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第123話 バズった
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~織原朔真視点~
good voice :)
と共に僕の歌枠を切り抜いた動画が添付された呟きが世界中に広がった。
呟いたのは僕が歌った歌『lose yourself』の作詞作曲をした全米、いや世界中で人気のザスティン・マーラン本人である。
ザスティンが親日であることは有名な話で、過去にも日本人のコメディアンの動画をバズらせたこともある。また、めぼしい新人アーティストを自身のレーベルでデビューをさせたことだってある。そんな彼のデビューのきっかけは、動画投稿サイトに歌を歌った動画を載せたところ、世界的に有名になったのだ。
僕のような変わった見た目の奴が拙い英語で一生懸命歌を歌っていることが、彼の琴線に触れたのだろう。
「凄い!凄いよお兄ちゃん!!」
SNSの通知と動画の再生回数がスロットのように回転し、上昇し続けている。
妹の萌は興奮しっぱなしだが、僕にとっては少し荷が重い。いや勿論嬉しいのだが、こんなに一気に有名になって、注目されてしまうのが、そら恐ろしい。
チャンネル登録者数はSNSの通知よりもかなり鈍い速度だが確実に上昇している。動画は見るが自分のお気に入りの本棚には僕のようなVチューバーを飾りたくないのだろう。昔よりもチャンネル登録をする人が少なくなったのは良く聞く話だ。
しかしこれからどうなってしまうのだろうか、期待と不安が押し寄せる。既に僕の歌った配信アーカイブを切り取って、リアクションする外国人の動画、僕の歌声を分析する日本人のボイストレーナーの動画なんかも投稿されている。テレビの取材や仕事のオファーなんかのDMも届き始めた。
──配信をきったばかりだが、もう一度配信をして、更なる話題を作った方が良いのか?その時の第一声は、ちょっと今、緊急で撮ってるんですけどもぉ……か?
しかし、僕はSNSでザスティンにリプライを送っただけにとどめた。そう、僕は恐れていたんだ。ネットの中でも人の目を気にして喋れなくなってしまうのではないかという恐怖に。
──────────────────────────────────────────────────
~薙鬼流ひなみ視点~
舗装された道を歩いていると、ミュン先輩が寄ってきた。加布里ミュン。『ブルーナイツ』の三期生にしてチャンネル登録者数350万人超えの化け物Vチューバーだ。
オレンジ色の瞳、いつもは水色の長い髪を高い位置でポニーテールにしているのだが、今日はツインテールにしている。
私は訊いた。
「どうしました?」
「今、大丈夫ぅ?」
「はい、大丈夫ですよ?」
「ちょっと付いて来てほしいんだけど」
私は頷いてミュン先輩に付いて行く。先に歩いていくミュン先輩は時々私がついて来ているか後ろを振り替えっては確認する。そしてまた背を向けて目的のところまで案内していった。
──可愛い……
舗装された道から外れて、森の中へと入っていく。しばらく歩くとこじんまりとした木の家にたどり着いた。
三角の屋根の木造の家。玄関の両脇にはきちんと左右対称になるように窓が設置されている。
中に入るように促され、私は家の中に入った。室内は正方形で、天井を見上げれば、先程外で見た三角形の屋根の裏側が見える。部屋の奥には木の箱が置いてあった。きっと中にはミュン先輩の持ち物が入っているのだろう。室内から外の景色を見ると自然豊かな森の景色が広がっていた。
ミュン先輩は外でジャンプをしながら室内にいる私を見ようとしている。窓から一生懸命飛び跳ねているミュン先輩がいる。
「可愛い~」
私がそう言うと、ミュン先輩が言った。
「ひなみちゃん!少し遅くなったけどアーペックスの大会、優勝おめでとぉ~!!中に木の箱があると思うけど、その箱の中はひなみちゃんへのプレゼントだみゅ~ん!!開けてみて♪」
「え~!!良いんですか?ありがとうございます!!」
私は窓から遠ざかり、部屋の奥へと進む。そして木の箱を開けようとすると、床が消えた。いや、床が左右の壁へ収納されたといった方が正確な表現なのかもしれない。
「え~~!!!?」
「ファファファファファ!!!!」
ミュン先輩の独特な笑い声を聞きながら、私は奈落の底へと落下する。なかなか底に着かない。死に到るであろう高さからの落下。しかし地面にはスライムのように柔らかい吸収材が敷かれていた為に私は無傷だった。
落とされた私は、ミュン先輩に抗議しながら拡がる地下空間を見渡した。
「ちょっと!!?なぁんてことするんですかぁ!!やってることイカれてますよ!!?パワハラだパワハラ!!」
「そんなこと言って良いみゅんかぁ?」
ねっとりとした言い方で、ミュン先輩が私のいる地下空間に姿を現した。しかし私のいる地下空間とは別に、ガラスで隔てられているところにミュン先輩はいる。
「ミュンちゃんの下で働かせてくださいって言えば助けてあげるよぉ?」
「は?奴隷契約ってことですか?絶対に嫌です」
「…残念だよ。ひなみちゃん、本当に、残念だ……」
そう言って、ミュン先輩は横にあるレバーをポンと引いた。すると、ガシャン、ガシャンと一定のリズムで怪しげで不吉な音が聞こえる。
「え!?え?」
何が起きているのか私はわからなかったが、何か良くないことが起きているとわかる音だった。直後、私は理解する。このガシャンという音と共にゆっくりと正面の壁が迫ってきている。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ファファファファファファ!!!さぁ、言うんだ!可愛い可愛いミュンちゃんの元で働かせてくださいって」
「さっきとセリフ変わってんだろ!!」
「言わないならこのままぺしゃんこだみゅん?」
壁が迫る。動かない反対側の壁に私は背中をつけてなるべく自分の身体を薄くしようと努めた。
「いやぁぁ!!働きます!働かせてください!!」
「え~?どうしよっかなぁ~?」
もう手を伸ばせば壁に触れられるほどの狭い空間となってしまった。
「そう言えっつったのアンタでしょうが!!」
「ファファファ!もうそんなに働きたいならしょうがないなぁ…止めてあげよっと……」
私は安心したが、ガシャンという音は鳴り止まず、壁も動くのを止めない。
「ちょっと早く止めてくださいよ!!」
焦る私にミュン先輩は言った。
「あれ?スゥー……やべ、止まんねッ」
「おい!あぁぁぁぁぁ~~~~!!!」
私は壁に押し潰されて絶命した。
〉草
〉草
〉これは炎上します
〉やめとけって言ったのに
私のプレイ画面の左下に『hinamiはmyunに圧殺された』と表記された。
私はリスポーンして先程ミュン先輩に圧死させられた現場まで直行する。
現在私はマインドクラフトというゲームをプレイしている。
マインドクラフト。通称マドクラは、デジタル版のブロック遊びと言われており、マドクラの世界は全てブロックで出来ている。プレイヤーはブロックで出来た大地、ブロックで出来た山や木を採取して好きな形に掘ったり、採取したブロックを好きなように形作ることができる。家や城を建築したり、武器を造ってプレイヤーを攻撃してくる敵を討伐したりと様々なゲームを行うことができる。世界で最も売れたゲームだ。
私は死んだことによりドロップしてしまった自分の持ち物をミュン先輩に返してもらった。
「ご、ごめんねひなみちゃん。止まんなかった……」
私はミュン先輩を一発殴った。
「痛でっ!」
ゲーセンにあるワニを叩くゲームのような声を発するミュン先輩。
「もぉ、そんなことしなくてもミュン先輩の為ならなんでも働きますよ!」
「本当に!?嬉しい♪」
飛び跳ねるミュン先輩のアバター、私も同じように飛び跳ねた。そして私は言った。
「じゃあ今度コラボしましょうね」
「……」
「おいっ!」
無言のミュン先輩にツッコミをいれながらもう一度叩いた。
「痛っ!!ファファファファ冗談だよぉ!今度コラボしようねぇ」
そう言って私とミュン先輩は別れた。その後目的のレアアイテムを手に入れてマドクラ配信を終了した。
マドクラを終えた私だが、配信は切らずに頂いたスパチャを読む。
「マンスリーマンションさん、ありがとう!ひなたゃ、いつも応援してます。これからも頑張ってください……ひなたゃ……これどういうイントネーション?発音?が正解なんかな?でもひなたゃって響き可愛いし、文字として見ても可愛いよねなんか、ポエポエ~ってしててさ」
〉わからん
〉ないてょと一緒か?
〉薙鬼流ひなたゃw
〉ないてょw
「ないてょってなに?」
〉触れるな
〉内緒
〉触れたらアカン
〉知らなくて良い
「はい、じゃあ次のスパチャいきますねぇ、ラーメンイカ次郎さん、ありがとう。アペの大会からひなみちゃんの事を見始めました。こんなことを言うのは良くないのかもしれないけれど、僕はキアロスクーロ推しなので、3人がまた一緒になって配信とかしてほしいと思ってます」
私はラーメンイカ次郎さんのスパチャを読み終えて、少し間を置いてから応える。
「…ありがとう。私もねぇ、一緒にコラボしたいなって思ってるんだけど、なかなかスケジュールが合わなくてねぇ……」
〉MANAMIもCZカップで忙しいやろ?
〉エドの歌めっちゃバズってるし
〉今や3人とも売れっ子だからな
〉シロナガックスってMANAMIなんだよね?
〉この前MANAMIの配信で認めてたよ
「そう!エド先輩の歌枠!!あれヤバかったよね?めっちゃ良かった!しかもアメリカの有名な歌手……やべ名前が出てこない……なんだっけ?」
〉ザスティン
〉ザスティン・マーラン
〉ザスティンな
「そう!ザスティン!……さんからも反応して貰ったりしてて今仕事とか取材とかで忙しいみたい!!あっ!でも今度ポーカー大会で一緒になるからその時、喋れるかも!!」
〉遠距離の彼氏か?
〉ブロック違くね?
〉お互い決勝までいけば話せるよ
「でもまぁ、歌上手いって思ってたよ。なんだろう、声を聞いてこの人歌上手いだろうなっていうのわかったりしない?」
〉ある
〉スポーツでもある
〉エドは最初っから声響いてるからな
「私もボイトレ頑張んないとなぁ……」
〉エドに教えて貰えば?
〉自分のペースでやればええんやで
〉エドと歌みたやれば?
「教えてもらう……かぁ、それを話のネタにして……」
〉心の声が漏れてますよ
〉下心ありありだな
〉聞こえてますよ?
私は次のスパチャを読んだ。
good voice :)
と共に僕の歌枠を切り抜いた動画が添付された呟きが世界中に広がった。
呟いたのは僕が歌った歌『lose yourself』の作詞作曲をした全米、いや世界中で人気のザスティン・マーラン本人である。
ザスティンが親日であることは有名な話で、過去にも日本人のコメディアンの動画をバズらせたこともある。また、めぼしい新人アーティストを自身のレーベルでデビューをさせたことだってある。そんな彼のデビューのきっかけは、動画投稿サイトに歌を歌った動画を載せたところ、世界的に有名になったのだ。
僕のような変わった見た目の奴が拙い英語で一生懸命歌を歌っていることが、彼の琴線に触れたのだろう。
「凄い!凄いよお兄ちゃん!!」
SNSの通知と動画の再生回数がスロットのように回転し、上昇し続けている。
妹の萌は興奮しっぱなしだが、僕にとっては少し荷が重い。いや勿論嬉しいのだが、こんなに一気に有名になって、注目されてしまうのが、そら恐ろしい。
チャンネル登録者数はSNSの通知よりもかなり鈍い速度だが確実に上昇している。動画は見るが自分のお気に入りの本棚には僕のようなVチューバーを飾りたくないのだろう。昔よりもチャンネル登録をする人が少なくなったのは良く聞く話だ。
しかしこれからどうなってしまうのだろうか、期待と不安が押し寄せる。既に僕の歌った配信アーカイブを切り取って、リアクションする外国人の動画、僕の歌声を分析する日本人のボイストレーナーの動画なんかも投稿されている。テレビの取材や仕事のオファーなんかのDMも届き始めた。
──配信をきったばかりだが、もう一度配信をして、更なる話題を作った方が良いのか?その時の第一声は、ちょっと今、緊急で撮ってるんですけどもぉ……か?
しかし、僕はSNSでザスティンにリプライを送っただけにとどめた。そう、僕は恐れていたんだ。ネットの中でも人の目を気にして喋れなくなってしまうのではないかという恐怖に。
──────────────────────────────────────────────────
~薙鬼流ひなみ視点~
舗装された道を歩いていると、ミュン先輩が寄ってきた。加布里ミュン。『ブルーナイツ』の三期生にしてチャンネル登録者数350万人超えの化け物Vチューバーだ。
オレンジ色の瞳、いつもは水色の長い髪を高い位置でポニーテールにしているのだが、今日はツインテールにしている。
私は訊いた。
「どうしました?」
「今、大丈夫ぅ?」
「はい、大丈夫ですよ?」
「ちょっと付いて来てほしいんだけど」
私は頷いてミュン先輩に付いて行く。先に歩いていくミュン先輩は時々私がついて来ているか後ろを振り替えっては確認する。そしてまた背を向けて目的のところまで案内していった。
──可愛い……
舗装された道から外れて、森の中へと入っていく。しばらく歩くとこじんまりとした木の家にたどり着いた。
三角の屋根の木造の家。玄関の両脇にはきちんと左右対称になるように窓が設置されている。
中に入るように促され、私は家の中に入った。室内は正方形で、天井を見上げれば、先程外で見た三角形の屋根の裏側が見える。部屋の奥には木の箱が置いてあった。きっと中にはミュン先輩の持ち物が入っているのだろう。室内から外の景色を見ると自然豊かな森の景色が広がっていた。
ミュン先輩は外でジャンプをしながら室内にいる私を見ようとしている。窓から一生懸命飛び跳ねているミュン先輩がいる。
「可愛い~」
私がそう言うと、ミュン先輩が言った。
「ひなみちゃん!少し遅くなったけどアーペックスの大会、優勝おめでとぉ~!!中に木の箱があると思うけど、その箱の中はひなみちゃんへのプレゼントだみゅ~ん!!開けてみて♪」
「え~!!良いんですか?ありがとうございます!!」
私は窓から遠ざかり、部屋の奥へと進む。そして木の箱を開けようとすると、床が消えた。いや、床が左右の壁へ収納されたといった方が正確な表現なのかもしれない。
「え~~!!!?」
「ファファファファファ!!!!」
ミュン先輩の独特な笑い声を聞きながら、私は奈落の底へと落下する。なかなか底に着かない。死に到るであろう高さからの落下。しかし地面にはスライムのように柔らかい吸収材が敷かれていた為に私は無傷だった。
落とされた私は、ミュン先輩に抗議しながら拡がる地下空間を見渡した。
「ちょっと!!?なぁんてことするんですかぁ!!やってることイカれてますよ!!?パワハラだパワハラ!!」
「そんなこと言って良いみゅんかぁ?」
ねっとりとした言い方で、ミュン先輩が私のいる地下空間に姿を現した。しかし私のいる地下空間とは別に、ガラスで隔てられているところにミュン先輩はいる。
「ミュンちゃんの下で働かせてくださいって言えば助けてあげるよぉ?」
「は?奴隷契約ってことですか?絶対に嫌です」
「…残念だよ。ひなみちゃん、本当に、残念だ……」
そう言って、ミュン先輩は横にあるレバーをポンと引いた。すると、ガシャン、ガシャンと一定のリズムで怪しげで不吉な音が聞こえる。
「え!?え?」
何が起きているのか私はわからなかったが、何か良くないことが起きているとわかる音だった。直後、私は理解する。このガシャンという音と共にゆっくりと正面の壁が迫ってきている。
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ファファファファファファ!!!さぁ、言うんだ!可愛い可愛いミュンちゃんの元で働かせてくださいって」
「さっきとセリフ変わってんだろ!!」
「言わないならこのままぺしゃんこだみゅん?」
壁が迫る。動かない反対側の壁に私は背中をつけてなるべく自分の身体を薄くしようと努めた。
「いやぁぁ!!働きます!働かせてください!!」
「え~?どうしよっかなぁ~?」
もう手を伸ばせば壁に触れられるほどの狭い空間となってしまった。
「そう言えっつったのアンタでしょうが!!」
「ファファファ!もうそんなに働きたいならしょうがないなぁ…止めてあげよっと……」
私は安心したが、ガシャンという音は鳴り止まず、壁も動くのを止めない。
「ちょっと早く止めてくださいよ!!」
焦る私にミュン先輩は言った。
「あれ?スゥー……やべ、止まんねッ」
「おい!あぁぁぁぁぁ~~~~!!!」
私は壁に押し潰されて絶命した。
〉草
〉草
〉これは炎上します
〉やめとけって言ったのに
私のプレイ画面の左下に『hinamiはmyunに圧殺された』と表記された。
私はリスポーンして先程ミュン先輩に圧死させられた現場まで直行する。
現在私はマインドクラフトというゲームをプレイしている。
マインドクラフト。通称マドクラは、デジタル版のブロック遊びと言われており、マドクラの世界は全てブロックで出来ている。プレイヤーはブロックで出来た大地、ブロックで出来た山や木を採取して好きな形に掘ったり、採取したブロックを好きなように形作ることができる。家や城を建築したり、武器を造ってプレイヤーを攻撃してくる敵を討伐したりと様々なゲームを行うことができる。世界で最も売れたゲームだ。
私は死んだことによりドロップしてしまった自分の持ち物をミュン先輩に返してもらった。
「ご、ごめんねひなみちゃん。止まんなかった……」
私はミュン先輩を一発殴った。
「痛でっ!」
ゲーセンにあるワニを叩くゲームのような声を発するミュン先輩。
「もぉ、そんなことしなくてもミュン先輩の為ならなんでも働きますよ!」
「本当に!?嬉しい♪」
飛び跳ねるミュン先輩のアバター、私も同じように飛び跳ねた。そして私は言った。
「じゃあ今度コラボしましょうね」
「……」
「おいっ!」
無言のミュン先輩にツッコミをいれながらもう一度叩いた。
「痛っ!!ファファファファ冗談だよぉ!今度コラボしようねぇ」
そう言って私とミュン先輩は別れた。その後目的のレアアイテムを手に入れてマドクラ配信を終了した。
マドクラを終えた私だが、配信は切らずに頂いたスパチャを読む。
「マンスリーマンションさん、ありがとう!ひなたゃ、いつも応援してます。これからも頑張ってください……ひなたゃ……これどういうイントネーション?発音?が正解なんかな?でもひなたゃって響き可愛いし、文字として見ても可愛いよねなんか、ポエポエ~ってしててさ」
〉わからん
〉ないてょと一緒か?
〉薙鬼流ひなたゃw
〉ないてょw
「ないてょってなに?」
〉触れるな
〉内緒
〉触れたらアカン
〉知らなくて良い
「はい、じゃあ次のスパチャいきますねぇ、ラーメンイカ次郎さん、ありがとう。アペの大会からひなみちゃんの事を見始めました。こんなことを言うのは良くないのかもしれないけれど、僕はキアロスクーロ推しなので、3人がまた一緒になって配信とかしてほしいと思ってます」
私はラーメンイカ次郎さんのスパチャを読み終えて、少し間を置いてから応える。
「…ありがとう。私もねぇ、一緒にコラボしたいなって思ってるんだけど、なかなかスケジュールが合わなくてねぇ……」
〉MANAMIもCZカップで忙しいやろ?
〉エドの歌めっちゃバズってるし
〉今や3人とも売れっ子だからな
〉シロナガックスってMANAMIなんだよね?
〉この前MANAMIの配信で認めてたよ
「そう!エド先輩の歌枠!!あれヤバかったよね?めっちゃ良かった!しかもアメリカの有名な歌手……やべ名前が出てこない……なんだっけ?」
〉ザスティン
〉ザスティン・マーラン
〉ザスティンな
「そう!ザスティン!……さんからも反応して貰ったりしてて今仕事とか取材とかで忙しいみたい!!あっ!でも今度ポーカー大会で一緒になるからその時、喋れるかも!!」
〉遠距離の彼氏か?
〉ブロック違くね?
〉お互い決勝までいけば話せるよ
「でもまぁ、歌上手いって思ってたよ。なんだろう、声を聞いてこの人歌上手いだろうなっていうのわかったりしない?」
〉ある
〉スポーツでもある
〉エドは最初っから声響いてるからな
「私もボイトレ頑張んないとなぁ……」
〉エドに教えて貰えば?
〉自分のペースでやればええんやで
〉エドと歌みたやれば?
「教えてもらう……かぁ、それを話のネタにして……」
〉心の声が漏れてますよ
〉下心ありありだな
〉聞こえてますよ?
私は次のスパチャを読んだ。
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