電車で眠っただけなのに

加藤羊大

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第19話 繁忙期

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 足取り軽くカフワへ出勤する。
まだ午前中ということもあり、道には人が溢れている。歩行者の合間を縫って小さな子供たちがきゃらきゃらと走り抜けていく。早めに出かけて正解であった、人を避けながらの歩みは遅い。
露店から露店へとかけ橋のように大きな布が日よけとして連なっている。
品物を傷ませない効果もあるが、歩行者が少しでも見やすいようにとの配慮でもある。
布の隙間から青く広がる空が顔を出し、乾いた風が頬を撫でる。
ふと店の一つに糸や布を売る店があった。下見のつもりで少し足を止める。
「いらっしゃい、何がご入用かな?」
頭にターバンを巻いた、気さくな老人がにこやかに歩み寄ってきた。
「少し、下見を」
「そうかい、好きなだけどうぞ」
「ありがとうございます」
値段の確認をする。なかなか高価なものが並んでいるようだ。同じ色の品物でも金額が全く異なるものもあった。何がどう違うのかが分からない。今度シャヌと会った時に相談することにした。
私は頭を下げると出勤するべく再び歩き出す。太陽の傾きからすると11時頃であろうか。
「腕時計が無いと時間が分からないな」
今は何処にあるのか分からないが、自分のバッグに入れてある腕時計を思い浮かべた。
この世界の住人は体内時計がしっかりしているようで、時計の存在など無用の長物であろう。彼らは太陽と共に生活をしているのだ。それは生き物にとって自然な事のように感じる。
時間に追われる元の世界では考えられない素敵な事である。
カフワはアブダッドの体内時計で開店時間が決まる。早めに行った方が無難である。
市場を抜け城がよく見えてきた頃、後ろから声を掛けられた。
「リツ、早いね~」
振り返るとすぐ目の前に眠たそうなブルーの瞳が笑っていた。
赤い髪が太陽の光を受けきらきらと眩しく反射している。
「おはようございます」
ジーンは私服らしい。モスグリーン色の長い上着をだらしなく着崩しており、それは踝程の長さまであった。裾に赤い糸で刺繍が施されている。中に着た白い被服も大きく開き、胸板が惜しげもなくさらされている。ふくらみを帯びたアラビア風のパンツが、この男にはどことなく似合わないように感じた。
「制服の、方が、似合い、ますね」
思わずぽろりと零してしまうくらいに似合わなかったのだ。
失礼だったと慌てて見上げると彼はケラケラと笑っており、気にしていない様子にほっと胸をなでおろした。相手に通じるようになったのだから、もっと慎重に言葉を選ばなければ。
そもそも外国人に似合わないなどと言われたくないだろう。
「すみません、失言、でした」
「気にしてないよ、俺も自分自身似合わないと思ってるから。ほら早く行って掃除しないと」
そう急かされ、慌てて歩みを進めた。
 店のドアが大きく開かれており、既にアブダッドが居る事が分かった。
遅刻扱いになってしまうだろうかと自然と歩みが早くなる。
「おはようございます」
「おはよう、何だ二人で来たのか仲良くなって何よりだ」
窓から入る光が店内を照らし、しっとりとした質感の床に反射している。
アブダッドは店の奥に設置するランプに油を入れ火を灯す。
その光が優しく揺れ、うっとりと目を細めて眺めた。店の雰囲気に合う優しいオレンジ色の光。
「リツは二階の掃除を。ジーンは一階の掃除を頼む」
指示を受け掃除道具を手に二階へ向かう。
魔煙のボトル部分も磨きあげる。ガラス特有の艶が美しい。
ボトルの中に入っている、チラチラと細かく輝く煙は見ているだけで面白い。
ソファや椅子も磨き上げ、植物に水をやる。
一通り済ませ階段を下りた。
「今日からしばらく忙しくなるぞ」
全員が揃うとアブダッドが腕を組みそう伝えた。
何でもグラヴェニア国の行商人が首都に多く訪れる時期なのだとか。
定期的に訪れる繁忙期が今日からニ、三日続くらしい。
このカフワは外国人にも口コミで知名度が徐々に上がっているそうだ。
初日以上に忙しくなるのか、と内心げんなりした。
 アブダッドの予告通り、恐ろしく忙しい日が二日続いた。
「ほら、いつもより給金弾むから皆頑張ってくれ」
そう言うアブダッドも目が回りそうだと零している。
よくぞ今まで三人だけで切り盛りしていたものだ。
ホールと厨房を行ったり来たりしているせいで、眩暈がしてきた。
店内は魔法により空調が効いているが、動き回っていると暑く感じる。
客足が少し減る時間帯に順番で休憩を取った。
夕方になると全員ぐったりとし、目が虚ろになっている。
「今日もご苦労さん、明日はゆっくり休んでくれ」
なかなかハードではあったが、それ以上にやりがいを感じていた。
いつもより多い給金を受け取ると、ジーンと共に店を出た。
「いつも、送って、くれて、ありがとうございます」
「俺もこっちの方角だから気にしなくて良いよ」
反対方向のくせに優しい嘘を吐くこの人に、少しずつ親しみの気持ちがわいている。
恋愛感情ではない、友情のような気持である。
「惚れてもいいんだよ」
冗談めかして笑うジーンには申し訳ないが、私の好みは誠実で爽やかな人である。
少なくとも女性を見れば片っ端から声をかけるこの男ではない。
曖昧に笑って惚れませんと軽口を叩くこの関係が気に入っている。
ジーンと家の前で別れ、明日の事を考える。シャヌと会えるのだ。
嬉しくなり、ほんのりと口元が緩んだ。


 私は宮殿の近くにある広場でシャヌをぼんやりと待っている。ここは首都では有名な待ち合わせ場所だという。広場の中心にはルフの彫刻があり、まるで渋谷のハチ公前のようである。
太陽が真上にきた頃に、と手紙には書かれていたのでそろそろだろう。
この時ばかりは本気で時計が欲しかった。じりじりと太陽が地面を焼き尽くさんばかりの暑さだ。
今日の恰好はパルマに貰った菫色のあの華やかな被服である。
目印となりそうな緑色の布を頭から被り、日よけ代わりにしていた。
パルマが暑いからとこの布を貸してくれたのだ。
「暑くて溶けそう」
今日は雲一つないくっきりとした青空を目を細めて眺める。
赤茶色の髪の女性が目の端に映りこんだ。
「リツ!」
走り寄って来た、久々のシャヌの姿に私は心を躍らせた。
「シャヌ!」
「久しぶり、元気そうでよかった」
シャヌがブルーの瞳を細め微笑む。
「久しぶり、会えて、嬉しい」
「言葉が本当に上達している!この短期間で凄いわ!」
「ありがとう」
シャヌと言葉を交わしていることに感動を覚える。
鳥籠にいた頃は身振り手振りで伝えようにも難しい事が多々あった。
シャヌは貴族の娘だったらしい。大家族で貧乏暮らしだけど、と彼女は笑った。
それで一人で働きに出たのである。しかしそのお陰で彼女と出会えた事に感謝した。
私の年齢に驚かれたり、シャヌの最近あった事を聞いたりしながら街を歩いていく。
「お世話になっている人に贈り物、素敵な考えだわ!」
パルマの事を話すと、シャヌは一緒に選んでくれると言う。
頼もしい助っ人と共におすすめだという店へ向かった。曲がりくねった細い道を歩いていく。
一人だったら迷いそうな道順である。
「このお店よ。知る人ぞ知るお店なの」
露店ではなく家をリノベーションした様子の店だ。
外観はやや古びた印象だがよく掃除されており、鮮やかな糸や布が店内を彩っている。
金額はそこまで高くなく、質が良いものを置いているらしい。
パルマの瞳の色を思い浮かべ、近い色の糸を探す。
深い緑色と言っても種類は様々だ。
「これが、近い、かな…?」
「素敵な色ね」
手にしたのは深い緑色の布。滑らかな肌触りで光沢もある。うっとりと見つめる。
値段はそこそこするが、この色で被服を作ればさぞ美しいものになるだろうと想像できた。
きっとパルマなら似合うであろう。
「これに、しようかな」
「お店の人呼ぶわね」
シャヌが店の人を呼んでいる間に、黄色い糸も手に取った。光の加減で金色にも見えるその糸はとても美しい。しかしこれも購入すると予算が少々オーバーしてしまう。
これからシャヌとお茶をする為のお金も残さねばならないのだ。
やむを得ずそっと戻した。また給料が入ったら買いに来ようと思う。
「おや、お客様お目が高い。それは最高の職人が織った布ですよ」
布の長さを確認している店主は、友人から布を卸しているから安く仕入れができるのだと自慢げに語った。
「お客様はじめてのご利用ですね?3ベイにまけておきますね」
「ありがとうございます。また来ます」
小さい銀貨を3枚渡し、残金は2ベイと5サルになった。
お茶とお菓子くらいなら食べられるだろう。
「良い買い物したわね、露店で買うと2ペイはすると思うの」
そんなに違うものなのかと内心驚く。
今後は価格のリサーチをしてから購入した方がよさそうだ。
「付き合って、くれて、ありがとう。おかげで、素敵な、ものを、買えた」
袋に入った布を優しく撫で、彼女にお礼を言う。
「協力出来て良かったわ!次はお茶でもしてゆっくりしましょ」
 シャヌは首都の店に詳しいようで、お手頃な価格のカフワに連れて行ってくれた。
自分が働くカフワとは違い、アグダン国風の一般的なカフワである。
床には小ぶりな絨毯が何枚か敷かれ、客がそれぞれの絨毯に座っている。
アラベスク模様の壁に、絨毯の隙間から覗く床にはトルコ石色のモザイクタイルが施されている。全体的に鮮やかな色彩であるが、それがまたこの国らしさを演出している。ランプもたくさん設置してあり、全体的に明るい印象をもつ。魔煙も片隅に置いてあった。
「アブダッドさん、実は、ぼったくり…?」
メニューを見て目を見開く。
価格帯が全く違うのだ。安すぎる。
「きっとここが庶民向けのカフワだからだと思うわ」
シャヌがくすくすと笑い、声を潜めて続ける。
「お菓子も店主が作っているから家庭のお菓子だし、きっとリツが働いているお店は高級菓子を取り扱っているはずよ。紅茶も出しているんでしょう?あれ高くてなかなか飲めないわよ」
そうであった、アブダッドの客層は裕福層で貴族も来るのだ。価格が違うのも当たり前である。
心の中でぼったくり発言を詫びた。
「おいしい」
アグダン国の伝統的なお茶を口にし、ほっと息を吐く。
モルンという花と葉から作られているらしい。モルンの花は鮮やかなピンク色でそれがお茶にも表れている。白い磁器のカップにとても映えた。独特な甘みを持っているが、嫌な甘みではない。
「紅茶も美味しいけど、私はこっちの方が馴染みがあるの」
シャヌはそう言って美味しそうにカップを傾ける。
甘味のあるモルン茶に慣れている人には、紅茶は馴染まないのかもしれない。
紅茶に果物を入れて、フルーツティーにすれば少しは甘くなるのではなかろうか。
店ではストレートティーで出していたはず。ミルクティーにしても美味しいかもしれない。
シャヌとの会話を楽しみながらそんな事を考えた。


 夕方になり、シャヌと別れた私は袋を抱きしめる。
空は赤と藍色が混じり合い神秘的な色を纏っていた。
パルマは喜んでくれるだろうか。そわそわしながら家へと向かう。
「ただいま、もどりました」
「おかえり、リツ。楽しんでこられたかしら?」
パルマに向かって一直線に進む。心臓が音を立ててなっている。
「パルマさん、これ受け取って、ください」
パルマは不思議そうに袋を手に取る。
「見ても良いかしら?」
「はい」
中から出てきた深い緑色に、同じ色の瞳がゆっくりと細められる。
「素敵な布ね、とても美しいわ」
「いつもの、お礼の、気持ちです」
パルマは満面の笑みを浮かべ、私を抱き寄せた。
「私の為に選んでくれたのね、リツありがとう。嬉しいわ」
よかった受け取ってもらえた。私も彼女を抱きしめ返した。
アラムが僕も入れて、とくっつき三人で団子のようにぎゅうぎゅうと抱きしめ合う。
次第にそんな状況が面白くなり、三人の笑い声が夜空に響いた。
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