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ジハコと真治の恋物語3(巨乳女子が自販機に負けてたまるか!)
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ジハコと真治の恋物語3(巨乳女子が自販機に負けてたまるか!)
―真治はジハコに心を奪われているー
その事実は日増しに塩分濃度を高めていった。真治が夜のオフロに入っているとき、優子がこっそり盗み見したノートには、ジハコへの甘ったるしい思いが長々と綴られていたのだ。
「バッカじゃないの、自販機と人間が結婚できるわけないじゃん」
弟の綴りを見て姉は突っ込まずにいられない。しかし次の瞬間にはゾーっと背筋が寒くなる。ジハコは真治に対し悪い魔法をかけている。理想像という名のまぼろしを見せ、真治の心をキュっとつかんでいるのだ。
「何が理想像だ……」
小6にしてEカップという巨乳女子たる優子は、どうにも納得ができない。自販機と恋しちゃえば? なんてセリフを笑っていう事ができなかった。その理由はいうまでもない、あんな固い鉄の平面と弟が結ばれるなんぞ許せないという感情である。
弟部屋のドアに手を当てる。それは何も鋼鉄の扉ってわけではない。されどまっすぐの平面で冷たく固い。ジハコのボディーはこれよりもっときついわけだ。
「たしかに真治はバカだし……小4のくせにおっぱい星人で生意気。だけど……だけど……」
グッと優子がやわらかい唇を噛む。
「たとえそうでも……弟を自販機に取られるのは納得できない。同じ女子とか巨乳が相手なら、それならどうぞご勝手に! だけど、あんなつめたく固い平面マシーンに取られるのは、やはり納得できない」
そう思った優子、じゃぁどうすればいいのかな? と翌日の学校帰りにて香苗に相談してみた。すると返された内容はこう。
「優子が巨乳女子の魅力を教えてやらないと」
「は? 香苗、わたし大マジメに相談しているんだけど……」
「こっちもクソマジメに話してるよ。だいたいね、いくら小4でも真治は男の子なんだよ? しかも優子みたいな姉がいたら、大きくてやわらかいおっぱいに憧れるのは当然じゃん。たとえ幻でもそういう女の子なんだよ! って見せられたらさ、真治がジハコに恋してもおかしくない」
「えぇ……」
「優子が姉として弟を助けるためには、巨乳の魅力でレスキューしないとダメなんだよ」
「どうやって?」
「豊かな胸のふくらみで誘惑し、実物ならこんなにキモチいいんだよ! って教えればいいんだよ。そうすればジハコの幻なんか断ち切れるはず」
「姉が弟を巨乳で誘惑とか……それって狂いまくりじゃん」
「優子、巨乳の魅力には血なんか関係ないんだよ。姉だろうが妹だろうが、兄だろうが、巨乳と巨乳好きはビリビリしちゃうのが人の世なんだよ」
香苗はなかなかシビアな事を言ってのけた。それから下校中の足を一時停止し、スマホを取り出し優子に教えた。
「優子、家に帰ったらこの動画を見るように」
「なに?」
「巨乳女子が豊かなふくらみを最大限活用して男子を惑わせる術という名の動画。そういうノウハウを優子も習得しないと」
「そんなノウハウいらない……」
「優子、弟の将来がかかっているんだよ? 優子ってその程度の女なの? 優子の巨乳ってしょせんは見せかけなの? 優子のおっぱいには愛情がこれっぽちもないの?」
香苗にビシ! っと指摘されたら反論不可能。優子はたいせつな弟を救出するために、帰宅したら不本意な動画鑑賞に励んだ。
「ったく真治め……なんでわたしがこんな苦労を……」
グググっと腹が立ったりもする。しかし内に秘める姉としての思いが、ここは弟のためにガマン! と言って聞かせる。そんな風にして優子はマジメに動画を見続けた。
―そうして世界は夜の8時頃を迎えたー
「行ってきます」
夜の散歩とやらにでかける真治。それをこっそり尾行する優子。そうして2人は問題となる自販機にたどり着く。
真治はキョロキョロっと周りを伺ったら、テレくさそうな音色で自販機に言う。ジハコだなんて、まるで仲良しな女の子につぶやくよう。
(うわ……完全にヤバい感じじゃん)
やや離れたところで隠れながら見ていて優子は青ざめた。弟ってやつは色気もクソもない自販機の側面にもたれかかると、ひと夏の恋! とか言うような感じでブツブツやる。でもそれ自販機ことジハコとの会話。
「真治くんに思われると嬉しい」
ジハコがポッと赤らんだような声をこぼす。
(アホか……機械の分際で……)
見ていて次第に腹が立ってきた。あんな商業用マシーンに恋するなんて狂っている! と思う。さらに言えばジハコが優しくてどうのって、甘ったれた弟のボイスに対してはビンタをかましたくなる。
「ジハコってかわいい」
「そんな……」
「ほんとうだよ、なんていうか……会話していたら女の子の優しさがいっぱいって感じでドキドキしちゃう」
「真治くん」
真治とジハコがラブロマンス的な会話をやっていたとき、黙認不可能となった優子が姿を現す。
「真治!」
「あ、お、お姉ちゃん……」
「自販機相手に何をデレデレしてるのよ」
「で、デレデレなんかしてないし」
「顔が真っ赤だし、ジハコって可愛いとか言ったし、女の子の優しさがいっぱいとかも言った。真治、アタマだいじょうぶ? ジハコってただの自動販売機だよ? ただの鉄の塊だよ? つめたい平面の箱に過ぎないんだよ?」
一気に突っ込まれ真治がたじろぐ。心の奥底で自覚していることを、ガンガン言われてしまってはさすがに勢いがおちる。
「真治!」
「な、なに……」
「いくらジハコが優しいことを言ったとしても、所詮は平面の機械」
ここで優子がまとっていたシャツのボタンに手をかけた。え? っとびっくりする弟に構うことなく、優子は上からちょっとずつボタンを外した。その姿とサマは近くにあるライトによって、真治の方からはクッキリ見て取れる。
フルっと……色白でやわらかそうな谷間が顔をのぞかせた。どうやら優子はTシャツを着てはいないようだ。つまりシャツの下は白いフルカップブラジャーだけのようだ。
「お、お姉ちゃん?」
ドキッとしたし止めるべきとも思ったけど……プクッとやわらかい弾力に満ちて寄せ合う美巨乳の谷間が見えると、もっと見たい! ってキモチが勝る。
「ジハコに谷間なんかあるわけないし、や、やわらかい弾力とかあるわけもない。しょせん機械はただの機械」
優子はさらにボタンを少し外した。すると89cmのふくらみをすっぽり包んでサポートしている白いカップが少し広がる。さすがに全部出すわけにはいかないので、巨乳女子のブラジャー姿がほんのり見えるって……もう悪魔的な絶妙さでチラつかせる。
「おぉ……」
真治は優子の谷間や白いブラジャーのふくらみから目を離せない。すると優子はそういうサービスショットを続けたまま、クイクイっと片手を動かす。
「真治、こっちに来い、ちゃんと目を覚ませ。自販機みたいなクズ鉄に心を奪われたりするな」
すると真治は優子の胸を見たまま、フラフラっと引き寄せられる。そこはさすがに優子という感じで、いかに自販機が女子を気取っても勝てるわけがない。
「真治くん、行かないで!」
ジハコがメロドラマのヒロインっぽく声をだす。
「ぅ……」
一瞬立ち止まりジハコへ振り返る真治。
「や、やっぱりぼくは……」
グッと手を握った真治は決心。やはりどうあっても前に進みたい。優子の谷間を見る方が、やっぱり人としてシアワセだと思えるからだった。
「さようならジハコ」
脳がまともになった真治が機械に別れを告げる。それで物語は一見落着と思いきや、意外な事態に流れ込む。
「真治くん! わたしを捨てないで!」
突如としてジハコがひとりでに動きだす。そうなのだ、ジハコは電源コードが抜け落ちたとしても、内部のバッテリーで数時間の自動歩行ができたりするのだ。
「えぇ!?」
ギョギョッと青ざめる真治。
「真治、早く」
谷間やブラジャーを隠すことも忘れ、弟に手を出す姉。そうして2人が早足でこの場を去ろうとしたら、同じくらいの速度でジハコが追いかけてきた。
「真治くん、逃さない、わたしを好きって言ってくれた」
ジハコの泣きだしそうな声はじつに不気味。つかまったら一体どうなる? と不安になったり、横にいる優子の谷間をチラチラっと見たりで忙しい真治。
そのときだった、向こう側から一台のトラックがやってきた。その運転手はいま流行りの飲酒運転をやっていた。ベロベロではないがほろ酔いでシアワセって、そんなラリった状態でハンドルを握っている。
「ケッ! 飲酒運転が怖くて男がやっていられるか!」
いさましい上機嫌で34歳の名も無き男は運転する。ところが突然前方に、小学生くらいの2人がダッシュで渡るという姿を発見。
「あ、やべ!」
酔ってはいたがアタマの反応はできた。通常より遅いとはいえブレーキを踏むこともできた。
「は? な、なんだ?」
車がスピードを落とそうとしたとき、今度は巨大なボックスが目にとまる。それに対してはもはや打つ手なし。
がっちゃーん! ものすごい勢いでトラックは自販機に衝突。そのまま押し切り気前よく破壊した。
「なんだ、何にぶつかったんだ」
男は酔いも忘れてトラックから降りた。するとどうだろう、しくしくって鳴き声が耳に入る。
「真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん」
ドライバーの男は青ざめガクガクする。まさか人を殺してしまったのか? とおだやかではない。
「誰かいるのか……誰か……」
ドックン・ドックン・男の心臓は破裂しそう。でも次の瞬間には拍子抜けさせられる。
「ぁん? これか? これなのか?」
グチャグチャになった自販機の一部分、そこから女子の声が漏れている。ずいぶん人間らしい声調であるが、生身の人間でないことは明らか。
「ったく驚かせやがって。機械のくせに人間を気取るんじゃねぇよ。誰だよ真治って、機械のテメェが人間と結ばれるわけねぇんだよ、ボケ!」
男はそういうとズボンのチャックを下ろす。そうして人間ではなく機械を壊しただけという事実にホッとし、声を出し続ける不気味なやつに生温かい放物線をぶっかけてやるのだった。
「たすかった……」
離れたところで話の終焉を見る優子がホッとする。
「う、うん……たすかった」
ホッとしながらも抜け目なく、横にいる姉のシャツの内側、ふっくらな谷間や白いカップをチラ見しまくる真治。
「お姉ちゃん、ありがとう!」
この際だから甘えちゃえ! とばかり、真治は優子の胸に抱きつこうとした。今ならギュッと抱き寄せてくれると勝手に信じていた。
「アホかぁ!」
ビッターン! ってものすごい音がしたら、ほっぺたを手で抑える真治が尻もちをつく。
「調子に乗るな!」
優子は怒りで顔を赤くしながら、サービスショットは終わり! とばかりシャツのボタンを綴じていく。
「うぅ……ぅ」
いまのビンタは痛かったよと、悲劇の甘えたって顔をする真治。でももう優しくはしてもらえなかった。
「ほら、早く立てつーんだよ」
「ぅ……」
「真治、家に帰ったら裁判やるからね」
「えぇ……」
「さっさと歩く!」
こうして真治は不機嫌な姉の後ろについていった。そして心の中でひとつ思うのだった。ジハコのたましいが姉の中に入って、姉の体を乗っ取りイチャラブさせてくれたらよかったのになぁ……などと。
―真治はジハコに心を奪われているー
その事実は日増しに塩分濃度を高めていった。真治が夜のオフロに入っているとき、優子がこっそり盗み見したノートには、ジハコへの甘ったるしい思いが長々と綴られていたのだ。
「バッカじゃないの、自販機と人間が結婚できるわけないじゃん」
弟の綴りを見て姉は突っ込まずにいられない。しかし次の瞬間にはゾーっと背筋が寒くなる。ジハコは真治に対し悪い魔法をかけている。理想像という名のまぼろしを見せ、真治の心をキュっとつかんでいるのだ。
「何が理想像だ……」
小6にしてEカップという巨乳女子たる優子は、どうにも納得ができない。自販機と恋しちゃえば? なんてセリフを笑っていう事ができなかった。その理由はいうまでもない、あんな固い鉄の平面と弟が結ばれるなんぞ許せないという感情である。
弟部屋のドアに手を当てる。それは何も鋼鉄の扉ってわけではない。されどまっすぐの平面で冷たく固い。ジハコのボディーはこれよりもっときついわけだ。
「たしかに真治はバカだし……小4のくせにおっぱい星人で生意気。だけど……だけど……」
グッと優子がやわらかい唇を噛む。
「たとえそうでも……弟を自販機に取られるのは納得できない。同じ女子とか巨乳が相手なら、それならどうぞご勝手に! だけど、あんなつめたく固い平面マシーンに取られるのは、やはり納得できない」
そう思った優子、じゃぁどうすればいいのかな? と翌日の学校帰りにて香苗に相談してみた。すると返された内容はこう。
「優子が巨乳女子の魅力を教えてやらないと」
「は? 香苗、わたし大マジメに相談しているんだけど……」
「こっちもクソマジメに話してるよ。だいたいね、いくら小4でも真治は男の子なんだよ? しかも優子みたいな姉がいたら、大きくてやわらかいおっぱいに憧れるのは当然じゃん。たとえ幻でもそういう女の子なんだよ! って見せられたらさ、真治がジハコに恋してもおかしくない」
「えぇ……」
「優子が姉として弟を助けるためには、巨乳の魅力でレスキューしないとダメなんだよ」
「どうやって?」
「豊かな胸のふくらみで誘惑し、実物ならこんなにキモチいいんだよ! って教えればいいんだよ。そうすればジハコの幻なんか断ち切れるはず」
「姉が弟を巨乳で誘惑とか……それって狂いまくりじゃん」
「優子、巨乳の魅力には血なんか関係ないんだよ。姉だろうが妹だろうが、兄だろうが、巨乳と巨乳好きはビリビリしちゃうのが人の世なんだよ」
香苗はなかなかシビアな事を言ってのけた。それから下校中の足を一時停止し、スマホを取り出し優子に教えた。
「優子、家に帰ったらこの動画を見るように」
「なに?」
「巨乳女子が豊かなふくらみを最大限活用して男子を惑わせる術という名の動画。そういうノウハウを優子も習得しないと」
「そんなノウハウいらない……」
「優子、弟の将来がかかっているんだよ? 優子ってその程度の女なの? 優子の巨乳ってしょせんは見せかけなの? 優子のおっぱいには愛情がこれっぽちもないの?」
香苗にビシ! っと指摘されたら反論不可能。優子はたいせつな弟を救出するために、帰宅したら不本意な動画鑑賞に励んだ。
「ったく真治め……なんでわたしがこんな苦労を……」
グググっと腹が立ったりもする。しかし内に秘める姉としての思いが、ここは弟のためにガマン! と言って聞かせる。そんな風にして優子はマジメに動画を見続けた。
―そうして世界は夜の8時頃を迎えたー
「行ってきます」
夜の散歩とやらにでかける真治。それをこっそり尾行する優子。そうして2人は問題となる自販機にたどり着く。
真治はキョロキョロっと周りを伺ったら、テレくさそうな音色で自販機に言う。ジハコだなんて、まるで仲良しな女の子につぶやくよう。
(うわ……完全にヤバい感じじゃん)
やや離れたところで隠れながら見ていて優子は青ざめた。弟ってやつは色気もクソもない自販機の側面にもたれかかると、ひと夏の恋! とか言うような感じでブツブツやる。でもそれ自販機ことジハコとの会話。
「真治くんに思われると嬉しい」
ジハコがポッと赤らんだような声をこぼす。
(アホか……機械の分際で……)
見ていて次第に腹が立ってきた。あんな商業用マシーンに恋するなんて狂っている! と思う。さらに言えばジハコが優しくてどうのって、甘ったれた弟のボイスに対してはビンタをかましたくなる。
「ジハコってかわいい」
「そんな……」
「ほんとうだよ、なんていうか……会話していたら女の子の優しさがいっぱいって感じでドキドキしちゃう」
「真治くん」
真治とジハコがラブロマンス的な会話をやっていたとき、黙認不可能となった優子が姿を現す。
「真治!」
「あ、お、お姉ちゃん……」
「自販機相手に何をデレデレしてるのよ」
「で、デレデレなんかしてないし」
「顔が真っ赤だし、ジハコって可愛いとか言ったし、女の子の優しさがいっぱいとかも言った。真治、アタマだいじょうぶ? ジハコってただの自動販売機だよ? ただの鉄の塊だよ? つめたい平面の箱に過ぎないんだよ?」
一気に突っ込まれ真治がたじろぐ。心の奥底で自覚していることを、ガンガン言われてしまってはさすがに勢いがおちる。
「真治!」
「な、なに……」
「いくらジハコが優しいことを言ったとしても、所詮は平面の機械」
ここで優子がまとっていたシャツのボタンに手をかけた。え? っとびっくりする弟に構うことなく、優子は上からちょっとずつボタンを外した。その姿とサマは近くにあるライトによって、真治の方からはクッキリ見て取れる。
フルっと……色白でやわらかそうな谷間が顔をのぞかせた。どうやら優子はTシャツを着てはいないようだ。つまりシャツの下は白いフルカップブラジャーだけのようだ。
「お、お姉ちゃん?」
ドキッとしたし止めるべきとも思ったけど……プクッとやわらかい弾力に満ちて寄せ合う美巨乳の谷間が見えると、もっと見たい! ってキモチが勝る。
「ジハコに谷間なんかあるわけないし、や、やわらかい弾力とかあるわけもない。しょせん機械はただの機械」
優子はさらにボタンを少し外した。すると89cmのふくらみをすっぽり包んでサポートしている白いカップが少し広がる。さすがに全部出すわけにはいかないので、巨乳女子のブラジャー姿がほんのり見えるって……もう悪魔的な絶妙さでチラつかせる。
「おぉ……」
真治は優子の谷間や白いブラジャーのふくらみから目を離せない。すると優子はそういうサービスショットを続けたまま、クイクイっと片手を動かす。
「真治、こっちに来い、ちゃんと目を覚ませ。自販機みたいなクズ鉄に心を奪われたりするな」
すると真治は優子の胸を見たまま、フラフラっと引き寄せられる。そこはさすがに優子という感じで、いかに自販機が女子を気取っても勝てるわけがない。
「真治くん、行かないで!」
ジハコがメロドラマのヒロインっぽく声をだす。
「ぅ……」
一瞬立ち止まりジハコへ振り返る真治。
「や、やっぱりぼくは……」
グッと手を握った真治は決心。やはりどうあっても前に進みたい。優子の谷間を見る方が、やっぱり人としてシアワセだと思えるからだった。
「さようならジハコ」
脳がまともになった真治が機械に別れを告げる。それで物語は一見落着と思いきや、意外な事態に流れ込む。
「真治くん! わたしを捨てないで!」
突如としてジハコがひとりでに動きだす。そうなのだ、ジハコは電源コードが抜け落ちたとしても、内部のバッテリーで数時間の自動歩行ができたりするのだ。
「えぇ!?」
ギョギョッと青ざめる真治。
「真治、早く」
谷間やブラジャーを隠すことも忘れ、弟に手を出す姉。そうして2人が早足でこの場を去ろうとしたら、同じくらいの速度でジハコが追いかけてきた。
「真治くん、逃さない、わたしを好きって言ってくれた」
ジハコの泣きだしそうな声はじつに不気味。つかまったら一体どうなる? と不安になったり、横にいる優子の谷間をチラチラっと見たりで忙しい真治。
そのときだった、向こう側から一台のトラックがやってきた。その運転手はいま流行りの飲酒運転をやっていた。ベロベロではないがほろ酔いでシアワセって、そんなラリった状態でハンドルを握っている。
「ケッ! 飲酒運転が怖くて男がやっていられるか!」
いさましい上機嫌で34歳の名も無き男は運転する。ところが突然前方に、小学生くらいの2人がダッシュで渡るという姿を発見。
「あ、やべ!」
酔ってはいたがアタマの反応はできた。通常より遅いとはいえブレーキを踏むこともできた。
「は? な、なんだ?」
車がスピードを落とそうとしたとき、今度は巨大なボックスが目にとまる。それに対してはもはや打つ手なし。
がっちゃーん! ものすごい勢いでトラックは自販機に衝突。そのまま押し切り気前よく破壊した。
「なんだ、何にぶつかったんだ」
男は酔いも忘れてトラックから降りた。するとどうだろう、しくしくって鳴き声が耳に入る。
「真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん……真治くん」
ドライバーの男は青ざめガクガクする。まさか人を殺してしまったのか? とおだやかではない。
「誰かいるのか……誰か……」
ドックン・ドックン・男の心臓は破裂しそう。でも次の瞬間には拍子抜けさせられる。
「ぁん? これか? これなのか?」
グチャグチャになった自販機の一部分、そこから女子の声が漏れている。ずいぶん人間らしい声調であるが、生身の人間でないことは明らか。
「ったく驚かせやがって。機械のくせに人間を気取るんじゃねぇよ。誰だよ真治って、機械のテメェが人間と結ばれるわけねぇんだよ、ボケ!」
男はそういうとズボンのチャックを下ろす。そうして人間ではなく機械を壊しただけという事実にホッとし、声を出し続ける不気味なやつに生温かい放物線をぶっかけてやるのだった。
「たすかった……」
離れたところで話の終焉を見る優子がホッとする。
「う、うん……たすかった」
ホッとしながらも抜け目なく、横にいる姉のシャツの内側、ふっくらな谷間や白いカップをチラ見しまくる真治。
「お姉ちゃん、ありがとう!」
この際だから甘えちゃえ! とばかり、真治は優子の胸に抱きつこうとした。今ならギュッと抱き寄せてくれると勝手に信じていた。
「アホかぁ!」
ビッターン! ってものすごい音がしたら、ほっぺたを手で抑える真治が尻もちをつく。
「調子に乗るな!」
優子は怒りで顔を赤くしながら、サービスショットは終わり! とばかりシャツのボタンを綴じていく。
「うぅ……ぅ」
いまのビンタは痛かったよと、悲劇の甘えたって顔をする真治。でももう優しくはしてもらえなかった。
「ほら、早く立てつーんだよ」
「ぅ……」
「真治、家に帰ったら裁判やるからね」
「えぇ……」
「さっさと歩く!」
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