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144話 ニエサイド
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「みんな怒ってるかなぁ」
浄化の光が二人を照らす。
周りは穢れによって隙間なく埋め尽くされていた。
ニエはアンジェロを撫でると大きな体に身を寄せる。
「ごめんね巻き込んじゃって」
「ワフッ」
「うん、知ってる。だけど私じゃミレイユさんの代わりにはなれないの」
「くぅん……」
「仕方ないよ、リッツ様と過ごした時間はアンジェロよりも少ないんだから」
しばらく沈黙が流れると周囲の穢れが大きく暴れ始める。
アンジェロは立ち上がると浄化を広げた。
「大丈夫?」
「ワン!」
「危なくなったらいってね」
ニエはエリクサーを取り出す。
薬があればアンジェロの身体は長くもつ。
ニエを見捨てれば最小限に小さくした浄化で数日はいける。
持久戦で勝つためには犠牲を気にしてはいけないのだ。
しばらくするとアンジェロは何かを訴えるように穢れをみつめた。
次第に揺れが大きくなり聞きなれた声が聞こえてくる。
「ニエえええぇぇアンジェロおおおぉぉ出てこーーーい!!」
「ど、どうしてリッツ様が!? ……まさか、ダメだったの……?」
「クゥーン」
アンジェロは怯えるように声がしたであろう方向をみた。
遠くから轟音が揺れと共に近づいてくる。
「出てこないならこっちからいくぞおおおぉぉ」
「リッツ! 中にニエちゃんたちがいるんだから気をつけなさい!」
「わかってます! アンジェロ、合図をしたら伏せだ!! いくぞ、せーの――」
「きゃッ!?」
アンジェロは咄嗟にニエに覆い被さると地面に伏した。
穢れが吹き飛ぶと光が照らす。
アンジェロの腹から這い出て来たニエをリッツはすぐに抱きかかえた。
「リッツ様……あの……」
「よく頑張ったわね。あなたのおかげで道が開いたわ」
「ミレイユさん……?」
「さぁここからは俺の仕事だな」
アルフレッドが種を植えた場所へ歩いていく。
「……ニエ、帰ったら説教だからな。アンジェロもだぞ」
「ワフッ!?」
「リッツ様……」
「俺が守るっていっただろ。一人で突っ走って人の話を聞かなかった罰だ」
「リッツ、たった今突っ走ったあなたがいえること?」
「し、師匠、それは善は急げっていうやつでですね……」
「まぁいいわ。ニエちゃん、心配かけた分しっかりと怒られなさい」
「ミレイユさん……」
リッツとミレイユはそういうと周りの穢れに攻撃を始めた。
「二人とも少し言葉が足りないんじゃないでしょうか」
「ウムトさん、どうして戻ってきたんですか」
「みんな心配だったんですよ。大切な人がいなくなるというのは悲しいですから」
「でもミレイユさんのほうが大切ですし……」
「どっちかがいればいいなんてことはない、大切なものに順列なんてないんです」
俯くニエにアンジェロが寄り添う。
「ワフッ」
「あはは、アンジェロも一緒に怒られるって? リッツさんもミレイユさんも本心では怒ってないから大丈夫だよ」
「言ってること……わかるんですか」
「なんとなくです。アンジェロはほかの神獣よりも表情がわかりやすいので――リッツさんに似てるのかもしれないですね」
「ふふっ、そうなんです。リッツ様って何かあるとすぐ顔にでるんですよ」
「それはきっとニエさんも同じですね」
「私も?」
「おっと、話はこの辺りにして僕たちも警戒しましょう。アンジェロ、浄化はまだできる?」
「ワン!!」
アンジェロの力強い返事と共にニエも頷いた。
浄化の光が二人を照らす。
周りは穢れによって隙間なく埋め尽くされていた。
ニエはアンジェロを撫でると大きな体に身を寄せる。
「ごめんね巻き込んじゃって」
「ワフッ」
「うん、知ってる。だけど私じゃミレイユさんの代わりにはなれないの」
「くぅん……」
「仕方ないよ、リッツ様と過ごした時間はアンジェロよりも少ないんだから」
しばらく沈黙が流れると周囲の穢れが大きく暴れ始める。
アンジェロは立ち上がると浄化を広げた。
「大丈夫?」
「ワン!」
「危なくなったらいってね」
ニエはエリクサーを取り出す。
薬があればアンジェロの身体は長くもつ。
ニエを見捨てれば最小限に小さくした浄化で数日はいける。
持久戦で勝つためには犠牲を気にしてはいけないのだ。
しばらくするとアンジェロは何かを訴えるように穢れをみつめた。
次第に揺れが大きくなり聞きなれた声が聞こえてくる。
「ニエえええぇぇアンジェロおおおぉぉ出てこーーーい!!」
「ど、どうしてリッツ様が!? ……まさか、ダメだったの……?」
「クゥーン」
アンジェロは怯えるように声がしたであろう方向をみた。
遠くから轟音が揺れと共に近づいてくる。
「出てこないならこっちからいくぞおおおぉぉ」
「リッツ! 中にニエちゃんたちがいるんだから気をつけなさい!」
「わかってます! アンジェロ、合図をしたら伏せだ!! いくぞ、せーの――」
「きゃッ!?」
アンジェロは咄嗟にニエに覆い被さると地面に伏した。
穢れが吹き飛ぶと光が照らす。
アンジェロの腹から這い出て来たニエをリッツはすぐに抱きかかえた。
「リッツ様……あの……」
「よく頑張ったわね。あなたのおかげで道が開いたわ」
「ミレイユさん……?」
「さぁここからは俺の仕事だな」
アルフレッドが種を植えた場所へ歩いていく。
「……ニエ、帰ったら説教だからな。アンジェロもだぞ」
「ワフッ!?」
「リッツ様……」
「俺が守るっていっただろ。一人で突っ走って人の話を聞かなかった罰だ」
「リッツ、たった今突っ走ったあなたがいえること?」
「し、師匠、それは善は急げっていうやつでですね……」
「まぁいいわ。ニエちゃん、心配かけた分しっかりと怒られなさい」
「ミレイユさん……」
リッツとミレイユはそういうと周りの穢れに攻撃を始めた。
「二人とも少し言葉が足りないんじゃないでしょうか」
「ウムトさん、どうして戻ってきたんですか」
「みんな心配だったんですよ。大切な人がいなくなるというのは悲しいですから」
「でもミレイユさんのほうが大切ですし……」
「どっちかがいればいいなんてことはない、大切なものに順列なんてないんです」
俯くニエにアンジェロが寄り添う。
「ワフッ」
「あはは、アンジェロも一緒に怒られるって? リッツさんもミレイユさんも本心では怒ってないから大丈夫だよ」
「言ってること……わかるんですか」
「なんとなくです。アンジェロはほかの神獣よりも表情がわかりやすいので――リッツさんに似てるのかもしれないですね」
「ふふっ、そうなんです。リッツ様って何かあるとすぐ顔にでるんですよ」
「それはきっとニエさんも同じですね」
「私も?」
「おっと、話はこの辺りにして僕たちも警戒しましょう。アンジェロ、浄化はまだできる?」
「ワン!!」
アンジェロの力強い返事と共にニエも頷いた。
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