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この世は金・マネーこそ命・金は儲けたモン勝ち7
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この世は金・マネーこそ命・金は儲けたモン勝ち7
「うん? なんだかやけに人だかりが……」
カエルーノは優子を隣にしてホクホク気分で運転していたが、大イベントでもあるのかな? と思わせられる人だかりが気になったので一時停止。
ウィーンと防弾ガラスの窓を開けると、盛り上がっている方からこちらにやってきた見知らぬ女性に声をかけてみた。
「なにかライブイベントでもあるのですか?」
すると女性は興奮冷めやらぬ顔で、ふくよか大明神が来ているのよ! と声を荒げていう。
「ふくよか大明神?」
「巨乳になりたい女性の心に寄り添う正義の味方よ!」
巨乳。無視しづらい言葉が出た。カエルーノは盛り上がっている場所に行きたいなぁと思ったが、横に優子がいるのでいい格好を放棄するわけにはいかない。まさかそんな、巨乳が気になるから見に行きますとか言えば、優子から嫌われる可能性がはげしく上昇するは明らか。
「とりあえずドライブを続けましょうか」
カエルーノが言うと、優子がシートベルトを外しながら言った。ちょっと見に行ってくると。
「え……」
なんだそうなの? だったらいっしょに見に行こうと言ってもだいじょうぶだったの? と後悔するカエルーノ。
「あ、カエルーノはここで待っていて、わたしだけで見に行くから」
車から降りた優子にそう言われると哀愁が車内にうずまく。あぁ、愛しの優子さん! などと何回もつぶやきながらボッチ車内に甘んじるのだった。
「さぁ、あなたも巨乳になりなさい。巨乳になってシアワセをつかみなさい」
ずいぶんとデカい声が聞こえてきた。前に進みながら優子は、なんじゃそれ? と思ったのだが、次の瞬間にピク! っとなって立ち止まる。
「あれ……今の声って……」
どこかで聞いたことがあると思いながら再び歩き出す。それは誰だっけ? とか思っていたが、目の前に赤い着物の女子が飛び込むと疑問は解決。
「か、香苗?」
そう、神のように演説するのは友人の香苗だった。いろいろと突っ込まなきゃいけないって要素がふんだんにあるのだが、明らかに頭がべつの世界に飛んでいるようだった。
「押さないで、押さないで」
ミルフィーユの前にはすごい人が立ち並んでいるが、となりの空イスの座席には透明ボックスが置かれており、その中にはあふれんほどのお札がつまっている。香苗とミルフィーユにとってみれば、労働で勝ち得た財産。
「香苗」
優子が声をかけると、それまで神のようにしゃべっていた香苗がビクン! となってしまう。
「ゆ、優子?」
ハッと顔を横にむければ中野優子がいる。
「ねぇ、いったいなにやってんの?」
優子が怪訝な顔をするのは当たり前だった。赤い着物にお祓い棒とか何をトチ狂ったのかと言いたくなるコスプレにしか見えない。しかも! 香苗の胸というのは着物でも豊満さがわかる巨乳。香苗の実像を知っている者としては、とても見逃せないところ。
「えっと、えっと……」
神々しさをすごいスピードで失う香苗、これはやばい……マジでやばい! と真剣に焦りまくる。
「うわぁ、ものすごくキモチいい揉み応え!」
突然に心からカンゲキするって女性の声が湧き上がる。あ、やべぇ! と香苗は思うが、なに? と優子が声の方に振り向く。
「えぇ!?」
優子の目が丸くなった。なぜなら自分に似ているとしか思えない人形があって、しかもその格好は自分が持っている服と同じ。あげく巨乳という豊かなふくらみ具合の再現がやけに立派! となり、それを知らない女性が揉みまくりながら、やわらかい弾力がいっぱいでキモチいい! と喜ぶのだから、優子にしてみればだまっていられるわけがない。
「あれはなに?」
キッと怒る寸前って顔を見せる優子。
「い、いやぁあれはその人形……」
アハっとかわいく笑って見せる香苗。
「あの人形わたしに似てない?」
優子に見つめられると香苗の頬に汗が流れる。
「そんな、あれはほら……ただの女の子、ただの巨乳少女って人形だよ。まさかそんな優子をモデルにしたってわけじゃないよ」
香苗はなんとかウソを通そうとするが、すでに優子は目の前にいない。どうしても気になるって事で人形の前に立つ。そしておそるおそる右手で人形のふくらみをつかみ揉んでみた。
「あぅ!」
優子の全身にかけめぐった驚き、それは頭が白い世界に飛び込むようなものだった。
「え、やだ……なにこれ……」
人形のふくらみと思ったら、信じられない手触り。しかもそれは自分が持っている胸のふくらみと同じようにしか思えない。すると周りから優子に対して批判の声が飛んできた。早く代われ! などではなく、あんたには必要ないでしょうというモノ。
「あなたおっぱいが大きい女の子でしょう? どこかに消えなさいよ」
「おまえみたいな恵まれ巨乳は不愉快。回れ右して家に帰れ!」
周りから巨乳女子たる優子に向けられるひどい言い方の嵐。恵まれない人間はここまで心が荒んでしまうモノなのか的な、この世に蔓延るモノ悲しさが漂う。
「香苗!」
腹を立てずにいられない優子が香苗に怒りの表情を向ける。
「あ、やば……これは逃げるしかない」
香苗、ミルフィーユの隣に駆け寄ると、透明ボックスの中に笑いが止まらないくらいお札が入っているのを見て、これくらいあればまぁいいかと納得。それからミルフィーユに逃げようとささやく。
「そうだね、ここはひとまず逃亡ありきだね」
ボックスを抱えたミルフィーユ、今日は大サービスだから残っている魔法の薬は好きにとっていっていいよと言う香苗、そして大騒ぎとなるその場。それはまるで人間の欲望がリミッター解除されたような騒乱。
「うん? なんだかやけに人だかりが……」
カエルーノは優子を隣にしてホクホク気分で運転していたが、大イベントでもあるのかな? と思わせられる人だかりが気になったので一時停止。
ウィーンと防弾ガラスの窓を開けると、盛り上がっている方からこちらにやってきた見知らぬ女性に声をかけてみた。
「なにかライブイベントでもあるのですか?」
すると女性は興奮冷めやらぬ顔で、ふくよか大明神が来ているのよ! と声を荒げていう。
「ふくよか大明神?」
「巨乳になりたい女性の心に寄り添う正義の味方よ!」
巨乳。無視しづらい言葉が出た。カエルーノは盛り上がっている場所に行きたいなぁと思ったが、横に優子がいるのでいい格好を放棄するわけにはいかない。まさかそんな、巨乳が気になるから見に行きますとか言えば、優子から嫌われる可能性がはげしく上昇するは明らか。
「とりあえずドライブを続けましょうか」
カエルーノが言うと、優子がシートベルトを外しながら言った。ちょっと見に行ってくると。
「え……」
なんだそうなの? だったらいっしょに見に行こうと言ってもだいじょうぶだったの? と後悔するカエルーノ。
「あ、カエルーノはここで待っていて、わたしだけで見に行くから」
車から降りた優子にそう言われると哀愁が車内にうずまく。あぁ、愛しの優子さん! などと何回もつぶやきながらボッチ車内に甘んじるのだった。
「さぁ、あなたも巨乳になりなさい。巨乳になってシアワセをつかみなさい」
ずいぶんとデカい声が聞こえてきた。前に進みながら優子は、なんじゃそれ? と思ったのだが、次の瞬間にピク! っとなって立ち止まる。
「あれ……今の声って……」
どこかで聞いたことがあると思いながら再び歩き出す。それは誰だっけ? とか思っていたが、目の前に赤い着物の女子が飛び込むと疑問は解決。
「か、香苗?」
そう、神のように演説するのは友人の香苗だった。いろいろと突っ込まなきゃいけないって要素がふんだんにあるのだが、明らかに頭がべつの世界に飛んでいるようだった。
「押さないで、押さないで」
ミルフィーユの前にはすごい人が立ち並んでいるが、となりの空イスの座席には透明ボックスが置かれており、その中にはあふれんほどのお札がつまっている。香苗とミルフィーユにとってみれば、労働で勝ち得た財産。
「香苗」
優子が声をかけると、それまで神のようにしゃべっていた香苗がビクン! となってしまう。
「ゆ、優子?」
ハッと顔を横にむければ中野優子がいる。
「ねぇ、いったいなにやってんの?」
優子が怪訝な顔をするのは当たり前だった。赤い着物にお祓い棒とか何をトチ狂ったのかと言いたくなるコスプレにしか見えない。しかも! 香苗の胸というのは着物でも豊満さがわかる巨乳。香苗の実像を知っている者としては、とても見逃せないところ。
「えっと、えっと……」
神々しさをすごいスピードで失う香苗、これはやばい……マジでやばい! と真剣に焦りまくる。
「うわぁ、ものすごくキモチいい揉み応え!」
突然に心からカンゲキするって女性の声が湧き上がる。あ、やべぇ! と香苗は思うが、なに? と優子が声の方に振り向く。
「えぇ!?」
優子の目が丸くなった。なぜなら自分に似ているとしか思えない人形があって、しかもその格好は自分が持っている服と同じ。あげく巨乳という豊かなふくらみ具合の再現がやけに立派! となり、それを知らない女性が揉みまくりながら、やわらかい弾力がいっぱいでキモチいい! と喜ぶのだから、優子にしてみればだまっていられるわけがない。
「あれはなに?」
キッと怒る寸前って顔を見せる優子。
「い、いやぁあれはその人形……」
アハっとかわいく笑って見せる香苗。
「あの人形わたしに似てない?」
優子に見つめられると香苗の頬に汗が流れる。
「そんな、あれはほら……ただの女の子、ただの巨乳少女って人形だよ。まさかそんな優子をモデルにしたってわけじゃないよ」
香苗はなんとかウソを通そうとするが、すでに優子は目の前にいない。どうしても気になるって事で人形の前に立つ。そしておそるおそる右手で人形のふくらみをつかみ揉んでみた。
「あぅ!」
優子の全身にかけめぐった驚き、それは頭が白い世界に飛び込むようなものだった。
「え、やだ……なにこれ……」
人形のふくらみと思ったら、信じられない手触り。しかもそれは自分が持っている胸のふくらみと同じようにしか思えない。すると周りから優子に対して批判の声が飛んできた。早く代われ! などではなく、あんたには必要ないでしょうというモノ。
「あなたおっぱいが大きい女の子でしょう? どこかに消えなさいよ」
「おまえみたいな恵まれ巨乳は不愉快。回れ右して家に帰れ!」
周りから巨乳女子たる優子に向けられるひどい言い方の嵐。恵まれない人間はここまで心が荒んでしまうモノなのか的な、この世に蔓延るモノ悲しさが漂う。
「香苗!」
腹を立てずにいられない優子が香苗に怒りの表情を向ける。
「あ、やば……これは逃げるしかない」
香苗、ミルフィーユの隣に駆け寄ると、透明ボックスの中に笑いが止まらないくらいお札が入っているのを見て、これくらいあればまぁいいかと納得。それからミルフィーユに逃げようとささやく。
「そうだね、ここはひとまず逃亡ありきだね」
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