王子、侍女となって妃を選ぶ

夏笆(なつは)

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その後

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「ああ、ミュリエル。今日も風が気持ちいいね」 

 ふたり分の昼食が入ったバスケットを持ち、シリルは手を繋いで歩くミュリエルを見つめ微笑んだ。 

「はい、本当に。緑や花も喜んでいるように見えます」 

 正式に婚約して半年。 

 シリルは王太子として、ミュリエルは王太子の婚約者として、それぞれ実務にも携わりながら、王太子教育、王太子妃教育を熟し、更には半年後に迫った婚姻式の準備、と、忙しい毎日を送っている。 

 そのなかで、シリルが母王妃から特に言い渡されたのは、きちんと朝昼晩の食事を摂ることと、執務中も適度に休憩を入れることだった。 

『しかし、時間が惜しいのです』 

 真のミュリエルと再び出会い、王子としての自覚が生まれる前。 

 その、覚醒ともいうべき事象以前のシリルは、怠惰でとにかくすべての責務から逃げることばかり考えていた。 

 当然、そのつけは溜まりに溜まっており、覚醒後、幾ら努力を重ねようとも容易に払拭できるものではない。 

 なので、シリルとしては寝食を削ってでも遅れを取り戻したいところなのだが。 

『莫迦ね。ミュリエルは、貴方が働いていたら休めないのよ?だから、率先して休んで、ミュリエルも力抜ける時間を作ってあげなさい』 

 母王妃の言葉に、シリルははっとする思いで母王妃を見つめた。 

 確かに、自分と一緒に実務を行うことが多いうえ、最近では互いの教育面でも共に学ぶことが増えた今、シリルとしてはミュリエルと居られる時間が増えて嬉しい、の一言であったが、ミュリエルとしては、シリルが休憩もせず食事も摂らずにいるのに自分だけ、という訳にはいかないだろうことに思い至る。 

『なるほど。母上、流石です』 

 納得した、とシリルが大きく頷けば、母王妃の瞳が柔らかさを増した、と思えば、その瞳に悪戯っぽい光が宿り。 

『それに、そんな風にして詰め込んでも、基礎の無い貴方は混乱して悪い方へ行きそうなんですもの。休憩を挟んで、その間に整理するようになさい。休憩すると、脳もまた活性化するものよ』 

 と、悪戯っぽい表情ながらも真面目な意見をシリルにくれた。 

『おお、なるほど。流石です母上』 

 先ほどより深く、流石、と頷き言うシリルに、母王妃は、ほう、と大きく息を吐く。 

『まあねえ。貴方の母親を、何年もやっていますからね』 

 その母親業も、ここまで、酸い、の方が多かった分、悟りのようなものも開けてしまったが、これからは是非、甘い、を多く経験したい。 

 母王妃に真剣な顔で言われ、シリルもまた真面目な顔で、自分もそう在れるよう努力したい、と答えた。 

 

 

 

 そんな経緯があって、シリルは実務の時間と教育の時間、そして休憩と食事の時間を出来るだけ明確に分けるようにした。 

 結果、実務と教育の効率が大きく向上したと感じていて、この先、今より更に実務が忙しくなっても可能な限り今の形態を維持したいと考えている。 

「シリル様。コーヒーに、ミルクはお入れしますか?」 

「うん、少しお願い」 

「はい」 

 そして、どれほど忙しくなろうと、こうしてミュリエルと語らう時間は大切にしたい。 

 思いつつ、シリルは自分の近くで美味しそうにサンドイッチを食べるミュリエルを見つめた。 

  

 本当に、母上には頭が上がらない。 

 

 実務に教育に、と真摯に臨むミュリエルは、こうして休む時間を持てなければ心が疲弊してしまっていたかもしれない、と思う度、シリルはそうならずに済んだ今に心から感謝している。 

 そしてもちろん、自分の心も。 

「王妃陛下は、本当に凄い方ですね。こうして休憩させていただくと、自然と力が湧き上がって、また頑張ろう、って思えるのですわ」 

 シリルが思っていると、同じことを考えていたらしいミュリエルが、感慨深そうに言った。 

「僕も、そう思う」 

 芝に敷いた敷物の上、ふたりは近しい距離で微笑み合い、次の王妃の誕生日には何を贈ろうかと相談し合う。 

 ふたりきりで取る休息。 

 そうしてミュリエルと話ししていると、シリルは本当に心が軽くなるのを感じ、その幸せにしみじみと浸りそうになるも、ミュリエルも同じように感じてくれているのか不安にもなってしまう。 

「シリル様?どうかなさいましたか?」 

 不意に黙り込んだシリルを、ミュリエルが心配そうに覗き込む。 

 その水色の瞳が不安に揺れているのを見て、シリルは自身を叱咤するように口の端をあげた。 

「ああ、いや。こうしてミュリエルと話ししていると、本当に心が軽くなるな、と思って。でも、ミュリエルはどうなのかな、と。僕は未だ未だ本当に未熟だし頼りないから」 

 けれど、口から出たのはそんな弱気な言葉で。 

  

 ああ。 

 またものへたれ発言じゃないか、これ。 

 

 思い、落ち込みかけたシリルは、ミュリエルにそっと手を握られ、驚きに目を見開く。 

「シリル様。シリル様は、未だ王太子殿下でいらっしゃいます。つまり、国王陛下や王妃陛下をはじめ、多くの先輩諸氏に学ぶ期間でもあるのです。ですから、焦らずに進めばよろしいと思います。頼り無いとは存じますが、わたくしもお傍におりますので」 

 眉を下げて言うミュリエルも可愛い、などと腑抜けたことを思ったシリルは、その真剣な表情に慌てて言葉を紡いだ。 

「頼りないなんてことないよ、ミュリエル。すっごく頼りにしている。あ、これは、ミュリエルがとても優秀で、僕よりずっと知識もあるし、政務についてさえ前を歩いているから、っていうだけじゃなくて」 

 

 ああああああ。 

 何だか、言っていてより落ち込みそうになるけど、本当のことだから仕方ないよな。 

 くぅううう。 

 本当に、なんでもっと早くから努力しなかったかな、僕は。 

 

 しかし、今はそれが事実だからきちんと受け入れ、やがてはそんな自分を懐かしく思い出せるようにしよう、とシリルは改めて思いつつ、ミュリエルの両手を取った。 

「僕が、ミュリエルと居たいと思うのは、ミュリエルが傍に居てくれると頑張れるから。ミュリエルと一緒にいると幸せで、もっとミュリエルと幸せになりたいって思う。ミュリエルは、僕の原動力、なんだよ」 

「シリル様。わたくしも、シリル様のお傍に居られて幸せです」 

「ミュリエル」 

 

 ああ、僕の妖精天使可愛い! 

 可愛くて可愛くて可愛い! 

 

 頬を染めて言うミュリエルの可愛さに、シリルは脳内破壊を起こす。 

「そ、それに。ここ最近のシリル様の頑張りは目を瞠るものがある、と側近の方々も仰っていますし、侍女や侍従達も以前とは見違えるようだ、と」 

「ああ。みんなには、迷惑かけちゃったからね」 

『まさか、まともに食事を摂れる職場環境になろうとは』 

 そう言われた時、シリルは自分がさぼっている間、彼等がどれほど過酷な労働に耐えていたのかを知り、改めて謝罪したほどだった。 

「ですが皆様、今ではシリル様のご成長著しいご様子に驚いていらっしゃいます」 

「ミュリエルも?」 

「もちろんですわ。ですが、あの」 

「ん?」 

 惑うように言ったミュリエルが視線を送った先を見たシリルは、そこで侍女達が何故か拳を握っているのを見てぎょっとなった。 

 

 な、なんだ!? 

 僕に鉄槌を、とかの合図か!? 

 でもどうして!? 

 

 意味が判らずミュリエルに視線を戻したシリルは、ミュリエルが決意の表情で侍女達に向かって頷いているのを見、思わず後ずさりそうになる。 

 

 な、なに!? 

 本当に鉄槌!? 

 ・・・・・でも、ミュリエルになら殴られてもいいような気もする。 

 

 ミュリエルの白く小さな手。 

 それになら殴られても甘美かも知れない、などと若干危ない思考にふけっていたシリルは。 

「シリル様。わたくしの膝枕など、いかがでしょう?」 

「は?」 

 言われた言葉に、ぽかんと口を開けた。 

「い、いえ。最近のシリル様は本当にとても努力していらして。それはとても喜ばしく頼もしいのですが、お疲れではと心配にもなってしまいまして。それで侍女達に相談しましたらその、そういう結果に!あ、あと護衛の者達もそれはいいと言っていたものですから恥知らずにも申し上げてしまいました!ああ、すみませんごめんなさい忘れてください!」 

 シリルが驚愕の余り返事できずにいると、呆れられた、もしくは拒否されたと感じたらしいミュリエルが、真っ赤になって両手で顔を覆ってしまう。 

「忘れたりしないよ。だって、忘れたらしてもらえないじゃないか」 

「え?」 

 シリルの言葉に、今度はミュリエルが驚いたようにシリルを見た。 

「今、ここでしてくれるの?」 

「えと、あの」 

「駄目?」 

「い、いえ!大丈夫です!」 

「じゃあ、いい?」 

「は、はい。どうぞ」 

 シリルの言葉に改めて座り直したミュリエルの、その膝にシリルはそっと頭を乗せた。 

 

 うわ、はっず! 

 すっごく恥ずかしいけど、でも凄く幸せだこれ。 

 

「ああ、心地いい。癒される」 

 ミュリエルの膝の柔らかさに内心ばくばくで、見上げる形になったミュリエルがシリルを覗き込む瞳を見れば、心臓が破裂しそうになりながらも、シリルは落ち着いた風を装い、にこりと微笑む。 

 

 だ、大丈夫だよな!? 

 にやり、なんていやらしい笑いになっていないよな!? 

 

「よ、よかったです。ゆ、ゆっくり休んでくださいね」 

 自分の正直な内面と向き合うシリルは、それが表情に出ていないか、と焦って思うも、ミュリエルは恥ずかしそうにしながらも、幸せに満ちた笑みを浮かべるばかりで、大丈夫のようだとほっと一安心する。 

「今度、僕もしてあげるね」 

 言いつつ、シリルは手を伸ばしてミュリエルの柔らかな髪に触れた。 

 くすぐったそうにしながらも、何も言わずミュリエルが受け入れてくれる。 

 それだけで、シリルは幸せが心に満ちるのを感じる。 

「シリル様が、ですか?」 

「うん。ああ、でも僕の膝じゃあ固いばかりか。それなら、腕枕とか、どう・・・って!大丈夫だよ、ちゃんと婚姻式終えてから!ああ、でも、ミュリエルがいいならすぐにでも僕は・・じゃなくて!そもそも、その!いやらしい意味とかなくて!事後とかじゃなくても普通に寝るだけとか!」 

「事後?」 

物凄い勢いで起き上がり、弁明を始めたシリルに、ミュリエルが不思議そうに首を傾げる。 

「そこ!?そこだけ抜き出しちゃうの!?」 

 益々焦るシリルに、ミュリエルは益々考え込み。 

「それほどお焦りになる、事後・・・ああ、もしかして後朝、という意味、で・・・っ!」 

 その意味に到達した瞬間、沸騰したように真っ赤になった。 

「う、うん。そうなった暁には、一晩中でも腕枕するから、楽しみにしておいて?」 

 ちゅ。 

 自分より更に恥ずかしそうなミュリエルに余裕を取り戻したシリルは、そう言ってミュリエルの頬に唇を寄せ。 

「お、お手柔らかに、お願い、します」 

 消え入りそうになりながらも、そう言ったミュリエルの、潤んだ瞳に心臓を撃ち抜かれた。 

 

 

 

 

 平和に過ぎていく午後。 

 初々しいふたりのそんな遣り取りを、側近や使用人達、果ては国王と王妃までもが温かな瞳で見守っていたことを、シリルとミュリエルは知らない。 

 そして彼等が、次代も安泰だ、と幸福そうに微笑み合っていたことも。 

 

 

 

 その後。 

 正式に王太子妃となたミュリエルは、夫である王太子シリルと共に積極的に外交に参加した。 

「ミュリエル。この国には、珍しい動物がいるらしいよ」 

「まあ、そうなんですか?それはどのような?」 

「ふふ。ちゃんと時間は取ってあるから、直接見に行こう」 

 そして、世界各地で、ふたり仲睦まじく動物を見つめる姿が見られ、やがては動物を介して多くの国とより深く交流を持ち、ラングゥエ王国はその全盛を迎えることとなる。 

 

 

 

完 

 
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