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せっかくお姉ちゃんが巨乳なのだから、プリンアプリで揺らさなきゃ損

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 せっかくお姉ちゃんが巨乳なのだから、プリンアプリで揺らさなきゃ損


「ただいま」

 午後2時30分過ぎ、自宅に到着した真治が念の為にと声を出す。家のドアに鍵がかかっていたとか、玄関がたましい休憩中みたいにひっそりしているとか、それらからして誰もいない可能性は大。しかし安全を確保するため、声を出し確認した。

「よし、誰もいない」

 おほほとニンマリ微笑んだ真治、洗面所にカバンを置いて手洗いにうがいをすませる。そうして居間に行ったらグラスにジュースを注ぎ、棚からスナックの袋を取り出し、いよいよだ! って感じで着席。

「いよいよプリンで一仕事の時間」

 ごくりと息を飲んでスマホを取り出す。そして友人の重に教えてもらったプリンアプリを立ち上げた。

 プリンソフト、別名「ユッサユッサボンバー」 というアプリ、それは画像をフルフルっと波打つように揺らすことができるのだ。しかも好きな部分だけ悩め香しくリアルに揺さぶる事ができるのだ。

「えっと……お姉ちゃんの画像」

 スマホには家族の写真がけっこう入っていて、姉の優子がいい具合に写っているのをチョイスする。

 中野真治の姉こと中野優子、現在小6ながらバスト89cmにしてブラはEカップという巨乳女子。真治を大のおっぱい星人にさせてしまった存在である。

「お、これなんかすごくいい」

 真治はいぇい! とばかりひとつの写真に狙いを定めた。それは白い無地Tシャツに黒いロングスカートなんて、なんとも冴えない格好の優子画像。でもたとえ冴えなくても、白いふくらみ具合はふっくら豊かでやわらかそう。しかも内側にある白いフルカップや谷間が透けて見えるという、ふつうにして非エロながらすさまじい威力を持っているという一枚。

「えへへ、持つべきはおっぱいが大きいお姉ちゃん」

 でへへとテレ笑いを浮かべる真治、まずはお目当ての画像をプリン経由で立ち上げる。

「で、ではお仕事開始しちゃいます」

 家に一人しかいないので恥じらいながらも声に出して作業スタート。それはつまりこういう事だった。

 優子の全身が写っているという画像から、上半身だけを切り取る。すなわちアタマのてっぺんからオヘソの辺りくらいで切る。ある部分が大本命であるゆえ、全身が写っている必要はどこにもない。

「さ、さてと……つぎは……っと」

 テレくさそうに赤らみながら画像を見る。上半身だけを切り取ったので、必然的に画面への映りは大きくなる。優子って女子が早くからおっぱい豊かな巨乳女子って特徴が、ステキに見栄えて真治をドキドキさせる。

 そうして真治は震える右の指でディスプレイをくぅーっとなぞる。するとそれに合わせて画像がくわーっと大きくなる。

「来た!」

 そうつぶやいた真治の目は、ディスプレイに映る優子がまとうTシャツのふくらみ部分に釘付け。先ほどのピンチアウトによって、優子のふくらみ部分が大きく広がり画面いっぱいに表示されているのだからたまらない。

 Tシャツのふっくらな豊かさや、内側の谷間や白いフルカップブラなどもよく見える。

「う、うわ……お、お姉ちゃんって……わかっていたけど、わかっているけど、やっぱりおっぱいが大きい……巨乳……」

 たまらずトロっとした目に真っ赤な顔。やっときみに出会えたね! なんてメロディーが流れてきそうな感じが漂う。でも真治がやるべきはまだまだこれからが本番。

「え、えっと……」

 一人しかいないのに大いにテレつつ、でもやりた事はやる! という生き様で指を画面に当てた。このプリンアプリでは、ユッサユッサ揺さぶりたい部分を指定ができる。それはそうだ、揺れなくてもいい部分が揺れて喜ぶ人間はいない。ましてこういう話ではジャストミートが重要。それこそ男子が正しく生きる術。

「ハァハァ……」

 青春真っ只中! という感じで息を切らしながら、揺らしたい部分を指でなぞり設定する。もちろん指の腹が触れるのは固いガラスである。しかしその心は、やわらかい夢の中にすでに突入済み。

「で、出来た……」

 セット完了! と同時に、ドキドキ最高潮となる真治がいた。先ほどとは逆のピンチインをすると、ドアップだった部分が奥へ引っ込み、いたってふつうの優子画像に戻る。でもふっくらやわらかい弾力って部分には細工が施してあり、スタートボタンを押せばドリーム・オンとなる。

「す、す、スタート!」

 震えた声で開始という2文字を押した。するとどうだろう、いたってふつうの画像がユッサユッサと揺れ動き始めた。しかも全身とか全体ではなく、もっとも重要な大本命って部分が、ゆっくり波打つように、ボワン、ボワン! とスローに弾み揺れ動く。

「う、うわ……ゆ、揺れて……」

 おどろく真治にとってそれはウルトラの衝撃だった。ほんとうのほんとうに、優子画像のふくらみ部分だけが、いかにも現実的に……おっぱいが大きい女の子の恥じらい劇場という感じで揺れ動く。

「あ……ぁぅ……」

 究極の恋に陥ったみたくケチャップ超えみたいに真っ赤な顔をする真治。いとしい人を見つめるかのごとく、スマホの画面に見入る。しかし今度はスマホをテーブルに置くと、ブルブルガクガク震えとっても戸惑う。

「こ、こ、これ……こんなのって……」

 ドキドキフルマックスとなったら、真治のアタマにどこからともなく声が響いた。今は誰もない、やれ、やっちまえ! という声がたしかに聞こえた。

「ハァハァ……」

 悪魔のささやきに負けて、動いた両手がベルトに触れた。だがそのとき、真治はビクン! となって硬直した。

「なにを見ているのかな?」

 突然に後ろから声が聞こえた。それと同時にやわらかい手が自分の首に当てられている。その気になったらいつでも絞め殺す! 的なオーラがあるようにおもえてならない。

「あぅ!」

 おどろいた真治、慌てに慌てて立ち上がろうとした。そしていつしか真後ろにいた者の方へ振り向く。だがあまりにもすばらしい偶然とやらで足がすべってしまう、転んだはずみで……顔面が相手の豊かでやわらかいふくらみって部分に向かっていき、しかも反射的にしっかり抱きついてしまった。

 ムニュ! っとやわらかく温かい弾力が、真治の顔に当たる。その気持ち良さは一瞬で真治の意識を真っ白にしかける。

「な、な……」

 Eカップのふくらみに抱きつかれた者がおどろきワナワナふるえている。

「ご、ごめ……」

 ごめんなさい! と真治は言おうとしたのだが、顔を包むふくらみがあまりにもやわらかい弾力でキモチいいから、つい男子らしく甘えてしまった。ごめんなさいと言うより先に、思わずフルっと少しだけ頬擦りとかしてしまった。

「こら!」

 グイっと心地よい弾力から引き離された。そんな真治は自分を睨む姉と目が合うのだけど、圧倒的なキモチよさが忘れられずボーッとした目のまま。

「なんて目をしてるんだよ!」

 怒った優子の両手が動く、そしておっぱい星人である弟の頬を酷いほど思いっきりつねりあげる。

「あいたたた……い、痛いよ」

 キャン! 子犬のように許しを乞う目になる真治。

「ったく……バカな事をするあげくおっぱいに抱きつくとか、一回あの世に逝ったらどう? ねぇ、ほんとうに一回死んだらどう?」

 うりゃぁ! と思っきりつねった優子、泣きそうな顔をする弟を見ながら、机の上にあるスマホを指差す。

「消す! この画像と……なんか知らないけどエロいアプリ使ったんだよね? それも全部消す!」

「え、エロいアプリなんか使っていないよぉ」

 真治は身の潔白を訴えた。しかしディスプレイに表示されるモノがある限り、その言い分はまったく通らない。

「ったく、なんでそんなにおっぱい星人なんだよ!」

 再び両手で頬をつねった優子、真治が格好した画像を捨てさせ、さらにはプリンというアプリも抹消させる。

 本日の優子はめちゃくそ機嫌が悪い。もしかするとブルーデーなのかもしれないが、とにかく真治の言い訳には耳一つ貸さない。

「ぅ……お姉ちゃんが巨乳だから、お姉ちゃんのおっぱいが大きいからいけないじゃないか」

 真治は優子の命令によって家族の画像も消去するように命じられる。それはまた後でやるだろう? と、完全に信頼されていない事の証。

「はぁ? なんだって?」

 キッと睨む今日の優子はマジで怖い。

「な、なんでもないです……」

 結局真治はプリンどころか家族の画像までもスマホから消さねばならなくなった。そういう罰を受けると、所有物であるスマホがとてつもなく虚しいと思えてならない。

「ぅう……いくらスマホがあっても……アプリがなきゃたのしくないよ。いくらスマホがあっても画像がなかったらつまらないよぉ」

 一人居間のテーブルにうつ伏せとなって落ち込む。いまの真治に出来ることはただひとつ。両目を閉じ先ほどプリンで加工したあのユッサユッサの揺れ具合、それを一生懸命思い出すだけ。
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