巨乳です。おっぱい星人です。あれこれお話BOX

jun( ̄▽ ̄)ノ

文字の大きさ
65 / 220

惑星オッパイダーに行きますか?4

しおりを挟む
 惑星オッパイダーに行きますか?4


 真治はほんとうに地球から出て惑星オッパイダーに行ってしまうのか? 優子は朝からずーっと考え悩んだ。

―真治が地球から出ていくつもりだよー

 こんな事を朝の席で両親に言おうと思った。しかし惑星オッパイダーとか行っても親が信じるわけがない。それどころか「またくだらないマンガでも見ているんでしょう?」 と突っ込まれるのがオチ。

(行くわけない……と思うけど、行きそうな気もする……)

 ずーっとずーっとそんな事を考えていたら、あっという間に学校が終わった。まるでウソみたいな時間の流れ方だった。

 優子は友人たちの誘いを断って、ひとり裏山を歩いてためいきをくり返す。そうしてひと目の少ない場所で木を背にしたら、ドーン! っと沈むように腰を下ろす。

「惑星オッパイダーか……そういう星へ行くのが真治にとってのシアワセなのかな? だったら気持ちよく送り出すべきなのかな」

 そんな風に考えてはみたが、やはり納得できない。地球にいたってシアワセはつかめるだろう! そうするべきだろう! と言いたくなるわけで、ぐわーっと上がってきた勢いを思いっきり声に出す。

「あぁぁぁぁまったくもう!」

 むしゃくしゃの大爆発! というくらい声を出したら、ふっと聞き慣れた声を耳にする。

「優子さん、どうしました?」

 そう、そこにいるのはカエルーノだ。ほんとうはヒマだから散歩していたのだが、大切なパトロール中とかかっこういい事を言う。

「カエルーノか……」

 座っている優子の顔はとてもそっけない。二本足で歩く王子さまカエルなんぞに興味はない。とにかく今は弟の事で胸がいっぱい。

 一方のカエルーノ、優子に元気がないのでちょっと邪な考えを抱く。もしかして優子さんは悩んだりしている? 相談にのったり話を聞いたりすれば、それで印象がアップすれば……むふふ! みたいな展開が起こるかも! なんて多くの男子がふつうに思うような事を思う。

「優子さん、わたしでよければ話を聞きますよ」

「いいよべつに……」

「ダメです、優子さんみたいなステキな女の子に元気がないのは一大事です。優子さんの笑顔は太陽の次にたいせつなモノなんですから」

 カエルーノはそう言って優子の顔を見る。じゃぁ横に座ってとか言われたら、優子のハートに近づけた! なんてひとり勝手に喜ぶ。だからだろう、ついうっかりアッと躓いてしまう。

「あぅっち!」

 ドテ! っと転んだカエルーノ、そこには座っている優子のひざがあった。それはチェック柄ロングスカートに覆われているが、むっちり感やぬくもりをたっぷり伝えてくれる。

(おぉ……な、なんてキモチいいんだ! さ、さすが優子さんの膝枕!)

 あったかくてやわらかくていいキモチ! と、カエルーノは倒れた瞬間にホワーっとシアワセにおぼれた。

(ま、待てよ……も、もしかしてこれは……)

 焼けるぜハート! なんて感じで、カエルーノは顔を上に動かす。するとそこには思った通り、ボワン! と豊かでやわらかいTシャツのふくらみ具合がある。

(膝枕をしてもらいながら見つめられるなんて、シアワセ特急便って感じだ!))

 カエルーノはたまらない豊かさに見入るつもりだった。でもそんな事を優子が許すわけがない。

「むぅ! いつまで膝の上に寝転がってるの!」

 怒った優子がカエルーノをひざから退かす。

「し、失礼しました」

 残念……なんて思いは表に出さず、ひとまず優子の横に座って話を聞くカエルーノだった。

「わ、惑星オッパイダー? 真治くんがそこに?」

「連れて行かれそうなんだよ……たいせつな弟を奪われそうなんだよ」

「それはまた……」

 なんとなく空を見上げたカエルーノは思った。この広い宇宙にはイカした星があるものだなぁなどと。

「ねぇ、カエルーノ」

「な、なんでしょうか」

「あんたもかなりのおっぱい星人だよね? 巨乳って聞くだけでコロっとひっくり返るタイプだよね?」

「そ、それは……」

「じゃぁカエルーノもオッパイダーに行きたい? 誘われたらホイホイってついていく? そうでもしないとシアワセになれないと思っちゃう?」

 そんな風につぶやいた優子の表情はちょっとせつない色だった。Eカップとか89cmってふくらみの内側に、やるせないキモチが渦巻いているって見て取れる。それはカエルーノにしてみれば、ズキュン! とかバキューン! とかいうたぐいのモノ。この世に存在する唯一無二の萌えとしか思えない。

「優子さん、わたしは……わたしは……シアワセは地球でも得られると信じます。そうして希望を捨てず前向きに生きていきたいと思います。惑星オッパイダーなんて聞かされても関係ありません。地球で生まれたからには地球でシアワセを掴み取る。それが、それこそが……地球に生まれたモノの成すべきことだと思っていますよ」

 カエルーノが言い終えると、まるでバッチグーな演出って風が吹く。それに前髪を撫でられた優子がちょっとばかり顔を赤くしセリフを出す。

「カエルーノってたまに格好いい。いまのセリフ真治にも聞かせたい」

 そんなのを見るとカエルーノはボーッと焼け石のように熱くなる。そうして心の中で思うのだった。決まった、今のはめっちゃばり決まった! 優子さんのハートをゲットする日は近い! などと。

「わかりました優子さん、わたしが真治くんを救出しましょう」

「ほんとうに?」

「そのふざけた婦人警官はわたしが撃退してやりますよ」

「いいの? どうしてそんなに親切にしてくれるの?」

 優子に見つめられしカエルーノ、ここは下心がバレないように注意! としながら返す。

「わたしは困っている人を放ってはおけません。真治くんにも教えてあげたいのです、惑星オッパイダーだけがすべてじゃないって」

 ここでカエルーノは意図してセリフを一時停止。立ち上がりこの場を去らんと少し歩いてから、振り向かずに優子へ言う。

「優子さん、あなたに落ち込んだ顔は似合わない。あなたが笑顔を忘れそうっていうなら、このカエルーノが取り戻します。そうですよ、ステキな笑顔を守りたいって、それだけで戦う理由としては十分でしょう?」

 そう言ってから歩き出し、優子のいない場所までたどり着くと、片腕を天に突き上げジャンプ!
「決まった! 今のはウルトラ級に決まった! 優子さんがわたしにホレてしまうって日は近いかもしれないな。よし! 何が何でも真治くんを助けよう。そうして優子さんのハートをさらにつよく手繰り寄せるのだ」
 
 いぇい! と大いに盛り上がるカエルーノだった。そして時を同じくして中野家では真治が机に向かっていた。

「えっと……」

 何やらとても真剣に机上を見つめている。手にはシャーペンを持っているから熱心な勉強と見える。でも実際のところは別れの手紙を執筆中。

 真治は惑星オッパイダーに行き、そこで巨乳な彼女をこしらえシアワセになるんだと決めてしまった。そのためには両親も姉も友人も地球も捨てるつもりだ。涙を飲んでユメを現実に変換させようというのだった。

「お父さん、お母さん、お姉ちゃん、今までお世話になりました。ぼくは惑星オッパイダーに行きます。もう帰ってこないと思いますが、ぼくはだいじょうぶです。必ず、必ずシアワセになってみせます。だからお父さんもお母さんもお姉ちゃんも、みんな地球でシアワセになってください。今までほんとうにありがとうございました」

 書きながら時々ティッシュでチーン! とやる。感情が高ぶったらしく目に涙を浮かべてもいる。でもそれでも真治は惑星オッパイダーを選ぶ。

「シアワセは……行動力で勝ち取らなきゃいけないんだ」

 つぶやく少年はもう準備が出来ていた。実のところ本日はものすごく早い時間に起きて、着替えなどの荷物を裏山のある場所に隠しておいた。こうすれば手ブラで家を出られる。家族に怪しまれたり引き止められる事はなくなる。

「真治より……」

 少年が手紙を書き終えた。それを机の引き出しに入れると、おちつかない様子で部屋をウロウロし始める。もうちょい、もうちょい、もうちょい! と小さな声を出し続ける。真治が地球に別れを告げるって時間は、もうすぐそこまで迫っている。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...