153 / 185
第153話 レッツゴー
しおりを挟む
~織原朔真視点~
「はぁ、はぁ、はぁ……」
ボロボロの僕は今、1人の女性と相対している。その女性は髪の毛を2つのお団子にまとめて、それぞれにシニヨンキャップという白い被せモノをつけている。水色のチャイナドレスに身を包み、右足を軸に左足を上げ、一定のリズムを身体に刻んでいる。上げられた左足の爪先は僕を捉えており、まるでナイフの切先を向けられているような感覚がした。
既に幾度も彼女から蹴りを入れられ、あと一発でもダメージを受ければ、力尽きてしまう。
すると次の瞬間、彼女の足が目映く光ったかと思えば、僕との距離は一気に詰められ、篠突く雨のような蹴りが飛ぶ。
僕は彼女の蹴りに合わせてガードをした。
「ジャスガ!!」
ジャスガ、通称ジャストガードは、こちらに攻撃が入る直前にガードをすることである。普通のガードでもダメージが少量入る為、ジャストガードでなければ僕は死んでしまう。彼女の7回にも及ぶ連続蹴りを何とか7回ジャストガードできたが、彼女の技はまだ終わりではない。
第二波が押し寄せる。
またしても、同じ7連続の蹴りを僕に放ってきた。僕はその攻撃もなんとかジャストガードすることに成功した。
そして彼女の最後の攻撃。
左足を下段から上段、僕の顎に向かって蹴り上げる。僕はジャンプして彼女の最後の蹴りを空中でジャストガードしようとしたが……
『K.O』
最後の一撃を僕はジャスガ出来ずに、僕の使っていたキャラクターはダウンする。
「はぁ~!!?マジかぁぁぁ!!!」
〉おしぃ!!
〉もうちょい
〉これを本番でやった竹原は神
〉惜しい
僕は現在、ストーリー・ファイターⅢの耐久配信を行っている。既にコメント欄に名前も出ているが、竹原章吾が成した奇跡のようなプレイを僕は再現しようとしている。
竹原章吾。
彼はまだプロゲーマーなんて名称がない時代に名を馳せた人物だ。世界的大人気の格闘ゲーム『ストーリー・ファイターⅢ』の世界大会で竹原さんのとある1戦が今でも語り継がれている。
ライフポイントが残りわずか、攻撃はおろかあと1回でもガードをすれば負けてしまう状況で彼は、合計15回の連続攻撃をダメージ0のジャストガードでしのぎ、さらにそこからコンボを繋げてその戦いを征したのだ。
前述したようにジャストガードとは、相手の攻撃が入る瞬間にボタンを入力するため、非常にシビアなタイミングが求められる。秒数にして0.02秒だ。それを合計15回、寸分のズレもなくボタンを入力しなければならない。しかし僕がやっているのは、ただのトライアルモードなので、竹原さんがやった背水の逆転劇との難易度と比べると雲泥の差がある。
トライアルモードというのは、課題のようなもので、条件をクリアしないと次のステージに進むことのできないモードのことだ。その最終ステージが竹原さんのやったジャスガとコンボを決める課題だ。つまり、相手が何をしてくるのかわかっている状況で指定されたコマンドをタイミングよく入力していく。竹原さんの場合は対戦相手が何をしてくるのかわからない状況で、相手の行動を読まなければならない。
実際15回の連続攻撃、ユン・リーと呼ばれるキャラの必殺技が出るタイミングを読まなければ最初の一撃をジャストガードすることなどできない。光るエフェクトがあるから簡単に思われるが、光った瞬間には既にボタン入力をしていなければ間に合わないのだ。僕は最初の一撃をジャストガードするのに3時間ほどを費やしている。これを読み合いの中で成功させた竹原さんは怪物としか思えない。
〉もう諦めよ
〉無理じゃね?
〉レッツゴーザスティ~ン
〉ムズすぎ
「レッツゴーザスティ~ンじゃねぇよ!今の俺にザスティンはタイムリーすぎる」
ここでいうザスティンは、僕の歌枠をバズらせたザスティン・マーランのことではなく、ザスティン・イェンのことだ。彼は竹原さんに逆転されたユン・リー使いのことで『レッツゴーザスティ~ン』は、彼の応援をした観客の言葉だ。その言葉の直後にザスティン・イェンは必殺技を放ち、竹原さんに見事15回のジャストガードを決められることとなったのだ。
「てかさぁ、もう夏も終わっちゃったよね」
〉早いよねぇ
〉今年もあと3ヶ月ちょいで終わる。
〉食欲の秋
「食欲の秋ねぇ、あと何の秋があるんだっけ?」
僕はジャストガードしながらコメントを拾う。
〉スポーツの秋
〉スポーツ
〉読書の秋
〉八代亜紀
〉芸術の秋
〉あき竹城
「八代亜紀さんはスルーしてと……あぁ、スポーツの秋と読書の秋、あと芸術の秋ね」
〉ほしのあき
〉エドは何の秋が好き?
〉そろそろ文化祭の季節
〉ホラン千秋……
文化祭の文字が見えた。僕はリアルとあまり関係のない話題を展開することを心掛けているが、もう配信して5時間だ。潜在的に気になるコメントを僕は拾ってしまう。
「あぁ、文化祭ね。みんなはどんな思い出ある?俺は、裏方というか装飾とかやってたかな」
もう何年も前の学生時代を思い出すかのように話す。実際は1年前、僕が高1の時にやっているはずなのだが、ウイルスが世界的に蔓延したせいで中止になったのだ。
〉焼きそば売ってた
〉モノマネ披露してるやついたな
〉劇やった
〉流行り病のせいで中止になった
「中止になった人もいるよね?今年はいけるんじゃない?」
〉今年やります!
〉修学旅行もなくなったりしたんよな
〉可哀想だよね
〉たこ焼き売ってた
「あ、やっぱり今年やる人いるみ──」
7連続ジャスガを成功させ、残る7連続攻撃もジャスガに成功した僕は、話を中断して集中する。
ジャンプをしてユン・リーの蹴り上げる攻撃もジャスガすることができた。
「っよし!!」
空中から下降していく時に蹴りを入れ、着地したと同時にしゃがみながらまた蹴りを繰り出す。そして僕の使うキャラクターの必殺技を出して、トライアルモードの課題をクリアした。
「っしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
〉おおおおおおおおお!!!!
〉うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
〉いけぇ~!!!!
〉アンビリーバボー
〉わあぁぁぁぁぁぁ!!!
視聴者達の熱量と僕の興奮がシンクロした。共に喜びを分かち合うことができた気がした。視聴者の大量コメントと共にスパチャも大量に投げられた。
配信をして6時間。深夜3時を回っていた。僕は息を整えてから喋る。
「これができたのも視聴者の、みんなのおかげです!本当にありがとうございます!!もう夜も遅いのでスパチャ読みはまた別日に設けようと思います。え~、良かったらチャンネル登録、高評価、コメントをしていただけたら大変励みになりますので宜しくお願いします」
☆1200円
〉おめでとう
〉まだスパチャ投げさせろ!!
〉おつエド
〉は~い
〉乙エド
僕は配信を切った。ゲーミングチェアの背もたれに体重をかける。…っう!と呻くような声を漏らしながら、耐久配信の疲れを吐き出した。僕はスマホのSNSを開いて、配信を終えた感想などを簡単に書き込んだ。その瞬間いいね等の反応がたくさんあった。DMも幾つか届いている。普段はDM等の返信はしないのだが、この日届いたDMの中に知っている人物がいた為、僕はそのDMを開いた。
そのDMの送り主は天久カミカさんだ。
『お疲れ様、配信見てたよぉ~。いきなりでゴメンだけど文化祭……エド君の高校もするんだよね?』
カミカさんとは、ディスティニーシーでリアルにあったことがある。僕の年齢を知っている数少ない人物の内の1人だ。何か嫌な予感がした。
『しますけど……どうかしたんですか?』
僕はDMに返信した。するとすぐに返信がきた。
『行ってみたいなぁ』
予感は的中する。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
ボロボロの僕は今、1人の女性と相対している。その女性は髪の毛を2つのお団子にまとめて、それぞれにシニヨンキャップという白い被せモノをつけている。水色のチャイナドレスに身を包み、右足を軸に左足を上げ、一定のリズムを身体に刻んでいる。上げられた左足の爪先は僕を捉えており、まるでナイフの切先を向けられているような感覚がした。
既に幾度も彼女から蹴りを入れられ、あと一発でもダメージを受ければ、力尽きてしまう。
すると次の瞬間、彼女の足が目映く光ったかと思えば、僕との距離は一気に詰められ、篠突く雨のような蹴りが飛ぶ。
僕は彼女の蹴りに合わせてガードをした。
「ジャスガ!!」
ジャスガ、通称ジャストガードは、こちらに攻撃が入る直前にガードをすることである。普通のガードでもダメージが少量入る為、ジャストガードでなければ僕は死んでしまう。彼女の7回にも及ぶ連続蹴りを何とか7回ジャストガードできたが、彼女の技はまだ終わりではない。
第二波が押し寄せる。
またしても、同じ7連続の蹴りを僕に放ってきた。僕はその攻撃もなんとかジャストガードすることに成功した。
そして彼女の最後の攻撃。
左足を下段から上段、僕の顎に向かって蹴り上げる。僕はジャンプして彼女の最後の蹴りを空中でジャストガードしようとしたが……
『K.O』
最後の一撃を僕はジャスガ出来ずに、僕の使っていたキャラクターはダウンする。
「はぁ~!!?マジかぁぁぁ!!!」
〉おしぃ!!
〉もうちょい
〉これを本番でやった竹原は神
〉惜しい
僕は現在、ストーリー・ファイターⅢの耐久配信を行っている。既にコメント欄に名前も出ているが、竹原章吾が成した奇跡のようなプレイを僕は再現しようとしている。
竹原章吾。
彼はまだプロゲーマーなんて名称がない時代に名を馳せた人物だ。世界的大人気の格闘ゲーム『ストーリー・ファイターⅢ』の世界大会で竹原さんのとある1戦が今でも語り継がれている。
ライフポイントが残りわずか、攻撃はおろかあと1回でもガードをすれば負けてしまう状況で彼は、合計15回の連続攻撃をダメージ0のジャストガードでしのぎ、さらにそこからコンボを繋げてその戦いを征したのだ。
前述したようにジャストガードとは、相手の攻撃が入る瞬間にボタンを入力するため、非常にシビアなタイミングが求められる。秒数にして0.02秒だ。それを合計15回、寸分のズレもなくボタンを入力しなければならない。しかし僕がやっているのは、ただのトライアルモードなので、竹原さんがやった背水の逆転劇との難易度と比べると雲泥の差がある。
トライアルモードというのは、課題のようなもので、条件をクリアしないと次のステージに進むことのできないモードのことだ。その最終ステージが竹原さんのやったジャスガとコンボを決める課題だ。つまり、相手が何をしてくるのかわかっている状況で指定されたコマンドをタイミングよく入力していく。竹原さんの場合は対戦相手が何をしてくるのかわからない状況で、相手の行動を読まなければならない。
実際15回の連続攻撃、ユン・リーと呼ばれるキャラの必殺技が出るタイミングを読まなければ最初の一撃をジャストガードすることなどできない。光るエフェクトがあるから簡単に思われるが、光った瞬間には既にボタン入力をしていなければ間に合わないのだ。僕は最初の一撃をジャストガードするのに3時間ほどを費やしている。これを読み合いの中で成功させた竹原さんは怪物としか思えない。
〉もう諦めよ
〉無理じゃね?
〉レッツゴーザスティ~ン
〉ムズすぎ
「レッツゴーザスティ~ンじゃねぇよ!今の俺にザスティンはタイムリーすぎる」
ここでいうザスティンは、僕の歌枠をバズらせたザスティン・マーランのことではなく、ザスティン・イェンのことだ。彼は竹原さんに逆転されたユン・リー使いのことで『レッツゴーザスティ~ン』は、彼の応援をした観客の言葉だ。その言葉の直後にザスティン・イェンは必殺技を放ち、竹原さんに見事15回のジャストガードを決められることとなったのだ。
「てかさぁ、もう夏も終わっちゃったよね」
〉早いよねぇ
〉今年もあと3ヶ月ちょいで終わる。
〉食欲の秋
「食欲の秋ねぇ、あと何の秋があるんだっけ?」
僕はジャストガードしながらコメントを拾う。
〉スポーツの秋
〉スポーツ
〉読書の秋
〉八代亜紀
〉芸術の秋
〉あき竹城
「八代亜紀さんはスルーしてと……あぁ、スポーツの秋と読書の秋、あと芸術の秋ね」
〉ほしのあき
〉エドは何の秋が好き?
〉そろそろ文化祭の季節
〉ホラン千秋……
文化祭の文字が見えた。僕はリアルとあまり関係のない話題を展開することを心掛けているが、もう配信して5時間だ。潜在的に気になるコメントを僕は拾ってしまう。
「あぁ、文化祭ね。みんなはどんな思い出ある?俺は、裏方というか装飾とかやってたかな」
もう何年も前の学生時代を思い出すかのように話す。実際は1年前、僕が高1の時にやっているはずなのだが、ウイルスが世界的に蔓延したせいで中止になったのだ。
〉焼きそば売ってた
〉モノマネ披露してるやついたな
〉劇やった
〉流行り病のせいで中止になった
「中止になった人もいるよね?今年はいけるんじゃない?」
〉今年やります!
〉修学旅行もなくなったりしたんよな
〉可哀想だよね
〉たこ焼き売ってた
「あ、やっぱり今年やる人いるみ──」
7連続ジャスガを成功させ、残る7連続攻撃もジャスガに成功した僕は、話を中断して集中する。
ジャンプをしてユン・リーの蹴り上げる攻撃もジャスガすることができた。
「っよし!!」
空中から下降していく時に蹴りを入れ、着地したと同時にしゃがみながらまた蹴りを繰り出す。そして僕の使うキャラクターの必殺技を出して、トライアルモードの課題をクリアした。
「っしゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
〉おおおおおおおおお!!!!
〉うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
〉いけぇ~!!!!
〉アンビリーバボー
〉わあぁぁぁぁぁぁ!!!
視聴者達の熱量と僕の興奮がシンクロした。共に喜びを分かち合うことができた気がした。視聴者の大量コメントと共にスパチャも大量に投げられた。
配信をして6時間。深夜3時を回っていた。僕は息を整えてから喋る。
「これができたのも視聴者の、みんなのおかげです!本当にありがとうございます!!もう夜も遅いのでスパチャ読みはまた別日に設けようと思います。え~、良かったらチャンネル登録、高評価、コメントをしていただけたら大変励みになりますので宜しくお願いします」
☆1200円
〉おめでとう
〉まだスパチャ投げさせろ!!
〉おつエド
〉は~い
〉乙エド
僕は配信を切った。ゲーミングチェアの背もたれに体重をかける。…っう!と呻くような声を漏らしながら、耐久配信の疲れを吐き出した。僕はスマホのSNSを開いて、配信を終えた感想などを簡単に書き込んだ。その瞬間いいね等の反応がたくさんあった。DMも幾つか届いている。普段はDM等の返信はしないのだが、この日届いたDMの中に知っている人物がいた為、僕はそのDMを開いた。
そのDMの送り主は天久カミカさんだ。
『お疲れ様、配信見てたよぉ~。いきなりでゴメンだけど文化祭……エド君の高校もするんだよね?』
カミカさんとは、ディスティニーシーでリアルにあったことがある。僕の年齢を知っている数少ない人物の内の1人だ。何か嫌な予感がした。
『しますけど……どうかしたんですか?』
僕はDMに返信した。するとすぐに返信がきた。
『行ってみたいなぁ』
予感は的中する。
2
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
【完結】好きって言ってないのに、なぜか学園中にバレてる件。
東野あさひ
恋愛
「好きって言ってないのに、なんでバレてるんだよ!?」
──平凡な男子高校生・真嶋蒼汰の一言から、すべての誤解が始まった。
購買で「好きなパンは?」と聞かれ、「好きです!」と答えただけ。
それなのにStarChat(学園SNS)では“告白事件”として炎上、
いつの間にか“七瀬ひよりと両想い”扱いに!?
否定しても、弁解しても、誤解はどんどん拡散。
気づけば――“誤解”が、少しずつ“恋”に変わっていく。
ツンデレ男子×天然ヒロインが織りなす、SNS時代の爆笑すれ違いラブコメ!
最後は笑って、ちょっと泣ける。
#誤解が本当の恋になる瞬間、あなたもきっとトレンド入り。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
隣の席のクールな銀髪美少女、俺にだけデレるどころか未来の嫁だと宣言してきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な高校生、相沢優斗。彼の隣の席は『氷の女王』と噂のクールな銀髪美少女、雪城冬花。住む世界が違うと思っていたが、ある日彼女から「私はあなたの未来の妻です」と衝撃の告白を受ける。
その日から、学校では鉄壁の彼女が、二人きりになると「未来では当然です」と腕を組み、手作り弁当で「あーん」を迫る超絶甘々なデレモードに!
戸惑いながらも、彼女の献身的なアプローチに心惹かれていく優斗。これは未来で結ばれる運命の二人が、最高の未来を掴むため、最高の恋をする糖度MAXの青春ラブコメディ。
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
昔義妹だった女の子が通い妻になって矯正してくる件
マサタカ
青春
俺には昔、義妹がいた。仲が良くて、目に入れても痛くないくらいのかわいい女の子だった。
あれから数年経って大学生になった俺は友人・先輩と楽しく過ごし、それなりに充実した日々を送ってる。
そんなある日、偶然元義妹と再会してしまう。
「久しぶりですね、兄さん」
義妹は見た目や性格、何より俺への態度。全てが変わってしまっていた。そして、俺の生活が爛れてるって言って押しかけて来るようになってしまい・・・・・・。
ただでさえ再会したことと変わってしまったこと、そして過去にあったことで接し方に困っているのに成長した元義妹にドギマギさせられてるのに。
「矯正します」
「それがなにか関係あります? 今のあなたと」
冷たい視線は俺の過去を思い出させて、罪悪感を募らせていく。それでも、義妹とまた会えて嬉しくて。
今の俺たちの関係って義兄弟? それとも元家族? 赤の他人?
ノベルアッププラスでも公開。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる