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黒いブラは危険2

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 黒いブラは危険2


「黒いブラかぁ……」

 乙女心って海をおよいでいる真っ最中みたいな声を出し、ただいま纏っているブラのホックを外す。そうして手にしたおニューの黒ブラをゆっくりと、キモチを噛みしめるように装着開始。

 小6ながら89cmのバストはやわらかい弾力に満ちていながら、一方では美巨乳と呼ぶにふさわしい美形を成していた。それはブラとのお付き合いを決して疎かにしなかった優子が勝利という事実に他ならない。

「な、なんか胸がドキドキしてきた……」

 自分の体で一番ふっくらやわらかい弾力って部分を、丁寧にカップへ収納し整え落ち着かせる優子。左右同じようにすると真ん中の谷間もいい具合の表情を浮かべる。

「できた」

 いつものように一切の妥協をゆるさないパーフェクトなブラ装着が完了。キモチも体も正しくほっこりする。それとなく片手の平を当ててみれば、色白でやわらかい谷間から乙女の気合がこぼれ落ちる。

「ど、どんな感じかなぁ……」

 黒いブラ姿って上半身にズボン履いたままの下半身、それでヘヘヘとテレ笑いしてスタンドミラーを持つ。まだ見ちゃダメ、おたのしみ! という感じに、鏡面を見ず部屋の真ん中にドン! と立てる。

「では!」

 ひとり真っ赤な顔をしてミラーの前に背筋を伸ばして立つ。

「お、おぉ……なんかフンイキっていうかイメージが新しいかも」

 ピカピカのガラスに映る自分は黒いフルカップブラを纏っている。それは相変わらず豊かだとか巨乳だとかふっくらやわらかそうとか、わかりきった極上の乙女姿。

 しかしこのとき優子の胸はユッサユッサ揺さぶられるようにキュゥン! と感じていた。

「黒いブラって……なんか魔女っぽいっていうか大人っぽいっていうか」

 自分のキモチをひとり納得するように語ってみる優子だった。そうして真新しいカップに手を当てふくらみを感じると、新生自分という言葉がググググっと湧き上がってくる。

 ちがう、黒いブラは何かがちがう! 優子はそう思い鏡を見続ける。小6でEカップだから巨乳少女のエリートで、ブラを着ける事にはもうとっくに慣れてしまっている。でもここでは久々にファンタスティック感を満喫。

「じ、地味だけど……黒ブラの方がちょっとエロい気がする。でも赤より悪くないって気もする」

 ほわぁ……と普段はあまり浮かべないやや色ポケな顔。ちょっとばっかり前かがみになって、黒いブラに包まれて動きたがっている自分のふくらみ部分に目をやる。それはいつもとちがって魔性のアイテムみたいに見える。

「な、なんていうか……胸が……キモチがいつもとちがう気がしてきた」

 よりいっそうホワっと色ボケモードな目が浮かぶ。自分のやわらかい弾力ある谷間に手を当て8割くらい我を忘れている。でも優子に生じた状況はいたし方のない話だった。

 とある研究によると赤より黒いブラの方が女子の心を刺激すると結果報告がされている。それによれば赤ブラより黒ブラの方がたのしい情熱に導かれるというのだ。赤より黒の方が魔法が発動しやすいと、そう答えた女子は全体の46%にも及んだという。

「た、たまにはわたしだってキモチを解放してみたい」

 黒ブラの上半身を白い無地Tシャツで覆ったのだが、奇妙な感覚を持ち言い訳っぽくつぶやき霧吹きを持つ。

 なんと! 赤い顔する優子は霧吹きにシュッシュって音を立てさせた。プシュプシュって無色透明の液体がTシャツにかかっていく。それは内側にある黒いフルカップの豊かさをくっきりさせ、あげくやわらかい谷間もしっかり浮かび上がらせた。

「や、やっぱり黒いブラってキブンがちがう。なんかいつもの自分を抑え込んでる感じから自由になれるみたいな気がする」

 そう言うともうちょいTシャツをべっとり濡らし、霧吹きをベッドへ放り投げて、自分の手で濡れたTシャツを軽く揉んでみたりする。

「なんか……いつもより感じやすい気が……」

「そりゃぁ……わたしって色気とか少女マンガみたいなかわいさとか持ってない。でも女だし……おっぱいは大きいし」

 突然優子に舞い込んだ魔法の感情もしくは吹っ切れのお誘い。黒いブラでバストを包むということは、そういう電流をビリビリ受けるということ。それが初めての事だったらもう、誘われるがままにキモチは弾んでいく。

「よし!」

 いったい何に対する納得やかけ声なのかは不明だが、いきおいよく濡れているTシャツを捲り上げる。ボワン! とカップや谷間が揺れたが何ら気にしない。妙な勢いを持って白いシャツを取り出す。

「そ、そりゃぁ人が大勢いるような場所ではやるわけないけど、自分の家でごくたまにだったらやってもいいはず」

 言いながらシャツのボタンを綴る優子、その作業は完全の手前で終わる。つまり色白で豊かな谷間とか、黒いフルカップのふくらみ具合をあざとく見せている。いつもの優子なら下品として絶対にやらない行為。でも今の優子は黒いブラが放つ魔法に囚われてしまっている。

「真治、ちょっといい」

 言いながらドアをノックし、相手が返事するより先にドアを開ける。弟がやると怒るのだが姉がやるのは別にいいだろうって話。

「ちょ、ちょっとまだ返事してない」

 真治が赤い顔で慌てている。コミックらしきモノを隠したって姿だ。

「真治、ちょっとそこに立ってみ」

 いきなり命令されたので怒られるのかなと思った。でも真治はまっすぐ立ってすぐ、正面の姉を見てぎょっとする。

「お、お姉ちゃん……何してんの?」

 どわー! っと赤色顔面になった真治の目は、正面にいる優子の胸に向かう。それはもう真治の目線を強制回収するような、宇宙の法則とでもいうような強力さが満載。

「何って、何?」

 かわいくキョトンとしただけならまだいい。でもここでの優子ってやつは、少しシャツの内部を見せつけるような仕草に出た。やわらかそうな谷間にブラジャーの部分的な浮かびというのは、女子が持つあざとさ爆弾そのもの。

「お、お姉ちゃんどうしたの? あ、アタマがおかしくなったんじゃないの?」

「はぁ? なんだって? 誰がおかしくなったって」

 言うと優子はギリギリっと真治のほっぺをつねる。そうしてちょっぴりいけない女の子って口調で言い放った。

「わたし、女なんだよ。女だから胸がふくらんで、おっぱいがあるからブラをしていて、巨乳だから谷間とEカップなんだよ。それのなにがおかしいと? なんでアタマがおかしいとか言われなきゃいけないわけ?」

 おらおら! とアニメ声が聞こえてきそうなノリで真治をつねりまくる優子。それはもう普段のよい子を否定しているようにしか見えない。

「いたた……だ、だって……」

「だって、だってなに?」

「た、谷間とか……ブラジャーが見えてる……お姉ちゃんは普段そういう事しないじゃんか」

 真治が言うのはもっともな事だ。いつもなら谷間やブラ姿を見せて欲しいと願っても叶わない。逆に隠し持つからこおチラッとか透けて見えた時にはげしくそそるって話。それがどうしてただいまの姉は積極的に女子の魔力を放出しようとしている。

「別にいいじゃん、気にしなくてもいいでしょう?」

 ここで優子はピタ! っと両手の平で弟の頬をつかむ。そうして少しばっかり顔を近づけた。キスでもするんですか? って勘違いをさせられる弟は真っ赤にになるが、姉の方はにっこり笑っている。

「真治、わたしおっぱいが大きいから谷間があるわけで、だからブラって下着を着けなきゃいけないわけで、それがシャツの下にあるって見えたって別にいいじゃん。真治だって目にできてうれしいはず、でしょう? そうでしょう?」

 微笑んでいるが何かがこわい姉の姿だった。でも目を下に向けると谷間があるので、真治はよろこんで目を下にそむける。そうしてさも当たり前のように、健全な少年としてこう思ってしまう。おぉ
、やっぱり大きい! 一回触ってみたい、揉んでみたい、ギュッと胸にハグされたい……ダメですか? みたいな事を。

「ほーらほら、真治はいまわたしの胸を見てお得なキブンに浸ってる!」

「お、お得?」

「お得じゃんか! 小6ながらもかわいい上におっぱいが豊かな巨乳女子なんてお宝でしょう? そんな姉がいてドキドキできるとかハッピー満々じゃん。それはわたしが偉大な女子ってことだよね」

「い、偉大って……」

「だから真治は姉に見惚れるんでしょう?」

「ぅ……」

 なんじゃ、これはいったいなんじゃ! と真治は内心思い、あっちにこっちに駆け回るように動揺していた。姉がおかしい! 姉の頭がちょっとパープリンになっている。それも少しめずらしい毛色でトチ狂っている。その意外性というのが真治をモーレツにドキマギさせる。

「お姉ちゃん、どこかでアタマを打ったりした?」

「ぜんぜん。わたしはただ心のロック解除をしてみたいだけ」

「ロック解除ってなに?」

「そう……このわたしは小6でEカップって魅力的な女。だから普段は軽はずみとか下品な行動はできない。もちろんそれはわたしってダイヤモンドの輝きを損なわないために必要なこと。でもこのわたしとて女子としての熱意があるわけで、時としては自由になってみたいと思うわけだよ」

 優子は語った、まるでオペラ歌手みたいに、まるでワルキューレーみたいに、情熱を欲するたましいみたいに。

(道端におちているのを食べたりしたんだ……多分そういう理由でアタマがパーになってしまったんだ)

 真治はドキドキプラスちょっと怖いってキモチになる。姉が変! これは早く救急車を呼んだ方がいいんじゃない? と思わずにいられない。でも……開いているシャツの間にあるふっくらやわらかそうな谷間やふくらみの寄せ合いは見まくってしまう。

「あ……」

 ここで真治はある事に見落としていた事に気づき声を出してしまう。

「どうした?」

 優子は真治を見ると、いいから言っちゃいな! と太っ腹女子みたいに促すのだった。

「あ、いやその……」

「だから言えってば。怒らないって約束してあげるからさぁ」

「お、お姉ちゃんが……く、く、くろ……黒いブラジャーしてるって今気づいたっていうか」

 そう言い終えたド緊張の真治は無言の姉に見つめられる。突っ込みがないというのは変な圧迫。言葉で言われた方がマシとしか思えない苦しさが来る。

「ふふふ、そうだよ、いまのわたしは黒いブラをしてるんだよ」

 なぜか不敵な笑みを浮かべ始める優子。やわらかい弾力の谷間に自らの手を当てた後、急にクルっと回れ右をしてドアに向かう。てっきり出ていくのかと思ったらぜんぜん違う行動に出た!

 ブンブン! と音が鳴るのはなぜか? それは優子がいきなり取り出した縄を振り回しているせいだ。

「え、縄なんてどこから取り出したの?」

 真治は両目を丸くしておどろく。

「そんな些細なことはどうでもいいんだよ」

 どこが些細なの? とか真治は思うのだが、シャツをけっこう開け谷間や黒いブラのふくらみを見せている姉は、まるでカウボーイみたいに手に持った縄の輪を振り回す。

「ちゅわ!」

 突然に優子がウルトラ戦士みたいな声を出す。

「え?」

 おどろく真治の体は上からきた輪をかぶった。

「仕留めた!」

 そんな事を言って優子がグイっと引っ張ると、ギュッと締められる真治がいた。なにこれ? なにこれ? どーいうこと? と状況を理解できずにいると、ふふふ♪ と笑う姉が迫ってくる。ちょっと怖いのだけど、でも豊かな谷間とか黒いブラジャーからは目が離せない。

「ちょっと乙女心を解放したくって」

 優子がえへっとデレ目を浮かべる。その赤い顔とかいうのは、今まで見た事がないような別人優子みたいだったのである。
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