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第一章
59話:2人きりの出張(5日目)②
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高台の柵にもたれて海を眺めていると、足音が近づいてきた。
「おはよ」
不意に声をかけられて、久遠は肩を揺らす。振り返ると、神永が立っていた。
久遠は咄嗟に胸元を押さえた。浴衣に羽織を引っかけただけの格好で外に出ていたせいで、襟が心もとなかったからだ。
「お、おはようございます」
そう言いながら視線を逸らす。神永も同じように浴衣姿で、羽織を無造作に羽織っている。髪も、いつものきちんと整えられた感じではなく、寝癖を誤魔化したような柔らかさが残っていた。
突然の出没に、心臓がうるさくなる。
いやだな、どうして急に来るの?ちゃんとメイクもしていないのにこんな……。
彼と出会った頃なんて化粧っ気のない時代なのにもかかわらず、さすがにそんなことを思ってしまう。
――もう10時なのにな。
久遠は内心、少しだけ意外に思う。チーム長神永なら、とうに身支度を済ませていそうだと思っていたからだ。
意外にも、神永はそのまま柵の横に立ち、久遠と同じ方向に視線を向けた。
「ここ、気持ちいいね」
「はい」
短く答えると、また静けさが戻る。どうしてここに留まるんだ……という不満はまさか伝えられないので、久遠もそのまま海の方を見ている。
「5日間、少し長いかなと思ってたけど……なんかあっという間だったかな」
神永がぽつりと言う。
「そうですね」
波の音だけが続く。視線は一度も交わらない。
久遠は、少し間を置いてから口を開いた。
「……私、今回ここに来させていただいてよかったです」
神永の方を見る勇気はなく、海を見たまま続ける。
「良い経験をさせていただけたなと思っています。会社の中で作ってるものが、現場ではこういう風に溶け込んで、活用してもらえてるんだなって実感できましたし……今回は特に、自分の入院経験がほんの少しでも役に立ったことがあったなら、本当に嬉しくて」
言葉を選びながら、息を整える。
「前の会社では出来なかった、自分の本当にやりたいことが出来た、って思えた出張でした」
言い終えて、ようやく神永の方を見る。神永は、少し驚いたような顔をしていた。やっぱり、語りすぎてしまっただろうか。すぐに視線を逸らし、海の方に戻した。
「……それなら、よかった」
神永の返答は、静かな声だった。
「本当に。小島さんがここに来て、よかったと思えることが1つでもあったなら……本当によかったよ」
しばらくして、神永は一歩引いた。
「邪魔してごめんね。それじゃ」
そう言って、軽く手を上げて去っていった。久遠は、その背中を見送ったあと、もう一度海に目を戻した。
自分の中で膨らみ続けてもう苦しいくらいのこの想いを、あの海に投げ捨てられたらどれだけいいだろう、と思いながら。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
病院での最終業務は、問題なく遂行できた。
來からは、無事にブリッジノートに関するフィードバックを受け取ることができた。内容は非常に彼らしい辛辣なもので、「分かりにくい」「いらない機能がある」「通知多い」と遠慮がない。それでも、アプリを細かく見て、それを久遠たちに伝えるという手間を惜しまずに応えてくれたこと自体が嬉しかった。
ちなみに、この日はなぜか、神永が久遠に単独行動をさせなかった。これまでは、神永が医療スタッフと打ち合わせ、久遠が來と会話する、といった別行動も多かったけれど、この日だけは、神永から「次、こっち行こうか」「〇時に△△で合流してから向かおう」と声をかけられる。
気づけば、離れる隙がない。理由は分からないけれど、久遠は何も言わなかった。可能性として考えられるのは、夕方の新幹線の時間があるので、はぐれると厄介だと思ったのかもしれない。
來と最後に話した時、ふと聞かれた。
「あの人と、付き合ってんの?」
あの人、とは、病室内の少し離れたところで高橋と話している神永のことを指していた。
絶対に聞こえていませんようにと祈りながら、來に「違います」と即、大否定すると、來は「ふーん」と面白くなさそうに答える。
「じゃあ、なんであんな一緒にいんの」
久遠がまた「仕事です」と即答すると、來はますます納得できなさそうな顔なった。
今度は久遠が聞いてみた。
「來くんこそ、さっきあのお兄さんと何話してたの?」
さっき、久遠がお手洗いで病室を離れ再び戻ってきた時、神永と來が何やら話し込んでいるが見えた。神永の、子どもに向けたいつも以上に柔らかい顔を見つめていたら、いきなり表情を超えてため息をつき、來に耳打ちをしていた。そんなところを目撃してしまっていたので、久遠としては來が何を言ったのかがとても気になっていた。
けれど、來は「俺たちの秘密」と言って口を割ってくれない。その少し得意げな様子に、思わず笑ってしまった。
來の病室を出る直前、來が久遠を呼び止めた。振り返るが、來はこちらを向いてはいない。
「……久遠が東京戻ってもさ。手紙とか、出してもいいの?」
恥じらうことが恥ずかしい、といった様子だった。その姿があまりにも愛おしくて破顔する。
「もちろん」
嬉しさを一切隠さずにそう答えると、來は小さく「あっそ」と言って寝返りを打ってしまった。久遠は、その背中に向かって軽く手を振り、静かに病室を出た。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
帰りの新幹線は、行きみたいなトラブルはなかったため、神永と久遠は隣ではなく、前後の席に座ることができた。
2人きりでも、言葉を交わさなくたって不自然でない距離。
この出張は、振り返ると、神永と気まずい沈黙を背負わないといけない時間が多かった。やっと場も心も静かな時間が訪れて安堵する。
東京駅に着くと、人の波が一気に押し寄せる。改札へ行くまでの階段では、神永がやっぱり当たり前のように久遠のキャリーケースを持ち上げてくれた。久遠はそれを止めたけれど、神永は軽く首を振ってそのまま運んでいってしまった。
改札前で解散するために、神永が立ち止まり、こちらを振り返る。
「小島さん、5日間お疲れさま」
「こちらこそ、お世話になりました」
久遠がそう言って頭を下げると、神永は一瞬何か言いかけたように見えたが、結局それ以上は何も言わなかった。
そして、久遠が踵を返し、人ごみの方へ一歩踏み出した。
――その時だった。
「待って」
その声が耳に届くよりも前に、久遠の腕が強く引かれた。片方の手で持っていたキャリーケースの重さもあり、体がバランスを崩してしまう。
驚いて振り向くと、久遠の腕を掴んでいるのは神永だった。
けれどおかしい。久遠以上に、掴んだ本人が一番驚いているような表情で、久遠を見ているのだ。
「あ……ごめん」
信じられないといったような顔のまま、おそるおそる久遠の腕を解放してくれた。
久遠の腕を掴んでいた彼の手には、普段静かな彼には似合わないくらいの強い力が込められていたみたいだ。離されたそばから久遠の腕がじんわりと温まり、一瞬止まっていた血液の流れが再開していくのを感じた。
「いえ……」
久遠も、遅れてそう答えた。何が起きたのか、理解はできていないまま。――この人は一体どうしたんだろう。
神永は一瞬視線を泳がせてから、言った。
「来週も……ちゃんと会社来るよね?」
久遠は目を瞬いた。そんなことを確認される理由が、まったく分からなかったからだ。
「ん、はい……もちろんです」
戸惑い、言葉に詰まりながらも、ただそれだけは答えた。
「うん。そうだよね。ごめん急に」
神永は、少しだけ笑ってそう言った。かなり疲れているような顔だった。まるで、なんだか自分自身に呆れているみたいな苦笑。
久遠は、大丈夫ですか?と聞きかけたけれど、その前に神永が言った。
「今週はかなり疲れ溜まったと思うから、週末はゆっくり休んで」
「はい」
「驚かせてごめん。……それじゃ」
そう言って、今度こそ神永は背を向けた。神永の凛とした背中が、人の流れに溶けていく。
久遠は、その場に残されたまま、胸をぎゅっと抑えた。中から溢れ出してしまいそうなものが、間違っても外へ出てこないように。
――ざざん。
駅構内の喧騒の遠くで、あの波の音が聞こえたような気がした。
まだ、さっき突然掴まれた腕も痛いし熱い。
だめ。これ以上溢れないで。お願いだから、満潮から退散して、私。
「おはよ」
不意に声をかけられて、久遠は肩を揺らす。振り返ると、神永が立っていた。
久遠は咄嗟に胸元を押さえた。浴衣に羽織を引っかけただけの格好で外に出ていたせいで、襟が心もとなかったからだ。
「お、おはようございます」
そう言いながら視線を逸らす。神永も同じように浴衣姿で、羽織を無造作に羽織っている。髪も、いつものきちんと整えられた感じではなく、寝癖を誤魔化したような柔らかさが残っていた。
突然の出没に、心臓がうるさくなる。
いやだな、どうして急に来るの?ちゃんとメイクもしていないのにこんな……。
彼と出会った頃なんて化粧っ気のない時代なのにもかかわらず、さすがにそんなことを思ってしまう。
――もう10時なのにな。
久遠は内心、少しだけ意外に思う。チーム長神永なら、とうに身支度を済ませていそうだと思っていたからだ。
意外にも、神永はそのまま柵の横に立ち、久遠と同じ方向に視線を向けた。
「ここ、気持ちいいね」
「はい」
短く答えると、また静けさが戻る。どうしてここに留まるんだ……という不満はまさか伝えられないので、久遠もそのまま海の方を見ている。
「5日間、少し長いかなと思ってたけど……なんかあっという間だったかな」
神永がぽつりと言う。
「そうですね」
波の音だけが続く。視線は一度も交わらない。
久遠は、少し間を置いてから口を開いた。
「……私、今回ここに来させていただいてよかったです」
神永の方を見る勇気はなく、海を見たまま続ける。
「良い経験をさせていただけたなと思っています。会社の中で作ってるものが、現場ではこういう風に溶け込んで、活用してもらえてるんだなって実感できましたし……今回は特に、自分の入院経験がほんの少しでも役に立ったことがあったなら、本当に嬉しくて」
言葉を選びながら、息を整える。
「前の会社では出来なかった、自分の本当にやりたいことが出来た、って思えた出張でした」
言い終えて、ようやく神永の方を見る。神永は、少し驚いたような顔をしていた。やっぱり、語りすぎてしまっただろうか。すぐに視線を逸らし、海の方に戻した。
「……それなら、よかった」
神永の返答は、静かな声だった。
「本当に。小島さんがここに来て、よかったと思えることが1つでもあったなら……本当によかったよ」
しばらくして、神永は一歩引いた。
「邪魔してごめんね。それじゃ」
そう言って、軽く手を上げて去っていった。久遠は、その背中を見送ったあと、もう一度海に目を戻した。
自分の中で膨らみ続けてもう苦しいくらいのこの想いを、あの海に投げ捨てられたらどれだけいいだろう、と思いながら。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
病院での最終業務は、問題なく遂行できた。
來からは、無事にブリッジノートに関するフィードバックを受け取ることができた。内容は非常に彼らしい辛辣なもので、「分かりにくい」「いらない機能がある」「通知多い」と遠慮がない。それでも、アプリを細かく見て、それを久遠たちに伝えるという手間を惜しまずに応えてくれたこと自体が嬉しかった。
ちなみに、この日はなぜか、神永が久遠に単独行動をさせなかった。これまでは、神永が医療スタッフと打ち合わせ、久遠が來と会話する、といった別行動も多かったけれど、この日だけは、神永から「次、こっち行こうか」「〇時に△△で合流してから向かおう」と声をかけられる。
気づけば、離れる隙がない。理由は分からないけれど、久遠は何も言わなかった。可能性として考えられるのは、夕方の新幹線の時間があるので、はぐれると厄介だと思ったのかもしれない。
來と最後に話した時、ふと聞かれた。
「あの人と、付き合ってんの?」
あの人、とは、病室内の少し離れたところで高橋と話している神永のことを指していた。
絶対に聞こえていませんようにと祈りながら、來に「違います」と即、大否定すると、來は「ふーん」と面白くなさそうに答える。
「じゃあ、なんであんな一緒にいんの」
久遠がまた「仕事です」と即答すると、來はますます納得できなさそうな顔なった。
今度は久遠が聞いてみた。
「來くんこそ、さっきあのお兄さんと何話してたの?」
さっき、久遠がお手洗いで病室を離れ再び戻ってきた時、神永と來が何やら話し込んでいるが見えた。神永の、子どもに向けたいつも以上に柔らかい顔を見つめていたら、いきなり表情を超えてため息をつき、來に耳打ちをしていた。そんなところを目撃してしまっていたので、久遠としては來が何を言ったのかがとても気になっていた。
けれど、來は「俺たちの秘密」と言って口を割ってくれない。その少し得意げな様子に、思わず笑ってしまった。
來の病室を出る直前、來が久遠を呼び止めた。振り返るが、來はこちらを向いてはいない。
「……久遠が東京戻ってもさ。手紙とか、出してもいいの?」
恥じらうことが恥ずかしい、といった様子だった。その姿があまりにも愛おしくて破顔する。
「もちろん」
嬉しさを一切隠さずにそう答えると、來は小さく「あっそ」と言って寝返りを打ってしまった。久遠は、その背中に向かって軽く手を振り、静かに病室を出た。
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帰りの新幹線は、行きみたいなトラブルはなかったため、神永と久遠は隣ではなく、前後の席に座ることができた。
2人きりでも、言葉を交わさなくたって不自然でない距離。
この出張は、振り返ると、神永と気まずい沈黙を背負わないといけない時間が多かった。やっと場も心も静かな時間が訪れて安堵する。
東京駅に着くと、人の波が一気に押し寄せる。改札へ行くまでの階段では、神永がやっぱり当たり前のように久遠のキャリーケースを持ち上げてくれた。久遠はそれを止めたけれど、神永は軽く首を振ってそのまま運んでいってしまった。
改札前で解散するために、神永が立ち止まり、こちらを振り返る。
「小島さん、5日間お疲れさま」
「こちらこそ、お世話になりました」
久遠がそう言って頭を下げると、神永は一瞬何か言いかけたように見えたが、結局それ以上は何も言わなかった。
そして、久遠が踵を返し、人ごみの方へ一歩踏み出した。
――その時だった。
「待って」
その声が耳に届くよりも前に、久遠の腕が強く引かれた。片方の手で持っていたキャリーケースの重さもあり、体がバランスを崩してしまう。
驚いて振り向くと、久遠の腕を掴んでいるのは神永だった。
けれどおかしい。久遠以上に、掴んだ本人が一番驚いているような表情で、久遠を見ているのだ。
「あ……ごめん」
信じられないといったような顔のまま、おそるおそる久遠の腕を解放してくれた。
久遠の腕を掴んでいた彼の手には、普段静かな彼には似合わないくらいの強い力が込められていたみたいだ。離されたそばから久遠の腕がじんわりと温まり、一瞬止まっていた血液の流れが再開していくのを感じた。
「いえ……」
久遠も、遅れてそう答えた。何が起きたのか、理解はできていないまま。――この人は一体どうしたんだろう。
神永は一瞬視線を泳がせてから、言った。
「来週も……ちゃんと会社来るよね?」
久遠は目を瞬いた。そんなことを確認される理由が、まったく分からなかったからだ。
「ん、はい……もちろんです」
戸惑い、言葉に詰まりながらも、ただそれだけは答えた。
「うん。そうだよね。ごめん急に」
神永は、少しだけ笑ってそう言った。かなり疲れているような顔だった。まるで、なんだか自分自身に呆れているみたいな苦笑。
久遠は、大丈夫ですか?と聞きかけたけれど、その前に神永が言った。
「今週はかなり疲れ溜まったと思うから、週末はゆっくり休んで」
「はい」
「驚かせてごめん。……それじゃ」
そう言って、今度こそ神永は背を向けた。神永の凛とした背中が、人の流れに溶けていく。
久遠は、その場に残されたまま、胸をぎゅっと抑えた。中から溢れ出してしまいそうなものが、間違っても外へ出てこないように。
――ざざん。
駅構内の喧騒の遠くで、あの波の音が聞こえたような気がした。
まだ、さっき突然掴まれた腕も痛いし熱い。
だめ。これ以上溢れないで。お願いだから、満潮から退散して、私。
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