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第161話 名古屋公演
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~音咲華多莉視点~
暗い舞台裏。正確に言うと幕のようにメインステージを覆う大きなスクリーンの裏だ。私含めた選抜メンバーが横一列にマイクを握りしめながら並ぶ。私はセンターの希さんの隣にいる。先程まで慌ただしかった舞台裏もようやく静まった。どうやらオンタイムでLIVEを始めるようだ。
ざわざわとした声が客席から聞こえてくる。これからLIVEを楽しもうとする期待に溢れた声が澄んだ空気に溶け込んだ。明るかった会場の照明が落ちて、メインステージとサブステージ、それを結ぶ花道に取り付けられたムービングライトと私達の目の前にある幕の役割をしているスクリーンだけが会場を照らし始める。それに呼応するかのようにお客さんが唸るようにして声を出した。
「「「「「おおぉぉぉぉぉ~~!!」」」」」
お客さんの持つペンライトがきっと綺麗に客席を彩っているのだろう。そしてスピーカーから重低音と期待感を煽る電子音が轟き、スクリーンに私達、椎名町45の軌跡が写し出された。bpmと映像の切り替わりが徐々に速度を上げる。お客さんの声も次第に大きくなり始めた。リズムを刻んでいた音と映像を切るようにして椎名町45のロゴがスクリーンにドンっと写し出されたところで、今までで一番の歓声があがった。
そしてロゴを写していたスクリーンが真っ二つに割れて、左右にゆっくりとスライドしていく。私含めた選抜メンバーの登場だ。歓声とペンライトが会場内をうねるようにして駆け巡る。
しかし私達は微動だにしない。歓声が少しおさまったと同時に、イントロが流れた。
センターである希さんのソロからLIVEは始まった。
希さんの透き通った声が会場を満たす。
希さんのソロパートが終わったら、いよいよ私のパートだ。
──────────────────────────────────────────────────
~後方腕組みオタク視点~
ライブには様々な人が来る。
アリーナ席の最前列で柵にかぶり付いて応援をする人、一緒になってダンスを踊り、自分の姿をアピールする人、ステージや音の大きさに驚いて微動だにしない人。ライブというお祭りを楽しむ人。
──そして私のように熱狂したファンと推しの姿を見て感慨に耽る人……
オンタイムで始まったこの名古屋公演の演出家は前にやった10thと9th anniversary liveと同じ人だ。舞台装置や映像を使った演出が主だったのだが、今回はどうだろうか?個人的には椎名町のメンバーが際立つような演出、例えばダンスやメンバー間のやり取り、チームワークが見えるような演出の方が好みだったりする。最近で言えば向日町45のライブ演出の方が好きだ。
──会場が大きければ大きいほどスペクタクルになるのは仕方ないとして、小さい会場からライブを観てきた身としては彼女達自身のパフォーマンスが……
スクリーンに写し出された椎名町達の軌跡。それを見た前方にいるファン達は、大いに騒いだ。
──フッ…今写っている彼女達の映像をリアルタイムで観たことある人なんて私ぐらいしかいないんだろうな……
それがこんなにもたくさんのファンに囲まれるなんて私も鼻が高い。映像が終わり椎名町のロゴが写し出された。ファン達の盛り上がりも最高潮となったその時、スクリーンが真っ二つに割れると、そこには選抜メンバーらしき人影が横一列に並んでいる。
「きたぁぁぁぁ!!」
「うぉぉぉぉぉ!!」
私の両隣の男達が叫ぶ。
──わかるわかる…私もライブ来たての頃はよく叫んでいたし、なんだったら私も騒ぎたい。しかし歳のせいでライブの最後までそのテンションではいられない。
歓声が少しだけ静まると『ダンスオブライフ』のイントロが流れた。少し遅れてメインステージがライトアップされる。
そして最推しの、のんちゃん。私の嫁、斎藤希が歌い始める。
──はい!百億点!!!
透き通るように美しい彼女の姿に、その歌声。両開きに別れたスクリーンの奥にはまた別の据え置きの大型スクリーンがある。そこには宮殿の内部のような豪奢な造りの絨毯と柱が写し出されている。どうやら今回のコンセプトはお城の舞踏会のようだ。
──その映像の前で歌っているのんちゃんは姫だ。間違いなく姫だ!!!あぁ~前より上手くなってる……
私は目頭を押さえた。
もう少しでのんちゃんのソロパートが終わってしまう。その次は近年メキメキと頭角を現している音咲華多莉のパートだ。かたりんを知って椎名町のファンになった人もいるだろう。若干17歳にしてそれだけ彼女の存在は大きい。次期センターであるのは間違いない。
──しかし、私はまだ彼女を認めていない。
歌やダンス、演技に立ち振舞い。どれをとっても素晴らしいとは思うが、どこか機械的で人間味が薄いような印象を持つ。本当に椎名町45の為に活動しているのか、応援しているファン達に向かって歌っているのかわからない。握手会じゃ塩対応だったと聞く。だが最近はその対応も良くなったと、かたりん推しのファンから聞くがどうだろうか。
──このライブで見極めてやろうじゃない…か……?
かたりんのパートに入った瞬間、私はかたりんの優しさに触れた気がした。今まで彼女の歌で感じたことのない感覚だった。
両隣の男達は騒ぐ。
「かたり~ん!!!」
「かたり~ん!!!」
私は両隣にいる男達を見た。
──彼女の変化に気付いているのか?否、気付いていない。一体どれだけの人がかたりんの変化に気付いているんだ?
大人になったというか、ここからじゃ顔もよく見えないが歌声でわかる。
──良い表情をしている……
そこに『ダンスオブライフ』の歌詞が突き刺さる。
「♪悲しいことは、これからくる喜びを知るため♪あなたの人生に大切なモノ」
気付いたらこの日私は、かたりんのことばかり見ていた。
──────────────────────────────────────────────────
~織原朔真視点~
選抜メンバーと呼ばれる、椎名町45の主要メンバーがそれぞれソロパートを歌った。僕は無料視聴パートを、群がるクラスメイトのスマホを後方から観ている。
──初めて観たけど……
アイドルは口パクが常だし、歌よりもまず容姿が大事だ。音程とリズムがあっていればとりあえず良しとされている日本の音楽界なのだが、音咲さんはその2つの要素を使って歌詞の意味を理解し、ちゃんと表現している。
「うわぁぁぁぁ!!」
「上手っ!!!」
「可愛い!!」
「綺麗……」
「静かにして!聴こえない!!」
それぞれのソロパートが終わると、サビに入った。照明が更に明るくなりメンバーの顔がはっきりと見えるようになる。サビが終わって2番に入ると、他の椎名町のメンバーが加わりステージは一気に華やいだ。メンバー総出のフォーメーションダンス。長いスカートが花びらのように綺麗なシルエットで揺れる。
「かわいい!!」
「すげぇぇ!!」
「てかさカメラ、かたりんばっか写してない?」
それは僕も思ったが、仕方のないことだと思った。
「そりゃ人気だから写すでしょ?」
「俺もかたりんがこんなに写って嬉しいけど……」
「やっぱ視聴者に媚びてる的な?」
そういうことではない。単純にダンスが魅力的なだけだ。目を離せないでいる。他のメンバーはダンスに一生懸命さが見てとれるが、音咲さんはダンスに表現を加えようとしている。ステップ1つとっても、他のメンバーと情報量が違うのだ。
「上手くなってる……」
僕の隣のクラスメイトが呟いた。林間学校で同じ部屋だった男子だ。
──確か渡辺くん?彼の言う通りなのであれば、明日のゲリラLIVEで鏡三さんに観て貰おうとたくさん練習をしたんじゃないだろうか?
僕は思わず笑みを溢した。そして『ダンスオブライフ』という歌が終わり、次の曲に差し掛かったところで無料パート分の配信は終了した。
「ノーーーー!!!」
「かたりーーん!!!」
「あぁぁぁぁ……」
「いやだぁぁぁ!!!」
頭を抱える男子達に向かって同じようにLIVEを観ていた女子達の群れにいた松本さんが言い放つ。
「さぁ、準備の続きをしよ?」
暗い舞台裏。正確に言うと幕のようにメインステージを覆う大きなスクリーンの裏だ。私含めた選抜メンバーが横一列にマイクを握りしめながら並ぶ。私はセンターの希さんの隣にいる。先程まで慌ただしかった舞台裏もようやく静まった。どうやらオンタイムでLIVEを始めるようだ。
ざわざわとした声が客席から聞こえてくる。これからLIVEを楽しもうとする期待に溢れた声が澄んだ空気に溶け込んだ。明るかった会場の照明が落ちて、メインステージとサブステージ、それを結ぶ花道に取り付けられたムービングライトと私達の目の前にある幕の役割をしているスクリーンだけが会場を照らし始める。それに呼応するかのようにお客さんが唸るようにして声を出した。
「「「「「おおぉぉぉぉぉ~~!!」」」」」
お客さんの持つペンライトがきっと綺麗に客席を彩っているのだろう。そしてスピーカーから重低音と期待感を煽る電子音が轟き、スクリーンに私達、椎名町45の軌跡が写し出された。bpmと映像の切り替わりが徐々に速度を上げる。お客さんの声も次第に大きくなり始めた。リズムを刻んでいた音と映像を切るようにして椎名町45のロゴがスクリーンにドンっと写し出されたところで、今までで一番の歓声があがった。
そしてロゴを写していたスクリーンが真っ二つに割れて、左右にゆっくりとスライドしていく。私含めた選抜メンバーの登場だ。歓声とペンライトが会場内をうねるようにして駆け巡る。
しかし私達は微動だにしない。歓声が少しおさまったと同時に、イントロが流れた。
センターである希さんのソロからLIVEは始まった。
希さんの透き通った声が会場を満たす。
希さんのソロパートが終わったら、いよいよ私のパートだ。
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~後方腕組みオタク視点~
ライブには様々な人が来る。
アリーナ席の最前列で柵にかぶり付いて応援をする人、一緒になってダンスを踊り、自分の姿をアピールする人、ステージや音の大きさに驚いて微動だにしない人。ライブというお祭りを楽しむ人。
──そして私のように熱狂したファンと推しの姿を見て感慨に耽る人……
オンタイムで始まったこの名古屋公演の演出家は前にやった10thと9th anniversary liveと同じ人だ。舞台装置や映像を使った演出が主だったのだが、今回はどうだろうか?個人的には椎名町のメンバーが際立つような演出、例えばダンスやメンバー間のやり取り、チームワークが見えるような演出の方が好みだったりする。最近で言えば向日町45のライブ演出の方が好きだ。
──会場が大きければ大きいほどスペクタクルになるのは仕方ないとして、小さい会場からライブを観てきた身としては彼女達自身のパフォーマンスが……
スクリーンに写し出された椎名町達の軌跡。それを見た前方にいるファン達は、大いに騒いだ。
──フッ…今写っている彼女達の映像をリアルタイムで観たことある人なんて私ぐらいしかいないんだろうな……
それがこんなにもたくさんのファンに囲まれるなんて私も鼻が高い。映像が終わり椎名町のロゴが写し出された。ファン達の盛り上がりも最高潮となったその時、スクリーンが真っ二つに割れると、そこには選抜メンバーらしき人影が横一列に並んでいる。
「きたぁぁぁぁ!!」
「うぉぉぉぉぉ!!」
私の両隣の男達が叫ぶ。
──わかるわかる…私もライブ来たての頃はよく叫んでいたし、なんだったら私も騒ぎたい。しかし歳のせいでライブの最後までそのテンションではいられない。
歓声が少しだけ静まると『ダンスオブライフ』のイントロが流れた。少し遅れてメインステージがライトアップされる。
そして最推しの、のんちゃん。私の嫁、斎藤希が歌い始める。
──はい!百億点!!!
透き通るように美しい彼女の姿に、その歌声。両開きに別れたスクリーンの奥にはまた別の据え置きの大型スクリーンがある。そこには宮殿の内部のような豪奢な造りの絨毯と柱が写し出されている。どうやら今回のコンセプトはお城の舞踏会のようだ。
──その映像の前で歌っているのんちゃんは姫だ。間違いなく姫だ!!!あぁ~前より上手くなってる……
私は目頭を押さえた。
もう少しでのんちゃんのソロパートが終わってしまう。その次は近年メキメキと頭角を現している音咲華多莉のパートだ。かたりんを知って椎名町のファンになった人もいるだろう。若干17歳にしてそれだけ彼女の存在は大きい。次期センターであるのは間違いない。
──しかし、私はまだ彼女を認めていない。
歌やダンス、演技に立ち振舞い。どれをとっても素晴らしいとは思うが、どこか機械的で人間味が薄いような印象を持つ。本当に椎名町45の為に活動しているのか、応援しているファン達に向かって歌っているのかわからない。握手会じゃ塩対応だったと聞く。だが最近はその対応も良くなったと、かたりん推しのファンから聞くがどうだろうか。
──このライブで見極めてやろうじゃない…か……?
かたりんのパートに入った瞬間、私はかたりんの優しさに触れた気がした。今まで彼女の歌で感じたことのない感覚だった。
両隣の男達は騒ぐ。
「かたり~ん!!!」
「かたり~ん!!!」
私は両隣にいる男達を見た。
──彼女の変化に気付いているのか?否、気付いていない。一体どれだけの人がかたりんの変化に気付いているんだ?
大人になったというか、ここからじゃ顔もよく見えないが歌声でわかる。
──良い表情をしている……
そこに『ダンスオブライフ』の歌詞が突き刺さる。
「♪悲しいことは、これからくる喜びを知るため♪あなたの人生に大切なモノ」
気付いたらこの日私は、かたりんのことばかり見ていた。
──────────────────────────────────────────────────
~織原朔真視点~
選抜メンバーと呼ばれる、椎名町45の主要メンバーがそれぞれソロパートを歌った。僕は無料視聴パートを、群がるクラスメイトのスマホを後方から観ている。
──初めて観たけど……
アイドルは口パクが常だし、歌よりもまず容姿が大事だ。音程とリズムがあっていればとりあえず良しとされている日本の音楽界なのだが、音咲さんはその2つの要素を使って歌詞の意味を理解し、ちゃんと表現している。
「うわぁぁぁぁ!!」
「上手っ!!!」
「可愛い!!」
「綺麗……」
「静かにして!聴こえない!!」
それぞれのソロパートが終わると、サビに入った。照明が更に明るくなりメンバーの顔がはっきりと見えるようになる。サビが終わって2番に入ると、他の椎名町のメンバーが加わりステージは一気に華やいだ。メンバー総出のフォーメーションダンス。長いスカートが花びらのように綺麗なシルエットで揺れる。
「かわいい!!」
「すげぇぇ!!」
「てかさカメラ、かたりんばっか写してない?」
それは僕も思ったが、仕方のないことだと思った。
「そりゃ人気だから写すでしょ?」
「俺もかたりんがこんなに写って嬉しいけど……」
「やっぱ視聴者に媚びてる的な?」
そういうことではない。単純にダンスが魅力的なだけだ。目を離せないでいる。他のメンバーはダンスに一生懸命さが見てとれるが、音咲さんはダンスに表現を加えようとしている。ステップ1つとっても、他のメンバーと情報量が違うのだ。
「上手くなってる……」
僕の隣のクラスメイトが呟いた。林間学校で同じ部屋だった男子だ。
──確か渡辺くん?彼の言う通りなのであれば、明日のゲリラLIVEで鏡三さんに観て貰おうとたくさん練習をしたんじゃないだろうか?
僕は思わず笑みを溢した。そして『ダンスオブライフ』という歌が終わり、次の曲に差し掛かったところで無料パート分の配信は終了した。
「ノーーーー!!!」
「かたりーーん!!!」
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