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高校生編1
陽香との下校は何かがおきる
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毎週水曜日は林田さんと一緒にお弁当を食べることと、陽香と一緒に公園に寄ってから帰ることになってしまっていた。
僕としてはそのまま帰ってもいいのだけれど、林田さんの匂いが強くついている状態で帰ってしまうと真弓が悲しむというわけのわからない理由からだった。もちろん、林田さんが特別匂いの強い香水や化粧品を使っているわけでもないし、お弁当だって匂いの強いものは入っていないはずなのだ。それでも、陽香は僕に林田さんの匂いが強くついていると言ってきかないのだ。
公園には誰もいないように見えるのだけれど、公園の周りにあるフェンス越しに陽香ファンの人が僕らに向けてスマホを向けていた。どう見ても不審者にしか見えないのだけれど、あの人のいる場所はほとんど人が通らないようなので誰にも注意されずに済んでいるようだ。
ただ、こうして見られていると思うと、前回のように僕の上に乗ってこられるのは困るのだが、そんな事を知らない陽香は僕の脚の上に当然のように座ってきた。
「ねえ、そんなに周りを警戒しているみたいだけど、この時間はあんまり人が来ないから大丈夫だよ。それにさ、こっちのほうに住んでる人ってあんまりいないみたいだよ。学校の人達はほとんど橋を渡らないみたいだからね」
「見てくるのは学校の人だけとは限らないんじゃないかな。それにさ、ここは公園だから子供だって遊びに来るかもしれないよ」
「そんな小さい子に見られたとしても、私達はやましい事をしているわけじゃないんだから気にしなくていいんじゃないかな。だって、この体勢って家でも昌晃と真弓でしてるわけだし。変な気持ちになっちゃうって言うんだったら、それを毎日のように見せられている私達はどうしたらいいのよ」
「いや、真弓の時は向かい合わせになってないでしょ。同じ方向を向いて映画を見てたりゲームをしているだけだからね」
「そういうへ理屈はいらないのよ。大事なのは、向きじゃなくて昌晃の上に座っているっていう事なんだからね」
「もしかして、陽香も僕の上に座ってゲームしたり映画を見たりしたかったって事?」
「全然。そんなわけないでしょ。どうして私がそんな事をしたいって思わないといけないのよ」
「どうしてって言われても、陽香の言動を見ているとそうなのかなって思っただけだからね」
陽香は僕のおでこに自分のおでこを軽くぶつけると、そのまま深くため息をついた。
「あのね、私は別に昌晃に対して家族以上の感情を持ち合わせてはいないのよ。もちろん、お姉ちゃんも陽香もそうだと思うけど、ちょっと仲が良いからってそういう思い込みは良くないと思うな。でも、周りからそう見えてたって事は昌晃が男子から嫉妬されるような関係に見えてるって事だもんね。そう考えると、私達の距離ってちょっと近過ぎたりするのかな?」
「おでこ同士がくっついている距離が近過ぎないって言うんだったらさ、どんな距離だと近いって言えるのさ?」
「え、急にそんな変なこと言うのはやめてよ。もしかして、昌晃ってそういう事したいとか思ってるわけ?」
「そういう事って、どんな事さ」
「例えば、キスとか?」
「いや、そんな事は思ったりしてないよ。陽香だってそうだろ?」
「そうだけどさ、でも、こんなに近い距離で話をしてると、間違えてしちゃうかもしれないよね」
「そんな事は無いでしょ」
僕の答えを聞いた陽香は僕の両肩に手を置いて勢いよく体を僕から離した。
「残念でした。そんな事なんかしないよ」
「そりゃ、しないでしょ」
「でも、少しは期待してたんじゃないの?」
「期待なんてしてないけど」
「じゃあ、私って魅力ないって事なの?」
「そうじゃないけど、いとこ同士だしそんな事はしないでしょ」
「だけどさ、世の中にはいとこ同士で結婚している人達もいるみたいだよ」
「中に入るかもしれないけどさ、僕たちはそういう関係じゃないでしょ」
「そうだけどね。昌晃って私を見てドキドキすることってあったりするの?」
「さあ、どうだろうね」
「もう、そんな風にはぐらかすって事は、あるって事なんじゃないのかな?」
「そんな事ないけど。そういう陽香は僕を見てドキドキすることってあったりするの?」
「あるわけないでしょ。でも、時々見せてくれる優しさは好きだよ」
僕ははにかみながら好きと言ってくれた陽香を見て言葉を失ってしまった。その好きが恋人に対する好きではないという事は知っているのだけれど、それでも僕は陽香の言葉を聞いて何か複雑な感情が芽生えたような気がしていた。
しかし、それは特別な感情ではあっても一線を越えた物ではないという事は自分でもよくわかっている。間違いなんて起こるはずもないのだけれど、夕日に照らされて少し顔が赤く見える陽香はいつもよりも可愛らしく見えてしまった。
「ねえ、そうやって黙られると緊張するんですけど。なんか言ってもらってもいいかな?」
「ごめん。ちょっと考え事しちゃってた」
「ちょっと、こんな時に考え事なんて何をしてるのよ。失礼すぎるわよ」
「いや、陽香の言った事を聞いてさ、それについて考え事をしていただけなんだけど」
「へえ、どんなことを考えてたのかな?」
「考え自体はまとまってないんだけどさ、夕日に照らされている陽香を見てるといつもよりも可愛らしく見えるんだなって思ってた」
「もう、バカ。そんなこと言われたら照れちゃうでしょ。それにさ、この体勢も恥ずかしくなってきたんでやめていいかな?」
「別にやめるのは陽香の自由だと思うよ。陽香から始めた事なんだからね」
「もう、そんないい方しなくてもいいと思うんだけどな。じゃあ、そろそろ帰ろうか」
そう言って陽香が僕の上から降りると、いつものようになぜかスカートが捲れあがっていた。そこには、昼間に見た綺麗な青空と似たような水色のパンツがあったのだけれど、相変わらず陽香はそれに気が付いていないようだった。
僕ははるかに指摘せずに何とかスカートを直そうとしたのだけれど、僕の動きは陽香に先を読まれていたようで、僕の右手はするりと交わされてしまった。
「お尻くらいなら触ってもいいかなって思ったのかもしれないけど、そんな簡単に触っちゃダメだよ。また来週脚の上に乗ってあげるから楽しみに待ってなさいよ」
僕としてはそのまま帰ってもいいのだけれど、林田さんの匂いが強くついている状態で帰ってしまうと真弓が悲しむというわけのわからない理由からだった。もちろん、林田さんが特別匂いの強い香水や化粧品を使っているわけでもないし、お弁当だって匂いの強いものは入っていないはずなのだ。それでも、陽香は僕に林田さんの匂いが強くついていると言ってきかないのだ。
公園には誰もいないように見えるのだけれど、公園の周りにあるフェンス越しに陽香ファンの人が僕らに向けてスマホを向けていた。どう見ても不審者にしか見えないのだけれど、あの人のいる場所はほとんど人が通らないようなので誰にも注意されずに済んでいるようだ。
ただ、こうして見られていると思うと、前回のように僕の上に乗ってこられるのは困るのだが、そんな事を知らない陽香は僕の脚の上に当然のように座ってきた。
「ねえ、そんなに周りを警戒しているみたいだけど、この時間はあんまり人が来ないから大丈夫だよ。それにさ、こっちのほうに住んでる人ってあんまりいないみたいだよ。学校の人達はほとんど橋を渡らないみたいだからね」
「見てくるのは学校の人だけとは限らないんじゃないかな。それにさ、ここは公園だから子供だって遊びに来るかもしれないよ」
「そんな小さい子に見られたとしても、私達はやましい事をしているわけじゃないんだから気にしなくていいんじゃないかな。だって、この体勢って家でも昌晃と真弓でしてるわけだし。変な気持ちになっちゃうって言うんだったら、それを毎日のように見せられている私達はどうしたらいいのよ」
「いや、真弓の時は向かい合わせになってないでしょ。同じ方向を向いて映画を見てたりゲームをしているだけだからね」
「そういうへ理屈はいらないのよ。大事なのは、向きじゃなくて昌晃の上に座っているっていう事なんだからね」
「もしかして、陽香も僕の上に座ってゲームしたり映画を見たりしたかったって事?」
「全然。そんなわけないでしょ。どうして私がそんな事をしたいって思わないといけないのよ」
「どうしてって言われても、陽香の言動を見ているとそうなのかなって思っただけだからね」
陽香は僕のおでこに自分のおでこを軽くぶつけると、そのまま深くため息をついた。
「あのね、私は別に昌晃に対して家族以上の感情を持ち合わせてはいないのよ。もちろん、お姉ちゃんも陽香もそうだと思うけど、ちょっと仲が良いからってそういう思い込みは良くないと思うな。でも、周りからそう見えてたって事は昌晃が男子から嫉妬されるような関係に見えてるって事だもんね。そう考えると、私達の距離ってちょっと近過ぎたりするのかな?」
「おでこ同士がくっついている距離が近過ぎないって言うんだったらさ、どんな距離だと近いって言えるのさ?」
「え、急にそんな変なこと言うのはやめてよ。もしかして、昌晃ってそういう事したいとか思ってるわけ?」
「そういう事って、どんな事さ」
「例えば、キスとか?」
「いや、そんな事は思ったりしてないよ。陽香だってそうだろ?」
「そうだけどさ、でも、こんなに近い距離で話をしてると、間違えてしちゃうかもしれないよね」
「そんな事は無いでしょ」
僕の答えを聞いた陽香は僕の両肩に手を置いて勢いよく体を僕から離した。
「残念でした。そんな事なんかしないよ」
「そりゃ、しないでしょ」
「でも、少しは期待してたんじゃないの?」
「期待なんてしてないけど」
「じゃあ、私って魅力ないって事なの?」
「そうじゃないけど、いとこ同士だしそんな事はしないでしょ」
「だけどさ、世の中にはいとこ同士で結婚している人達もいるみたいだよ」
「中に入るかもしれないけどさ、僕たちはそういう関係じゃないでしょ」
「そうだけどね。昌晃って私を見てドキドキすることってあったりするの?」
「さあ、どうだろうね」
「もう、そんな風にはぐらかすって事は、あるって事なんじゃないのかな?」
「そんな事ないけど。そういう陽香は僕を見てドキドキすることってあったりするの?」
「あるわけないでしょ。でも、時々見せてくれる優しさは好きだよ」
僕ははにかみながら好きと言ってくれた陽香を見て言葉を失ってしまった。その好きが恋人に対する好きではないという事は知っているのだけれど、それでも僕は陽香の言葉を聞いて何か複雑な感情が芽生えたような気がしていた。
しかし、それは特別な感情ではあっても一線を越えた物ではないという事は自分でもよくわかっている。間違いなんて起こるはずもないのだけれど、夕日に照らされて少し顔が赤く見える陽香はいつもよりも可愛らしく見えてしまった。
「ねえ、そうやって黙られると緊張するんですけど。なんか言ってもらってもいいかな?」
「ごめん。ちょっと考え事しちゃってた」
「ちょっと、こんな時に考え事なんて何をしてるのよ。失礼すぎるわよ」
「いや、陽香の言った事を聞いてさ、それについて考え事をしていただけなんだけど」
「へえ、どんなことを考えてたのかな?」
「考え自体はまとまってないんだけどさ、夕日に照らされている陽香を見てるといつもよりも可愛らしく見えるんだなって思ってた」
「もう、バカ。そんなこと言われたら照れちゃうでしょ。それにさ、この体勢も恥ずかしくなってきたんでやめていいかな?」
「別にやめるのは陽香の自由だと思うよ。陽香から始めた事なんだからね」
「もう、そんないい方しなくてもいいと思うんだけどな。じゃあ、そろそろ帰ろうか」
そう言って陽香が僕の上から降りると、いつものようになぜかスカートが捲れあがっていた。そこには、昼間に見た綺麗な青空と似たような水色のパンツがあったのだけれど、相変わらず陽香はそれに気が付いていないようだった。
僕ははるかに指摘せずに何とかスカートを直そうとしたのだけれど、僕の動きは陽香に先を読まれていたようで、僕の右手はするりと交わされてしまった。
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