120 / 185
第120話 どうしよう
しおりを挟む
~音咲華多莉視点~
廊下と同じくお父さんのいる部屋にはワインレッドの絨毯が敷き詰められている。長方形の部屋の両側にはたくさんの本が詰まった本棚、正面には向き合うようにして置かれたレザーソファと背の低いテーブルが一つ、その更に奥にお父さん、音咲鏡三が重厚な机を前にして、椅子に腰掛け書類に目を通している。
お父さんが書類から入室した私に視線を向けた。私はビクリと萎縮してしまう。その反応に満足したのかお父さんは再び視線を書類に落とした。そしていつまでたっても話を切り出さない私に告げる。
「何のようだ?」
先程の扉越しでの声とは違い、同じ部屋にいる私の身体をお父さんのその声は震わせた。
「…あ、あの……その……」
お父さんは何かにガッカリしたかのような面持ちで、書類を置き、机に両肘をついて指を組んだ。
「用がないなら──」
「ある!あります!!」
私は勇気を出して話を切り出した。
──愛美ちゃん!エドヴァルド様!私に勇気をください!!
「こ、今度映画に出るの……そ、その試写会をお父さんに観に来てほしいの!!」
早く言い終わりたい、その気持ちが後半、私を早口にさせた。お父さんは暫く黙ってから口を開く。
「何故だ?」
「え……」
予想していない言葉によって私の頭はショートしかけた。しかしこの沈黙を埋めなければならない、そんな謎の使命感によって私は言葉を発した。
「…わ、私!演技上手くなったんだよ!!だからお父さんに観てもらいたくて……」
「上手くなったと言える根拠はあるのか?」
「…か、監督に誉められました……」
何故か敬語になってしまった。
「その監督の名前は?」
「く、黒木監督……」
お父さんはその名前を聞いて、肩を落とし溜め息をついた。
「観るに値しないな」
「ど、どうして!?」
「黒木安孝、過去2作品『思い出』と『朝靄の流星』を観たが観客、主にティーン向けの媚びたキャスティング、そのキャストに便りきった脚本に演出、メッセージ性皆無な映画表現。今後5年間は観る必要のない映画監督だ。その監督に褒められた程度で自分の演技が向上したと思ってしまう辺り、底が知れる」
理不尽なまでの価値観に私はうち震え、怒りを覚えた。今までの私なら、悲しそうな表情で部屋をあとにしていただろう。しかしここは引けなかった。価値観のぶつかり合いなら現場でたくさん見てきたんだ。私だって言われっぱなしは悔しい。
「そ、そうやって!人をわかった気になって判断するのはよくないよ!私の演技がどんなものなのか何も知らないくせに!?なのに自分の嫌いな監督が誉めたからって観る必要ないなんて、そんなの酷いよ……」
怒りのボルテージは徐々に尻すぼみとなる。本当はもっとたくさん言いたいことがある筈なのに、言葉が出てこない。自分のお父さんに対する感情を言葉にするだけなのに。言葉よりも先に悲しいという感情が押し寄せてくる。お父さんは、少しだけ面食らった様子だった。この表情をさせただけでも私は自分を誉めたいと思った程だ。
お父さんが何かを言いかけたその時、重苦しい空気のこの部屋からスマホの着信音が聴こえる。ありふれた着信音がこの部屋を満たした。私達は黙った。いつまでも鳴り止まない着信にとうとうお父さんは出た。
「もしもし、あぁ、問題ない」
スマホを耳に当てながら私を見るお父さん。これにはまだそこにいろという意味なのか、それとも出ていけと言っているのか私にはわからなかった。しかし私は部屋から出た。
部屋から退出して廊下に出てもまだ重苦しい空気を感じる。そして疲労が肩にのし掛かっているようだった。私は足を引きずるようにして自室へと戻る。
──────────────────────────────────────────────────
~織原朔真視点~
カミカさんの炎上の件はそこまで長続きはしないだろう。というのも、比較的カミカさんを擁護する声が多いからだ。SNSでの誹謗中傷は開示請求の対象となる。示談金等で被害者から何十万も請求されている人達がいるのだ。悪口を書くならネットの掲示板と相場が決まっているがしかし、そこに書き込むのは熱心なアンチか一時のストレスの解消で書く者しかいない。その熱と炎上による炎は時間が立てば鎮まっていくし、その掲示板にすら訴えられるリスクが存在する為、ここにも書き込む者達も減っていくことだろう。
薙鬼流の件にしてもカミカさんの件にしても過去にどういった経緯で炎上したのか、それらをまとめるようなサイトしか残らないだろうと僕は予想している。それでも彼女等に怒りを抱いている人はどこにでもいるものだ。行き場のない怒りやストレスは一体どこへ向かっていくのか僕はまだわかっていない。
僕は現在バイト中なのに今もまだカミカさんの炎上の件を何故考えているのかというと、僕が明日、始めての歌枠をとるからだ。
Vチューバーが歌枠をとるのは珍しいことではないが、僕にとっては初めて歌枠だ。チャンネル登録者数が25万人を突破した記念枠だ。カミカさんの炎上と、たまたま重なってしまったため、変な憶測をたてるリスナーがいてもおかしくない。
まだ告知すらだしていないが、サムネとかセトリとかどうしようか。
僕は今日のノルマである最後の部屋の清掃を終え、その部屋から廊下へと出る。薄暗い廊下に清掃道具を乗っけたカートを押してスタッフしか入れない扉に向かって歩いた。
しかしその時、廊下を照らしていた奥の電球が1つ瞬く。
──うわ……
電球は一瞬だけ瞬いたが、直ぐに他の電球達と同様にして廊下を照らす仕事に勤しんだ。
──そのまま、切れないでくれよ……
仕事が終わって解放感に浸っていた僕だが、電球交換という新たな仕事が増えてしまう恐怖に怯えている。僕は足早に電球の切れる瞬間を見まいとバックヤードへと戻ろうとするがしかし、その電球がまた瞬いた。そして今度は点かずに消えた。
──え~……
僕は足を止めて、落胆するが、暫くしてまた問題の電球が点灯した。しかしその瞬間、僕は腰を抜かした。電球が再び点くとさっきまで誰もいなかった筈の廊下に髪の長い女性が立っているのが見えたからだ。その女性はうな垂れており、その長い髪が地面に付きそうだった。
──だ、誰だろう…お客様かな……
僕は咄嗟に身を屈め、カートを盾にしながらクリアリングをするとその女性は足を引きずるようにして僕の方へ向かってフラフラと歩いてきた。
──ぇ……こわ……
怖いと思いつつも、もしお客様ならば逃げるようにして反転するのも失礼だと思う。考えが纏まらない僕はその場に動けないでいた。その間にも女性は僕に近付いてくる。
──どうする!?どうする!?
僕は、恐怖によってその場に立ち尽くし、俯くようにして女性に向かって礼をした。目を合わせないよう、それでいて礼儀を欠かないようにお辞儀をする。
清掃の行き届いた絨毯を真っ直ぐ見つめ、女性が通り過ぎるのを待った。すると、視界の端に女性の靴が見える。女性はフラフラとした足取りだったが、一歩一歩確実に僕に近づいてきた。僕は女性に足があることに少しだけ安心したが、その女性の足が止まった。僕の目の前で立ち止まったのだ。
いつまで経っても去っていかない女性を不思議に思った僕は勇気を出して、恐る恐るではあるが顔を上げて女性を見た。
音咲さんだった。僕は焦った。何故かというと彼女が今にも泣き出しそうだったからだ。しかし僕は不謹慎にも彼女のその泣きそうな顔がとても綺麗に見えた。
音咲さんは音咲さんで僕だと思って立ち止まったにも拘わらず、いざ本当に僕だとわかると泣き出しそうな顔を即座に背けた。
お互いが焦ると事態はよくないことに発展していく。気まずさによって僕は何かを握りたい衝動にかられた。何かに掴まっていないとこの場に黙って居ることが出来ない奇妙な錯覚に陥る。その為、押していた清掃道具の入っているカートに手をつこうとしたが、思った場所にカートはなく、僕は前のめりに倒れて、カートの角にぶつかってしまった。カートが音を立てて倒れそうになったのを見ると音咲さんは慌ててそのカートを支えようとするが、前のめりに倒れてくる僕と衝突してしまい、カートだけではなく僕達2人も絨毯の上に倒れてしまった。
僕が下で彼女が上。
初めて会った時のことを思い出す。
僕は慌てて彼女を引き離そうとしたが、彼女は言った。
「少しだけ、このままでいて……」
僕は思わず声を出して、どうしたのか尋ねかったが、彼女に制される。
「何も言わないで、何も聞かないで……」
彼女の指示にしたがった。彼女の重みと体温が僕の中に溶け込んでいくのが感じられた。
廊下と同じくお父さんのいる部屋にはワインレッドの絨毯が敷き詰められている。長方形の部屋の両側にはたくさんの本が詰まった本棚、正面には向き合うようにして置かれたレザーソファと背の低いテーブルが一つ、その更に奥にお父さん、音咲鏡三が重厚な机を前にして、椅子に腰掛け書類に目を通している。
お父さんが書類から入室した私に視線を向けた。私はビクリと萎縮してしまう。その反応に満足したのかお父さんは再び視線を書類に落とした。そしていつまでたっても話を切り出さない私に告げる。
「何のようだ?」
先程の扉越しでの声とは違い、同じ部屋にいる私の身体をお父さんのその声は震わせた。
「…あ、あの……その……」
お父さんは何かにガッカリしたかのような面持ちで、書類を置き、机に両肘をついて指を組んだ。
「用がないなら──」
「ある!あります!!」
私は勇気を出して話を切り出した。
──愛美ちゃん!エドヴァルド様!私に勇気をください!!
「こ、今度映画に出るの……そ、その試写会をお父さんに観に来てほしいの!!」
早く言い終わりたい、その気持ちが後半、私を早口にさせた。お父さんは暫く黙ってから口を開く。
「何故だ?」
「え……」
予想していない言葉によって私の頭はショートしかけた。しかしこの沈黙を埋めなければならない、そんな謎の使命感によって私は言葉を発した。
「…わ、私!演技上手くなったんだよ!!だからお父さんに観てもらいたくて……」
「上手くなったと言える根拠はあるのか?」
「…か、監督に誉められました……」
何故か敬語になってしまった。
「その監督の名前は?」
「く、黒木監督……」
お父さんはその名前を聞いて、肩を落とし溜め息をついた。
「観るに値しないな」
「ど、どうして!?」
「黒木安孝、過去2作品『思い出』と『朝靄の流星』を観たが観客、主にティーン向けの媚びたキャスティング、そのキャストに便りきった脚本に演出、メッセージ性皆無な映画表現。今後5年間は観る必要のない映画監督だ。その監督に褒められた程度で自分の演技が向上したと思ってしまう辺り、底が知れる」
理不尽なまでの価値観に私はうち震え、怒りを覚えた。今までの私なら、悲しそうな表情で部屋をあとにしていただろう。しかしここは引けなかった。価値観のぶつかり合いなら現場でたくさん見てきたんだ。私だって言われっぱなしは悔しい。
「そ、そうやって!人をわかった気になって判断するのはよくないよ!私の演技がどんなものなのか何も知らないくせに!?なのに自分の嫌いな監督が誉めたからって観る必要ないなんて、そんなの酷いよ……」
怒りのボルテージは徐々に尻すぼみとなる。本当はもっとたくさん言いたいことがある筈なのに、言葉が出てこない。自分のお父さんに対する感情を言葉にするだけなのに。言葉よりも先に悲しいという感情が押し寄せてくる。お父さんは、少しだけ面食らった様子だった。この表情をさせただけでも私は自分を誉めたいと思った程だ。
お父さんが何かを言いかけたその時、重苦しい空気のこの部屋からスマホの着信音が聴こえる。ありふれた着信音がこの部屋を満たした。私達は黙った。いつまでも鳴り止まない着信にとうとうお父さんは出た。
「もしもし、あぁ、問題ない」
スマホを耳に当てながら私を見るお父さん。これにはまだそこにいろという意味なのか、それとも出ていけと言っているのか私にはわからなかった。しかし私は部屋から出た。
部屋から退出して廊下に出てもまだ重苦しい空気を感じる。そして疲労が肩にのし掛かっているようだった。私は足を引きずるようにして自室へと戻る。
──────────────────────────────────────────────────
~織原朔真視点~
カミカさんの炎上の件はそこまで長続きはしないだろう。というのも、比較的カミカさんを擁護する声が多いからだ。SNSでの誹謗中傷は開示請求の対象となる。示談金等で被害者から何十万も請求されている人達がいるのだ。悪口を書くならネットの掲示板と相場が決まっているがしかし、そこに書き込むのは熱心なアンチか一時のストレスの解消で書く者しかいない。その熱と炎上による炎は時間が立てば鎮まっていくし、その掲示板にすら訴えられるリスクが存在する為、ここにも書き込む者達も減っていくことだろう。
薙鬼流の件にしてもカミカさんの件にしても過去にどういった経緯で炎上したのか、それらをまとめるようなサイトしか残らないだろうと僕は予想している。それでも彼女等に怒りを抱いている人はどこにでもいるものだ。行き場のない怒りやストレスは一体どこへ向かっていくのか僕はまだわかっていない。
僕は現在バイト中なのに今もまだカミカさんの炎上の件を何故考えているのかというと、僕が明日、始めての歌枠をとるからだ。
Vチューバーが歌枠をとるのは珍しいことではないが、僕にとっては初めて歌枠だ。チャンネル登録者数が25万人を突破した記念枠だ。カミカさんの炎上と、たまたま重なってしまったため、変な憶測をたてるリスナーがいてもおかしくない。
まだ告知すらだしていないが、サムネとかセトリとかどうしようか。
僕は今日のノルマである最後の部屋の清掃を終え、その部屋から廊下へと出る。薄暗い廊下に清掃道具を乗っけたカートを押してスタッフしか入れない扉に向かって歩いた。
しかしその時、廊下を照らしていた奥の電球が1つ瞬く。
──うわ……
電球は一瞬だけ瞬いたが、直ぐに他の電球達と同様にして廊下を照らす仕事に勤しんだ。
──そのまま、切れないでくれよ……
仕事が終わって解放感に浸っていた僕だが、電球交換という新たな仕事が増えてしまう恐怖に怯えている。僕は足早に電球の切れる瞬間を見まいとバックヤードへと戻ろうとするがしかし、その電球がまた瞬いた。そして今度は点かずに消えた。
──え~……
僕は足を止めて、落胆するが、暫くしてまた問題の電球が点灯した。しかしその瞬間、僕は腰を抜かした。電球が再び点くとさっきまで誰もいなかった筈の廊下に髪の長い女性が立っているのが見えたからだ。その女性はうな垂れており、その長い髪が地面に付きそうだった。
──だ、誰だろう…お客様かな……
僕は咄嗟に身を屈め、カートを盾にしながらクリアリングをするとその女性は足を引きずるようにして僕の方へ向かってフラフラと歩いてきた。
──ぇ……こわ……
怖いと思いつつも、もしお客様ならば逃げるようにして反転するのも失礼だと思う。考えが纏まらない僕はその場に動けないでいた。その間にも女性は僕に近付いてくる。
──どうする!?どうする!?
僕は、恐怖によってその場に立ち尽くし、俯くようにして女性に向かって礼をした。目を合わせないよう、それでいて礼儀を欠かないようにお辞儀をする。
清掃の行き届いた絨毯を真っ直ぐ見つめ、女性が通り過ぎるのを待った。すると、視界の端に女性の靴が見える。女性はフラフラとした足取りだったが、一歩一歩確実に僕に近づいてきた。僕は女性に足があることに少しだけ安心したが、その女性の足が止まった。僕の目の前で立ち止まったのだ。
いつまで経っても去っていかない女性を不思議に思った僕は勇気を出して、恐る恐るではあるが顔を上げて女性を見た。
音咲さんだった。僕は焦った。何故かというと彼女が今にも泣き出しそうだったからだ。しかし僕は不謹慎にも彼女のその泣きそうな顔がとても綺麗に見えた。
音咲さんは音咲さんで僕だと思って立ち止まったにも拘わらず、いざ本当に僕だとわかると泣き出しそうな顔を即座に背けた。
お互いが焦ると事態はよくないことに発展していく。気まずさによって僕は何かを握りたい衝動にかられた。何かに掴まっていないとこの場に黙って居ることが出来ない奇妙な錯覚に陥る。その為、押していた清掃道具の入っているカートに手をつこうとしたが、思った場所にカートはなく、僕は前のめりに倒れて、カートの角にぶつかってしまった。カートが音を立てて倒れそうになったのを見ると音咲さんは慌ててそのカートを支えようとするが、前のめりに倒れてくる僕と衝突してしまい、カートだけではなく僕達2人も絨毯の上に倒れてしまった。
僕が下で彼女が上。
初めて会った時のことを思い出す。
僕は慌てて彼女を引き離そうとしたが、彼女は言った。
「少しだけ、このままでいて……」
僕は思わず声を出して、どうしたのか尋ねかったが、彼女に制される。
「何も言わないで、何も聞かないで……」
彼女の指示にしたがった。彼女の重みと体温が僕の中に溶け込んでいくのが感じられた。
1
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
隣の席のクールな銀髪美少女、俺にだけデレるどころか未来の嫁だと宣言してきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な高校生、相沢優斗。彼の隣の席は『氷の女王』と噂のクールな銀髪美少女、雪城冬花。住む世界が違うと思っていたが、ある日彼女から「私はあなたの未来の妻です」と衝撃の告白を受ける。
その日から、学校では鉄壁の彼女が、二人きりになると「未来では当然です」と腕を組み、手作り弁当で「あーん」を迫る超絶甘々なデレモードに!
戸惑いながらも、彼女の献身的なアプローチに心惹かれていく優斗。これは未来で結ばれる運命の二人が、最高の未来を掴むため、最高の恋をする糖度MAXの青春ラブコメディ。
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる