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112・セクシーランジェリーって凄すぎ
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112・セクシーランジェリーって凄すぎ
今日は光が顔文字書店に出かけるという。だったら彼女たるわたしも当然ついていく。2人であれこれ言いながら色々見るのはたのしい。そしてもうひとつ、我が彼氏はちょっと目を離すとよからぬアイテムにフラフラっと誘われちゃうから、わたしは見張りとも警護ともいえる立場をやらなければいけない。
「最近はバンドルにハマりかけているんだ」
わたしは光に言いながらバンドルのグッズを見つめる。バンドルとはバンドガールズの略で、バンドで青春する女子高生アニメ。わたしはギターとボーカルをやっている佐竹蘭というキャラが特にお気に入りだったりする。
「バッジ5個セット……欲しいとは思うんだけれど……」
わたしは1200円という値段を見て、半額だったら買ったんだけどなぁと心でつぶやく。
「光は? 今日は何を買おうと思っているの?」
わたしが言って横を向くと光の姿がない! それは光がわたしに内緒で移動したって事実に他ならない。
「あぁ! 光め!」
我が彼氏の光は他に類を見ないほどのおっぱい星人だから、わたしの巨乳ってところに目を向ける時は純朴なドキドキを隠せないって感じで伝えてくる。しかしそれでいて、わたしに内緒で行動しようと思った時は、ほんとうに気配を消してどこかへ行ってしまう。それ言うなればエロい純情に塗れた忍びってやつだね。
少ししてわたしは光がどこで何を見ているかっていうのを発見した。だから後ろから大きめの声をかけて脅かしてやるんだ。
「こら!」
「うわ!」
「うわじゃない! 彼女を放ったからしてこっそり移動したあげく、ひとりでこんな場所……しかもデレデレして!」
「で、デレデレなんかしてない」
「ふん、今の光の顔、カガミで見せてやりたいわ」
いま、光とわたしがいるのは「魅惑のセクシーランジェリー」とかいうコーナー。光はちょっと勉強したいから覗いたのだと言った。
「何かしら、エロい小説に使えるかなぁとか思って……」
「むぅ……」
「だから、別にこれは変な事をしているわけじゃないわけで」
「何分くらいここにいた?」
「まだ5分くらい……かなって」
「小説家になろうって天才だったら5分も見れば十分でしょう? はい、回れ右! だいたい18禁コーナーに中1の男子が入ること自体が生意気!」
「じゃぁマリーも来いよ、なに一人だけ残ろうとしているんだよ」
「わたしはいいんだよ」
「なんで!」
「女だもん、女は女子力を磨くために男とはちがう事情を抱えているんです! 女子は年齢に関係なく見てもいいんです!」
「あ、マリーがバカになった」
「いいから、わたしもちょっと見てみたいんだよ、だから光はあっちにいって」
「ちぇ……」
ちぇ……だって……今のそれを聞いたら、わたしは自分が光の姉かお母さんにでもなったみたいな感じを味わってしまった。ドッと疲れるこの感じ、女だけが損をするという現実感にあふれちゃっている。
「ったくもう……」
しかし……なんだかんだ言いながら見始めると……これがなかなか紫劇的。まるで悪い悪魔の標本を眺めているような感じでドキドキさせられる。
「でも……」
思わず赤面させられてしまうのは、エロいって表現のあり方がすごいと思うから。色とかデザインというより、そもそもこれって下着? みたいなモノがあったりする。
「こんなの……下着っていうよりただの紐じゃん……」
ここで急にテンションが曲がり下がり始めた。こんなの着けて欲しいとか求められたらどうしよう……っていうのと、光がこういう下着にドキドキする趣味を持ったら困るんですけど……って思いがぐちゃぐちゃっと混ざり合ってしまう。
「あ、待てよ……」
わたしは光が書いてネットに出している小説の多くを思い出す。そしてその中の一人である優子というわたしみたいな特徴を持った巨乳女子の事を冷静に思ってみる。光の小説でちょいエロなシーンが出て来る時、優子を始め巨乳女子はみんなフルカップブラって姿で出てくる。それもう光の特徴として否定出来ないモノとわたしは理解している。
「光」
わたしは萌えの中古コーナーで少し買い物をするらしい光の隣に立って言った。
「な、なんだよ……」
「いや、光ってまぁ趣味は悪くないと思って安心したところ」
「え? なに、なんの話?」
「あ、それで光、今度からこの店へ行こうと思ったら必ずわたしに一言かけて」
「え、なんで?」
「光が道を誤らないように見守るから」
「なんでマリーに見守ってもらわなきゃいけないんだよ」
「とにかく、以後はわたしに一声かけてから行くように。これ夫婦の約束だから。妻を裏切るなよ……」
「誰が妻……結婚なんかしてないし……」
光は子ども扱いするな! とか言って怒るけれど、いったいどうすれば光を大人として見れるんですか? ってわたしは思うしかできない。
今日は光が顔文字書店に出かけるという。だったら彼女たるわたしも当然ついていく。2人であれこれ言いながら色々見るのはたのしい。そしてもうひとつ、我が彼氏はちょっと目を離すとよからぬアイテムにフラフラっと誘われちゃうから、わたしは見張りとも警護ともいえる立場をやらなければいけない。
「最近はバンドルにハマりかけているんだ」
わたしは光に言いながらバンドルのグッズを見つめる。バンドルとはバンドガールズの略で、バンドで青春する女子高生アニメ。わたしはギターとボーカルをやっている佐竹蘭というキャラが特にお気に入りだったりする。
「バッジ5個セット……欲しいとは思うんだけれど……」
わたしは1200円という値段を見て、半額だったら買ったんだけどなぁと心でつぶやく。
「光は? 今日は何を買おうと思っているの?」
わたしが言って横を向くと光の姿がない! それは光がわたしに内緒で移動したって事実に他ならない。
「あぁ! 光め!」
我が彼氏の光は他に類を見ないほどのおっぱい星人だから、わたしの巨乳ってところに目を向ける時は純朴なドキドキを隠せないって感じで伝えてくる。しかしそれでいて、わたしに内緒で行動しようと思った時は、ほんとうに気配を消してどこかへ行ってしまう。それ言うなればエロい純情に塗れた忍びってやつだね。
少ししてわたしは光がどこで何を見ているかっていうのを発見した。だから後ろから大きめの声をかけて脅かしてやるんだ。
「こら!」
「うわ!」
「うわじゃない! 彼女を放ったからしてこっそり移動したあげく、ひとりでこんな場所……しかもデレデレして!」
「で、デレデレなんかしてない」
「ふん、今の光の顔、カガミで見せてやりたいわ」
いま、光とわたしがいるのは「魅惑のセクシーランジェリー」とかいうコーナー。光はちょっと勉強したいから覗いたのだと言った。
「何かしら、エロい小説に使えるかなぁとか思って……」
「むぅ……」
「だから、別にこれは変な事をしているわけじゃないわけで」
「何分くらいここにいた?」
「まだ5分くらい……かなって」
「小説家になろうって天才だったら5分も見れば十分でしょう? はい、回れ右! だいたい18禁コーナーに中1の男子が入ること自体が生意気!」
「じゃぁマリーも来いよ、なに一人だけ残ろうとしているんだよ」
「わたしはいいんだよ」
「なんで!」
「女だもん、女は女子力を磨くために男とはちがう事情を抱えているんです! 女子は年齢に関係なく見てもいいんです!」
「あ、マリーがバカになった」
「いいから、わたしもちょっと見てみたいんだよ、だから光はあっちにいって」
「ちぇ……」
ちぇ……だって……今のそれを聞いたら、わたしは自分が光の姉かお母さんにでもなったみたいな感じを味わってしまった。ドッと疲れるこの感じ、女だけが損をするという現実感にあふれちゃっている。
「ったくもう……」
しかし……なんだかんだ言いながら見始めると……これがなかなか紫劇的。まるで悪い悪魔の標本を眺めているような感じでドキドキさせられる。
「でも……」
思わず赤面させられてしまうのは、エロいって表現のあり方がすごいと思うから。色とかデザインというより、そもそもこれって下着? みたいなモノがあったりする。
「こんなの……下着っていうよりただの紐じゃん……」
ここで急にテンションが曲がり下がり始めた。こんなの着けて欲しいとか求められたらどうしよう……っていうのと、光がこういう下着にドキドキする趣味を持ったら困るんですけど……って思いがぐちゃぐちゃっと混ざり合ってしまう。
「あ、待てよ……」
わたしは光が書いてネットに出している小説の多くを思い出す。そしてその中の一人である優子というわたしみたいな特徴を持った巨乳女子の事を冷静に思ってみる。光の小説でちょいエロなシーンが出て来る時、優子を始め巨乳女子はみんなフルカップブラって姿で出てくる。それもう光の特徴として否定出来ないモノとわたしは理解している。
「光」
わたしは萌えの中古コーナーで少し買い物をするらしい光の隣に立って言った。
「な、なんだよ……」
「いや、光ってまぁ趣味は悪くないと思って安心したところ」
「え? なに、なんの話?」
「あ、それで光、今度からこの店へ行こうと思ったら必ずわたしに一言かけて」
「え、なんで?」
「光が道を誤らないように見守るから」
「なんでマリーに見守ってもらわなきゃいけないんだよ」
「とにかく、以後はわたしに一声かけてから行くように。これ夫婦の約束だから。妻を裏切るなよ……」
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