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そして国王は侍従にちらりと視線を向けると、その侍従はサッと謁見の場を出ていく。
「黎明の羅針盤の皆には、今回の働き、感謝する」
「いえ、元より、私どもの自由を保障してくださった陛下の御身に関することであれば、いつ何時でも参上仕ります。ラリーもいる事ですし、いつでも気軽にお呼びいただければ」
「そうか?では、そうするとしようかのう」
ランドルフは国王にそんなことを言いながらラリーの顔を見ていた。
兄弟なのだから、もっと親密な時間を過ごしてもいいと思っていてそう言ったのだが、ラリーは少々めんどくさそうな顔をしている。
そんな話をしていると、国王への知らせと共に謁見室の扉が開き、ジークフリートが中へ入ってきた。
「父上。お呼びでしょうか?」
そう言ったものの、謁見の間に並び立つそうそうたるメンバーに、一瞬だが身体をこわばらせた。
ジークフリート個人は、アウローラコンパスのメンバーと面識はないが、今まで教えてもらった容姿や、彼らから感じる気のようなものが、普通の冒険者ではないということを感じ取っていた。
「陛下。コレですか?ラリーの枷は?」
ランドルフも面白そうに思っているのだろう。国の王太子を捕まえてそれをコレ呼ばわりしているのだから、不敬もいいところだが、国王は笑いながら「そうだ」と答えている。
「ランディ。言い過ぎだろう?まぁ、あながち間違いではないがな」
ローレンスもまた少し棘のある言い方をしながらジークフリートに視線を向ける。
「叔父上…まさか、ここを離れるおつもりですか?」
「離れるもの何も、俺のいるべき場所はここではない。帰るべき家に帰るだけだ」
「なぜです!このまま残っていただく判断はされないのですか!」
「なぜ私が残らねばならない。兄上も健在で不穏分子は捕らえた。お前ももういい年齢だろう。私などいない方が国にとってもいいことだと、なぜわからない」
まるで駄々っ子のように御託を並べるジークフリートに、ランディもレイもセオも呆れたような目で見ているのだが、ジークフリートはローレンスだけに執着しているような、そうな風に感じていた。
「ラリー、帰るぞ」
「ああ、リサ。いいか?」
リサはそのまま転移の陣を展開して子供たちのいる部屋へと向かい、すぐにアルとアナを連れて戻ってきた。荷物は先に家へと運んでおり、ローランスの屋敷の人達にも挨拶済みだった。だが、また来ると約束は忘れずにしておいた。子供達のことを気にしていたこともあり、成長を見せる為にも定期的に顔を出すことにしたのだ。
謁見室に連れてこられた二人は父親の姿を確認すると、その足に抱き着き、それからようやくランディ達がいることに気が付いて、今までにない笑顔で名前を呼んでいる。
ジークフリートは彼らが家族としてそこに存在していることを感じ取り、身体の力が一気に抜けるような脱力感に襲われ、そのまま立ち尽くしていた。
そしてその隙に……
「では、兄上。私はこれで」
「陛下。さようならぁ」
アウローラコンパスのメンバーはリサの展開した転移の魔法陣で、一瞬にしてその場から姿を消した。
「黎明の羅針盤の皆には、今回の働き、感謝する」
「いえ、元より、私どもの自由を保障してくださった陛下の御身に関することであれば、いつ何時でも参上仕ります。ラリーもいる事ですし、いつでも気軽にお呼びいただければ」
「そうか?では、そうするとしようかのう」
ランドルフは国王にそんなことを言いながらラリーの顔を見ていた。
兄弟なのだから、もっと親密な時間を過ごしてもいいと思っていてそう言ったのだが、ラリーは少々めんどくさそうな顔をしている。
そんな話をしていると、国王への知らせと共に謁見室の扉が開き、ジークフリートが中へ入ってきた。
「父上。お呼びでしょうか?」
そう言ったものの、謁見の間に並び立つそうそうたるメンバーに、一瞬だが身体をこわばらせた。
ジークフリート個人は、アウローラコンパスのメンバーと面識はないが、今まで教えてもらった容姿や、彼らから感じる気のようなものが、普通の冒険者ではないということを感じ取っていた。
「陛下。コレですか?ラリーの枷は?」
ランドルフも面白そうに思っているのだろう。国の王太子を捕まえてそれをコレ呼ばわりしているのだから、不敬もいいところだが、国王は笑いながら「そうだ」と答えている。
「ランディ。言い過ぎだろう?まぁ、あながち間違いではないがな」
ローレンスもまた少し棘のある言い方をしながらジークフリートに視線を向ける。
「叔父上…まさか、ここを離れるおつもりですか?」
「離れるもの何も、俺のいるべき場所はここではない。帰るべき家に帰るだけだ」
「なぜです!このまま残っていただく判断はされないのですか!」
「なぜ私が残らねばならない。兄上も健在で不穏分子は捕らえた。お前ももういい年齢だろう。私などいない方が国にとってもいいことだと、なぜわからない」
まるで駄々っ子のように御託を並べるジークフリートに、ランディもレイもセオも呆れたような目で見ているのだが、ジークフリートはローレンスだけに執着しているような、そうな風に感じていた。
「ラリー、帰るぞ」
「ああ、リサ。いいか?」
リサはそのまま転移の陣を展開して子供たちのいる部屋へと向かい、すぐにアルとアナを連れて戻ってきた。荷物は先に家へと運んでおり、ローランスの屋敷の人達にも挨拶済みだった。だが、また来ると約束は忘れずにしておいた。子供達のことを気にしていたこともあり、成長を見せる為にも定期的に顔を出すことにしたのだ。
謁見室に連れてこられた二人は父親の姿を確認すると、その足に抱き着き、それからようやくランディ達がいることに気が付いて、今までにない笑顔で名前を呼んでいる。
ジークフリートは彼らが家族としてそこに存在していることを感じ取り、身体の力が一気に抜けるような脱力感に襲われ、そのまま立ち尽くしていた。
そしてその隙に……
「では、兄上。私はこれで」
「陛下。さようならぁ」
アウローラコンパスのメンバーはリサの展開した転移の魔法陣で、一瞬にしてその場から姿を消した。
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