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カルロッタ、リターン! 女ってこえぇぇ!! 4

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カルロッタ、リターン! 女ってこえぇぇ!! 4

 人間姿のまま、つまりイケメンと巨乳美女のままってカエルーノとカルロッタが喫茶店から離れた裏山の中にやってきた。ただしカルロッタの方は格好が変わっている。女剣士というキブンに浸って自分を高めたいというのか、ピンク色の着物姿で手に日本刀を持っている。

「ではカルロッタ、始めようか」

 カエルーノもスーッと背中から日本刀を取り出す。同じ武器で戦うというのは、相手の事を考えてではない。自分が勝つにせよ万が一負けるにせよ余計な念を抱かずに済むという利点があるから。

「む!」

 カルロッタが霞の構えを取った。

(ふん、霞は前方を威嚇する以外にメリットがない。この勝負……もらった!)

 カエルーノは八相の構えを取る。そして2人の間の空気が突然緊張感にあふれヒリっとなる。

(一発で決める)

 カエルーノ、ジリ、ジリっと前方に進み空気が背中を押す瞬間を持つ。それが瞬発力の発動であり、霞の構えがガードしにくい中段へ切り込むと決めている。そしてその瞬間が来た、カエルーノが目にもとまらぬ速さで相手との距離を詰めた!

「もらったぞカルロッタ!」

 まさにカエルーノの勝利と思われた。が、そのときカルロッタに信じられないまったく予想できなかった動きが生じたのだ。

「乙女バックムーブ!」

 言ったカルロッタの体が構えを崩さないそのまま、スーッと真後ろに流れる幽霊のように移動したではないか。

「な、なにぃ!」

 カルロッタを斬った! と確信していたカエルーノの刀が空振りとなる。そして両目を大きく開いて完全無防備で固まってしまったところへ、今度はカルロッタがスーッと勢いよく前進してきた。

「カエルーノ、昇天!」

 いま、カルロッタが叫んだ。そして日本刀をまっすぐカエルーノにブッ刺す! が、偶然なのか、それとも故意なのか、剣はベルトのバックルに刺さった。だがそれを砕くだけの衝撃はあって、カエルーノが衝撃で青ざめた所に振り回した日本刀が峰打ち攻撃をして、それが下からカエルーノの顔面にクリーンヒット!

「うぉぉぉぉ!!!」

 ズザザザザ! っと転がったカエルーノ、これはたまらんとばかりうつぶせに転がったまま痛みまみれな顔面を手で抑える。

「勝負あり! わたしの勝ち! でしょう?」

 カルロッタ、男の背中をグイグイっと踏みつける。

「く、わ、わかった、カルロッタの勝ちだ……」

 それを聞いたカルロッタ、だったらわたしだけを見てわたしと付き合うよね? と脅迫調で迫る。

「も、もちろんだ……」

「心がこもっていない、ちゃんとこう言って。カルロッタ、きみだけを見て生きていくよって」

「げぇ……」

「なんだって?」

「あ、いや、カルロッタ、きみだけを見て生きていくよ」

 カエルーノ、とりあえずここは潔く負けを認めて、しばらくおとなしくしていればいいだろうと男らしいあざとい考えを持つ。

「よし、じゃぁカエルーノ……」

 ここでカルロッタは突然に倒れているカエルーノの手をつかんだ。なんだ? 何をする気だ? とか思ったら、カエルーノの親指をグイっとオレンジ色の朱肉に押し付け、そして紙にムリヤリ押させた。

「拇印?」

「そう、この紙にはこう書いてあるよ。このカルロッタを泣かせたら、浮気したら、他の女に心を捧げようとするなら、わたしカエルーノは去勢しますと」

「きょ、去勢!?」

「なんなら片目も潰すって書き足そうか?」

 カルロッタ、ハッと身軽な動きでカエルーノから離れると、やや誇らしげに紙を手にもって言うのだった。

「カエルーノ! 男だというなら潔く負けを認め、そして自分の印に誓って心を入れ替えなさい」

「ぐぅ……わ、わかりました……」

 カエルーノ、ばったりうつぶせに倒れ脱力。そして思うのだった。こんな事が起こるとわかっていたら、替え玉にパトロールをさせるべきだったと。さらには心密かにこうも思った。後で記憶の特定部分を消すって薬を部下に発明させ、それをカルロッタに飲ませればいいじゃないか! などと。
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