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高校生編1
林田さんと二人、誰もいない部室で
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朝のホームルームは何事もなく終わったのだが、担任の佐久間先生は僕の前までやってきた。佐久間先生が僕の前に立ち止まったこともあって僕に視線が集まっていたのだけれど、佐久間先生はそんな事は全く気にせずに僕に話しかけてきた。
「齋藤君。ちょっと悪いんだけど、今日の放課後に職員室まで来てもらってもいいかな?」
「え、僕って何かやっちゃいましたっけ?」
「いえ、齋藤君は何もしてないんだけど、林田さんのお手伝いをしてもらえたら嬉しいなって思ってね」
「それって、僕じゃないとダメなんですか?」
「ダメってことは無いんだけどね、林田さん一人だったら終わらないかもしれないんだよね」
「じゃあ、僕に出来ることがあれば手伝いますよ。でも、そんなに遅くまでは残れないかもしれないです」
「それって、一組の前田さんが関係してたりするのかな?」
「はい、陽香は極度の方向音痴でして、いまだに一人で学校から帰ることも出来ないんですよ。勉強も出来て地図も読めるのに、なぜか家に帰ることが出来ないんです」
「そうなんだ。先生は一組の前田さんとお話ししたことも無いからわからないけど、それって何か気になっちゃうわね」
佐久間先生は何かと僕に気をかけてくれている。ただ、その気遣いが僕と他のクラスメイトの間に溝を作る要因になっているような気もしていた。少し席の離れている林田さんは僕の様子をニコニコしながら見ていたようなのだが、大半のクラスメイトは僕の事を憐れむような目で見ていた。そう僕は感じていた。
「齋藤君ってさ、アレから林田さんと仲良くなってるみたいだけど、付き合ってたりするのかな?」
「僕と林田さんが?」
「うん、そうなのかなって少し思っちゃってさ。林田さんって、昔から変わってる子だって思ってたんだけどね、特定の男子と仲良くしてるとこって見たことが無かったからさ、齋藤君が林田さんの特別な人になったのかなって思って聞いてみちゃった」
「残念だけど、吉川さんが思ってるような関係ではないよ。時々なんだけど、陽香が林田さんに料理を教えてもらってたりするんだ。その時は僕も一緒に行くんだけど、陽香と林田さんは楽しそうに料理の話をしているよ」
「その時って、齋藤君は何しているの?」
「僕はね、ほとんど勉強しているかな。林田さんが授業で使ってるノートを借りて復習していることが多いよ」
「え、林田さんのノートを見せてもらってるの?」
「うん、そうだよ。林田さんのノートって見やすくて要点もしっかりまとまってるし、教科書よりもわかりやすいんだよ」
「良いな。私も林田さんのノートを見てみたいな。中学の時に一回だけ見たことがあるんだけど、教科書よりもわかりやすいって何となくわかるかも」
「そう言えば、今日は今井さんは一緒じゃないの?」
「雅美はね、齋藤君の後ろに立ってるよ」
「ホントに?」
僕が振り返ると、そこに今井さんの姿は無かった。辺りを見回してみてもどこにも今井さんの姿は無かったのだ。今日は遅刻でもしてくるのかと思っていたのだけれど、吉川さんの話では、今井さんは家庭の事情で今日は休むという事だった。
今井さんがいないという事は、吉川さんは一人でお昼ご飯を食べるのだろうか。僕は誰とも約束をしているわけではないので、吉川さんに声をかけてみようかと思っていたのだけれど、僕の提案を聞く前に吉川さんが意外な事を口にした。
「家庭の事情とはいえ、雅美は残念なことをしたもんだよ。今日はね、前田さんと一緒にご飯を食べることになってるんだよ。なんと、前田さんから誘われちゃったのだよね。昨日からずっと緊張しっぱなしなんだけど、どうしたら前田さんと一緒に居ても緊張せずに済むのかな?」
「そこまで緊張するような相手でもないと思うけど、あんまり深く考えなくてもいいんじゃないかな。それに、今日は陽香がお弁当を作っていたよ」
「私も自分で作ってきたけど、前田さんの料理って食べると落ち着くのよね。なんだ加、とっても優しい味がするのよね」
「素材の味そのものだもんね。でも、林田さんに教えてもらってからは普通にご飯が食べられるようなオカズを作れるようになってるんだよ」
「へえ、じゃあ。今日のお弁当も期待出来るのかもしれないのね。でも、そんな事をしたら雅美に怒られちゃうかも」
「そんな事で怒りはしないと思うけどな。吉川さんも今井さんも怒ってるイメージ沸かないな。というよりも、この学校の人って怒ってるイメージないかも」
「まあ、怒ったところで何も変わらないし、そんな事に無駄な労力使うくらいなら問題を解決することに力を入れた方が良いと思うのよね。怒ったって何も変わらないし、無駄な時間が過ぎているだけだものね」
そんなにすぐに時間が過ぎるわけもなく、僕たちは普通に授業を受けていた。
ただ、どの教科も授業開始時に前回のおさらい感覚で小テストが行われていた。この調子で行くと授業が始まる度に小テストが行われるように思える。僕は毎回小テストがあるのであれば、林田さんのノートを借りて復習をしていることに意味があると思えた。
そんな僕なのだから、今回の小テストでも僕は林田さんと同じ場所を間違えて、毎回同じ点数を獲得していた。満点であれば問題ないのだけれど、一問でも間違えてしまうとそこが林田さんと同じ場所なのか気になってしまい、確認すると全く同じ問題を間違えているという事に驚きと戸惑いを隠しきれないでいた。
「ねえ、昌晃君は今回も私と同じ点数なんだね。しかも、同じ場所を間違えているよ。これってさ、本当に運命の相手なのかもよ」
「確かにな、二十回以上も小テストをやっていて同じ個所を間違えるのってカンニングを疑われてもおかしくないレベルだよね」
「私と昌晃君の席って結構離れてるもんね。それでカンニングするとしても、絶対に近くの人を見た方が楽だと思うんだよ」
「まあ、僕はカンニングなんてしないけど、するとしたら近くの人を見た方が早いような気がするんだよね」
「そうだろうね。それにしても、今日は前田さんも吉川さんもお昼は別なんだね」
「そうみたいだよ。僕は陽香から何も聞いてなかったんだけど、今日は陽香と吉川さん達で一緒にご飯を食べる約束をしていたんだって」
「じゃあ、昌晃君は私と一緒に食べましょうね。二人っきりで食べるのって初めてのような気がするんだけど、気のせいじゃないよね?」
「だね。僕が林田さんと一緒にお昼を食べる時って、陽香が一緒に居たと思うんだよね。でも、今日はその陽香がいないのでどうなるか不安しかないかも」
「大丈夫よ。私は昌晃君を守るからね。食べていモノがあれば何でも言ってくれていいからね」
「林田さんのお弁当はどれも美味しそうなんだけど、見た目も綺麗だから食べる事をもったいなく感じてるよ」
「そう思ってくれるのは嬉しいんだけどさ、料理って食べなきゃ始まらないからね。どんな味だったか感想を教えてもらえたら嬉しいんだ。美味しかったけど少ししょっぱかったとか」
「どうなんだろう。陽香は味覚がおかしいんで参考にならないと思うけど、僕はいつ食べても美味しいって感じてるかも。濃すぎず薄すぎずちょうどいい塩梅ってこれくらいなんだろうなって思ってるよ」
「じゃあ、さっそく部室に行こうか。今日はいつもより多くオカズを作っちゃったんだよね。昌晃君が全部食べてくれると嬉しいんだけどな」
「量にもよるけど、結構お腹空いてるかも」
林田さんはいつもとは違うトートバッグを持っているのだけれど、その中にチラリと見える箱はお弁当箱というよりも重箱と言った方が正解のように思えた。
少なく見積もっても三段はありそうな重箱ではあったけれど、その中にどれくらいお米が入っているかによって僕の午後の活動に支障が生まれてしまいそうだ。
僕は林田さんが両手で持っているトートバッグを代わりに持ってあげようかと言ってみたのだけれど、林田さんは頑なに自分で持つと言ってきかなかった。
お料理研究会の部室についた時には林田さんは少し息が乱れていたのだけれど、少しだけ持ってみたトートバッグはとても重くて僕が運んできたとしても林田さんと同じように息が乱れていたのかもしれない。
こんなに重いお弁当なんて全部食べることなんて無理だろうと思っていたのだけれど、トードバッグの中からペットボトルのお茶が四本出てきたでお弁当自体はそこまで大変じゃないのかと思って見たりもした。
僕の背後でガチャっと音がしたので何事かと思って振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべた林田さんが立っていた。
「今日はいつもよりちょっとだけ多くつくっちゃたんだけど、誰にも邪魔されないようにしてあるからゆっくり食べようね。食べきれなかったとしても、無理に食べなくてもいいからね」
「齋藤君。ちょっと悪いんだけど、今日の放課後に職員室まで来てもらってもいいかな?」
「え、僕って何かやっちゃいましたっけ?」
「いえ、齋藤君は何もしてないんだけど、林田さんのお手伝いをしてもらえたら嬉しいなって思ってね」
「それって、僕じゃないとダメなんですか?」
「ダメってことは無いんだけどね、林田さん一人だったら終わらないかもしれないんだよね」
「じゃあ、僕に出来ることがあれば手伝いますよ。でも、そんなに遅くまでは残れないかもしれないです」
「それって、一組の前田さんが関係してたりするのかな?」
「はい、陽香は極度の方向音痴でして、いまだに一人で学校から帰ることも出来ないんですよ。勉強も出来て地図も読めるのに、なぜか家に帰ることが出来ないんです」
「そうなんだ。先生は一組の前田さんとお話ししたことも無いからわからないけど、それって何か気になっちゃうわね」
佐久間先生は何かと僕に気をかけてくれている。ただ、その気遣いが僕と他のクラスメイトの間に溝を作る要因になっているような気もしていた。少し席の離れている林田さんは僕の様子をニコニコしながら見ていたようなのだが、大半のクラスメイトは僕の事を憐れむような目で見ていた。そう僕は感じていた。
「齋藤君ってさ、アレから林田さんと仲良くなってるみたいだけど、付き合ってたりするのかな?」
「僕と林田さんが?」
「うん、そうなのかなって少し思っちゃってさ。林田さんって、昔から変わってる子だって思ってたんだけどね、特定の男子と仲良くしてるとこって見たことが無かったからさ、齋藤君が林田さんの特別な人になったのかなって思って聞いてみちゃった」
「残念だけど、吉川さんが思ってるような関係ではないよ。時々なんだけど、陽香が林田さんに料理を教えてもらってたりするんだ。その時は僕も一緒に行くんだけど、陽香と林田さんは楽しそうに料理の話をしているよ」
「その時って、齋藤君は何しているの?」
「僕はね、ほとんど勉強しているかな。林田さんが授業で使ってるノートを借りて復習していることが多いよ」
「え、林田さんのノートを見せてもらってるの?」
「うん、そうだよ。林田さんのノートって見やすくて要点もしっかりまとまってるし、教科書よりもわかりやすいんだよ」
「良いな。私も林田さんのノートを見てみたいな。中学の時に一回だけ見たことがあるんだけど、教科書よりもわかりやすいって何となくわかるかも」
「そう言えば、今日は今井さんは一緒じゃないの?」
「雅美はね、齋藤君の後ろに立ってるよ」
「ホントに?」
僕が振り返ると、そこに今井さんの姿は無かった。辺りを見回してみてもどこにも今井さんの姿は無かったのだ。今日は遅刻でもしてくるのかと思っていたのだけれど、吉川さんの話では、今井さんは家庭の事情で今日は休むという事だった。
今井さんがいないという事は、吉川さんは一人でお昼ご飯を食べるのだろうか。僕は誰とも約束をしているわけではないので、吉川さんに声をかけてみようかと思っていたのだけれど、僕の提案を聞く前に吉川さんが意外な事を口にした。
「家庭の事情とはいえ、雅美は残念なことをしたもんだよ。今日はね、前田さんと一緒にご飯を食べることになってるんだよ。なんと、前田さんから誘われちゃったのだよね。昨日からずっと緊張しっぱなしなんだけど、どうしたら前田さんと一緒に居ても緊張せずに済むのかな?」
「そこまで緊張するような相手でもないと思うけど、あんまり深く考えなくてもいいんじゃないかな。それに、今日は陽香がお弁当を作っていたよ」
「私も自分で作ってきたけど、前田さんの料理って食べると落ち着くのよね。なんだ加、とっても優しい味がするのよね」
「素材の味そのものだもんね。でも、林田さんに教えてもらってからは普通にご飯が食べられるようなオカズを作れるようになってるんだよ」
「へえ、じゃあ。今日のお弁当も期待出来るのかもしれないのね。でも、そんな事をしたら雅美に怒られちゃうかも」
「そんな事で怒りはしないと思うけどな。吉川さんも今井さんも怒ってるイメージ沸かないな。というよりも、この学校の人って怒ってるイメージないかも」
「まあ、怒ったところで何も変わらないし、そんな事に無駄な労力使うくらいなら問題を解決することに力を入れた方が良いと思うのよね。怒ったって何も変わらないし、無駄な時間が過ぎているだけだものね」
そんなにすぐに時間が過ぎるわけもなく、僕たちは普通に授業を受けていた。
ただ、どの教科も授業開始時に前回のおさらい感覚で小テストが行われていた。この調子で行くと授業が始まる度に小テストが行われるように思える。僕は毎回小テストがあるのであれば、林田さんのノートを借りて復習をしていることに意味があると思えた。
そんな僕なのだから、今回の小テストでも僕は林田さんと同じ場所を間違えて、毎回同じ点数を獲得していた。満点であれば問題ないのだけれど、一問でも間違えてしまうとそこが林田さんと同じ場所なのか気になってしまい、確認すると全く同じ問題を間違えているという事に驚きと戸惑いを隠しきれないでいた。
「ねえ、昌晃君は今回も私と同じ点数なんだね。しかも、同じ場所を間違えているよ。これってさ、本当に運命の相手なのかもよ」
「確かにな、二十回以上も小テストをやっていて同じ個所を間違えるのってカンニングを疑われてもおかしくないレベルだよね」
「私と昌晃君の席って結構離れてるもんね。それでカンニングするとしても、絶対に近くの人を見た方が楽だと思うんだよ」
「まあ、僕はカンニングなんてしないけど、するとしたら近くの人を見た方が早いような気がするんだよね」
「そうだろうね。それにしても、今日は前田さんも吉川さんもお昼は別なんだね」
「そうみたいだよ。僕は陽香から何も聞いてなかったんだけど、今日は陽香と吉川さん達で一緒にご飯を食べる約束をしていたんだって」
「じゃあ、昌晃君は私と一緒に食べましょうね。二人っきりで食べるのって初めてのような気がするんだけど、気のせいじゃないよね?」
「だね。僕が林田さんと一緒にお昼を食べる時って、陽香が一緒に居たと思うんだよね。でも、今日はその陽香がいないのでどうなるか不安しかないかも」
「大丈夫よ。私は昌晃君を守るからね。食べていモノがあれば何でも言ってくれていいからね」
「林田さんのお弁当はどれも美味しそうなんだけど、見た目も綺麗だから食べる事をもったいなく感じてるよ」
「そう思ってくれるのは嬉しいんだけどさ、料理って食べなきゃ始まらないからね。どんな味だったか感想を教えてもらえたら嬉しいんだ。美味しかったけど少ししょっぱかったとか」
「どうなんだろう。陽香は味覚がおかしいんで参考にならないと思うけど、僕はいつ食べても美味しいって感じてるかも。濃すぎず薄すぎずちょうどいい塩梅ってこれくらいなんだろうなって思ってるよ」
「じゃあ、さっそく部室に行こうか。今日はいつもより多くオカズを作っちゃったんだよね。昌晃君が全部食べてくれると嬉しいんだけどな」
「量にもよるけど、結構お腹空いてるかも」
林田さんはいつもとは違うトートバッグを持っているのだけれど、その中にチラリと見える箱はお弁当箱というよりも重箱と言った方が正解のように思えた。
少なく見積もっても三段はありそうな重箱ではあったけれど、その中にどれくらいお米が入っているかによって僕の午後の活動に支障が生まれてしまいそうだ。
僕は林田さんが両手で持っているトートバッグを代わりに持ってあげようかと言ってみたのだけれど、林田さんは頑なに自分で持つと言ってきかなかった。
お料理研究会の部室についた時には林田さんは少し息が乱れていたのだけれど、少しだけ持ってみたトートバッグはとても重くて僕が運んできたとしても林田さんと同じように息が乱れていたのかもしれない。
こんなに重いお弁当なんて全部食べることなんて無理だろうと思っていたのだけれど、トードバッグの中からペットボトルのお茶が四本出てきたでお弁当自体はそこまで大変じゃないのかと思って見たりもした。
僕の背後でガチャっと音がしたので何事かと思って振り返ると、そこには満面の笑みを浮かべた林田さんが立っていた。
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