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ゴールデンウィーク編後半
伊吹ちゃんとの別れと始まり
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カボチャもちを食べ終わっても沙緒莉姉さんは起きてこなかったのだけれど、今更そんな事を気にする必要もないのだ。
夕方近くまで四人で平和な感じでゲームを続けることが出来たので楽しかったのだが、そんな楽しい時間も唐突に終わりを告げるのだった。
「じゃあ、僕はそろそろ失礼させていただきますね」
「ええ、伊吹ちゃんも一緒に晩御飯食べようよ。何だったら、真弓の部屋に泊まっていってもいいのに」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、僕は今日帰っておばあちゃんのところに行かないといけないんだよね。本当は先週行く予定だったんだけど、色々あって今日になっちゃったんだ。今日を逃したら夏休みまで会いに行けないんで、ごめんね」
「うん、予定があるんだったら仕方ないよ。でもさ、家までどうやって帰るの?」
「どうやってって、走って帰ろうかなって思ってるよ」
「走るの?」
「もちろん。来るときは道に迷いそうだったから歩いてきたけど、家に帰るのは大丈夫そうだから歩きじゃなくて走ろうかなって思ってるよ」
「走ろうかなって思ってるって、伊吹ちゃんはそこの厚いサンダル履いてきてるのに走るの?」
「あ、そうだった。先輩に小さいって思われたくないから家にある一番底の厚いやつを履いてきたんだった。どうしよう、このままじゃ走って帰れないよ」
「そんなに時間ギリギリなの?」
「いや、ギリギリではないんですけど、家についてからも準備とかしたいんでそんなに余裕はないかもです」
「そうなんだ。僕は当然車の免許も無いんだけど、自転車で良かったら家の近くまで送り届けようか?」
「それって、先輩と二人乗りして良いって事ですか?」
「良いか悪いかで言えば、悪いと思うけど、急いでるなら仕方ないって思うよね。誰にも見つからない道があればいいんだけど、伊吹ちゃんの家ってどのへんなの?」
「えっとですね、僕の家は学校の向こうの橋を越えた少し先ですね。学校を越えちゃえば何とかなると思うんですけど、そこまででも先輩が僕と一緒に行ってもらっていいですか?」
「かまわないよ。じゃあ、伊吹ちゃんをちょっと送ってくるね。その帰りに何か買ってくるものがあったら今のうちに教えといて」
「真弓は特にないかな。陽香お姉ちゃんは何かある?」
「私も特にないかな。明日になったら見つかるかもしれないけど、その時は自分で買いに行くから大丈夫だよ。それと、今日の晩御飯は昌晃が決める番だからね」
「そうだった。すっかり忘れてたよ。じゃあ、帰りに何か晩御飯のヒントでも探してくるよ」
僕たちが話をしている間に伊吹ちゃんは帰り支度を終わらせていた。陽香も真弓も僕たちの姿が見えなくなるまで外で手を振っていてくれたようなのだが、久々に乗った自転車の後ろに人を乗せた状態で後ろを振り向く余裕なんて無かったのだ。
「今日はありがとうございます。学校で会う真弓ちゃんと先輩の前で楽しそうにしている真弓ちゃんの違いが見れて嬉しかったです。真弓ちゃんって、先輩といると本当に楽しそうにしているんですね。学校で先輩の話をしている時の真弓ちゃんも楽しそうにはしているんですけど、それとは違う楽しそうな表情でしたよ」
「そんなに違うもんなの?」
「はい、学校で先輩の話をしている時は少し寂しそうな表情になる時があるんですが、今日みたいに先輩が近くにいる時はずっと楽しそうにしていました。やっぱり、先輩ってみんなを楽しませる何かがあるんだと思いますよ。僕も噂の先輩と会えて嬉しいですし、ゲームだけじゃなく買い物をしたりお料理をしたりするのも楽しかったです」
「僕も楽しかったよ。伊吹ちゃんが負けず嫌いなのは見てて感じてたけど、それ以上に真弓が負けず嫌いなのは知らなかったな。いつもは負けても気にしない感じなのに、今日は負けるたびに悔しがってたもんね。真弓って学校でもあんなに負けず嫌いなの?」
「学校ではそんな感じはしないですね。どちらかと言えば、何事も冷静に判断して揉め事を起こさせないタイプかもしれないですよ。何かが起こる前に対処しちゃうんで揉めてる当事者以外は気付かないもんなんですけど、真弓ちゃんがそういう面でも優秀だってのは大体みんな知ってると思いますよ」
「そうだったんだ。いつもゲームしている時も大人しくて冷静な感じなんだけど、今日はやたらと気合が入ってたみたいなんだよね。
「もしかしたら、僕に先輩を取られるって思って気合入れてたのかもしれないですよ。僕は先輩の事をどうにかしたいって思ってはいないですけど、真弓ちゃんはどう思っているのかわからないんですよね」
「でも、最終的にゲームは陽香の一人勝ちになっちゃったもんね。真弓は伊吹ちゃん対策をしっかりしていたみたいなんだけど、先輩と戦うことも無く陽香先輩にボコボコにされてましたもんね。僕も先輩にボコボコにされちゃいましたけど」
「そこは反省しないといけないかもね。陽香はいつも通りにゲームを楽しんでたんだと思うけど、真弓は負けられない戦いを一人でやってるって感じだったのかもね。そういうのを検証するのも面倒なんでこのままいくけど、真弓はずっとゲームで良いところが無かったね」
「そうだと思います。でも、また真弓ちゃんが後ろの方からパンツが見える状態になってたのは気付いていました?」
「いや、それは全く気付かなかったな。そんなことがあったのか」
「そうなんだよ。今までも集中すると真弓は体勢を前のめりにしちゃうって癖があるんだけど、今日もそれが陽香と戦っている時に出ていたね。あの時の集中力はすさまじいものがあるんだけど、集中し過ぎるってのも弱点になるのかもな」
「そうは言ってますけど、先輩も負けそうになったら思いっきり前傾姿勢になってること多かったと思いますよ」
「僕もそうなんだ。でも、それって割と普通の事なんじゃないかなって思うんだよね。ほら、人って集中すると前のめりになっちゃうじゃない。それが僕と真弓は大げさに動いているって事なのかな」
「そうかもしれないですね。真弓ちゃんがそうなのも先輩がそうなのも納得は行くんですけど、陽香先輩は思いっきり背もたれにもたれかかりながら先輩をボコボコにしてましたよね。それって、陽香先輩は全然集中してなかったって事になるんじゃないですか?」
「そうかもしれないね。たかがゲームで熱くなる必要がないって思ってるのは春がにぴったりなような気がするんだよね。でも、一緒にやっててわかったと思うんだけど、陽香って淡々と自分に有利な風に展開していってるんだよね。真弓も一見それをやってるようには見えるんだけど、真弓の場合は最終的に失敗してたかも。僕が見た中ではそうなんだよね」
「そうなると、もっと真弓ちゃんの事を見ていた方が良いって事ですよね。でも、学校では先輩の話とかしている時以外はクールなんですよ。いや、クールというよりも無関心と言った方が表現的にはあってるように思えますね」
「僕は学校での真弓がどんな感じなのか知らなかったし、今も完全に理解しているわけじゃないけどね。それでなんだけど、お互いに知らなそうな真弓の情報を共有するってのはどうだろう?」
「良いですね。じゃあ、僕はこれからどんどん先輩に報告していきますね。そう言えば連絡先を知らないんで、メールアドレスか先輩のLINEを教えてくださいよ。」
「じゃあ、ここからは歩いていこうか。その時に歩きながら教えるね」
僕たちは学校にもう少しで着きそうな感じの場所で二人乗りをやめたのだが、伊吹ちゃんは自転車から降りると僕の隣へ移動してきた。その移動方法が歩幅の小さいペンギンみたいで可愛らしいなと思ってしまった。
僕の隣に来た伊吹ちゃんはこんなに小さかった気と思うくらい小柄だったのだけれど、僕もそこそこ厚いブーツを履いているのを思い出していた。
「先輩って、僕が思っているよりも大きかったんですね。買い物に行った時も思ったんですけど、僕と先輩って身長的に隣にいておさまりが良いというか、お似合いだって思いません?」
「お似合いかどうかはわからないけど、伊吹ちゃんは話しやすいなって思うよ。僕の周りには話しにくいって人はそんなにいないんだけど、伊吹ちゃんはその中でも話しやすいようだと思うよ」
「そう思ってくれるのは嬉しいです。じゃあ、さっそく連絡先を交換しましょうよ」
この時は何のためらいもなく気軽に交換してしまったのだが、今晩から毎日同じような時間に伊吹ちゃんから大量のメッセージが来るという事を僕は知らなかったのだ。
それを知っていたとしても、この状況で交換を断ることが出来るほど僕は経験が豊富ではなかったので、どうあってもこの状況では交換を断るという選択肢は生まれないのだ。
それでも、僕は誰かとメッセージのやり取りをすることが無かったので、伊吹ちゃんから大量に送られてくるメッセージも楽しく返答することが出来たのだった。
ただ、時々イタズラなのか本気なのかわからないのだが、下着姿の写真を送ってくることがあった。僕はそれが送られてくるたびにやめるように説得していたのだけれど、それが伊吹ちゃんに伝わることが無いのであった。
夕方近くまで四人で平和な感じでゲームを続けることが出来たので楽しかったのだが、そんな楽しい時間も唐突に終わりを告げるのだった。
「じゃあ、僕はそろそろ失礼させていただきますね」
「ええ、伊吹ちゃんも一緒に晩御飯食べようよ。何だったら、真弓の部屋に泊まっていってもいいのに」
「そうしたいのはやまやまなんだけど、僕は今日帰っておばあちゃんのところに行かないといけないんだよね。本当は先週行く予定だったんだけど、色々あって今日になっちゃったんだ。今日を逃したら夏休みまで会いに行けないんで、ごめんね」
「うん、予定があるんだったら仕方ないよ。でもさ、家までどうやって帰るの?」
「どうやってって、走って帰ろうかなって思ってるよ」
「走るの?」
「もちろん。来るときは道に迷いそうだったから歩いてきたけど、家に帰るのは大丈夫そうだから歩きじゃなくて走ろうかなって思ってるよ」
「走ろうかなって思ってるって、伊吹ちゃんはそこの厚いサンダル履いてきてるのに走るの?」
「あ、そうだった。先輩に小さいって思われたくないから家にある一番底の厚いやつを履いてきたんだった。どうしよう、このままじゃ走って帰れないよ」
「そんなに時間ギリギリなの?」
「いや、ギリギリではないんですけど、家についてからも準備とかしたいんでそんなに余裕はないかもです」
「そうなんだ。僕は当然車の免許も無いんだけど、自転車で良かったら家の近くまで送り届けようか?」
「それって、先輩と二人乗りして良いって事ですか?」
「良いか悪いかで言えば、悪いと思うけど、急いでるなら仕方ないって思うよね。誰にも見つからない道があればいいんだけど、伊吹ちゃんの家ってどのへんなの?」
「えっとですね、僕の家は学校の向こうの橋を越えた少し先ですね。学校を越えちゃえば何とかなると思うんですけど、そこまででも先輩が僕と一緒に行ってもらっていいですか?」
「かまわないよ。じゃあ、伊吹ちゃんをちょっと送ってくるね。その帰りに何か買ってくるものがあったら今のうちに教えといて」
「真弓は特にないかな。陽香お姉ちゃんは何かある?」
「私も特にないかな。明日になったら見つかるかもしれないけど、その時は自分で買いに行くから大丈夫だよ。それと、今日の晩御飯は昌晃が決める番だからね」
「そうだった。すっかり忘れてたよ。じゃあ、帰りに何か晩御飯のヒントでも探してくるよ」
僕たちが話をしている間に伊吹ちゃんは帰り支度を終わらせていた。陽香も真弓も僕たちの姿が見えなくなるまで外で手を振っていてくれたようなのだが、久々に乗った自転車の後ろに人を乗せた状態で後ろを振り向く余裕なんて無かったのだ。
「今日はありがとうございます。学校で会う真弓ちゃんと先輩の前で楽しそうにしている真弓ちゃんの違いが見れて嬉しかったです。真弓ちゃんって、先輩といると本当に楽しそうにしているんですね。学校で先輩の話をしている時の真弓ちゃんも楽しそうにはしているんですけど、それとは違う楽しそうな表情でしたよ」
「そんなに違うもんなの?」
「はい、学校で先輩の話をしている時は少し寂しそうな表情になる時があるんですが、今日みたいに先輩が近くにいる時はずっと楽しそうにしていました。やっぱり、先輩ってみんなを楽しませる何かがあるんだと思いますよ。僕も噂の先輩と会えて嬉しいですし、ゲームだけじゃなく買い物をしたりお料理をしたりするのも楽しかったです」
「僕も楽しかったよ。伊吹ちゃんが負けず嫌いなのは見てて感じてたけど、それ以上に真弓が負けず嫌いなのは知らなかったな。いつもは負けても気にしない感じなのに、今日は負けるたびに悔しがってたもんね。真弓って学校でもあんなに負けず嫌いなの?」
「学校ではそんな感じはしないですね。どちらかと言えば、何事も冷静に判断して揉め事を起こさせないタイプかもしれないですよ。何かが起こる前に対処しちゃうんで揉めてる当事者以外は気付かないもんなんですけど、真弓ちゃんがそういう面でも優秀だってのは大体みんな知ってると思いますよ」
「そうだったんだ。いつもゲームしている時も大人しくて冷静な感じなんだけど、今日はやたらと気合が入ってたみたいなんだよね。
「もしかしたら、僕に先輩を取られるって思って気合入れてたのかもしれないですよ。僕は先輩の事をどうにかしたいって思ってはいないですけど、真弓ちゃんはどう思っているのかわからないんですよね」
「でも、最終的にゲームは陽香の一人勝ちになっちゃったもんね。真弓は伊吹ちゃん対策をしっかりしていたみたいなんだけど、先輩と戦うことも無く陽香先輩にボコボコにされてましたもんね。僕も先輩にボコボコにされちゃいましたけど」
「そこは反省しないといけないかもね。陽香はいつも通りにゲームを楽しんでたんだと思うけど、真弓は負けられない戦いを一人でやってるって感じだったのかもね。そういうのを検証するのも面倒なんでこのままいくけど、真弓はずっとゲームで良いところが無かったね」
「そうだと思います。でも、また真弓ちゃんが後ろの方からパンツが見える状態になってたのは気付いていました?」
「いや、それは全く気付かなかったな。そんなことがあったのか」
「そうなんだよ。今までも集中すると真弓は体勢を前のめりにしちゃうって癖があるんだけど、今日もそれが陽香と戦っている時に出ていたね。あの時の集中力はすさまじいものがあるんだけど、集中し過ぎるってのも弱点になるのかもな」
「そうは言ってますけど、先輩も負けそうになったら思いっきり前傾姿勢になってること多かったと思いますよ」
「僕もそうなんだ。でも、それって割と普通の事なんじゃないかなって思うんだよね。ほら、人って集中すると前のめりになっちゃうじゃない。それが僕と真弓は大げさに動いているって事なのかな」
「そうかもしれないですね。真弓ちゃんがそうなのも先輩がそうなのも納得は行くんですけど、陽香先輩は思いっきり背もたれにもたれかかりながら先輩をボコボコにしてましたよね。それって、陽香先輩は全然集中してなかったって事になるんじゃないですか?」
「そうかもしれないね。たかがゲームで熱くなる必要がないって思ってるのは春がにぴったりなような気がするんだよね。でも、一緒にやっててわかったと思うんだけど、陽香って淡々と自分に有利な風に展開していってるんだよね。真弓も一見それをやってるようには見えるんだけど、真弓の場合は最終的に失敗してたかも。僕が見た中ではそうなんだよね」
「そうなると、もっと真弓ちゃんの事を見ていた方が良いって事ですよね。でも、学校では先輩の話とかしている時以外はクールなんですよ。いや、クールというよりも無関心と言った方が表現的にはあってるように思えますね」
「僕は学校での真弓がどんな感じなのか知らなかったし、今も完全に理解しているわけじゃないけどね。それでなんだけど、お互いに知らなそうな真弓の情報を共有するってのはどうだろう?」
「良いですね。じゃあ、僕はこれからどんどん先輩に報告していきますね。そう言えば連絡先を知らないんで、メールアドレスか先輩のLINEを教えてくださいよ。」
「じゃあ、ここからは歩いていこうか。その時に歩きながら教えるね」
僕たちは学校にもう少しで着きそうな感じの場所で二人乗りをやめたのだが、伊吹ちゃんは自転車から降りると僕の隣へ移動してきた。その移動方法が歩幅の小さいペンギンみたいで可愛らしいなと思ってしまった。
僕の隣に来た伊吹ちゃんはこんなに小さかった気と思うくらい小柄だったのだけれど、僕もそこそこ厚いブーツを履いているのを思い出していた。
「先輩って、僕が思っているよりも大きかったんですね。買い物に行った時も思ったんですけど、僕と先輩って身長的に隣にいておさまりが良いというか、お似合いだって思いません?」
「お似合いかどうかはわからないけど、伊吹ちゃんは話しやすいなって思うよ。僕の周りには話しにくいって人はそんなにいないんだけど、伊吹ちゃんはその中でも話しやすいようだと思うよ」
「そう思ってくれるのは嬉しいです。じゃあ、さっそく連絡先を交換しましょうよ」
この時は何のためらいもなく気軽に交換してしまったのだが、今晩から毎日同じような時間に伊吹ちゃんから大量のメッセージが来るという事を僕は知らなかったのだ。
それを知っていたとしても、この状況で交換を断ることが出来るほど僕は経験が豊富ではなかったので、どうあってもこの状況では交換を断るという選択肢は生まれないのだ。
それでも、僕は誰かとメッセージのやり取りをすることが無かったので、伊吹ちゃんから大量に送られてくるメッセージも楽しく返答することが出来たのだった。
ただ、時々イタズラなのか本気なのかわからないのだが、下着姿の写真を送ってくることがあった。僕はそれが送られてくるたびにやめるように説得していたのだけれど、それが伊吹ちゃんに伝わることが無いのであった。
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