか父さんに言わないでね?」
「なんでだ?心配性とかか?」
「うーん、心配性を通り越して過保護なんだ」
「そっか分かった。それよりさっきまでの丁寧な話し方よりこっちの話し方の方が恭介には似合ってるぞ」
「っ───!」
そういえば家だから丁寧語使うの忘れてた。てか今名前呼んだ!?
顔を近ずけて耳元でそんなこと言われたら恥ずかしいよ!絶対顔赤くなってる
「ふふっ、恭介顔真っ赤」
「なっ!からかわないでよ!」
「ふふっ、悪い悪い。その代わり俺のことも誠って呼べよ?」
だから耳元で言わないでってば!余計に赤くなっちゃう!
「──った。」
「ん?聞こえなかった」
「分かったから!耳元で喋んないで!」
「ふふっ、恥ずかしかったのか?」
「当たり前だよ。ま、誠は僕と違ってイケメンなんだから」
「え?」
「まさか気づいてないの?誠って凄くイケメンだよ?」
「あっ、いやなんでもない」
イケメンってズルい!
こんなこと普通に出来るし、自分の顔がイケメンって自覚がないから勘違いする女の子もいるよ!ぜったい!
あっ、そろそろ書斎に入ろ
「父さん、恭介だよ。開けていい?」
「恭介、遅いぞ!早く入りなさい!」
僕はちょっと怒り気味の父さんの言葉を聞いて直ぐに扉を開けて入った
「こら!防犯カメラに恭介を迎えに行った車が家の門から入ってくるのが見えたからずっとパパは待ってたんだぞ!二十分も待ったじゃないか!人攫いにでもあったのかと思ったぞ!」
「だ、大丈夫だよ。母さんと喋ってただけだよ。それより今日はクラスメイトを連れて来たんだ」
「ママと喋っていたなら仕方ないか。それよりクラスメイトとやらを早く紹介しなさい。パパが見定めてやる!」
「もう!そんな事しなくていいから!」
僕は手招きして書斎の外にいた誠に入ってきてもらった
「西条誠です。よろしくお願いします」
「西条くん、君は恭介を一生大事にすることが出来るか?」
「もう!いきなり何言っちゃってるの!?」
父さんはいつもこうだ。僕が友達を連れて来たら毎回こんなふうに娘が彼氏を連れて来たみたいな反応をする。僕は男だし!
「もう和彦さんったら。また恭介の友達にちょっかい出して……」
「ちょっかいではないぞ!これは俺たちの大事な大事な恭介の人生に関わるだな──」
「はいはい、分かりましたから」
書斎に入ってきた母さんは父さんを軽くあしらって黙らせた
「ごめんなさいね西条くん。和彦さんは悪い人じゃないんだけどちょっと過保護なのよ。」
「い、いえ大丈夫です」
ほら、誠もちょっとひいてるじゃん!
「恭介の部屋でゆっくりしてきたら?せっかく高校生になって友達が出来たんだから」
「うん、そうする」
僕は二度と誠を父さんに会わせないと誓った
「この先が僕の家です」
「へぇ、綺麗な庭だな」
「母さんが凄く植物が好きで趣味でガーデニングをしてるんです」
「趣味っていうレベルじゃないな」
「確かに」
僕は苦笑しながら言った
「お帰りなさい。入学式お疲れ様」
艶のある髪を腰あたりまで伸ばして綺麗な花の髪飾りをつけた美人の女性が恭介に向けてそう言った
手に持っていたスコップを地面に置いた。おそらく庭仕事をしていたんだろう
「母さん、ただいま」
「あらあら、早速お友達を連れてくると聞いていたけど、まさか西条自動車のご子息とは思ってなかったわよ」
「母さん知ってるの?」
「えぇ、もちろん知っているわよ。確か名前は西条誠くんだったかしら?私は西蓮寺彩花です。よろしくね」
「はい、西条誠です。よろしくお願いします」
「あらあら畏まらなくていいのよ。西条家のご子息に頭なんて下げられたら困っちゃうわ。うふふふ」
母さんは冗談ぽく微笑んだ
「というかなんで西条くんのこと知ってるの?」
「それは貴方が知らないだけでコッチの業界では有名なのよ?貴方は社交の場にあまり出たがらないからそういう世間知らずになっちゃうのよ?まったくもう貴方って子は」
母さんはコツンと僕の頭をつついた
「は、恥ずかしながら俺もあんまり西蓮寺家についてはあまり覚えてなくて」
「それは仕方ないわよ。西条家は我が家と違ってちゃんと社交の場に出てるものね?」
そう言いながら母さんは僕をジト目で睨む
そんな目で見ないで下さいよ母さん。だって社交パーティーって色んな人の上っ面しか見えなくて怖いんだもん
「立ち話もなんだから家にあがりましょう。今日は和彦さんいると思うから西条くんを紹介してきたら?」
「うん、そうしないと後々面倒だし。西条くん行こ」
「あぁ、分かった」
今気づいたけど杉本さんは横でたって待っててくれたみたいだ。遅くなってごめんなさい!
杉本さんは屋敷の両開きの扉を開けてくれた
「杉本さんはここまででいいよ。父さんの部屋に行ってくるから」
「かしこまりました。御用がありましたらいつでもお呼びください」
僕は杉本さんと別れて二階にある父さんの書斎に西条くんと一緒に向かった
「あっ、入る前に言っときたいんだけど、僕にボールぶつけちゃった事とか父さんに言わないでね?」
「なんでだ?心配性とかか?」
「うーん、心配性を通り越して過保護なんだ」
「そっか分かった。それよりさっきまでの丁寧な話し方よりこっちの話し方の方が恭介には似合ってるぞ」
「っ───!」
そういえば家だから丁寧語使うの忘れてた。てか今名前呼んだ!?
顔を近ずけて耳元でそんなこと言われたら恥ずかしいよ!絶対顔赤くなってる
「ふふっ、恭介顔真っ赤」
「なっ!からかわないでよ!」
「ふふっ、悪い悪い。その代わり俺のことも誠って呼べよ?」
だから耳元で言わないでってば!余計に赤くなっちゃう!
「──った。」
「ん?聞こえなかった」
「分かったから!耳元で喋んないで!」
「ふふっ、恥ずかしかったのか?」
「当たり前だよ。ま、誠は僕と違ってイケメンなんだから」
「え?」
「まさか気づいてないの?誠って凄くイケメンだよ?」
「あっ、いやなんでもない」
イケメンってズルい!
こんなこと普通に出来るし、自分の顔がイケメンって自覚がないから勘違いする女の子もいるよ!ぜったい!
あっ、そろそろ書斎に入ろ
「父さん、恭介だよ。開けていい?」
「恭介、遅いぞ!早く入りなさい!」
僕はちょっと怒り気味の父さんの言葉を聞いて直ぐに扉を開けて入った
「こら!防犯カメラに恭介を迎えに行った車が家の門から入ってくるのが見えたからずっとパパは待ってたんだぞ!二十分も待ったじゃないか!人攫いにでもあったのかと思ったぞ!」
「だ、大丈夫だよ。母さんと喋ってただけだよ。それより今日はクラスメイトを連れて来たんだ」
「ママと喋っていたなら仕方ないか。それよりクラスメイトとやらを早く紹介しなさい。パパが見定めてやる!」
「もう!そんな事しなくていいから!」
僕は手招きして書斎の外にいた誠に入ってきてもらった
「西条誠です。よろしくお願いします」
「西条くん、君は恭介を一生大事にすることが出来るか?」
「もう!いきなり何言っちゃってるの!?」
父さんはいつもこうだ。僕が友達を連れて来たら毎回こんなふうに娘が彼氏を連れて来たみたいな反応をする。僕は男だし!
「もう和彦さんったら。また恭介の友達にちょっかい出して……」
「ちょっかいではないぞ!これは俺たちの大事な大事な恭介の人生に関わるだな──」
「はいはい、分かりましたから」
書斎に入ってきた母さんは父さんを軽くあしらって黙らせた
「ごめんなさいね西条くん。和彦さんは悪い人じゃないんだけどちょっと過保護なのよ。」
「い、いえ大丈夫です」
ほら、誠もちょっとひいてるじゃん!
「恭介の部屋でゆっくりしてきたら?せっかく高校生になって友達が出来たんだから」
「うん、そうする」
僕は二度と誠を父さんに会わせないと誓った
359
あなたにおすすめの小説
王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜
ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。
王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています!
※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。
※現在連載中止中で、途中までしかないです。
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
【完結】双子の兄が主人公で、困る
* ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……!
ルティとトトの動画を作りました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
本編、両親にごあいさつ編、完結しました!
おまけのお話を、時々更新しています。
本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
この僕が、いろんな人に詰め寄られまくって困ってます!〜まだ無自覚編〜
小屋瀬
BL
〜まだ無自覚編〜のあらすじ
アニメ・漫画ヲタクの主人公、薄井 凌(うすい りょう)と、幼なじみの金持ち息子の悠斗(ゆうと)、ストーカー気質の天才少年の遊佐(ゆさ)。そしていつもだるーんとしてる担任の幸崎(さいざき)teacher。
主にこれらのメンバーで構成される相関図激ヤバ案件のBL物語。
他にも天才遊佐の事が好きな科学者だったり、悠斗Loveの悠斗の実の兄だったりと個性豊かな人達が出てくるよ☆
〜自覚編〜 のあらすじ(書く予定)
アニメ・漫画をこよなく愛し、スポーツ万能、頭も良い、ヲタク男子&陽キャな主人公、薄井 凌(うすい りょう)には、とある悩みがある。
それは、何人かの同性の人たちに好意を寄せられていることに気づいてしまったからである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【超重要】
☆まず、主人公が各キャラからの好意を自覚するまでの間、結構な文字数がかかると思います。(まぁ、「自覚する前」ということを踏まえて呼んでくだせぇ)
また、自覚した後、今まで通りの頻度で物語を書くかどうかは気分次第です。(だって書くの疲れるんだもん)
ですので、それでもいいよって方や、気長に待つよって方、どうぞどうぞ、読んでってくだせぇな!
(まぁ「長編」設定してますもん。)
・女性キャラが出てくることがありますが、主人公との恋愛には発展しません。
・突然そういうシーンが出てくることがあります。ご了承ください。
・気分にもよりますが、3日に1回は新しい話を更新します(3日以内に投稿されない場合もあります。まぁ、そこは善処します。(その時はまた近況ボード等でお知らせすると思います。))。
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる