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36:マクシミリアン side
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他にも隠していることがあるだろうかと、色々と聞いてみるが、どうやらアルコールが回ってきたみたいで、リディの焦点が合わなくなってきている様だ。それに話も若干かみ合わない。
だが、そんなリディが可愛く感じる。あの舞踏会の凛とした美しさではなく、メイドのようなデザインの服を着て酔って頬を赤らめ、ほわほわとした顔をして俺を見ている。
リディがこんなに可愛いとは。
「ねえ、どうして私だってわかったのぉ?髪色も違うし、化粧で胡麻化してたのにぃ」
隣に座った俺に顔を寄せ、覗き込むようにそう聞いてくる。いや、そんな顔で見られるとは想定していなかった。
「俺がリディのこと、気が付かないわけないだろう?」
「どうしてぇ?そんなに私の事……」
あぁ、完全に酔っているだろう。リディはそう言いながら俺の首に手を回して、「うふふっ」と笑う。
その瞬間、俺の中で何かが切れるのを感じた。
あぁ、俺はリディの事が……
リディへの気持ちを自覚したら、もう彼女を離すことはできなかった。
俺に抱きついているのをいいことに、彼女が逃げないよう抱きしめた。
彼女が抵抗しないことをいいことに、何度もリディの柔らかな唇を貪った。
「リディ……何処へも行くな」
「…ん……マックスぅ」
「リディ……好きだ」
そして彼女を抱き上げて奥の寝室へと運んだ。
ベッドに彼女を下ろすと、シーツに長い金の髪が広がる。薄っすらと開いた蒼い瞳が俺の姿を認識すると、ニコリと笑いかけた。そして手を伸ばし、俺の名前を呼んだ。
「マックス……」
彼女を組み敷き、何度も唇を貪る。服のボタンに手をかけ、首に、胸元に口付ける。
リディが時折発する甘い声に、俺は感情が高ぶりとうとう理性の箍が外れた。
彼女の名前を呼び、彼女が俺の名を呼ぶ。それがどれほど心に響くものなのか、こんなにも気持ちのいいものなのか。
露になった彼女の肌に手を這わせ、その白いすべらかな肌に赤い花をいくつも散らし、自身の妻と初めて過ごす夜に幾度となく彼女と交わった。
契約違反だと言われようと、もう離すつもりはない。俺の妻だ。
だが、そんなリディが可愛く感じる。あの舞踏会の凛とした美しさではなく、メイドのようなデザインの服を着て酔って頬を赤らめ、ほわほわとした顔をして俺を見ている。
リディがこんなに可愛いとは。
「ねえ、どうして私だってわかったのぉ?髪色も違うし、化粧で胡麻化してたのにぃ」
隣に座った俺に顔を寄せ、覗き込むようにそう聞いてくる。いや、そんな顔で見られるとは想定していなかった。
「俺がリディのこと、気が付かないわけないだろう?」
「どうしてぇ?そんなに私の事……」
あぁ、完全に酔っているだろう。リディはそう言いながら俺の首に手を回して、「うふふっ」と笑う。
その瞬間、俺の中で何かが切れるのを感じた。
あぁ、俺はリディの事が……
リディへの気持ちを自覚したら、もう彼女を離すことはできなかった。
俺に抱きついているのをいいことに、彼女が逃げないよう抱きしめた。
彼女が抵抗しないことをいいことに、何度もリディの柔らかな唇を貪った。
「リディ……何処へも行くな」
「…ん……マックスぅ」
「リディ……好きだ」
そして彼女を抱き上げて奥の寝室へと運んだ。
ベッドに彼女を下ろすと、シーツに長い金の髪が広がる。薄っすらと開いた蒼い瞳が俺の姿を認識すると、ニコリと笑いかけた。そして手を伸ばし、俺の名前を呼んだ。
「マックス……」
彼女を組み敷き、何度も唇を貪る。服のボタンに手をかけ、首に、胸元に口付ける。
リディが時折発する甘い声に、俺は感情が高ぶりとうとう理性の箍が外れた。
彼女の名前を呼び、彼女が俺の名を呼ぶ。それがどれほど心に響くものなのか、こんなにも気持ちのいいものなのか。
露になった彼女の肌に手を這わせ、その白いすべらかな肌に赤い花をいくつも散らし、自身の妻と初めて過ごす夜に幾度となく彼女と交わった。
契約違反だと言われようと、もう離すつもりはない。俺の妻だ。
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