変態ストーカーの専属BGにはなりません!

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No matter what ⑤

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「まあ、それで喜んでんだから、好きぐらい言ってあげたらいいじゃん」
「だけど、毎日はさすがにキツいぞ。俺、そんな好き好き言うタイプじゃないし」
「そうだよねぇ。晃良くんって、ここって言う時に言うタイプだもんね。男らしいっていうか」
「他にもっと喜ぶこととか出てきたら、そっちいくんじゃね?」
「それって、例えば何?」
「さあ……黒崎くんが喜ぶことってなんだろな?」

ここで、3人とも黙る。おそらく、同時に「例えば」が浮かんだのだろうが、きっと3人が想像したものはほぼ一緒だったに違いない。しかも、かなりえげつないものだったのだろう。

「……それ、想像しただけで怖いんだけど……」
「……ほんとだな、常識をはるかに超えてきそうだもんな」
「晃良くん、拒否しても受け入れても大変だね」
「な。状況あんま変わんねぇだろ」

その時、かばんの中に入れっぱなしだった晃良の携帯がけたたましく鳴り出した。

「きた……」
うわさをすれば」
「晃良くん、出んの?」
「……出ないと、出るまで鳴り続けるし」

そう言って、晃良は携帯をかばんから取り出すと、画面を押して耳に当てた。

「……はい」
『アキちゃん?』
「うん」
『あれ? 今日は、開口一番言わないの? 好きって』
「もうその作戦はやめた。効果ないし」
『作戦?』
「なんでもない。それより、なんだよ」
『なにって、声聞きたかっただけだけど』
「で、ついでに言って欲しいんだろ?」
『当たり前じゃん。だけど、最後に言って。バイバイの後』
「なにそのリクエスト。どのタイミングで言うかは俺の自由だろ」
『いいじゃん。どうせ言うんだし』
「拒否ってもいい?」
『今更?』
「いや、だってもう疲れた、俺」
『アキちゃん……疲れたって、そしたらあの言葉は本気じゃないわけ?』
「そういうことじゃないんだけど。ただ、毎日言わされるもんでもなくね?」
『俺は毎日でも聞きたい』
「俺はここぞと言う時に言いたい」
『ここぞが毎日じゃないの?』
「違う」
『じゃあ、いつ?』
「……それは……」

そんなことまで考えていなかった。ここぞとは、いつなのだろう? そこではっといいことを思いつく。
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