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陛下もお怒りです
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~アーネスト視点~
「令嬢を紹介すると言ったが紹介をする前で良かったな。最終選考まできていたんだ」
陛下に報告へと行く。クレマン子爵は子息を廃嫡にすると宣言した。陛下が令嬢を紹介するなど光栄な事なのにそれを裏切る行為をしたのだから仕方がない事だろう。
「アリスフィア嬢はどんな様子じゃ?」
ブラック伯爵も同席している。
「ショックを受けていましたが、ようやく落ち着いてきたところです。王都では色々とありましたからどこか落ち着ける場所で生活させるのも悪くないかと思っております」
なんだって!!
「それもよかろう。アリスフィア嬢の今後はどうするつもりじゃ?」
陛下は第五王子のしでかしたことから今回のようなことが起きたのだからと心を痛めている。
「アリス嬢は語学を活かした仕事をしたいといっていましたよね? アリス嬢の意見はどうなのですか」
両親のように仕事をしたい。と言っていた。王都から離れると中々難しくなる。
「それは……しかし王都にいると色眼鏡で見られてしまうかもしれませんし、また何か騒動に巻き込まれてしまうかもしれません。娘には娘の人生がある。とは、わかっていてもやはり親としては心配なのですよ。今なら嫁の貰い手もあるでしょうが、本人にその気がないのなら無理に話をしたくもありません」
親としては複雑なのだろう。
「卒業後は外交の仕事を任せるつもりだったからのぅ。国としても勿体無い人材だ。かといって王宮で一般貴族として働くにしても人の目があるからな」
王都から離れて、語学を活かせる仕事……ん?!
「それなら我が領にアリス嬢を!」
「「ん!?」」
陛下とブラック伯爵の声がシンクロする。
「語学が長けている人材を探していました。お二人ともご存じの通り私共は隣国やまた別の国との交渉もしていますし山のような書類は共通語どころか外国語で書いてある事もあるのです。王都からはかなり離れていますが生活には困りませんし、給料の面でも損はさせません」
アリス嬢さえ良ければうちに来て欲しい!
「悪くないな……グレマン領は外国との繋がりが深い。色眼鏡で見るような者もおらんじゃろう。ただ心配なのはどこかに攻められた時きちんと守れるのか? ブラック伯爵はどう思う?」
きな臭い事はありません! とは言えないのだが隣国は王が変わってから和平を結び勝手に攻めてくることはしない。と話になっている。
「娘が活躍できる場所があるのなら……娘が行きたいと言えば悪くない話でしょう。しかしなぜそこまで娘を? 娘をグレマンへ行かせるということは、世間からどういう目で見られるか分かっていますか?」
嫁ぐと思われるだろうな。王宮に出仕するのとは違うから……
「……それは、その、今すぐにどう。という事ではなく……アリス嬢の気持ちもありますから。好意的に見ている所はありますが、無理に気持ちを押し付けるつもりは一切ありませんし、しつこく言いよる真似はしません」
陛下もいるこの場で嘘はつけない。虚偽などと言われてもおかしくないのだから。
「ハッキリしないところもありますが、娘に聞いてみる事にしましょう。それと仕事を始めて無理だから帰りたい。と言った場合は辞めさせてもらいますよ?」
「もしアリス嬢が来てくれるというのなら、契約書を作成しましょう。お互い不利のない内容になることを願っています」
アリス嬢は全く悪くないのに、婚約破棄に巻き込まれクレマン子息に勝手な思いをぶつけて大変な思いをしている。私が出来ることなら手助けしてしたいが、差し出がましい真似ができる立場ではない。
アリス嬢の事を好ましく思っているが、今このタイミングでアクションを起こしたくない。傷ついている心に入り込んでは非道だから。
語学が有能な部下が欲しいと思っていたのは本当で、まさかアリス嬢をスカウトするなどとは思っていなかった。アリス嬢が来てくれるのなら部下では失礼だ。お手伝いも違う。ゲストだと壁がある。来てくれるとも限らないのにバカみたいに浮かれている自分がいた。
******
数日後ブラック伯爵から手紙が届いた。
「え! これは夢ではないか!」
娘はそちらに行っても良いと言っています。働くにあたっての契約書を作成したく一度お会いしたい。
私が雇用主となるのだからとうちにブラック伯爵とアリス嬢が来ることになった。
「素晴らしいお屋敷ですね」
王家が所有していた屋敷で元侯爵が所有していたものだから素晴らしい屋敷で間違いはない。広すぎるくらいだ。
「ありがとうございます。後で庭を案内しますね。さぁこちらへどうぞ。まずは契約についての話をしましょう」
「令嬢を紹介すると言ったが紹介をする前で良かったな。最終選考まできていたんだ」
陛下に報告へと行く。クレマン子爵は子息を廃嫡にすると宣言した。陛下が令嬢を紹介するなど光栄な事なのにそれを裏切る行為をしたのだから仕方がない事だろう。
「アリスフィア嬢はどんな様子じゃ?」
ブラック伯爵も同席している。
「ショックを受けていましたが、ようやく落ち着いてきたところです。王都では色々とありましたからどこか落ち着ける場所で生活させるのも悪くないかと思っております」
なんだって!!
「それもよかろう。アリスフィア嬢の今後はどうするつもりじゃ?」
陛下は第五王子のしでかしたことから今回のようなことが起きたのだからと心を痛めている。
「アリス嬢は語学を活かした仕事をしたいといっていましたよね? アリス嬢の意見はどうなのですか」
両親のように仕事をしたい。と言っていた。王都から離れると中々難しくなる。
「それは……しかし王都にいると色眼鏡で見られてしまうかもしれませんし、また何か騒動に巻き込まれてしまうかもしれません。娘には娘の人生がある。とは、わかっていてもやはり親としては心配なのですよ。今なら嫁の貰い手もあるでしょうが、本人にその気がないのなら無理に話をしたくもありません」
親としては複雑なのだろう。
「卒業後は外交の仕事を任せるつもりだったからのぅ。国としても勿体無い人材だ。かといって王宮で一般貴族として働くにしても人の目があるからな」
王都から離れて、語学を活かせる仕事……ん?!
「それなら我が領にアリス嬢を!」
「「ん!?」」
陛下とブラック伯爵の声がシンクロする。
「語学が長けている人材を探していました。お二人ともご存じの通り私共は隣国やまた別の国との交渉もしていますし山のような書類は共通語どころか外国語で書いてある事もあるのです。王都からはかなり離れていますが生活には困りませんし、給料の面でも損はさせません」
アリス嬢さえ良ければうちに来て欲しい!
「悪くないな……グレマン領は外国との繋がりが深い。色眼鏡で見るような者もおらんじゃろう。ただ心配なのはどこかに攻められた時きちんと守れるのか? ブラック伯爵はどう思う?」
きな臭い事はありません! とは言えないのだが隣国は王が変わってから和平を結び勝手に攻めてくることはしない。と話になっている。
「娘が活躍できる場所があるのなら……娘が行きたいと言えば悪くない話でしょう。しかしなぜそこまで娘を? 娘をグレマンへ行かせるということは、世間からどういう目で見られるか分かっていますか?」
嫁ぐと思われるだろうな。王宮に出仕するのとは違うから……
「……それは、その、今すぐにどう。という事ではなく……アリス嬢の気持ちもありますから。好意的に見ている所はありますが、無理に気持ちを押し付けるつもりは一切ありませんし、しつこく言いよる真似はしません」
陛下もいるこの場で嘘はつけない。虚偽などと言われてもおかしくないのだから。
「ハッキリしないところもありますが、娘に聞いてみる事にしましょう。それと仕事を始めて無理だから帰りたい。と言った場合は辞めさせてもらいますよ?」
「もしアリス嬢が来てくれるというのなら、契約書を作成しましょう。お互い不利のない内容になることを願っています」
アリス嬢は全く悪くないのに、婚約破棄に巻き込まれクレマン子息に勝手な思いをぶつけて大変な思いをしている。私が出来ることなら手助けしてしたいが、差し出がましい真似ができる立場ではない。
アリス嬢の事を好ましく思っているが、今このタイミングでアクションを起こしたくない。傷ついている心に入り込んでは非道だから。
語学が有能な部下が欲しいと思っていたのは本当で、まさかアリス嬢をスカウトするなどとは思っていなかった。アリス嬢が来てくれるのなら部下では失礼だ。お手伝いも違う。ゲストだと壁がある。来てくれるとも限らないのにバカみたいに浮かれている自分がいた。
******
数日後ブラック伯爵から手紙が届いた。
「え! これは夢ではないか!」
娘はそちらに行っても良いと言っています。働くにあたっての契約書を作成したく一度お会いしたい。
私が雇用主となるのだからとうちにブラック伯爵とアリス嬢が来ることになった。
「素晴らしいお屋敷ですね」
王家が所有していた屋敷で元侯爵が所有していたものだから素晴らしい屋敷で間違いはない。広すぎるくらいだ。
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