未来の地球と辺境の星から 趣味のコスプレのせいで帝のお妃候補になりました。初めての恋でどうしたら良いのか分かりません!

西野歌夏

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2. レエリナサウラと秘密結社 →数億年前地球 中世ヨーロッパ

第40話 運命共同体(沙織)

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ー イスタンブール ゲーム召喚中 シーン名称:十五世紀イスタンブール クリア率0.002% ー

 与えられた装備そうび魔法金まほうきんかぎ
 カメラアプリミッション:上空からアヤソフィア大聖堂の秘密文様ひみつもんようを認識させよ
 クリア条件:解放される条件は、食べ物ゲットと、カメラアプリミッションクリアの二つを満たすこと


「ね。ここはどこなのかしら?」

 牡丹ぼたんが周りを見回して言った。

「十五世紀のイスタンブールだよ。このトルコの雄大ゆうだいな景色を見てよ。夕暮れの空にモスクがそびえていて、えるでしょう?」

 颯介そうすけがにこにこして牡丹ぼたんに言った。
 薄赤うすあかい夕暮れが辺りをおおい、空には多くの鳥が飛び交っていた。美しいモスクや宮殿が立ち並ぶのが見える。


「ゲーム参加者の颯介そうすけは、二十一世紀の日本人です。二十六歳の保険会社で働くサラリーマンです。」
 私は、まさみと牡丹に秘密言葉ひみつことばで説明した。

「あら。」
 牡丹はそれを聞くと、一言だけそう言った。

「ね。私たち、同じつみおかしたんじゃない?」
「私と牡丹もゲームに参加して、人間と話しているわ。」

 まさみが、困惑こんわくしたように秘密言葉で言った。

「そうね。同罪どうざいだわ。でもね。」

 牡丹は美しい顔をふっと緩めて、つややかな笑みを晴れ晴れとした表情で浮かべて言った。

俄然がぜん。」
 きりが晴れたような顔をしている。

「あんた、やっぱそういうところあるわよね。でも、私も楽しくなってきたわ。」

 まさみもにやにやしながら、秘密言葉ひみつことばで言った。

 そんな私たち三人の様子を見て、颯介そうすけが不思議そうに、牡丹ぼたんとまさみに言った。

「ね。二人はプテラと知り合いなの?プテラと何かしゃべっているように聞こえるんだけど。」

「そうよ。私たちあなたのプテラと仲がいいの。」
 まさみがそう颯介そうすけに言った。

「じゃあ、一緒にプテラにのって移動いどうしよう。ちょっと急いでいるんだ。」

 颯介そうすけが私にまたがって乗った。

「早く。あなたたちも乗って。」

 颯介がまさみと牡丹ぼたんに私の背中に一緒に乗るようにうながした。

「私の背中にお二人とも乗ってください!私はれています!」

 私も牡丹とまさみに秘密言葉で言った。

「そんな。」
「分かった。乗って飛び立ったら、すぐに私も何かにするから。」
「そうね。沙織。飛び立つ時だけ我慢がまんよ。すぐに私も変身するわ。」

 まさみと牡丹は秘密言葉ひみつことばでそうささやいて私の背中にまたがった。

 私は一気に飛び立った。

 背中に乗せた三人のうち、二人の重さがすぐに消えたのが分かった。
 横目で左右を見ると、小さなディモルドンとハルパゴニスが一緒に飛んでいた。

「まさみさんと牡丹ぼたんさんですね。」
 私は秘密言葉でささやいた。

「そうよ。わたし、。」
 ディモルドンが秘密言葉でささやいた。

「私も。」
 ハルパゴニスも秘密言葉でそう言った。

「沙織。あなた、なかなかやるじゃない。」
「私たちは、もう運命うんめい共同体きょうどうたいだわ。だって、私も牡丹も沙織と同じつみおかしたわ。」

 ディモルドンが秘密言葉でささやいた。ディモルドンがまさみのようだ。私のことを沙織と呼んだのは初めてな気がする。

寺小屋時代てらごやじだいからつちかったでなんたることだ!」

 牡丹ぼたんのハルパゴニスが秘密言葉でささやいた。どうやら笑っているようだ。

「あー、これって楽しいわ。」

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