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第70話 空虚
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~織原朔真と同じ班のぼっち渡辺視点~
『これはチームキアロスクーロ!!絶体絶命だぁぁぁ!!坑道という狭い一本道、前と後ろを挟まれたぁぁぁぁぁぁ!!しかも前にはルブタン率いるプラハを着た天使たち、後ろは総合ランキング1位の新界雅人率いるラストエンペラー!!前に行くにも後ろへ行くにも地獄だぁぁぁぁ!!』
林間学校という学校行事のせいで、眠り慣れていないホテルのベッドに横になりながら実況の田中カナタの興奮気味な声を聞く。
『いやー、キアロスクーロはうまい具合に炎の収縮と一緒に坑道に入ったんですけどねぇ』
そうだ。解説の武藤の言った通り、背後から誰も来ないようにシロナガックスは細心の注意を払って坑道に入った筈だ。
僕は同室の友達、いや友達になったのもごく最近だが、隣のベッドにいる森氏に尋ねる。名前を知ったのも最近である。
「何が起きた!?」
ラストゲームはシロナガックス視点で田中カナタ杯を観戦していた僕からしたらどうしてこうなったのかわからなかった。直ぐに神視点、運営の配信に切り替えたがしかし、なぜこうなったのかはわからない。
──本来なら2窓で観戦している筈なのに。クソ……忌々しい学校行事め……
しかしこの学校行事があったからこそ、同志である森氏と出会うことができ、一緒に観戦できているのだ。僕の質問にラストゲームは推しの伊出野エミルではなく、新界雅人の配信を見ていた森氏は得意気に答える。
「フフフ、新界先生達は中継基地からヴァーススライドに向かう北西のルートを辿ったんだけど、そこを牛耳ってたアムステルダムに狙われたんでござるよ」
仲良くなると森氏はござる口調になった。
「っそれで!?」
「北西ルートは多くのプレイヤーが通ってね、多くの犠牲を出したんだけど、アムステルダムは新界先生を見付けるやいなや執拗に追いかけて、攻撃したんでござる」
「どうして?」
「さぁ?アムステルダム視点を見てたらわかるんだろうけど、まあ新界先生のグラビティは目立つから、闘争心に火がついたんじゃないでござるか?でも新界先生はそんなアムステルダムを相手にしなかったんでござる」
「まぁ、無理して戦闘する必要ないもんな」
「そうでござる!」
と森氏は人差し指を立てながら続けて言った。
「隙をついて、北西ルートを通ろうとしたんだけど、なかなかしつこくてね、てか普通にアムステルダムが強くて北西から東に向かって逃げたでござるよ」
「それで?」
「それで炎に埋め尽くされた中継基地を、同じチームメイトの神楽坂の使う死霊ルーのワープゲートを使って炎の中から坑道の入口まで繋げたって訳でござる。結構ライフぎりぎりで安地に着いたからシロナガックスが見逃しても仕方ないでござる」
最近炎によるダメージ追加のアップデートがなされたばかりだ。シロナガックスはそのことを頭に入れていたつもりだったけど、想定よりもそのダメージが減らなかったようだ。もう少しこのバージョンのアーペックスをプレイしていたら違う選択をしていただろう。
「なるほど…アムステルダムはどうなったの?」
「アムステルダムは突っ込み過ぎて新界先生に殺られたでござる。アムステルダムと同じチームの2人も新界先生のパーティーに殺られていたでござる」
へぇ~、と僕は感心すると森氏は疑問を呈した。
「てかさ、アイツまだ部屋に帰って来ないけど何してるんでござろうか?」
不意な質問に僕は聞き返した。
「アイツ?」
森氏は綺麗にベッドメイクされたままの空のベッドを顎でしゃくった。
「あ~、織原ね。さあ、何してんだろ?」
同じ班のもう1人の陽キャは友達の部屋にいるのは予測できる。じゃあ織原は?いやしかしそんなことよりも、シロナガックスの動きが気になる。僕はワイヤレスイヤホンを耳にさして絶体絶命状態のシロナガックスの行く末を手に汗握りながら見守った。
「てか流石にこの状況無理だろ?」
「まぁ無理でござるな。仲間のエドヴァルドがそこそこ良い動きしてるけど、もう一人がなぁ…完全に足引っ張ってるでござるよ」
「薙鬼流……頑張ってほしいんだけどな……」
──────────────────────────────────────────────────
~薙鬼流ひなみ視点~
私達は完全に虚を突かれた。
シロさん曰く、私と同じキャラクターのルーのワープゲートで私達の背後、坑道の入口に入ったんじゃないかと推測していたが、この緊急事態時にそのような考察はあまり役に立たない。いや、背後にいるルーのアビリティはまだ使えないだろうと当たりをつけることはできる。
このまま背後にいるチームを討とうとすれば、前方のチームに殺られ、反対に前方のチームを討とうとすれば、背後から殺られる。
順位的には背後から来る新界さんのチームを倒した方が上位に上がれるチャンスだ。しかし前方にいるチーム──おそらく構成からしてルブタンさんのチーム──が私達を倒して上位となれば私達の優勝はない。
「前方のチームを3人で倒します!後ろは一旦、無視で大丈夫です!!」
シロさんがそう提案すると、エド先輩が了承の返事をした。私も覚悟を決めて返事をする。前方のチームさえいなくなれば、ラウンド3の安地に向かって突っ走るだけだ。
しかし、私は思った。
──この坑道での戦闘が最後の戦いになるかもしれない……
Vチューバーとして活動するのも終わる。きっと視聴者の皆も『ブルーナイツ』の皆もそれを望んでいる筈だ。だから最後くらいこのチームの役に立ちたい。
私はシロさんとエド先輩に倣って前方にいる敵に向かって銃弾を放った。
前方の敵は有利なポジションにいる筈なのに中々に攻め気が強い。坑道の出口を塞き止めるようにして遺棄されたコンテナよりも前にあるアイテムボックスの裏まで進んできていた。私達を倒してそのキルポイントを狙っているのだろう。遠いところで私達をダウンさせようとすれば、私達の背後から来る他のチームに漁夫られる可能性があるため、距離を詰めてきている。
しかし、そこが逆に狙い目でもある。
私は前に詰めてくる敵にエイムを合わそうとしたがしかし、合わせるのに集中しすぎて棒立ちとなってしまった。その一瞬の隙を敵──おそらくルブタンさん──は見逃さない。
弾が数発、私に命中した。
防具の壊れる音。画面から色が抜けていく。自分の剥き出しとなったライフが減っている。そう自覚すると私の心臓が跳ね上がった。息をするのもままならない。心臓は跳ね上がると激しく私の胸を内側から叩いた。指先や足先、頭頂部から体温が奪われていくのがわかる。私の意識が遠退いて、身体が上手く動かない。
そして無意識にルーのアビリティ、空虚を使ってしまった。
モノクロの世界。全てが止まって見える。
現実にもこんな世界があれば私はきっと逃げ込んでいただろう。そう。被弾する度にこのアビリティ、空虚を反射的に使ってしまうのは逃げる為だ。
このゲームから、炎上した事実から、Vチューバーから逃げる。きっと今コメント欄は物凄い罵声で溢れているんだろうな。そう意識をするだけで私の鼓動がさらに強く脈打つのを感じた。
今まで逃げてばかりの人生だった。ダンススクールから、個人でやっていたVチューバーから、そして……。
自分のせいでそうなった。どうしてあんなこと言っちゃったのかな?それは本当の私だからだ。私は逃げたが彼等は私を逃がさなかった。
多くの批判的な声を見た。それによって傷付いて、そこから逃げ出す。
今まさに私の操るキャラクターがそれを成しているところだ。
あと3秒で空虚が切れてしまう。現実へ帰らなければならない。
私はこの状況から、この大会から、薙鬼流ひなみから逃げ出したい気分だった。最も機動力のある私の操るキャラクターが動けないただの置き物になればこのチームは壊滅する。勿論、戦犯は私。
──ねぇ、誰か教えてよ?私は一体どこへ逃げればいいの?
薄暗い坑道の一本道。唯一の出入り口には私を阻む敵の姿がある。
──逃げ道なんてどこにもない。死ぬしかない。Vチューバーを辞めるしか……
そう思ったその時、絶望の縁に立たされ、電車の中で痴漢から私を救ってくれた人の声が聞こえた。
『前だ!ひなみ!!前に逃げろ!!』
『これはチームキアロスクーロ!!絶体絶命だぁぁぁ!!坑道という狭い一本道、前と後ろを挟まれたぁぁぁぁぁぁ!!しかも前にはルブタン率いるプラハを着た天使たち、後ろは総合ランキング1位の新界雅人率いるラストエンペラー!!前に行くにも後ろへ行くにも地獄だぁぁぁぁ!!』
林間学校という学校行事のせいで、眠り慣れていないホテルのベッドに横になりながら実況の田中カナタの興奮気味な声を聞く。
『いやー、キアロスクーロはうまい具合に炎の収縮と一緒に坑道に入ったんですけどねぇ』
そうだ。解説の武藤の言った通り、背後から誰も来ないようにシロナガックスは細心の注意を払って坑道に入った筈だ。
僕は同室の友達、いや友達になったのもごく最近だが、隣のベッドにいる森氏に尋ねる。名前を知ったのも最近である。
「何が起きた!?」
ラストゲームはシロナガックス視点で田中カナタ杯を観戦していた僕からしたらどうしてこうなったのかわからなかった。直ぐに神視点、運営の配信に切り替えたがしかし、なぜこうなったのかはわからない。
──本来なら2窓で観戦している筈なのに。クソ……忌々しい学校行事め……
しかしこの学校行事があったからこそ、同志である森氏と出会うことができ、一緒に観戦できているのだ。僕の質問にラストゲームは推しの伊出野エミルではなく、新界雅人の配信を見ていた森氏は得意気に答える。
「フフフ、新界先生達は中継基地からヴァーススライドに向かう北西のルートを辿ったんだけど、そこを牛耳ってたアムステルダムに狙われたんでござるよ」
仲良くなると森氏はござる口調になった。
「っそれで!?」
「北西ルートは多くのプレイヤーが通ってね、多くの犠牲を出したんだけど、アムステルダムは新界先生を見付けるやいなや執拗に追いかけて、攻撃したんでござる」
「どうして?」
「さぁ?アムステルダム視点を見てたらわかるんだろうけど、まあ新界先生のグラビティは目立つから、闘争心に火がついたんじゃないでござるか?でも新界先生はそんなアムステルダムを相手にしなかったんでござる」
「まぁ、無理して戦闘する必要ないもんな」
「そうでござる!」
と森氏は人差し指を立てながら続けて言った。
「隙をついて、北西ルートを通ろうとしたんだけど、なかなかしつこくてね、てか普通にアムステルダムが強くて北西から東に向かって逃げたでござるよ」
「それで?」
「それで炎に埋め尽くされた中継基地を、同じチームメイトの神楽坂の使う死霊ルーのワープゲートを使って炎の中から坑道の入口まで繋げたって訳でござる。結構ライフぎりぎりで安地に着いたからシロナガックスが見逃しても仕方ないでござる」
最近炎によるダメージ追加のアップデートがなされたばかりだ。シロナガックスはそのことを頭に入れていたつもりだったけど、想定よりもそのダメージが減らなかったようだ。もう少しこのバージョンのアーペックスをプレイしていたら違う選択をしていただろう。
「なるほど…アムステルダムはどうなったの?」
「アムステルダムは突っ込み過ぎて新界先生に殺られたでござる。アムステルダムと同じチームの2人も新界先生のパーティーに殺られていたでござる」
へぇ~、と僕は感心すると森氏は疑問を呈した。
「てかさ、アイツまだ部屋に帰って来ないけど何してるんでござろうか?」
不意な質問に僕は聞き返した。
「アイツ?」
森氏は綺麗にベッドメイクされたままの空のベッドを顎でしゃくった。
「あ~、織原ね。さあ、何してんだろ?」
同じ班のもう1人の陽キャは友達の部屋にいるのは予測できる。じゃあ織原は?いやしかしそんなことよりも、シロナガックスの動きが気になる。僕はワイヤレスイヤホンを耳にさして絶体絶命状態のシロナガックスの行く末を手に汗握りながら見守った。
「てか流石にこの状況無理だろ?」
「まぁ無理でござるな。仲間のエドヴァルドがそこそこ良い動きしてるけど、もう一人がなぁ…完全に足引っ張ってるでござるよ」
「薙鬼流……頑張ってほしいんだけどな……」
──────────────────────────────────────────────────
~薙鬼流ひなみ視点~
私達は完全に虚を突かれた。
シロさん曰く、私と同じキャラクターのルーのワープゲートで私達の背後、坑道の入口に入ったんじゃないかと推測していたが、この緊急事態時にそのような考察はあまり役に立たない。いや、背後にいるルーのアビリティはまだ使えないだろうと当たりをつけることはできる。
このまま背後にいるチームを討とうとすれば、前方のチームに殺られ、反対に前方のチームを討とうとすれば、背後から殺られる。
順位的には背後から来る新界さんのチームを倒した方が上位に上がれるチャンスだ。しかし前方にいるチーム──おそらく構成からしてルブタンさんのチーム──が私達を倒して上位となれば私達の優勝はない。
「前方のチームを3人で倒します!後ろは一旦、無視で大丈夫です!!」
シロさんがそう提案すると、エド先輩が了承の返事をした。私も覚悟を決めて返事をする。前方のチームさえいなくなれば、ラウンド3の安地に向かって突っ走るだけだ。
しかし、私は思った。
──この坑道での戦闘が最後の戦いになるかもしれない……
Vチューバーとして活動するのも終わる。きっと視聴者の皆も『ブルーナイツ』の皆もそれを望んでいる筈だ。だから最後くらいこのチームの役に立ちたい。
私はシロさんとエド先輩に倣って前方にいる敵に向かって銃弾を放った。
前方の敵は有利なポジションにいる筈なのに中々に攻め気が強い。坑道の出口を塞き止めるようにして遺棄されたコンテナよりも前にあるアイテムボックスの裏まで進んできていた。私達を倒してそのキルポイントを狙っているのだろう。遠いところで私達をダウンさせようとすれば、私達の背後から来る他のチームに漁夫られる可能性があるため、距離を詰めてきている。
しかし、そこが逆に狙い目でもある。
私は前に詰めてくる敵にエイムを合わそうとしたがしかし、合わせるのに集中しすぎて棒立ちとなってしまった。その一瞬の隙を敵──おそらくルブタンさん──は見逃さない。
弾が数発、私に命中した。
防具の壊れる音。画面から色が抜けていく。自分の剥き出しとなったライフが減っている。そう自覚すると私の心臓が跳ね上がった。息をするのもままならない。心臓は跳ね上がると激しく私の胸を内側から叩いた。指先や足先、頭頂部から体温が奪われていくのがわかる。私の意識が遠退いて、身体が上手く動かない。
そして無意識にルーのアビリティ、空虚を使ってしまった。
モノクロの世界。全てが止まって見える。
現実にもこんな世界があれば私はきっと逃げ込んでいただろう。そう。被弾する度にこのアビリティ、空虚を反射的に使ってしまうのは逃げる為だ。
このゲームから、炎上した事実から、Vチューバーから逃げる。きっと今コメント欄は物凄い罵声で溢れているんだろうな。そう意識をするだけで私の鼓動がさらに強く脈打つのを感じた。
今まで逃げてばかりの人生だった。ダンススクールから、個人でやっていたVチューバーから、そして……。
自分のせいでそうなった。どうしてあんなこと言っちゃったのかな?それは本当の私だからだ。私は逃げたが彼等は私を逃がさなかった。
多くの批判的な声を見た。それによって傷付いて、そこから逃げ出す。
今まさに私の操るキャラクターがそれを成しているところだ。
あと3秒で空虚が切れてしまう。現実へ帰らなければならない。
私はこの状況から、この大会から、薙鬼流ひなみから逃げ出したい気分だった。最も機動力のある私の操るキャラクターが動けないただの置き物になればこのチームは壊滅する。勿論、戦犯は私。
──ねぇ、誰か教えてよ?私は一体どこへ逃げればいいの?
薄暗い坑道の一本道。唯一の出入り口には私を阻む敵の姿がある。
──逃げ道なんてどこにもない。死ぬしかない。Vチューバーを辞めるしか……
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『前だ!ひなみ!!前に逃げろ!!』
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