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大蛇VSカエル軍団1(優子に迫る恐怖)
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大蛇VSカエル軍団1(優子に迫る恐怖)
きょうはつめたく暗い日だった。朝からシトシト雨が降り続ける。うす暗い感じが終わりのない時間トンネルみたいに感じさせる。
「あぁ、やだやだすごい憂鬱」
学校からの帰り道、透明カサをさして歩く優子。ピチャピチャっと水にぬれる音は止まらず、Tシャツの右肩は左側よりぬれている。おかげで内側の白いブラストラップがくっきり浮かぶ。
そんなとき、ふと苦しそうな声が耳に入ってきた。たすけてくれ、たすけてくれ、そんなSOSのくり返しが聞こえたので優子が立ち止まる。
「うん?」
シトシト音にまぎれる小さな声へ振り向く。すると風のせいで倒れた立て看板があった。それによって白いヘビが下敷きにされている。
「し、白いヘビ……」
初めて見るモノにゾッとした。よくある恐怖ではなくて、とっても神聖って感じの怖さだった。まっ白で美しいニョロニョロ体は、なぜか神の使者みたいに思える。
「たすけてくれ……おねがいだ」
ヘビが優子にせつなく訴える。
「ちょ、ちょっと待って」
かがみこむ優子、左腕でしっかりカサをかかるようにしたら、いそいで看板をどかしてやる。幸いクソ重たいってモノじゃなかったから、優子でもさっくり動かせた。
するとどうだろう、動けるようになったはずのヘビが移動しない。少しばかり頭をあげて優子を見る。まるで相手に恋したかのようなふるまいは、ちょいと優子をドキドキさせてしまう。
「おまえはとてもやさしい女の子だな」
「そ、そう? ふつうだよ、ふつう」
「しかもよく見れば色白ふっくらでとてもかわいい」
「えぇ、ほんとうに?」
「あげくやわらかそうな巨乳の持ち主。そんなにステキな女の子だったら彼氏はいるんだろう?」
「いたらいいけどね」
「なに! おまえほどの女の子に彼氏がいないというのか!」
「いまのところはいないよ」
クスっと笑って立ち上がる優子。バイバイ! って手を振ろうとしたら、最後にひとつ聞かれた。おまえの名前は? とヘビに聞かれた。べつに言ってもいいかということで、中野優子だよと答えてしまう。それどころか、ここから歩いて5分くらいのところに住んでるとかバカ正直に教えてしまう。
「じゃぁね」
かわいい笑顔をプレゼントし、ワイパーみたいに軽く片手をふってヘビと別れた。ふんふん♪ と鼻歌をやりながら優子は自宅へと帰っていた。
ーそうしてその日の夜ー
「おやすみ」
いつもとほぼ変わらない、午前0時あたりに優子は就寝した。なんの問題もなく、なんの心配もなく、パジャマ姿でフトンを蹴り飛ばしたりしていた。
しかし……
「んぅんぅ……」
とつぜんに、優子がうなりだした。眠りながらじわーっと汗をかき始める。感じるように体を動かし、キュッと唇を噛んだりもする。
「ハァハァ……」
顔色が悪くなって、ダラっと両腕がベッドに下におちる。そんな優子を少し異常な部屋が包み込む。モワーっとした熱気。そして白い大きな影。それが苦しむ優子
ーシュルルー
動く影から漏れる音声。
「あぅ……う……」
汗いっぱいにもだえる優子。少女の体にヌ~っと絡むようにうごく巨大な影のはいずり。それはまるで、眠っている存在と内なるたましいを絡め合っているよう。そういう光景が人知れずしばらく続いた。
そうして午前7時15分を迎えた。優子はマクラを抱いて目を開けたら、疲れた顔でひとつ呼吸。寝起きと同時に、心身がグデグデの半熟みたいだった。
「いやだもう……」
立ち上がると深いため息をおとす。怖い夢を見たのか、それともイヤな感じに包まれまくったのか、いずれにせよヘロヘロな足取りでトイレに向かう。
一方そのころ、一足先に起きていた真治がいた。洗面所で顔を洗い終えるこちらは、すこぶるキブンがよいらしい。そして洗面所から出たとき、階段を下りてきた優子の姿が目に入る。
「おね……」
声をだしかけた真治がドキッとした。つかれた顔する優子に、ボーっと白い何かが浮かんでいる。いや、何かが優子にとりついているように見える。
「なに?」
ドアノブに手をかけた優子が、低いテンションで弟を見る。
「な、なんでもない……」
ドキドキする真治は、姉がトイレに入ると胸を抑えた。つめたい手で心臓をギュッとされたみたいに怖かった。いったい……姉に何が起こったのだろうと思わずにいられなかった。
ー優子はいったいどうなるのか! 次回に続くー
きょうはつめたく暗い日だった。朝からシトシト雨が降り続ける。うす暗い感じが終わりのない時間トンネルみたいに感じさせる。
「あぁ、やだやだすごい憂鬱」
学校からの帰り道、透明カサをさして歩く優子。ピチャピチャっと水にぬれる音は止まらず、Tシャツの右肩は左側よりぬれている。おかげで内側の白いブラストラップがくっきり浮かぶ。
そんなとき、ふと苦しそうな声が耳に入ってきた。たすけてくれ、たすけてくれ、そんなSOSのくり返しが聞こえたので優子が立ち止まる。
「うん?」
シトシト音にまぎれる小さな声へ振り向く。すると風のせいで倒れた立て看板があった。それによって白いヘビが下敷きにされている。
「し、白いヘビ……」
初めて見るモノにゾッとした。よくある恐怖ではなくて、とっても神聖って感じの怖さだった。まっ白で美しいニョロニョロ体は、なぜか神の使者みたいに思える。
「たすけてくれ……おねがいだ」
ヘビが優子にせつなく訴える。
「ちょ、ちょっと待って」
かがみこむ優子、左腕でしっかりカサをかかるようにしたら、いそいで看板をどかしてやる。幸いクソ重たいってモノじゃなかったから、優子でもさっくり動かせた。
するとどうだろう、動けるようになったはずのヘビが移動しない。少しばかり頭をあげて優子を見る。まるで相手に恋したかのようなふるまいは、ちょいと優子をドキドキさせてしまう。
「おまえはとてもやさしい女の子だな」
「そ、そう? ふつうだよ、ふつう」
「しかもよく見れば色白ふっくらでとてもかわいい」
「えぇ、ほんとうに?」
「あげくやわらかそうな巨乳の持ち主。そんなにステキな女の子だったら彼氏はいるんだろう?」
「いたらいいけどね」
「なに! おまえほどの女の子に彼氏がいないというのか!」
「いまのところはいないよ」
クスっと笑って立ち上がる優子。バイバイ! って手を振ろうとしたら、最後にひとつ聞かれた。おまえの名前は? とヘビに聞かれた。べつに言ってもいいかということで、中野優子だよと答えてしまう。それどころか、ここから歩いて5分くらいのところに住んでるとかバカ正直に教えてしまう。
「じゃぁね」
かわいい笑顔をプレゼントし、ワイパーみたいに軽く片手をふってヘビと別れた。ふんふん♪ と鼻歌をやりながら優子は自宅へと帰っていた。
ーそうしてその日の夜ー
「おやすみ」
いつもとほぼ変わらない、午前0時あたりに優子は就寝した。なんの問題もなく、なんの心配もなく、パジャマ姿でフトンを蹴り飛ばしたりしていた。
しかし……
「んぅんぅ……」
とつぜんに、優子がうなりだした。眠りながらじわーっと汗をかき始める。感じるように体を動かし、キュッと唇を噛んだりもする。
「ハァハァ……」
顔色が悪くなって、ダラっと両腕がベッドに下におちる。そんな優子を少し異常な部屋が包み込む。モワーっとした熱気。そして白い大きな影。それが苦しむ優子
ーシュルルー
動く影から漏れる音声。
「あぅ……う……」
汗いっぱいにもだえる優子。少女の体にヌ~っと絡むようにうごく巨大な影のはいずり。それはまるで、眠っている存在と内なるたましいを絡め合っているよう。そういう光景が人知れずしばらく続いた。
そうして午前7時15分を迎えた。優子はマクラを抱いて目を開けたら、疲れた顔でひとつ呼吸。寝起きと同時に、心身がグデグデの半熟みたいだった。
「いやだもう……」
立ち上がると深いため息をおとす。怖い夢を見たのか、それともイヤな感じに包まれまくったのか、いずれにせよヘロヘロな足取りでトイレに向かう。
一方そのころ、一足先に起きていた真治がいた。洗面所で顔を洗い終えるこちらは、すこぶるキブンがよいらしい。そして洗面所から出たとき、階段を下りてきた優子の姿が目に入る。
「おね……」
声をだしかけた真治がドキッとした。つかれた顔する優子に、ボーっと白い何かが浮かんでいる。いや、何かが優子にとりついているように見える。
「なに?」
ドアノブに手をかけた優子が、低いテンションで弟を見る。
「な、なんでもない……」
ドキドキする真治は、姉がトイレに入ると胸を抑えた。つめたい手で心臓をギュッとされたみたいに怖かった。いったい……姉に何が起こったのだろうと思わずにいられなかった。
ー優子はいったいどうなるのか! 次回に続くー
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