211 / 220
夏だ、かき氷だ、女子力だ2
しおりを挟む夏だ、かき氷だ、女子力だ2
「ただいま」
汗びっしょになった優子が帰宅する。せっかくコンビニで涼み氷を食べたとしても、その後にちょっと歩いたら台無しになったかの如く濡れている。白いTシャツがぐっしょりな結果、下にあるプクッとやわらかい谷間がくっきり浮かんで見える。
「あ、お帰り」
今しがた、優子より1分くらい先に帰っていた真治の声が台所から聞こえた。
「お姉ちゃんは? 氷食べる?」
冷蔵庫前に立っている真治が顔を見せた優子に問う。このとき優子はさっき食べたからいらないと言いかける。だがここで真治が余計な一言を先に発した。
「お姉ちゃんは最近暑いとたるんでるから、食べない方がいいね。食っちゃ寝してふっくらがデブになったら大変だもんね、タダでさえ低い女子力がより一層下がっちゃうもんね」
「はぁ? たるんでないし、食っちゃ寝してないし、真治に女子力がどうとか言われても無用にして余計なお世話だし」
「お姉ちゃんよりぼくの方が女子力高かったりして」
冷蔵庫からかき氷を取り出した真治がケケっと冗談をかます。だがそれ今の優子をカチンとさせた。汗びっしょりで早くシャワーをしたいという欲求を後回しにさせるほどに。
「だったら真治、やってみなさいよ」
「え、なにを?」
「氷をかわいく食べるとか食べさせるとか」
「へ? なにそれ?」
「真治の女子力を見せてもらおうじゃん」
優子、居間のイスに安産型の尻を落とすと、氷を持ってきて着席した真治をジーっと見る。至近距離から試験官みたいな目つきを放つとけっこうな圧力。でも真治は当然ながら男子らしく別の所に目線。汗で濡れている姉Tシャツのふくらみ部分、プクッとやわらかい谷間がくっきり浮かんでいる! ってところを!
「おほん!」
胸ばっかり見るな! という咳払いを姉がやると、真治は気合を入れる。どうせやるならたのしく! と、ほっこりな笑顔を浮かべながら氷乗せたスプーンをパクっとやる。
「んんんーん」
キタキタ、キーン! とキタ! ってアニメチックにくぅっと表情を丸め込んだあと、左手を頬に当て両目を細めやわらかい笑みを浮かべて口にした。
「あぁん、おいしい!」
その瞬間、見ていた優子はドキッとした。え? え? え? と衝撃を受けた。なにそれ、なんで真治がかわいく見えるの? とびっくり。
真治って中身は女? と言いかけたが、姉の巨乳ってふくらみに赤い顔で見惚れるから、やっぱりおまえは男子! となり、なんで男子のくせにかわいく振舞えるんだよと思わずにいられない優子だった。
「おほん、なかなかやるじゃん、でもまだあるから」
「何すればいいと?」
「はい、あーん! って、かわいくやってみせて」
「ぼくがお姉ちゃんにやるわけ?」
「そう、女子力が高いっていうなら出来るよね?」
「わかった」
真治はそれならやるよとあっさり受け入れる。そんな恥ずかしいことできるか! なんて言わなかった。だからあーんしてもらう優子の方が妙に恥ずかしくなっていく。
「お姉ちゃん」
「な、なに」
「あーんってして欲しい」
「ぅ……い、一回して欲しいかな」
「しょうがないなぁ、一回だけだよ?」
クスっと笑った真治、それは優子またまたドキッとさせてしまうレベルだった。
「はい、あーん」
「あ、あーん」
優子が恥ずかしくて死にそうとか思いながらスプーンをパクっとやったら、絶妙なタイミングで真治がにっこり。そして信じられないほどかわいく言った。
「おいしい?」
「お、おいしい……」
「やった!」
優子、口に入れてもらった氷を飲み込んだら立ち上がる。そしてシャワーすると言う。急ぎ洗面所に入りドアを閉めカギをかけると、洗面台に両手を付きぼやくようにくり返した。
「え、え、なんで、なんで真治があんなにかわいくやれるの? え、女であるわたしが、しかも巨乳ってわたしが女子力で真治に負けているっていうわけ?」
ドーン! っと重たい音が聞こえるように思う優子、女子が女子力で男子に負けるはずがないと自分に言い聞かせる。
「とりあえずシャワーしてスッキリしよう」
優子、汗ベトで気持ち悪い状態を洗い流そうと、パッパと身に纏うモノを脱ぎ捨てていく。その間、言い訳するみたいな感じで数回つぶやいた。
「生まれたときからの女が女子力で男子に負けるわけがない。気にする必要なし、心配する必要なし」
そして優子は左右の豊満でやわらかいふくらみこと美巨乳をフルフルっと揺らしながら洗面所に入り、上から落ちてくる温かいお湯にうっとり。色白むっちりな巨乳って体が汚れから解放され軽いオーガズムに包まれる。まさに女に生まれてよかったという快感。
しかし優子は気づいていなかった。何を? と言えば、替えのブラや衣服を用意していなかったと。つまりシャワーが終わって洗面所から出たら、丸裸で外に出られないという、女子力大減点って物語が始まるのだって事を。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる