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夏だ、かき氷だ、女子力だ2
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「ただいま」
汗びっしょになった優子が帰宅する。せっかくコンビニで涼み氷を食べたとしても、その後にちょっと歩いたら台無しになったかの如く濡れている。白いTシャツがぐっしょりな結果、下にあるプクッとやわらかい谷間がくっきり浮かんで見える。
「あ、お帰り」
今しがた、優子より1分くらい先に帰っていた真治の声が台所から聞こえた。
「お姉ちゃんは? 氷食べる?」
冷蔵庫前に立っている真治が顔を見せた優子に問う。このとき優子はさっき食べたからいらないと言いかける。だがここで真治が余計な一言を先に発した。
「お姉ちゃんは最近暑いとたるんでるから、食べない方がいいね。食っちゃ寝してふっくらがデブになったら大変だもんね、タダでさえ低い女子力がより一層下がっちゃうもんね」
「はぁ? たるんでないし、食っちゃ寝してないし、真治に女子力がどうとか言われても無用にして余計なお世話だし」
「お姉ちゃんよりぼくの方が女子力高かったりして」
冷蔵庫からかき氷を取り出した真治がケケっと冗談をかます。だがそれ今の優子をカチンとさせた。汗びっしょりで早くシャワーをしたいという欲求を後回しにさせるほどに。
「だったら真治、やってみなさいよ」
「え、なにを?」
「氷をかわいく食べるとか食べさせるとか」
「へ? なにそれ?」
「真治の女子力を見せてもらおうじゃん」
優子、居間のイスに安産型の尻を落とすと、氷を持ってきて着席した真治をジーっと見る。至近距離から試験官みたいな目つきを放つとけっこうな圧力。でも真治は当然ながら男子らしく別の所に目線。汗で濡れている姉Tシャツのふくらみ部分、プクッとやわらかい谷間がくっきり浮かんでいる! ってところを!
「おほん!」
胸ばっかり見るな! という咳払いを姉がやると、真治は気合を入れる。どうせやるならたのしく! と、ほっこりな笑顔を浮かべながら氷乗せたスプーンをパクっとやる。
「んんんーん」
キタキタ、キーン! とキタ! ってアニメチックにくぅっと表情を丸め込んだあと、左手を頬に当て両目を細めやわらかい笑みを浮かべて口にした。
「あぁん、おいしい!」
その瞬間、見ていた優子はドキッとした。え? え? え? と衝撃を受けた。なにそれ、なんで真治がかわいく見えるの? とびっくり。
真治って中身は女? と言いかけたが、姉の巨乳ってふくらみに赤い顔で見惚れるから、やっぱりおまえは男子! となり、なんで男子のくせにかわいく振舞えるんだよと思わずにいられない優子だった。
「おほん、なかなかやるじゃん、でもまだあるから」
「何すればいいと?」
「はい、あーん! って、かわいくやってみせて」
「ぼくがお姉ちゃんにやるわけ?」
「そう、女子力が高いっていうなら出来るよね?」
「わかった」
真治はそれならやるよとあっさり受け入れる。そんな恥ずかしいことできるか! なんて言わなかった。だからあーんしてもらう優子の方が妙に恥ずかしくなっていく。
「お姉ちゃん」
「な、なに」
「あーんってして欲しい」
「ぅ……い、一回して欲しいかな」
「しょうがないなぁ、一回だけだよ?」
クスっと笑った真治、それは優子またまたドキッとさせてしまうレベルだった。
「はい、あーん」
「あ、あーん」
優子が恥ずかしくて死にそうとか思いながらスプーンをパクっとやったら、絶妙なタイミングで真治がにっこり。そして信じられないほどかわいく言った。
「おいしい?」
「お、おいしい……」
「やった!」
優子、口に入れてもらった氷を飲み込んだら立ち上がる。そしてシャワーすると言う。急ぎ洗面所に入りドアを閉めカギをかけると、洗面台に両手を付きぼやくようにくり返した。
「え、え、なんで、なんで真治があんなにかわいくやれるの? え、女であるわたしが、しかも巨乳ってわたしが女子力で真治に負けているっていうわけ?」
ドーン! っと重たい音が聞こえるように思う優子、女子が女子力で男子に負けるはずがないと自分に言い聞かせる。
「とりあえずシャワーしてスッキリしよう」
優子、汗ベトで気持ち悪い状態を洗い流そうと、パッパと身に纏うモノを脱ぎ捨てていく。その間、言い訳するみたいな感じで数回つぶやいた。
「生まれたときからの女が女子力で男子に負けるわけがない。気にする必要なし、心配する必要なし」
そして優子は左右の豊満でやわらかいふくらみこと美巨乳をフルフルっと揺らしながら洗面所に入り、上から落ちてくる温かいお湯にうっとり。色白むっちりな巨乳って体が汚れから解放され軽いオーガズムに包まれる。まさに女に生まれてよかったという快感。
しかし優子は気づいていなかった。何を? と言えば、替えのブラや衣服を用意していなかったと。つまりシャワーが終わって洗面所から出たら、丸裸で外に出られないという、女子力大減点って物語が始まるのだって事を。
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