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おっぱい星人の大ピンチ!3
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―なんか変な気がするー
真治はブックオフから家に帰った時、奇妙な感じに襲われていた。よくわからないが、でも何かがおかしい。家に帰ったらブックオフで購入した巨乳アイドルの写真集を見てデレデレしまくるつもりだったが、まぁ後でいいかと気の抜けたコーラみたいになって少し寝たりしてしまった。
しかしなんか変だ……というのは晩ごはんの時間になっても続く。なぜか妙にテンションが低い。そして何より自ら「あれ?」とか思うのは、晩ごはんの時間において向かいに座る姉こと優子を見る時だった。
感情、いや大げさに言うなら自分の内側すべて、それらがとても平坦。本来なら毎度よろしく! のごとく湧き上がるはずのドキドキがまったく起こらない。姉という巨乳女子の豊かなふくらみを見ても発生しない。
中野真治の姉、それは中野優子。小6ながらバスト89cm、ブラのサイズはEカップという巨乳の持ち主。真治がおっぱい星人になって当然の理由みたいな存在。その優子の胸をチラチラ見るのは、真治のライフワークみたいなモノだが、今日はなぜかそういう事はしなくても生きていける……みたいな、どこか年寄りくさい感じが自分の中にあると真治は少し感じたりした。
「なんだろう、なんか……うまく言えないけれど、なんか変。なんていうか、とりあえず生きているだけですみたいな……」
部屋に戻った真治、なんか調子が悪いのかな? なんて思ってつぶやいたが、事態はちょっと深刻だった。
「あれ?」
今こそ巨乳アイドルの写真集を見てドキドキワクワクするんじゃ! と思ったのに、それをやれば下がっているテンションを爆上がりにV字回復出来ると思ったのに……ならない。それどころか魅惑の巨乳ビキニっていうのを見ても、青春という熱さが自分の中に湧かない。
「っていうか……え、なんでこんなの買ったんだろう。1000円も出してさぁ、なんでお金の無駄遣いなんかしたんだろう」
真治のそのつぶやき、それは初めてのことだった。巨乳という女子の何かにドキドキして楽しんで満たされたから目が覚めたのではなく、最初から自分が枯れてエネルギー無しみたいな、突然人生を悟った老人みたいな感覚になっていた。
その時だった、優子がコミックを貸してとかいって部屋のドアをノックしてきた。
「いいよ」
真治、机に向かって座り巨乳の写真集を机の引き出しに入れて、勉強しているフリをした。
「〇〇の破壊神(漫画のタイトル)全部借りていくから」
優子はそう言ってグイグイっと入り口から本棚まで進んでいく。でもその途中、チラッと真治を見て何か変とか思わなくもない。いつもなら弟は姉の巨乳をチラチラ見るのを仕事にしているのだから。
「真治……」
「なに?」
「真治……なんだよね?」
「へ、何言ってんの?」
「いや、なんか変な感じがして」
「え、それってどういうこと?」
「いや、なんていうか……おっさん臭い感じがして」
「えぇ、それってひどくない?」
「まぁ、そうなんだけどさ」
優子、いつもなら自分の巨乳って部分をドキドキした目で見てくる弟が、それは遠い過去の話みたいな感じになっているのが気になった。だからといって「わたしのおっぱい気にならないの?」なんて言うわけにもいかないので、とりあえずコミックを持って部屋から出た。
「えぇ、なに、真治がわたしのおっぱいを全然見てこなかった。っていうか、なんか外側は真治で中身は別人みたいな感じだった。なにどういうこと? 真治が大人になったとかいうわけ?」
自分の部屋に戻った優子は首をかしげてひとりブツブツやる。いつもなら、そんなにおっぱいばかり見るなと注意する日常。でもいま、え? 気にならないの? なんて言いたくなる日常だった。それはけっこう大変な事かもしれないという気がしないでもない。
「でもまぁ、男子なんて一瞬かしこくなってもすぐバカに戻る生き物だから、ま、気にしなくていいか」
優子、男子に気を使う必要なし、男子なんてバカな生き物だからと歌うようにつぶやいてからコミックの読書に入っていった。
一方の真治、時間が流れるにつれどんどん人生から青春が消えていくような感じがしていた。おいしいケーキから糖分やら潤いが減らされスカスカっぽくなっていくような、うまい食べ物からごっそり塩分が抜かれくっそまずい食物に転落したような、とにかく急につまらない。巨乳アイドルの写真集を見てデレデレする気なんて毛頭起こらなかった。
なぜ真治がこうなったか? それはあのアイドル、つまり呪井益代が真治にかけた呪いが威力を発揮しているせいだ。真治からおっぱい星人という情熱を奪った結果、真治は青春したいと思ってもしんどいから面倒くさいって考えるような、枯れた老人みたいな感覚になってしまっていた。真治が真治でなくなる、男が中性に移行してさみしい人生を甘んじて受け入れるみたいな話になっている。
「とりあえずお風呂にでも入ろう」
気が付いたらもう夜の10時、早くお風呂を済ませて寝なきゃとか思い着替えを抱えて洗面所に到達。どうやら家族はお風呂を済ませていたらしいから安心してゆっくり風呂に入れる。
「なんか……ちがうような気がする。今日は巨乳アイドルの写真集を買って、それを家で見ながらえへえへやって楽しむつもりだったはずなのに、なんかそれをする気が全然湧かない。それをやりたいって思わない。自分が自分で無くなったような気がする」
真治はブツブツいいながら全裸になって、脱ぎ捨てたモノをまとめて洗濯機に放り込もうとフタを開ける。この時ふっと回しマシーンの内側を見て、姉の豊かなフルカップブラジャーがあると見取る。いつもだったら「お姉ちゃんのブラジャー!」とかドキドキし、そのEカップのカップに顔を近づけたりニオイを嗅いで赤面したりと、これこそ生きるに必要な青春! をやるところ。しかしここでの真治はいつもとちがった。
「よいしょっと」
なんと優子のブラジャーがあるのに気にすることもなく、特にドキドキするってわけでもなく、だから手に取ったり青春したりする事もなく、自分が着ていたTシャツやら何やらを中に放り込むだけだった。それは真治の日常においてはまさしく異変だ。
「ん……」
風呂場で体と髪の毛を洗い終えた真治、ゆったりと湯船に浸かって目を細める。そうすると不思議な感じがすると密かに思った。おっぱい星人のエネルギーがどんどん消えていくようで、自分らしさが消滅していくように感じられるというのに、でもそれがまっとうな人生の安らぎだ! と納得できるようで心地よいと。その真治はまるで、加齢によって性欲を失った哀れな男が第二の人生を歩み始めるみたいなモノだった。
真治はブックオフから家に帰った時、奇妙な感じに襲われていた。よくわからないが、でも何かがおかしい。家に帰ったらブックオフで購入した巨乳アイドルの写真集を見てデレデレしまくるつもりだったが、まぁ後でいいかと気の抜けたコーラみたいになって少し寝たりしてしまった。
しかしなんか変だ……というのは晩ごはんの時間になっても続く。なぜか妙にテンションが低い。そして何より自ら「あれ?」とか思うのは、晩ごはんの時間において向かいに座る姉こと優子を見る時だった。
感情、いや大げさに言うなら自分の内側すべて、それらがとても平坦。本来なら毎度よろしく! のごとく湧き上がるはずのドキドキがまったく起こらない。姉という巨乳女子の豊かなふくらみを見ても発生しない。
中野真治の姉、それは中野優子。小6ながらバスト89cm、ブラのサイズはEカップという巨乳の持ち主。真治がおっぱい星人になって当然の理由みたいな存在。その優子の胸をチラチラ見るのは、真治のライフワークみたいなモノだが、今日はなぜかそういう事はしなくても生きていける……みたいな、どこか年寄りくさい感じが自分の中にあると真治は少し感じたりした。
「なんだろう、なんか……うまく言えないけれど、なんか変。なんていうか、とりあえず生きているだけですみたいな……」
部屋に戻った真治、なんか調子が悪いのかな? なんて思ってつぶやいたが、事態はちょっと深刻だった。
「あれ?」
今こそ巨乳アイドルの写真集を見てドキドキワクワクするんじゃ! と思ったのに、それをやれば下がっているテンションを爆上がりにV字回復出来ると思ったのに……ならない。それどころか魅惑の巨乳ビキニっていうのを見ても、青春という熱さが自分の中に湧かない。
「っていうか……え、なんでこんなの買ったんだろう。1000円も出してさぁ、なんでお金の無駄遣いなんかしたんだろう」
真治のそのつぶやき、それは初めてのことだった。巨乳という女子の何かにドキドキして楽しんで満たされたから目が覚めたのではなく、最初から自分が枯れてエネルギー無しみたいな、突然人生を悟った老人みたいな感覚になっていた。
その時だった、優子がコミックを貸してとかいって部屋のドアをノックしてきた。
「いいよ」
真治、机に向かって座り巨乳の写真集を机の引き出しに入れて、勉強しているフリをした。
「〇〇の破壊神(漫画のタイトル)全部借りていくから」
優子はそう言ってグイグイっと入り口から本棚まで進んでいく。でもその途中、チラッと真治を見て何か変とか思わなくもない。いつもなら弟は姉の巨乳をチラチラ見るのを仕事にしているのだから。
「真治……」
「なに?」
「真治……なんだよね?」
「へ、何言ってんの?」
「いや、なんか変な感じがして」
「え、それってどういうこと?」
「いや、なんていうか……おっさん臭い感じがして」
「えぇ、それってひどくない?」
「まぁ、そうなんだけどさ」
優子、いつもなら自分の巨乳って部分をドキドキした目で見てくる弟が、それは遠い過去の話みたいな感じになっているのが気になった。だからといって「わたしのおっぱい気にならないの?」なんて言うわけにもいかないので、とりあえずコミックを持って部屋から出た。
「えぇ、なに、真治がわたしのおっぱいを全然見てこなかった。っていうか、なんか外側は真治で中身は別人みたいな感じだった。なにどういうこと? 真治が大人になったとかいうわけ?」
自分の部屋に戻った優子は首をかしげてひとりブツブツやる。いつもなら、そんなにおっぱいばかり見るなと注意する日常。でもいま、え? 気にならないの? なんて言いたくなる日常だった。それはけっこう大変な事かもしれないという気がしないでもない。
「でもまぁ、男子なんて一瞬かしこくなってもすぐバカに戻る生き物だから、ま、気にしなくていいか」
優子、男子に気を使う必要なし、男子なんてバカな生き物だからと歌うようにつぶやいてからコミックの読書に入っていった。
一方の真治、時間が流れるにつれどんどん人生から青春が消えていくような感じがしていた。おいしいケーキから糖分やら潤いが減らされスカスカっぽくなっていくような、うまい食べ物からごっそり塩分が抜かれくっそまずい食物に転落したような、とにかく急につまらない。巨乳アイドルの写真集を見てデレデレする気なんて毛頭起こらなかった。
なぜ真治がこうなったか? それはあのアイドル、つまり呪井益代が真治にかけた呪いが威力を発揮しているせいだ。真治からおっぱい星人という情熱を奪った結果、真治は青春したいと思ってもしんどいから面倒くさいって考えるような、枯れた老人みたいな感覚になってしまっていた。真治が真治でなくなる、男が中性に移行してさみしい人生を甘んじて受け入れるみたいな話になっている。
「とりあえずお風呂にでも入ろう」
気が付いたらもう夜の10時、早くお風呂を済ませて寝なきゃとか思い着替えを抱えて洗面所に到達。どうやら家族はお風呂を済ませていたらしいから安心してゆっくり風呂に入れる。
「なんか……ちがうような気がする。今日は巨乳アイドルの写真集を買って、それを家で見ながらえへえへやって楽しむつもりだったはずなのに、なんかそれをする気が全然湧かない。それをやりたいって思わない。自分が自分で無くなったような気がする」
真治はブツブツいいながら全裸になって、脱ぎ捨てたモノをまとめて洗濯機に放り込もうとフタを開ける。この時ふっと回しマシーンの内側を見て、姉の豊かなフルカップブラジャーがあると見取る。いつもだったら「お姉ちゃんのブラジャー!」とかドキドキし、そのEカップのカップに顔を近づけたりニオイを嗅いで赤面したりと、これこそ生きるに必要な青春! をやるところ。しかしここでの真治はいつもとちがった。
「よいしょっと」
なんと優子のブラジャーがあるのに気にすることもなく、特にドキドキするってわけでもなく、だから手に取ったり青春したりする事もなく、自分が着ていたTシャツやら何やらを中に放り込むだけだった。それは真治の日常においてはまさしく異変だ。
「ん……」
風呂場で体と髪の毛を洗い終えた真治、ゆったりと湯船に浸かって目を細める。そうすると不思議な感じがすると密かに思った。おっぱい星人のエネルギーがどんどん消えていくようで、自分らしさが消滅していくように感じられるというのに、でもそれがまっとうな人生の安らぎだ! と納得できるようで心地よいと。その真治はまるで、加齢によって性欲を失った哀れな男が第二の人生を歩み始めるみたいなモノだった。
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