変態ストーカーの専属BGにはなりません!

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No matter what ㉛

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「はぁ……ん……」

 唇の隙間から吐息が漏れる。肩越しに黒崎の右手が伸びてきた。ローブの襟からゆっくりと忍び込んでくる。優しく、胸の突起を弄られた。たちまち突起が硬く、敏感になっていく。

「あっ……ん……」

 相変わらず、黒崎の愛撫あいぶは上手かった。晃良の感じるところを余すことなく触れてくる。胸を弄られているだけで、晃良の体はもうかなり熱くなっていた。指先で転がすように突起を摘ままれて、思わずびくりと体が反応した。堪まらず、唇を離して黒崎に訴える。

「黒崎……ベッド……」
「えー、ここで1回してからは?」
「ソファ汚したらどうすんだよ。スイートだぞ」
「そんなの、気にしなくていいって」
「なんか……嫌なんだよ。落ち着かないっていうか」
「しょうがないなぁ」

 じゃ、いこ。早く。そう言って、黒崎が晃良の手を取った。ぎゅっと握られて、そのまま寝室へ誘導される。

 連れてこられた寝室は、十分な広さの部屋のど真ん中にキングサイズのベッドが置かれただけのシンプルな作りだったが、質とセンスのよい装飾がなされていた。ベッドの脇まできて黒崎が振り返った。

「アキちゃん」
「ん?」
「裸見せて」
「は?」
「アキちゃんの裸、いっつも暗いとこばっかでちゃんと見たことないから見たい」
「ホテルで見たじゃん。最初に会った時」
「あの時は暗くて細部まで見えなかった」
「細部って……。だけど、盗み見もしてただろ? 俺ん家にカメラ付けてたじゃん」
「あんなの、カメラじゃん。生じゃない」
「ライブだろ」
「目の前と違う」
「ほんとにもう……」

 わけのわからない我儘わがまま黒崎のリクエストだったが、ここでもめるのも面倒くさいのでさっさとバスローブを脱いだ。ぱさりとそのまま床に落とす。身に着けていた下着も外した。

「これでいいか?」
「うん」

 め回すように見られるかと思っていたが、意外にも黒崎の視線は優しかった。

「後ろ向いて」

 そう言われて後ろを向くと、黒崎がそっと背中の傷に触れてきた。

「……最初に会った時もこんなのしたな」
「そう言われればそうだな」

 ホテルで黒崎に脅されて裸になったあの時も、黒崎が背中の傷に触れてきた。溺れそうになった少年の黒崎を助けようとしてできた傷。

「……俺がアキちゃんに傷を付けた……」
「そんなの、お前のせいじゃないだろ。俺が勝手に助けようとしたんだし」
「そんな風には思えない。俺は、アキちゃんの綺麗きれいな体に傷を付けてしまったこと、一生悔やむと思う」
「黒崎……」
「ごめん」

 ぎゅっと後ろから抱き締められた。晃良は黒崎の腕の中でそっと身を反転させて、黒崎を見上げた。

「謝んな」
「……アキちゃん」
「謝るぐらいだったら。この傷ごと、愛してくれ」

 今夜3度目の、固まった顔の黒崎が現れた。その顔のままぼそりとつぶやいた。

「……ほんっと、ヤバい」
「え? ……んっ……」

 みつくようなキスが降ってきた。激しく舌を絡ませ合いながら、手を伸ばして黒崎のローブのひもを解いた。ローブが床に落ちたのを合図にそのままベッドへと押し倒される。
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